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2006年09月05日

企業情報システムの課題

ここ10数年企業における情報化に携わってきたが、結局根本的な問題の解決ができていないように思えます。それは何かというと経営や事業に貢献できるシステムができていないということです。

実はこう言うけれど定量的に費用対効果における効果が計測できないので何となく経営者やユーザが満足していないよなという感じなのかもしれません。ただそう感じているひとは多いことも確かです。究極的には、成果報酬型ならいいのでしょうが、この場合は、最初の経営改革や業務プロセス改革のフェーズから入らなくてはいけないし、トータルシステムとしてのパフォーマンスを見なくてはいけないので、おのずとこんなことができるベダーが限られてくる、というよりIBMくらいしかできないし、さらにそんなやり方を頼めるユーザ、もっと言えば経営者は非常に少ないと思います。

となると、経営者やエンドユーザがまあまあ満足できる効果的な企業情報システムを現実的なアプローチでどう構築するかを真剣に考えていかなくてはなりません。といって、それではそこのところを一体誰が考えるのだろうか、まずはここがこれまでの問題の重要なポイントなのです。これまで、往々にしてメーカ、ベンダーにおまかせのやり方だったのではないでしょうか。本来の姿であるユーザ主導のシステム構築にしていかないと、いつまでたっても使われないシステムが蔓延することになります。最近はこうした問題に危機感をもった人たちが、いろいろ発言し行動もしてくれて、例えばEAが策定されガイドラインも示されてだいぶよくはなったきていますが、まだ課題は多くあるような気がします。

そこでこれから、ユーザが主体となって自分たちの情報システムを自分たちの手で構築・運用していくにはどうしたらよいかを考えていきましょう。これは実は小泉さんではないが「構造改革」ということなのです。ただし小泉さんの言う「構造改革」とは違います。というのは「構造改革」というなら前提としての「構造化された構造」があってそれを変えていくというのが改革だと思うのですが、小泉さんは改革のターゲットあるいは社会全体の仕組みを構造化してちゃんとそれをわかりやすく説明しないで、ただ壊せばいいというようになってしまったように思えます。

ですから、まずやるべきことである企業情報システムの構造化をちゃんと行い、そこで
明らかになった問題点をどう解決していくのかという議論になるのではないでしょうか。

2006年09月16日

モデリングって何?

きのう「モデリングフォーラム2006」に行ってきました。このフォーラムは2日間にわたって行なわれ、その2日間とも出席を予定していたのですが、新会社の商談なんかがあって2日目の午後しか参加できなかった。そんなことなのであまりえらそうなことは言えないのだけれど、どうも焦点がぼけている感じは否めなかった。おそらく、トラックが多すぎて講師も集めるのも大変だったろうし、なにを言いたいのかぼやけて、セミナなの質が低下してしまいますよね。

そのなかでもというか最後の最後に(株)メタジトリーの丸山さんのプレゼンで救われたような気がします。要するに、経営に貢献できるためにはビジネスプロセスを可視化して組織の規模や成熟度に応じて段階的に進めていくことが大事だと言っています。丸山さんとは旧知の間なのですが、実践的な話や段階的アプローチなどの提示はわかりやすくなっていて好感がもてました。でも丸山さん最後のアニメはいらなかったんじゃない。

というわけで日本BPM協会の活動を興味をもって見ています。

2006年09月21日

エンタープライズWeb2.0の動向

こんなタイトルのセミナがあり、社長といっしょに出かけてみました。当初の定員は80名だったのが申し込み者多数のため急遽200名に増やしたそうです。まあ今はやりのWeb2.0という言葉につられて行った人もたくさんいたと思う。目的は、Web2.0の技術を使った開発ツールの売り込みなんだけど、一応元ガートナの栗原潔さんがWeb2.0の概説してくれたのだが、結局”かゆい”感じで終わった。栗原さんも言っていたけどWeb2.0というだけでは範囲が広過ぎて議論が散漫になるので、どこの領域の話なのかを明確にする必要があり、栗原さんは、ビジネスモデル、ビジネスプロセス、テクノロジーの三つに分けていた。

