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スポーツ”感”戦記 アーカイブ

2006年9月 5日

そんなすぐにできるか

アジアカップ予選でサッカー日本代表がサウジに負け、イエメンに辛勝した。ジーコからオシムに替わって3戦目と4戦目である。まだ、たった4戦である。それに対して、オシムの戦術が理解されていないだとか、走りきれていないとかいう声も聞こえてくる。そりゃ無理でしょ。しかもつい今回のメンバーはジーコのときから大幅に入れ替わったと錯覚していると思う。実は、先発メンバーでみるとほとんど変わっていないのです。ですから、オシム流になじむのは結構時間がかかるのはしょうがないのです。むしろ、サウジ戦の前半15分とイエメン戦の後半15分の戦い方をみたら、かなり進歩したと思うのだ。だって、坪井がオフサイドになったけど流れのなかでシュートを打つんだぜ。

そんなわけでもう少しおおらかな気持ちで見守っていきましょう。マスコミも分かってもいないくせに戦術の批判をするのはやめましょう。交代選手の選択に口をはさむのはやめましょう。

ただ、オシムの到達点はもっとはるか上に設定しているから、これから選手は大変ですよ。たとえば、今回の戦術がヨーロッパの国に通用するかといったら違うわけだから、相手によって柔軟に対応できる頭のよさを要求されるのです。このとき大事なのは全く変えるのではなく、芯になるものは残し、芯の外側の部分を変えていくという作業になる。オシムはこの芯のことを”日本人が本来もつ力、日本らしさ”と言っているのだ。

2006年11月22日

サッカー中継のアナウンサーと解説者は必要か

昨日、サッカーのU-21の日韓親善試合があって、第一戦に続いて1-1の引き分けに終わったが、試合そのものは水野の活躍もあって、日本代表チームとしてもこれから先成長していけそうな予感がした試合であった。平山も予想していたよりよくやっていたと思うし、もう少しからだがきれてきたらよくなるんじゃないのかなあ。ただ、これはオシムも言っているように走れていないので、どうしてもフォワードとバックの間が間延びしてコンパクトなサッカーができていない。そのうちできることを期待しましょう。

ところでこの試合を中継したのは、テレビ朝日だったんだけど、この実況放送ひどいよねえ。角澤アナウンサーと解説が松木安太郎のおなじみコンビだが、もうどうしようもない、角ちゃんはやたら興奮してただどなっているだけで、松木さんもただ「ボールに行かなくちゃ」「気持ちで行かなくちゃ」・・・・、これじゃあ解説にも何にもなっていない。後半カレンが入ってきて、「この選手は追い掛け回すのでいいですね」とそればっかり言うもんだから、角ちゃんも一緒になって、「見違えるように日本の動きがよくなりました」、それちょっと見方が甘いんじゃないの。けっこういい戦いかたをしていたときにも、「完全に主導権を握られています」なんて平気で言うんで、よく見ていろよとつい叫んでしまう。

そこで、各局のアナウンサーと解説者を眺めてみた。NHKはあの有名な山本浩アナウンサーや、そのほかにも栗田晴行もいていいんだけど、解説の加茂さんがひどい。NHKの場合は解説者いらないんじゃないかな。海外の録画なんか山本さんなんて一人でやってしまうものね。日テレとTBSはまあまだけど、ぼくの好きなのは何といってもフジテレビの青島アナと風間八宏さんのコンビだね。フジには長坂哲夫アナもいて好きだけど、青島・風間コンビは落ち着いたところと興奮するところとうまくミックスしながら、風間さんの味のあるコメントもあり一番ですね。

ところが、今はそうだけど昔のことも入れて評価すると”伝説のコンビ”がありましたね。若い人は知らないかもしれないが、1968年から20年間テレビ東京で放送していた「三菱ダイヤモンドサッカー」の金子勝彦アナウンサーと解説者の岡野俊一郎というコンビです。いまの50~60才くらいの元サッカー少年は必ずこれをみていたはずです。「サッカーを愛する皆さん、ごきげんいかがでしょうか?」という金子さん独特の語り口から始まる番組を興奮しながら見ていた記憶があります。

スポーツ中継がアイドルコンサートと化し、テレビ局お抱え選手をこれでもかと露出させ、プロでもアマでも共通にもつスポーツイズムみたいなものが失われてきている昨今、そういう堕落から免れているのがサッカーだと思うので(あまりにも巨大化したからだ)、競技あるいは試合そのものの生の姿を的確に分かりやすく伝え、視聴者と波長を合わせて一緒に一喜一憂する放送にしてほしいものだ。

2006年12月 9日

いいところをまねろよな

アジア大会のサッカーの予選リーグ最終試合で日本代表は北朝鮮に逆転負けを喫する。まあ、Jリーグの日程の関係でベストメンバーが組めなかったとか、相手はフル代表だとか言い訳を言っているが、あの試合そのものをやはりよく分析しておかなければいけないと思う。

冷静にみれば取られた2点ともペナルティエリヤのすぐ外からのフリーキックを入れられている。そのフリーキックは2度とできないようなすばらしいコースに飛んでいるので、運が悪かったみたいなとらえ方をするひともいるかもしれないが、問題はそのフリーキックの与え方が悪いのだ。相手のユニフォームをつかんで相手が倒れて反則を取られている。このユニフォームをつかんでディフェンスするというのが、Jリーグでもよく見られる光景だが、頻繁におこなわれる。ユニフォームを引っ張っられたくらいで倒れるなよなと北朝鮮の選手に言いたいかもしれないが、どうしてそんなディフェンスしかできないのだ。ファールでしか防げないというディフェンス力不足なのだ。今回出場したU-21の若い選手たちが、Jリーグなどの大人の試合でやっていることをまねているわけで、そんことをまねするなと言いたい。

それと、許せないのは、ヘアバンドとストッキングを試合中に下げるヤツ、見ていて不愉快になる。いい選手や名選手と言われたひとたちはけっしてユニフォームをひっぱたりしないし、身だしなみはちゃんとしていたんだ。若い選手諸君よ、小学生や中学生があなたたちをみて、悪いところをまねされたらいやでしょ。おっと最近小言が多いな。

