親子で紐解くWeb2.0 - 親父から息子へ
なにやら息子が「親子で紐解くWeb2.0」と題して、これからぼくを鍛えるそうだ。確かに世の中Web2.0という言葉が氾濫しているが、少なくとも皆が理解しているとは到底思えないし、年寄りはなおさら全く分からないまま、その恩恵に浴すこともないのだろう。しかし、年寄りにとってもひょっとしたら”すごいもの”かもしれないし、ライフスタイルだって変わるかもしれないのです。
親が子どもにキャッチボールを教えるように、こどもから親にWeb2.0とは何かを教えることも大いに結構なことだ。(亀田親子のような鍛えられ方はごめんだが) これから、紐を解く過程と紐が解けたとき中から何がでてくるのか皆さんに伝えていきたいと思います。まずは、開会のご挨拶!
親父から息子へ
若い人の中には、パソコンやインターネットはずっと昔からあったものだと思っている人もいるかもしれないが、パソコンなんてほんと最近現れたものなのですよ。ですからぼくたち親父たちは、Web誕生前を知っているし、Web2.0にも何とかついていけるかもしれない貴重な世代なのである。
PC、インターネットとの出会いというと、忘れもしないが、お前が生まれるちょっと前にまずシャープのポケットコンピュータというのを買って計算機として使っていたのだが、すぐに有名なシャープのMZ―80とかNECのPC-8001という本格的なパソコンが発売されたので、まずMZ-80を友達から借りて動かしてみたが、それは驚きでした。今から考えると、8bitマシンで外部記憶装置がテープで、ピー、ガーというやかましい音がしたほんと初歩的なものでしたが、ぼくにとっては画期的でした。何かすごいことができそうな予感がして、すぐに自分のお金でPC-8001を買いました。確か20万円近かったのじゃないかな、そうなのですPCの価格というのはあまり変わっていないのです。
で、このマシンで何をしたかというと統計解析プログラムを書いたのです。いいですかプログラム言語はN88-Basicですよ。これである化学反応のシミュレーションモデルを作ったのです。なんと正しい電子計算機の使い方でしょう。ですから、このときはまだ高級な計算機という感覚で、今のような使い方になるとは思ってもいなかったのです。それから、インターネットが登場し、あれよあれよという間に会社や家庭に普及していきました。そしてPCは計算機から情報を整理、蓄積、共有、検索などをするツールとなり、新たなコミュニケーションスタイルを確立していきました。
ぼくらがいまの君たちと同じ年代のころといえば、まだPCあるいはインターネットがない時代にあったわけで、そのときどうしていたのだろうかと思い出してみたら、実は同じようなことをやっていたのですね、全くのアナログの世界で。
今、手元に「シネマディクト77」という最初に勤めた会社の中でやっていた映画サークルの活動を記録したCDがある。シネマディクトというのは、“映画中毒者”とでも言ったらいいのですが、77ですから1977年に始めたサークルで6年間続きました。どんな活動かというと、毎月の会誌の発行、映画上映、自主映画制作、ロケ旅行などで、毎月発行の会誌には会員が見た映画の感想や映画鑑賞のあとの食べ歩き記事、身辺のトピックスやらを載せたりしたのですが、これが大変な作業で、まずトレッシングペーパーに手書きで記事やイラストを書き、それをアンモニア臭の強いコピー室で青焼きし、ホチキスで止め、皆に配って終わりです。それと、映画を作るのは8ミリで、撮影したものを現像してもらい、その編集はフィルムを切って、テープでつないでやるわけです。いまならもっと楽にできただろうし、もっとすごいことができただろうになあとホントに思う。
だから、あの頃にやっていたことやりたかったことをいまのWeb2.0の時代にどうやって実現できるかを実感してみたいということと逆にそういうことをやることにより、再びあのみずみずしい感性を呼び戻すことができないかも探ってみたいと思うのです。