それでこのセミナを振り返ってみると、どうもテクノロジーのことを言っていたようだ。最後に講演していたCoach Wei というアメリカのWeb2.0開発ツールベンダーの社長の話もアメリカITの得意の体系化と造語で翻弄していましたが、主要な論点はWeb2.0のテクノロジーを使って開発を早くしますよということのようだ。また日本のベンダーのデモも見せてもらったが、これがまた既存のシステムと遜色のないユーザビリティでできますよというものでした。エンタープライズWeb2.0ってそういう局面もあるかもしれませんが、もっとビジネスプロセスやビジネスモデルに近いところでどうなるのかが知りたいのではないだろうか。

Web2.0の上にエンタープライズを冠するなら、例えば、SNSみたいな仕組みで企業内情報交換がありなのか、RSSを使って経営者から押し込み型の情報提供をすると効果があるのかといった、従来と違ったインタラクティブ・プロセスを導入するという視点がより求められているのではないだろうか。

2006年10月08日

システムがほしいのではなくサービスがほしいのです

今、少しばかりマーケティングについて勉強しているが、ある本にマーケッティングコンセプトは生産志向→製品志向→販売指向→消費者志向→社会志向へと変遷していると書いてあった。これをIT業界、とりわけソリューションベンダーの視点で見てみると面白い。

この話をする前に、この業界あるいは企業の情報システム部門が抱えている課題について整理しておく必要がある。大きな2つの構造的な問題点がある。ひとつは、エンタープライズシステムの作りあるいは作り方そのものの問題、もうひとつは、ヒトや組織、ユーザとベンダーの関係、人材育成等のいわば人的な問題である。システムの構造というのは、簡単にいうとフレキシブルでアダプティブな構造になっているのか、真の意味のSOAやBPMが実現できているのかという問題なのだが、これについては後日議論します。人的な問題で主なところでは、まず、ユーザにためになる、言い換えれば経営に役にたつシステムをベンダーはユーザに提供できているのか、つぎにユーザの情報システム部門もベンダーに丸投げせずに自力でシステム化する努力をしているのか、といったところがあります。

冒頭の話は後者の問題に絡んだことになる。すなわち、これまで、ソリューションベンダー(メーカ系であれ、独立系であれ、ユーザ系であれ)は、言われたとおりにプログラムを生産することから始まり、あるいは、ハードウエア、ソフトウエアを本当に使われるかは後回しで言葉巧みに販売してきたように思われます。しかもそれらが役にたっていなくてもハードのお金やかかった工数の労務費を請求し、ユーザはわからないものだから言われるがままに支払うという関係でした。コンピュータがわかる経営者もいなかったため、何となく高いコストであると思いつつそのまま放っておいたというのがだいたいの会社の実態なのではないでしょうか。消費者志向、社会志向ということを本当に考えていかなくてはいけないと思います。

ところが、先日あるベンダーのひとと話をしていて、話題が国の中小企業のIT化支援になったのだが、経済産業省が「IT経営支援隊」というプロジェクトを始めて今年が最後の3年目になるそうで、最初は中小企業のIT化促進というのが前面に出ていたのが最近はどちらかというとベンダー寄りになってしまったと嘆いていました。結局、主管しているのが情報処理振興課なのでベンダー育成なんですね。国がこんな調子だから困ってしまうのだが、要はユーザに役立ってなんぼですからそういう観点で支援してほしいものです。それが、ベンダーの消費者志向、社会志向のマーケティングにつながると思うのだが、私はもう半ばあきらめていて、ユーザ自身が立ち上がらなければいけないというのは以前「企業情報システムの課題」で書いたとおりである。