2006年12月22日

力の差

FIFAクラブワールドカップ(昨年からクラブ世界選手権という呼び方から変わった)のバルセロナがまさかの敗戦にはびっくりしたが、南米のインテルナシオナルの優勝はたぶんこの大会への意気込みの違いが出たのだと思う。今回、バルサはコンディションの差というより、この大会への準備不足のため、戦術不徹底が露呈しただけで、やはり世界規模の大会は相当に周到な準備が必要であることを再認識した。亀田興毅の世界戦もそうだし、このレベルになると戦い方というものがある。バルサはそれが徹底していなかった。

でこれから書くのは、バルサのことではなく、アジア代表の全北のことだ。ぼくは普段は応援することもない韓国のチームを今回は密かに応援した。というのは、アジア特に東アジアの代表がどれだけ戦えるのか、あわよくばヨーロッパ、南米のチームに一泡吹かせられないか(欧米か!(笑))ぐらいに思っていた。ところが全くがっかりさせられた。このがっかりは、おそらくガンバ大阪が出ていたとしても同じ感慨をもったと思う。

要するに、力の差が歴然としているのをまざまざと見せつけられてしまったのだ。それじゃあ、力の差はいったい何なのか。二つあると思う。ひとつは「意図(目的)をもったトラップ、パス、ドリブル」ができるかどうか。もうひとつは、「ディフェンス力」だと思う。ディフェンス力については、以前若干ふれ、ユニフォームを引っ張るようなディフェンスはあり得ないというようなことを書いた。決勝戦ではほとんどそんなシーンはなかったし、というかファールが少ない、ボールが外に出ないという、こういう試合が本当の一流の試合なんです。

「意図(目的)をもったトラップ、パス、ドリブル」ということについて、全北とクラブアメリカ(北中米代表)との試合をふりかえれば見えてくるものがある。

意図(目的)って分かりますよね。点を入れることと入れさせないことであって、相手を抜くことやセンターリングをあげることではないんですよ。ここですよ差がでるのは。クラブアメリカは、あくまで、どうやって点をとるのか、そのためのパスはどうすればよいのかを追求する。それに比べて全北は“アバウト”なんだ。適当にゴール前に流せば“誰かがあててくれるかもしれない”、また、まずはボールを止めてからどこへ出すか考えるというサッカーでしかないのだ。だからといって、クラブアメリカのサッカーを全面的に肯定するわけでもない。どちらかというと行き過ぎのところもあり、バスケットボール化してしまい、もっと大胆さも必要な局面がずいぶんあった。両方とも要るがどちらに重心を置くかだろう。

で全北のサッカーに戻ると、“確率的サッカー”は技術・体力に差がある場合のみ通用するということがわかっていない。とはいえ日本も同様であり、サッカー成熟度の違いを今回も思い知らされた。

さてどうするか。最初に言った戦い方の工夫だろう。ここがオシムに期待するところだ。

ところで来年はレッズだぞ!

2007年1月 8日

盛岡商優勝おめでとう!

第85回全国高校サッカー選手権決勝で盛岡商が岡山の作陽高校を2-1で破って初優勝した。戦前の予想からするとだれも優勝候補にあげていない学校が勝ってしまった。

まあ、それだけレベルは均等化したというか、全体の底上げができてきたのかもしれない。地方の格差が言われている今、高校生までのスポーツにおける力の差はあまりない、むしろ都会の子のひ弱さのほうが目立つとも言える。だから、ぼくなんかは地方の活性化のヒントはここにあるんじゃないかと思ってしまう。すなわち、スポーツと郷土愛、地方から世界へといったコンセプトはいかがでしょうか。

優勝した盛岡商のイレブンには心からおめでとうと言いたい。盛岡商の勝因はなんといっても90分間走りまわった体力とあきらめない精神力に、技術力もそれなりにあるので勝利したと思う。本当は戦術みたいなところの差を書きたいのだが、いかんせんテレビ観戦だとここが見えない。競技場で全体をながめて初めてチームとしての動きがわかるわけで、解説者が座って見ている位置と全く同じところに定点カメラを置いてもらって、それを見るというのはできないものかといつも思う。

しかし、いまどきの高校生のレベルはすごく向上していると感心させられる。やはり、Jリーグや海外のプレーを身近に見て育ったことも大きいと思う。

実は、ぼくは41年前の第44回の大会に神奈川県代表で出場しているのだ。このころはまだ大阪中心で開催されていて、メイン会場が長居競技場であった。ぼくらは一回戦が1月4日の寒い京都の西京極競技場で行われ、相手は滋賀県の甲賀高校であった。結果は思い出したくもないのですが0-0の同点で抽選負けでした。いまはPK戦というものがあるのですが、その当時はいきなり抽選で、キャプテンが呼ばれて封筒が二つうちの一つを選ぶと中に紙が入っていて確か「残念でした」とかいったことが書かれているわけです。いまだにその封筒と紙を投げ捨てるキャプテンの写真を見るとくやしくて涙がでます。

ぼくらは、その前年の関東大会で優勝していた(ナント決勝で帝京高校を破ってであった)ので、密かにいいところまでいけるかと思っていたし、新聞にもダークホース的存在と書かれてもいたので余計くやしくてしかたなかった。

その当時は、観客もまばらで、ぼくらの学校からはそれでも応援団や野球部、バレー部のやつが何人か来てくれたくらいで、もちろん親なんかだれも来なかったので、それだけとっても今の子たちがうらやましい。

このとき優勝したのが、大阪の明星高校と千葉の習志野高校の両校優勝であった。この大阪と千葉の代表の優勝というのはちょっとした異変であった。というのはこれまではほとんど、埼玉か静岡、広島といういわゆるサッカーどころの県の代表が優勝を分けあっていたのです。浦和市立、藤枝東、修道といったところです。それ以外の九州、四国、中国、北陸、東北、北海道なんていうのは弱くて、ずいぶんと力の差があった。だから、今回のように岩手県の学校の優勝なんて当時から考えると隔世の感がする。

いまは、その当時と比べると最初に言ったとおり地域差がなくなって、どこの県も優勝する力を持ってきたと言える。それと、昔は相手がサッカーどころだとつい萎縮してしまい、力が発揮できないというのがよくあったが、あるとき同じ県のチームがいいところまでいくとそこの県の子たちも自分たちもいけると思い、自信を持つようになる。だから、萎縮しなくなることと一回戦をうまくのりきると、高校生ぐらいだとあれよあれよと勝ち上がることがある。そういうことで言うとぼくは前回の岩手県代表の遠野高校がベスト4に入ったことが今回の盛岡商の優勝につながったと思えてならない。