とはいえ、ユーザ自身ができるのはあくまで大企業であって中小企業は無理です。そこで、中小企業向けにシステムの共同利用をめざしたセンター化が必要になってくると考えています。しかも中小企業ですから地域密着型です。いま、そうした考え方から「ITから生み出されるサービス」を提供する「地場中小企業向けビジネスサポートセンター」というものを構想中です。いろいろなところで仕掛けをしていますが、時間がかかるのは覚悟の上でがんばっていきたいと思っています。

2006年11月17日

ブログのアカルイミライ

「Business Blog&SNS World]というセミナが、11月16日、17日に大手町のサンケイプラザで開かれた。ビジネスブログという言葉自体非常に新しいもので、ブログという道具を使って今までの個人レベルから企業レベルの情報共有に拡げていこうということのようだ。

ぼくが聞いたプレゼンは、シックス・アパートの「ブログ・オン・ビジネス」というブログの概説みたいな話、ニフティの「ココログラボの事例」、これは面白かった、事例として「ブカツブログ2006」というのがあって、ナイキがやっているんだけど、全然表に出てこないというのがいいし、伊藤園のホームページのブランドイメージアップ作戦とか、スバルのレガシーファンのコミュ二ティサイトだとか、要はブログのもつ双方向性をうまく活用している事例を紹介していた。あとは、ドリコム、スカイアークシステムから、企業内での情報共有の事例をもとに成功の秘訣やデメリットの話があった。スカイアークのユニクロの本部と店舗のコミュニケーションの話も参考になった。

実はその後のパネルディスカッションが一番面白かったのです。パネラーは、ドリコムの内藤裕紀さん、フィードパスの小川浩さん、ヤマハの鞍掛靖さんの3名でモデレータが何とあの神田敏晶さんということでビジネスブログの有効性みたなディスカッションだったのですが、当然のようにブログがこれから企業の中に浸透していくという結論です。

ただ、神田さんの”これまでのグループウエア例えばサイボウズのようなものとどう違うのですかねえ”という問いに明確に答えられていなかったのはなぜなのだろうか。どうもぼくが思うにはパネラーの彼らは企業の日常業務活動の実態あるいは管理のありようということが経験として分かっていないので、比較できないんじゃないのかな。だから、ブログ、特にイントラブログというような社内情報共有あるいは日報などの業務の一部としての使い方の場合に、最初に起こるコンフリクトがそのあたりにあるように思える。すなわち、企業というのは基本的にコンサーバティブなので、ブログベンダー側の茶髪のお兄さんが、ブログ良いですよみたいなノリで薦めても、”それ入れて何が良くなるの? ブログを書いている時間があったらもっと仕事をしたほうが会社のためだ”てなことを言われしまう。

内藤さん(内藤君といったほうがいいのだが、まだ27歳ですよ)も言っていたが、ブログが成功するかどうかは、会社として職位やキャリアなどがちがっても一人一人が自由に意見が出せる環境をもっているかどうかにかかっていて、ブログを使って管理しようとしたら必ず失敗するそうだ。とはいえおおかたの経営者、管理職は旧来型の管理志向は変えられないのでそこをどうチェンジマネージメントできるかが鍵のようだ。ただ救いとしてERPのように大金がかかるわけではないので、とりあえずやってみたらができることだ。

セミナーの全般的なトーンは、ブログよさである”簡単に情報発信できること”、”トラックバック・コメントによる双方向コミュニケーションが図れること”、”情報が自然に整理される”ということが顧客接点、従業員接点で威力を発揮できるため、ますます企業に普及拡大していくというものであった。ぼくも当然この意見に与するものであり、あくまでいい道具であり、最後は人だということさえ忘れなければ、非常に有効な手段を手に入れたと思う。

で黒澤清監督の映画「アカルイミライ」にでてくるクラゲのようにブログは繁殖し続けているのです。

2007年02月23日

違和感

昨日、先週と同じ目黒の雅叙園で行われた「経営とITの融合(KIU)」研究会主催の「第1回 アジャイル・エンタープライズ・カンファレンス」に行ってきました。副題が「<俊敏で柔軟な企業/組織の変革>のロードマップを求めて」ということで、内容的にはほとんどがSOAとBPMの話。

ここのところにわかにSOAやBPMが脚光を浴びてきたようだ。内部統制も後押ししているが、やはり、従来型のシステム開発の限界を認識し出したのかと思う。

ぼくは、自慢するわけではないが、かれこれ5年前にまだBPMという言葉もほとんど知られていない、やっとWebサービスという言葉が出てきたころに、BPMの仕組みを使ったアプリケーションの開発を行っていた。まだ、標準化されたインターフェースがなかなかなくてすごく苦労した覚えがある。SAVVIONというソフトがバージョンアップでそれを実現してくれたのでやっとできた。

だから、いま皆さんが声高にBPMといっているが、かなりのひとがはやりものに乗っかっている感じで、ぼくから言うと、とってつけたようにBPMだとかSOAと言ってみただけのように思える。なぜこの仕掛けが要るのかということを身をもって分かっているかということです。つまり、いいシステムをどういう構造にしたらいいのか、どうやって作ったらいいのかということを懸命に考え、苦労し、失敗もしてたどりついたかどうかということなのだ。みんな本当に分かっていて言っているのかと違和感を覚える。

それと、このカンファレンスというか、そもそも「経営とITの融合」と言うこと自体多少違和感を感じ始めた。以前はぼくも経営戦略をちゃんとし、KPIでビジネスのゴールを設定して、そういうことが重要で、みたいなことを言っていたのだが、最近はどうも違うんじゃないかと思うようになっている。

まず、ITから経営がどうのこうのいうのは“おこがましい”のじゃないかということだ。現に、このカンファレンスでも実際にユーザ企業で経営に携わっているひとが発表しているわけでもないので、IT側から一方的に経営ってこうですよねみたいに言っているのは、片思いというか、きつい言い方だと滑稽に思えてくる。だから、最近この近辺の話を聞くたびに、もやもやしている、違和感がある。

なんか、一度リセットして考え、ゼロベースで再設計する必要があるような気がしてならない。それが具体的に何なのかがまだ出てこないのだけれど、例えば、ITは経営がどうのこうのではなく、“いい技術・道具を提供する”ことだけで十分ではないのかとか、そんな発想ありかもしれないなと思ったりする。

そういう意味で、最後のパネルディスカッションで示唆的な意見が2つあった。ひとつは、オージス総研の山崎さんのテクノロジーからBPM、SOAを語ったことと、メタジトリーの丸山さんが、挑発的にみな大企業のことばかり言うが、本当にBPMが必要なのは中小の会社でそのビジネスモデルで差別化を図りたいところではないかと言われたことで、それらがヒントになると思う。

帰りは、会議のあと一緒する予定であったひとが話が違っていてふられてしまい、やむなくひとりで大船の「鳥恵」で一杯呑んで帰る。居酒屋もいろいろあるが、「鳥恵」はどうもひとりで行くところではなさそうだ。周りは男女2人連れが多くここでも違和感を覚えたのであります。

2007年02月25日

デブサミ補完ビデオ

デブサミ2007に行った話をしたが、その中で開発者の人たちの話を直接聞かなかったので、何となく気になっていたら、デブサミの講演そのままではないが、同じ話がちゃんとビデオで聞けるようになってなっていた。

それは、永和システムマネジメントの角谷信太郎さんの「実践『From Java to Ruby』 ~ 血があつい鉄道ならば/走りぬけてゆく汽車はいつかは心臓を通るだろう ~」というタイトルのプレゼンがGoogleVideoで見ることができる。今日時間があったので、80分くらいのものを全部聞いてしまった。