2007年3月18日

マラソンは走らなくちゃ

今日、「2007湘南国際マラソン」を見に行った。このマラソンのコースは江ノ島水族館の前をスタートして二宮IC折り返し、江ノ島ゴールのフルマラソンコース。ほかにも10kmのレースもある。参加人数があわせて1万人くらいだそうだ。

富士山に向かって走り、江ノ島に戻ってくる、途中相模湾を横目でながめながら、しかも箱根駅伝で走るコースとくりゃ、楽しくなるだろう。今日は、絶好の天気で寒くもなくくっきりと富士山も見えて最高の日だったんじゃないかな。沿道にも応援するひとがあふれてもうお祭り気分。第1回目としては大成功でしょう。

エリートの部では有名な選手が出てないこともあり、元旭化成の高尾憲司選手がぶっちぎりで優勝。ゴールにいたわけではないのでタイムは分からないが2時間22分くらいじゃないかな。3時間を切る選手もけっこういて単純にすごいなあと思ってしまう。

ゲストが来ていて、高橋尚子、千葉真子、間寛平が10kmを走っていた。間寛平は当初フルマラソンにエントリーしていたが、インフルエンザが治ったばかりだったそうで10kmに変更していた。Qちゃんカッコイイ。

見ていると走りたくなるが、もはや足腰はポンコツとなり、1kmも走れない有様、しょがなく見物にまわったが、お祭りは見るもんじゃなく参加するもんですね。というわけで、千葉ちゃんに手を振ったらすぐそのまま自転車でプールに直行。泳ぐのはだいじょうぶなので、いつもよりかなり長く泳ぎぐったりとする。ほんのちょっぴりマラソン完走気分。

下の写真は、上が高橋尚子で下が間寛平です。わかるかなあ?

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2007年3月19日

靴とマメ

湘南国際マラソンのことを書いたらちょっとに前に見たテレビ番組が浮かんできた。毎週金曜日の夜、日本テレビで放映する「未来創造堂」という番組がある。木梨憲武が司会をして、何かにこだわりを持つゲストとともに、日本が生んだ発明家たちの人生を再現ドラマで紹介する番組で、非常に良質ないい番組です。さすがホンダの提供。

つい最近のもので、「マラソンシューズ誕生物語」というのがあった。メキシコオリンピックのマラソンで銀メダルを採った君原健二は、まだ有名になる前、能力は高いのに、いつも長い距離を走ると必ず足にマメができて力が発揮できなかった。あるとき彼のシューズの製作を依頼された鬼塚喜八郎という靴屋が苦労を重ね、マメができないシューズを開発し、それを君原にはかせた結果、オリンピックでメダルをとる選手までになったという物語である。鬼塚喜八郎という人は、その当時「オニツカ」という会社でいまの「アシックス」を創業した人である。

この番組を見ていて、ぼくの若い頃のことを思い出した。ぼくは、サッカーばかりやっていたサッカーばかだったが、当時のサッカーシューズのことである。いまでこそ、こどもまですばらしいスパイクを履いているが、当時はスパイクは高価(今から40数年まえで確か3~4千円です)で、なかなか買えなかったのです。それと、練習ではズック靴を履かされていました。それは、ズック靴だと足の指先にちゃんと力を入れ、足首を固定しないとボールが飛ばないし、足が痛くなるので基本がみっちり身につくというわけだ。確かにいいスパイクを履くと少々ポイントがずれても飛ぶのでいい加減な蹴り方になるかもしれない。

で、このサッカーのスパイクなんだけど、当時は地方の町の運動具店なんかには売っていないのだ。しかも、メーカーも限られていて、「ヤスダ」と「ミツナガ」くらいしかなかった。そのオニツカのスパイクもまだなかった。少しあとに有名な「アディダス」が日本に入ってきたが、とても手に入らない高根の花でした。

それでぼくらは普通に「ヤスダ」のある東京の茗荷谷まで行くのだ。これがひと苦労で、しかも、出来合いのものはないから、それがいちから型をとったオーダーメイドなのだ。だから、型どりとできあがったものを取りに行くから2回東京に行くことになる。でも、新しいスパイクを水色で「YASUDA」という名前が入ったサッカーバッグに入れ、見せびらかすように帰るのが大きな楽しみでもあった。

そんな苦労をして手に入れたスパイクだから、そりゃ大事にしましたよ。まず買ってきてすぐどうしたかというと、近くの靴屋に行って、つま先に皮をあててもらうのです。つま先が先に破れるんです。それに毎日油で磨きましたね。ポイントだって、当時は皮とアルミとゴムのどれかだったんだけど、ポイントが外れると自分で新しいのに取り替えていました。いまの子はちょっとでもポイントが減るとすぐに捨ててしまうので、ああもったいないとすぐに思ってしまいます。

ボールだって毎日練習が終わると一旦空気を抜いて、翌朝空気を入れて縫い目をオイルで磨くのです。そうやって、モノを大切に扱ってきたので、しつこいけど今の贅沢さはいい感じではないですね。やっぱり、ぼくらのそういった生活で養われた精神構造といまのこどもたちのそれとは違うのは当たり前かもしれない。

それでマメのことだが、ようやくにして買って、そしてしっかり手入れして履いても、これがまたすぐにマメができるのだ。かかとと指に必ず大きなマメを作る。もう痛くてしょうがないのだが我慢するしかないから、絆創膏を貼るけど今のようないいものはないからすぐはがれるし、かえってよくないこともある。

でもって、だんだん慣れてきてマメのでき方がゆるやかになって、おおしっくりいったぞと思ったら、悲しいかな、ああつま先に穴が開き、底がはがれてくるのであった。だから、もうたえずマメとの戦いなのだ。

ちょっとそれるがもう一つ戦いがあって、「ビフテキ」というヤツで、当時のグランドってもちろん土で硬くでこぼこしているので、スライディングでもしようものなら太ももの外側がもののみごとに擦りむけて、まさにビフテキ状態となる。これがまた、直りかけると決まって同じところを。ということで学生服のズボンがぐじゅぐじゅでたまにくっついてしまうのだ。おお痛い。

また話がそれた。いまはマラソンにしてもサッカーにしてもその他のスポーツのシューズはすごくよくなってびっくりする。マメができるなんて考えられなくなってきている。ところが、久しぶりに家の庭の落ち葉を竹箒で一所懸命掃いていたら、手の指の付け根にマメができてしまった。それはしょうがないか。


2007年3月25日

さすが欧州レギュラー組

キリンチャレンジカップの日本対ペルー戦で、日本が2-0で快勝した。2点とも中村俊輔からのフリーキックからの得点。よくいう“流れの中から”の得点ではなかった。まあ、中村俊輔と高原の個人技なんだけど、それ以外でも短い練習期間にもかかわらずまずまずの連携だったんじゃないかな。

でも、やっぱシュートが少ない。ボールをつなぐのはいいのだけどフィニッシュまでいかないのだ。このくせは日本チームにずっとあって、ボールを回すのに目的意識がいっていて、何がなんでも点をとることに意識が向いていないように思う。ボールを受けて、次に渡す相手をさがし、空いている選手がいたらそこへパスするということになる。だから、みんながゴールに向かって攻めあがるという感じがない。フリーキックの場合は、それこそみんながそういう意識になるわけで、それで2点もとれたのだから、流れている局面でも意識としてフリーキックのような態勢になればいいのにと思うがそうはいかないのだろう。

昨日は、交替で出てきた選手がいい動きをしていた。だからといって先発で使えばと思うでしょうが、そうはいかないのであって、相手が疲れたときだからできただけかもしれない。でもそのなかでも中村憲剛がすばらしい。動きに切れがあるし、ポジティブなパスが出せるいい選手だ。それは、ぼくの独断的な意見かも知れないが、シュート力のあるパサーであることがそうさせているような気がする。

それにしても、今回はやはり欧州で現にレギュラーを張っている2選手の実力を見せつけられた試合でもあった。ガンバレニッポン!

2007年3月27日

スケーターイヤー

さあ問題です。つぎの言葉はいったい誰が言った言葉でしょう?

「はい、なんかだんだん年をとっていくごとに涙もろくなっちゃって・・・。昔は人前で泣くのは我慢していたんですけど、最近は止まらなくて」

答えは、「世界フィギュア2007東京」2位になった浅田真央の言葉です。ええ、弱冠16歳の子がいうセリフかなあ。

そういえば、優勝した安藤美姫も以前、「私年だから真央ちゃんみたいな若い子と同じようにはできないの」みたいなことを言っていたと思うが、その美姫ちゃんだって19歳ですよ。なんかこれみんな、ぼくたちおじさん、おばさんの言う言葉でしょ。

確かに最近の子どもたちはやたら年食ったみたいなことを言う。ぼくの下の息子もハタチになったとき、「ああオレも年だなあ」と嘆いていた。

彼らが、ぼくらの歳になったらなんと言うのだろ。

それにしても二人はよくやった。美姫ちゃん、真央ちゃんおめでとう。おっと、おばさん(失礼!でも彼女らの感覚だとこうでしょ)の 中野友加里の5位もすばらしい。

2007年4月16日

今年のベイはひょっとするかも

西武の裏金騒動や突如出てきた那須野問題でプロ野球の人気に水をさすのかと思ったら、大リーグの日本人選手の活躍もあり、何となく日本のプロ野球も楽しげです。

なんといってもぼくはセリーグのプレーオフ制が効いているように思える。まあ、1位は中日でしょうが、そのあとの2,3位狙いがおもしろい。横浜、広島が張り切っているように思えませんか。

そうです、わがベイスターズは、ひょっとしたら3位に行けそうかも。投手陣では寺原ががんばっているし、攻撃陣も鈴木尚典が戻ってきたし、吉村は復活の気配であり、村田ははや100号本塁打ですぞ。でも、昨日は工藤がメタメタだ。まあ、今のところ5割だからいい線だ。

やっぱ、仁志と工藤の加入の影響が大きいかもしれない。それまであまりにも変化が少なかったのじゃないかなあ。二人は戦力としてではなく気分を新たにしたみたいな効果じゃないかと思う。いよいよ今年のプレーオフが楽しみだ

2007年5月 3日

カカ殿下

UEFAチャンピオンリーグの準決勝でACミランが逆転で決勝進出を決めた。ファーストレグで3対2と敗れたACミランであったが、ホームのセカンドレグで3対0とマンチェスターユナイテッドを圧倒した。

この勝利の立役者はだれでも認めると思うが、1点目を入れたカカだ。素晴らしいゴールだった。いまやロナウジーニョを抜いて世界ナンバーワンのプレイヤーだと思う。シュートもできるし、ドルブルは早いし、パスも出せるオールラウンダーで、見ていてもほれぼれする。なんといっても彼の姿勢がいい、ぼくの好きなプレースタイルである。まだ、25歳になったばかりだからこれからさらに進化していくのだろう。

決勝は、リヴァプールと23日アテネで今度は一発勝負で行なわれるが、ぼくはどちらを応援するか特に決まっていないが、カカのプレーとリヴァプールのジェラードのプレーに注目している。

このクラブチームの最高峰が戦う試合は、レベル的にはワールドカップ以上ではないだろうか。きっとすごい試合になるぞ。そうでしょ。

2007年5月 4日

わーい首位だ!

もう二度と書けなくなるかもしれないので早く書いておく。わがベイスターズがついに3年ぶりの単独首位に立った。やはり、今年は何か違うと思ったらこの快進撃だ。

でもこれは、たまたまみんなが調子がよくてというわけではないのでひょっとしたら長続きするかもしれない。投手陣だってやっと三浦が勝てたくらいだから出揃っているわけでもないし、攻撃陣も仁志と村田はがんばっているが、チーム打率も低いし、だからなぜこんなに強いのかわからない。大矢さんの采配かな?