デブサミの感想でも評判のプレゼンで角谷さんの熱き思いが好評であった。確かに、聞いているとRubyに対する思いがひしひしと伝わってくる。私は、プログラマーに誇りを持っていますと言うのがすごく好感が持てた。なぜか、日本のソフト業界では、SEやアナリストに比べるとプログラマーは低く見られがちだが、そうではないとぼくは前から思っていたので、そういう気概をもった若い人が増えることを願っている。

ただ、ぼくには理解不能な箇所が随所に出てくる。なぜなら、早口でTechnical Termを頻発すること、文学的かつ哲学的な表現が断片的に登場するのでちとつらいところがある。それでも、一生懸命聞けば、またVideoのいいところはわからなかったら、戻って確認できることで、だいたいのところは分かった。

ぼくは自分でプログラムが書けないので、JavaとRubyの比較を見せられても本当に腹に入らないけれど、RubyもRubyOnRailesというフレームワークが大ブレークしたので、今後小規模あるいはフロント業務系で使われていくのは間違いないように思える。しかも、国産だから、ぜひ成長させて、グローバルに展開してほしい。IPAなんかももっとこういうものを支援したらいいと思う。

さて、このプレゼンで最初にRubyはビジネスと相性がいいというテーマで話出したので、期待したのだが、どうもこのビジネスというのが、ソフトハウスにとってのビジネスのことのようであった。ぼくは、こうした第一線の優秀な開発者がいかにいいビジネスシステムを作るかという視点で語ってほしいし、そういう方法論を確立してほしいと願っている。

例えが必ずしも適当でないかもしれないが、近くのディスカウントショップに行くといつも思っていることと似ているのでそのことを書く。

その店には、数人のアルバイトの子がいて、商品棚の整理をしている。商品を並べ変えたり、段ボールから新しい商品を出して陳列したりしているんだけど、買い物しているこちらとしては、邪魔でしょうがない。もうぼくらのことは見向きもしないで一生懸命で、時にはとなりのバイト仲間とおしゃべりしながら、仕事をこなしている。おそらく、この子らに「あなたの仕事は何ですか?」と聞いたら、きっと「商品をきれいに陳列することです」と答えるでしょう。そうならこの子らは優秀なバイトですね。そうでしょうか。違いますよね。あなたの仕事は、”お客様に気持ちよく買い物をしてもらい、商品をいっぱい買ってもらうこと”じゃないの。

そうなんですね。システムもお客さんが使ってくれてなんぼなんです。そんなことを考ええてしまった。もちろん角谷さんがそうだと言っているわけではなく、現場では実践しているかもしれませんし、むしろ、こうした最近の優秀なプログラマーの人たちがそこを埋めてくれそうな予感もあると思っている。プレゼンでもその芽のような話も出ていたので期待したい。

“スーツぽい”話だっておもしろいですよ。

2007年07月02日

第一回BPMオフ会

第0回BPMオフ会というのを5月18日に行なってから、最初の勉強会である「第一回BPMオフ会」が昨日、月島で開かれた。午後から、マイクロソフトのエバンジェリスト松崎さんからマイクロソフトのワークフローエンジンWF(WindowsWorkflowFoundation)の話とスターロジック社長の羽生さんから業務の見える化ツール「マジカ」の実習を交えた紹介をしてもらう。

ワークフローエンジンの中身の話とそのエンジンに乗せる最初の業務分析のところの話でいわば最上流と最下流という感じ。すごいおもしろかった。やはり、前線で活躍しているひとを言っていることは迫力があるし、説得力がある。羽生さんには、懇親会のとき若干話したが、もう少し「マジカ」で仕事を洗い出したあとの整理の仕方を教えてもらいたい。