いずれにしろ、毎日スポーツニュースを見るのが楽しいのであります。

2007年5月25日

ACミランは強かった

やはりACミランが勝った。やはりと言ったのは、2年前の負けが生きると思ったからと、カカとジェラードの戦いならカカに軍配があがると見たからである。

まず、このふたりは見ごたえがありましたね。ジェラードがサーベルのような切れ味だとすれば、カカは日本刀の鋭さがあるような気がする。そのカカが起点となって2点が生まれた。点を入れたのはインザーキだけれど、まあ両方ともカカの得点みたいなものだ。カカはもはや押しもおされぬ最高プレイヤーですね。(唯一の弱点はフリーキックが下手なこと)

ACミランの勝因は、非常に落ち着いた試合ができたことじゃないかなあ。あのガッツーゾさえ冷静に吼えていた。多分マルディーニの力が大きいと思うが、個性ある集団がうまくまとまって機能していた。

でも、世界最高峰の試合は、技術力、精神力においてすべてすごい。特に、Jリーグのチームなどに比べてディフェンスの力が格段に違うように思える。要するに、ボールを奪う、あるいはシュートを打たせない、そういったなかなか分かりにくいテクニックがあるのだ。

そして、ずいぶんと試合そのものがきれいになった。悪質なファールもないし、変なつかみ合いもないし、レフェリングもうまくなったこともあるが、見ていても気持ちがいい。

今年のトヨタカップが楽しみだ。

2007年6月 6日

日本強い

キリンカップでコロンビアと引き分けて優勝したが、日本もなかなか強くなってきた。コロンビアというチームはけっこう強く、これまでなら軽くやられていたかもしれない。前半は攻められっぱなしだったけど、後半はいい線いっていた。

前半の布陣では稲本、中田のコンディションが悪いせいもあってすぐには機能しない感じだった。それでも、俊輔はコンディションはよくなさそうで、ミスもあったが光るものがあり、たいしたものだ。高原は2戦目なのでいい出来だった。当たり負けない身体になったのでびっくりした。やはり、ブンデスリーガで鍛えられてすごくたくましくなった。

また、オシムのめざす“日本化サッカー”の姿が垣間見られた試合でもあった。中村堅剛や羽生のように身体が小さくてもスピードがあれば、大きな選手に当たり負けないプレーができることも証明された。羽生は動きの早さ、堅剛は判断の早さでそれが可能になっている。俊輔、堅剛、遠藤の3人のコンビネーションがうまく取れるようになったら、さらにチーム力が上がるので楽しみだ。

ちょっと話はそれるが、試合のあとのインタビューの話。あのオシムの通訳はいいかげんですね。オシムが、カミカゼチームがどうのこうのと言っていたのにぜんぜん訳さないであたりさわりのない言葉で濁していた。気になって仕方がなかったが、今朝の新聞にはオシムの話にちゃんと書いてあった。

もうひとつは、俊輔の言葉で、オシムのめざしているやり方がだいたい分かったのでこれからはよくなるでしょうというようなことを言ったあとに、シンプルにやれというが、シンプルにやることくらい難しいことはないと言っていた。これすごく分かるんですね。シンプル伊豆ビューティフルです。

2007年6月 8日

プレッシャーはどこに

いま、旬な人気者は何と言ってもふたりの王子でしょう。「ハンカチ王子」の斉藤祐樹君は早稲田をリーグ優勝に導いて、しかもベストナインにも選ばれた。「ハニカミ王子」の石川遼君は、関東アマで8位だったが、日本アマ出場が決まった。まあ、ふたりともあれだけ騒がれているにもかかわらず、好成績を残すあたりさすがだと思う。

かれらには、プレッシャーというものがないのだろうか。自分たちが騒がれることがかえってバネになっているような気さえする。最近のスポーツ選手全般にも言えるのだが、強いプレッシャーに負けて成績がでないということもあまりないようだ。大きな大会でも普段の力、いやそれ以上の力をだす選手も多くなった。

いつ頃からかと考えてみたのだが、何年前というのは定かではないが、おそらく試合後のインタビューで最後に「応援よろしくお願いします」と言いだした頃からじゃないかと思う。あの、判を押したように若い子は言うが、ぼくらの年代だとちと違和感がある。なんとなく、スポーツ選手というものは芸能人じゃあるまいし、もう少しストイックなものであるべきと密かに思っている。

そうです、ぼくたちの年代は、試合はすごく緊張するのが当たり前で、しかも、周囲の期待が異常にたかまるのでなおさらガチガチになる。まあ、有名な円谷幸吉の例をだすまでもなく、オリンピックでは極度のプレッシャーがのしかかり、それで自分の実力を発揮できず、死んでお詫びしますというくらいに打ちひしがれたわけです。

そのころの面白い話がある。テレビ番組のインタビューであるいなかのおばさんに、「今回のオリンピックでいちばん強いと思う選手の名前を教えてください」というのがあった。なんて答えたと思いますか。

「それは、プレッシャーさんです」と答えたのだ。いつもテレビのオリンピック中継でアナウンサーが、日本の選手は「プレッシャーに負けた」とか「プレッシャーに弱い」とか連呼していたので、プレッシャーという名の外国選手がいると思っていたらしい。

まあ、冗談はさておき、最近はお国のためにとかいった期待はないし、いい意味での自分の売り込みの場所のような感覚なのでプレッシャーを感じなくなったのかなあとそんなことを思ってみた。

2007年6月22日

桑田的生き方

桑田真澄選手がメジャー昇格を果たした。39歳のオールドルーキーの誕生である。桑田のことを悪く言う人もなかにはいるし、ぼくも最初はそんなにいい印象を持ったわけではないが、大リーグ挑戦を宣言してから以降は、むしろ好きになるくらいになった。

やはり野球に対する姿勢や考え方がすばらしく、求道僧に似たところがある。以前肘をケガしたときのリハビリなんてまさにそこまでやらなくてももう辞めたらと思ったものだ。今回のケガでももうあきらめるんじゃないかと思ってみたが、いや桑田は絶対にあきらめないと思い直した。

どうして桑田をここまで挑戦し続けるのだろうか。おそらく、「ぼくは野球が好きだから」という言葉がでてくると思うが、そうじゃないと思う。桑田だったら野球以外のスポーツをやっていたら同じように一流選手になったと思うし、違うスポーツでも同じような姿勢でのぞんでいたと思う。人間ってそういうものでしょう。

この歳になっても挑戦し続けるというのは、自分のやり出したことに対し、極めたいというか、自分の考えていることを試してみたいという欲求を持ち続けていることではないだろうか。だから、それがほぼ満足したものになったら、力を出し切ったと思ったときにやっとやめるのだろう。

この姿勢は、何事にも必要で、その目標とするところが大きいほど時間がかかる。桑田も40歳近くなってやっと目標地点に近づいたわけで、その目標は桑田にとっては大きいはずなので、遅いとは思っていないのじゃないのかなあ。

それにしても、たいしたものだ、プロ選手の鑑になりますねえ。

2007年7月 7日

U-20代表のサッカー

U-20ワールドカップで日本代表チームが快進撃だ。第2戦でコスタリカに1-0で勝った。快勝とまではいかないが、悪くない勝ちだ。

何回も危ない場面があったが、落ち着いてさばいていた。これまでの日本チームは、こんな試合ではすぐに浮き足立ってしまい、ぼろぼろになってしまうことがよくあった。しかし、このチームは、今のところ冷静さを失うことなく、また最後まで集中力を保ってやっている。

それを可能にしているのは、確かな技術力、スピードなのだが、これは普段Jリーグでもまれていることが大きいと思う。先発のかなり選手がレギュラークラスであることから、高いレベルの経験が生きているように思える。

もうひとつ言えるのは戦術理解度だ。ぼくは、このチームはオシム戦術をフル代表以上に忠実に実行しているのではないかと思う。すなわち、全員がよく走り、フォワードの守備の意識も高いし、両サイドバックからの攻撃も高い位置を保っている。

そして、何といってもファンタスティックなサッカーをやる。これまで戦った、スコットランドにしてもコスタリカにしても、攻撃はワンパターンで単純だ。力づくの攻めがほとんどだ。その点、わが日本チームは局面を一気に打開する創造性豊かなプレーができるので、見ていてもおもしろい。おそらく、カナダの観客も驚いているんじゃないかなあ。

ということで、これからがますます楽しみになってきた。

2007年7月14日

あらためて攻撃は最大の防御なり

アジアカップの予選リーグでUAEに3-1で快勝した。第一戦でカタールに引き分けたときはヤバイと思ったが、この勝利でほっとした。次のベトナム戦で勝ってすんなりと予選突破したいものだ。きのうの試合では、前半3点を入れたが、タイトルのかかった真剣勝負の国際試合でそこそこの相手に対して、こんな点の取り方は久しぶりなんじゃないかな。

まあ、何と言っても高原がほんと成長した。シュートが枠に行くのだ。身体的にも競り合いに強くなっているが、このシュート力がワールドクラスになってきた。それと、俊輔、堅剛、遠藤の3人のミッドフィルダーの役割がはっきりしてきたというか、特徴が生きるようになってきたと思う。俊輔はキラーパス狙い、堅剛はボール回しの起点、遠藤はバランサーの役回りだろう。

ところが、手放しでほめるわけにはいかないのが、後半に許した得点だ。せっかく3点もリードしているのに横綱相撲がとれないのかと言いたくなるが、実はここがスポーツの難しいところで、ずっと自分のペースで試合ができないのだ。海の波と一緒で寄せると思ったら引く、その逆もあって、結局全体として満ちているのか引き潮になっているのかで勝負がつく。

この、引いているときすなわち相手が押してきたときの対処のしかたが問題で、日本のチームはこんな時どうしても守りに入ろうとする。U-20W杯のチェコ戦もそうだが、勝っているときに守りに入ることで相手を勢いづかせることになる。それを避けるには、結局、攻め続けることしか手はないのだ。これはもう、精神力と経験がモノをいう。どの年代の日本代表ももう少しだ。

2007年7月18日

リアルタイガーマスク

リアルタイガーマスクを知っていますか?
16日のHERO'Sでアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラと戦った勝村周一郎のことです。残念ながらKO負けでした。まあ、ぜんぜん歯が立たなかったといったほうがいいかもしれません。ノゲイラは所英男に負け、勝村周一郎は昨年その所を失神させているので、そういうマッチメークがされたかどうか分かりませんが、実際はノゲイラが一番強いのです。

何せ、修斗の王座を5年間守り続けたのだから半端じゃありません。勝村はその修斗でノゲイラの一階級下でチャンピオンでもなんでもないのだから実力差は分かると思います。おそらくテレビ局が仕掛けたのだと思う。昨年の大晦日のK-1ダイナマイトにも出場し、このときも相手がプロレスの永田裕志だったが、同じく1ラウンドであっさりKOだった。

ただ、その試合の前に鎌倉の養護施設の職員として、施設内で子どもたちと一緒に生活をし、子どもたちに格闘技を教えている姿が映し出された。これが、プロレスマンガのタイガーマスクと似ていることから、リアルタイガーマスクと名のっている。今回も同じような映像が出て、要するにテレビ的にはこういったストーリー性がほしいのだろう。

だからといって、勝村自身がそんなことを気にしないでチャンスと思って戦えばいいのだ。そういう意味では、負けはしたが、両試合とも果敢に攻めていたし好感がもてる試合運びだったのでよかった。

なぜ彼に肩入れするのかというと、実は、勝村周一郎のお母さんがぼくの高校のときの同級生なのだ。もう4,5年前に同窓会があって、そのときうちの息子は格闘技の選手だという話を聞いてから、注目していたのだが、まだその当時はマイナーで修斗の試合に出ているなあくらいにしか見てなかったのが、昨年末の大晦日に登場したときはびっくりした。

彼のお母さんは、高校時代は才色兼備でスポーツ万能の皆の憧れの子だった。でも子どもが格闘家になるように思えなかったが、親の運動神経は良かったので一流の選手になったのだろう。

これからも応援を続けていこうと思うが、今度はもう少し勝てそうな相手と試合してほしいなと思うが難しいのかな。

でも、あのHERO'Sというのは、血は流すは、失神するはで見ていて痛々しい。だから親として息子の試合を見ているのか、見ていないのか、見ていたらどんな気持ちなのか気になる。今度会うことになっているのでそこのところを直接聞いてみよっと。

2007年7月22日

よくやった!が

アジアカップの準々決勝であの因縁のオーストラリアをPK戦の上破った。個々の力では向こうの方が上であるが、戦術で勝っっていたようだ。ただ、割り引いて見なくてはいけないのがコンディションの差で、明らかにオーストラリアのコンディションは悪かったようだ。蒸し暑さへの慣れが日本と違っていた。まあ、それにしてもよくやった。

前回の準々決勝のヨルダン戦を思い出した。PK戦で俊輔とサントスが続けて外したとき、宮本エンドを変えるよう要求し、それがきっかけで逆転した、あの試合である。今回もあの試合と同様、川口の神がかり的なセーブで勝利。PK戦になったとき、オーストラリアのキーパーが194cmの長身で、あんなヤツがゴールに立ちはだかったら、入る気しないから負けちゃうのではないかと思ったが、よくみんな入れたよな。