ぼくとこのBPMオフ会の関係はというと、ぼくはずっとBPM(Business Process Management)に興味をもっていて、いろいろ調べたりしていたが、そのなかでBPMに関するブログを書いている人を捜してみた。そのときひっかかったのが、「わきぶろぐ」、「Go The Distance」、「犬の耳」の三人の方々でした。それで、すぐに前者2二人に実際に会って話をすることにしました。そうしたら、近々にBPMの勉強会みたいなことを立ち上げたいという話だったので、是非やったらどうでしょうよと言っていたら、5月に最初の集まりがあって、今回2回目ですが勉強会という形で始まったわけです。

しかし、日曜日にもかかわらず16人も参加していて感心してしまいます。ぼくと「犬の耳」の澤田さんのようなおじさんから、20代の若い子まで幅広いメンバー構成で、昨日は仙台から参加してくれた方もおりました。

勉強会が終わったあとは。月島なのでもんじゃ焼きで懇親会です。ここでは、酒を呑みながらお互いに言いたいことを言える雰囲気で盛り上がるのです。

普段の会社のしがらみを忘れて利害関係のないコミュニケーションをとることも非常に大切のように思えた一日でした。

2007年07月27日

少しずつ変化が

今朝の朝日新聞に「IT調達改革の星」という記事があった。長崎県の島村さんというCIOの活躍を書いたものである。行政のIT化に必要な機器やシステムの調達を改善し、情報コストの低減とともに地場IT企業の育成、県職員のITリテラシーの向上を実現した話である。

最初の調達コストを下げた件は、従来は大手ベンダーに発注して割高になっていたのを直接地元業者に発注してことが大きい。発注側としては、実績もない小さな会社に依頼するのはリスクがあるのだが、そこを多少の失敗は覚悟でまかせたのだ。なんといってもこのスタンスがすばらしい。これで、コストは下げられるし、地元の業者は育っていくという大きなメリットをもたらしてくれる。お役所は冒険はしないところと決まっていたが、こういった挑戦的な役所も現れてきたのだ。

どうしてこういうことができたかというと、島村さんは民間から来た人なのだ。6年前に金子知事に招かれて日本総研から出向してきた(今は正式の職員になった)そうだ。こういう試みは大いにやるべきだし、他の行政も見習ってほしい。ぼくも盛んに言っていることだが、ITを梃子にした地場産業の活性化というのにも、こうしたケースは含まれている。すなわち、行政の仕事を地場のIT企業がやることで成長し、ひいては全国展開できるくらい力をつけることである。ITは地方からでもグローバル化できるのだ。

ところで、その記事の中に、国際大学の地方自治体IT調達協議会の調査の結果が出ていて、02、03年度都道府県の公募型IT調達では、NTT、富士通、NEC、日立製作所の4グループの合計シェアが何と75.8%で、しかも13政令指定都市では91.6%になるという。これってびっくりするでしょ。

ただし、実際に手を下してシステム開発をしているのは、下請けの業者だから、実開発業者のデータをとって調べたらおもしろいと思うが、上記4グループまあ言ってみればゼネコンだけど、彼らが全部上前をはねるという全くの女衒商売をやっているわけだ。だからこの構造を変えていかなくてはいけない。

さらに、島村さんは「殿様商売」に安住する大手IT企業には大きな技術的進歩が望めないのではないかとも指摘している。全くその通りだと思う。特に地方自治体なんかはITの妥当な価格は分からないし、そもそも予算さえとれれば、その予算どおりにつくればいいわけで、そこにはコストを下げるための工夫だとか、コストパフォーマンスの考えなんかないのだ。そうなると、ゼネコン企業側もこれだけ人月がかかりましたからお金をくださいといえば、そのとおりもらえるから、安全な方法で、あるいは今までと同じやり方でやっとけばいいやとなって、新しい技術を採用するだとか、少し開発的要素があるけどがんばってみようかということができなくなっているのだ。

その意味でも長崎県の事例は非常に参考になるし、単なる先進事例だけで終わらせることなく、他の県も追随していってほしい。そのためには、ゼネコン会社から人を受けるのではなく、その利害から外れたところにいた島村さんのような人をどんどん行政に送り込む必要があると思う。

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