試合の方は、早くて低いコーナーキックにまたしてもやられた。ベトナム戦の得点もオウンゴールだけど早くて低いボールの対処を誤った結果だ。むしろこうしたボールは日本がやるべきだと思うが、反対にやられてしまった。これからこの対策をしっかりやる必要があると思う。

すぐに、追いついたからいいようなもの、もしあのままずるずるいったら負けていた。高原様さまだ。その後、向こうが退場者を出して、ひとり減ったにもかかわらず攻め切れなかったのは、ちょっと反省する余地がある。しかも、コンディションが悪かったから、後半の後半や延長に入ってからの相手の運動量がめっきり落ち、足がつって動けない選手もいたのにである。

ぼくの見たところ、どうもずっと同じパターンの攻撃を続けていたことが問題ではないかと思う。すなわち、バックラインでボールをゆっくり回し、中盤でフリーになったらそこから前線にスルーパスを出して、ラストパスかシュートにもっていくというスタイルである。ところが、動けなくなった後半は、ゴール前に固まっているわけでこんなところに仕掛けても、空回りすることになる。

それよりも、もっと単純にクロスをどんどん上げてそのこぼれ玉をスピードのある選手が拾いまくるというほうが、相手もいやだったに違いない。ぼくの経験からも、疲れて、足がつりそうな時って、一回競り合うのはいいが、その後は動けないものだ。だから、波状的にゴール前にクロスを上げられるのはいやなのである。

だから、ここの臨機応変な対処があれば、90分で決着がついたのではないだろうか。自分たちのスタイルも大事だが、相手の状況で変えられる幅広い戦術理解度が大事だ。でもこれは欲かもしれない。こうした経験をつんでさらに強くなっていくのだろう。それを期待する。

2007年7月26日

ああ負けた!

アジアカップ準決勝で日本はサウジアラビアに2-3で負けた。昨日は東京に出掛けていて家に帰ったのが遅かったのでテレビを見れなかったので、試合の様子は知らないで結果だけでこれから書く。まあ、力が拮抗しているとこういうことになるのかなあと思う。

夕べも帰りがけに一緒に呑んでいた人に今日は2-0で日本が勝ちますからと言った。いろいろな状況が、日本有利になっていた。世界ランクは上、準決勝は優勝候補のオーストラリアに勝っている、サウジの中2日に対し中3日で休養十分、しかも移動もなくたっぷり練習もでき、という条件であったから、当然戦前の予想は日本有利である。ところが、そのまま戦前の予想どおりにはいかないのが、こうした大きな大会の常である。

試合内容をみていないで言うのも乱暴かもしれませんが、なぜ負けたのだろかと考えてみると、本当にほんのちょっとしたスキなのだろうと思う。油断なんて大げさではなく、ほんとほんとにわずかなスキが多くの選手にあったってことじゃないだろうか。オーストラリアに勝ったのだから、それより格下のサウジならだいじょうぶだ、これまでアジアカップの本大会で負けたことがないから今回も勝てるだろう、ふとこんな気持ちを抱いたはずだ。このちょっとしたスキが掛ける11になったら負ける。きっとチーム全体にふわっとした感じがあったのではないだろうか。

思い出すのは、ずっと昔ぼくが高校3年生のときの最後の高校総体サッカー神奈川県予選の準決勝で負けたことだ。ちょうど今頃だったのだが、いつも勝っている相手であり、当然決勝までいけるとみんなが思っていたのに、何となく負けてしまったのである。それが終わって、家に帰ってひとりで泣いたのを覚えている。それからもう間に合っこない受験勉強が始まっっていった。

こんなことを思い出しながら、スポーツで勝つということの難しさを痛感したのであります。

2007年7月29日

戦い方がまだ

アジアカップ3位決定戦で韓国にPK戦で負けた。その前のオーストラリア戦と同じだ。同じというのは、たまたまPK戦ではオーストラリアに勝ったが、韓国に負けたというだけで、内容的には同じであるということだ。

同じ失敗を繰り返している。相手がレッドカードで退場してひとり少ないにもかかわらず、攻めがどう人数のときと一緒のことをやっている。少なくなった相手は戦い方を変えてきているのに、こちらが対応できていない。当然彼らは守りを固めて逆襲だけ考え、PK戦になればOKという布陣になる。その攻めができない。前にも言ったようにシンプルに波状的に仕掛けることが求められるのに守備網の外側でパス回しばかりして、最後はゴール前の守備にひっかかるというパターンである。

だから、昨日の試合でレッドカードが出たとき(これは誤審だけど)、ヤバイと思った。あ、オーストラリア戦の二の舞だと思ったらその通りになってしまった。もし、退場にならずに同人数で戦っていたら勝っていたかもしれない。昨日の韓国勝利の立役者はあの審判だ。

確かに、韓国のチームは勝ったけど、今までの韓国チームに比べるとそんなに強いとは思えないし、迫力もなかった。今回のアジアカップで感じたことは、中東勢の身体能力の高さである。一発で切り裂く力強さがある。だから、一層韓国に迫力を感じなかったのかもしれない。日本も韓国と同じで攻めの迫力が乏しいのだ。

結局、今回の大会で分かったことは、日本代表はサッカーのやり方はできたが、戦い方がまだできていないような気がする。特に、トーナメントの一発勝負の何が何でも勝つという戦い方はこれからの課題だろう。

それにしても、実況したテレビ朝日のアナウンサーと解説の松木はひどい。アナウンサーは間違いが多いし、トンチンカンなことを言うし、松木にいたっては、ファウルの説明と背番号と名前を連呼し、いいですねえと言うだけで解説にもなんにもなっていない。U-20W杯決勝を放送したフジテレビの青島アナと風間さんの実況を見習ってほしい。

2007年8月 9日

キミはバリー・ボンズを見たことがあるか

サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズがハンク・アーロンの持つ通産ホームラン数755本の大リーグ記録を塗り替えた。薬物使用疑惑があるので、いまいち盛り上がりに欠けるが、すごく偉大な記録である。

薬物使用疑惑について昔一緒の球団にいたこともあるロッテの監督のバレンタインが「昔はルールもちゃんとなかったので、どこまで許されて、どこまで違反なのか明確ではなかったのでしかたがない。投手だって、薬物を使用していたんだから、ボンズはそんな投手をも打ち砕いてきたのだから、薬物使用疑惑があっても立派な記録だ」というようなことを言っていたが、ははあやっぱり薬物使ってたな。

ところで、ぼくはかなり前になるが、サンフランシスコのパシフィックベルパーク(今はAT&Tパークという)で実際にボンズのプレーを見たことがある。その試合は、シカゴ・カブスとの一戦でカブスには、あのサミー・ソーサがいた。希代のホームランバッターが二人揃った試合にいたなんて幸せ者です。残念ながら、二人ともホームランを打たなかったが、今もそのバッターボックスに立っている姿が目に浮かぶ。

実はこの野球見物には面白い話があって、あまり大きな声では言えないのだがもうずいぶん前だからいいだろう。サンフランシスコには遊びに行ったわけではなく仕事で3日くらい滞在していたのだが、仕事も一段落して時間がとれたので急遽野球でも見に行こうとなった。

それで、インターネットでチケットを買おうとしたが全てSoldOutなのだ。じゃ、球場の売り場で直接買おうということで出かけた。ところが、球場の売り場も売り切れである。試合はもう始まっているような時間だから、売り切れはあたりまえかもしれない。しかたなしに、しばらく、周りを歩いたり、ショップを見て回ったりしたが、とりあえずゲートに行ってみようとなった。

そうしたら何とゲートが開いているのだ。いや、正確に言うとゲートを開けておじさんが見張っているだけなのだ。向こうの人は、けっこう早い回に帰ってしまう人もいて、そういう人たちがそこから出てくる。しばらく見ているとゲートが広いのでおじさんは見ているようで見ていないことがわかった。

さてどうしたか。仲間3人とこりゃ知らん顔して入ろうと相談がまとまり、意を決して滑り込んだのであります。その後は自由だから、空いている席に座ってポップコーンを片手にビールで“打て打てボンズ”とやったわけです。これはここだけの秘伝「メジャーリーグをタダで見る方法」です。

2007年8月26日

チョー便利な追っかけ再生

いよいよ昨日から大阪世界陸上が始まった。世界のトップアスリートが集まるこの大会は見ていて面白い。世界最高峰の試合はどんなスポーツでも見ごたえがある。特に陸上は単純なだけわかりやすい。誤審もなければ頭突きもないので後味もよい。

今回の大会は夜遅くまでやっているんですね。昨日なんか、朝7時から夜11時くらいまでやっていた。そうなると、見るのも大変だ。それに、お目当ての競技が何時から始まるかもよくわからないから、ついだらだらと見てしまう。

ところが、この世界陸上を見るのにうってつけの見方があった。DVDレコーダーの追っかけ再生機能を使うのだ。そんなのジョーシキと言われるかもしれないが、ぼくにとってはちょっとした発見だったのだ。

とりあえず、番組表から全部選んで録画しておく、そして、適当に時間が取れたら、最初から再生してみる。もちろん、競技と競技の間の時間はスキップするわけで、そうすると再生が録画にだんだん近づいて、最後は「再生が録画に追いつきました」と出る。そしたら、再生を一旦停止してナマのほうを見るという繰り返しである。

陸上競技の正味時間はすごく短いので、この方法は非常に効率的だ。翌日じっくり見るなんてことより、ライブにより近い時間感覚でみるのがよろしい。

てなわけで、夏の終わりの楽しみが増えたようです。

2007年9月 3日

世界陸上が終わった

大阪で行なわれていた世界陸上が終わった。日本のメダルは結局、最終日の女子マラソンで土佐礼子が獲った銅メダルだけであった。そのせいなのか、観客の入りもいまいちのようで、盛り上がりに欠けた感じであった。で、今回はけっこうテレビを見ていたので、世界陸上に関して、気づいたことを何点か記すことにする。

まず、種目が男女同じようになってあらためて驚いた。ぼくらの感覚では、女子に3000m障害、ハンマー投げ、棒高跳び、三段跳びがあるのがなじまない。もう、男子だけにあって女子にはない種目はなくなったようだ。ただし、若干違いがあるものもある。110m障害と100m障害、十種競技と七種競技である。しかし種目は同じだから、男女の差がなくなったことがわかる。

日本人が弱い。為末だとか末続、朝原、それから長距離陣なんかの単純に走る競技はもう太刀打ちできないんじゃないかな。大阪だから「ナンバ走り」が効を奏するかと思ったが無理だった。だから、技術が要る種目(リレーとか)とがまんを競うマラソンでしかいい成績が残せない。

もう身体能力でまいったという選手がたまに外国の選手に出てくる。今回は、男子走り高跳びで優勝したバハマのドナルド・トーマスだ。この選手、1年半前まではなんとバスケットボールの選手だったのだ。遊びで跳んだらいきなり2m14cmをクリアしたというから驚きだ。だから、決してきれいではないフォームで、天性のバネだけで跳んでしまうのである。

そこでひらめいたのだ。日本の野球選手にやり投げをやらせるのはいかがでしょうか。甲子園で鉄砲肩の選手をスカウトしてやり投げ選手にするのがいい。

まあ、今大会でぼくのなかで最も印象に残った選手は、男女ともアメリカの選手で、男子は400m金メダリストのジェレミー・ウォリナーと女子は200mとリレー2種目の三冠となったアリソン・フェリックスである。このふたり、無茶苦茶強いし格好いい。男女ともこんなセクシーな陸上選手を見たのは始めてだ。ロシアや東欧でかわいい選手はいるけれどセクシーな躍動美はこのふたりにかなわない。

そのロシアだが、この国の男はどうしたのだろうか。メダルのほとんどが女子だ。かかあ殿下の国のようだ。

最後に、マラソン団体戦の話。日本はマラソンの団体で男子が金メダルで女子が銅メダルと報道されているが、最初に書いたように日本のメダル獲得数は土佐礼子の一つだけなんですね。そうなんです、マラソンの団体のメダルはカウントされないのです。ただ、表彰式もちゃんとやって、メダルも同じものをもらえるそうです。

ここでぼくは変な気分になるのですが、団体戦というのは上位3人の時間の合計で順位を決めていくわけで、参加したのが5人だと下位二人は非常に微妙な立場になる。この二人は、何にも成績に寄与していないのにメダルがもらえるわけで、おもはゆい気持ちになるのではないでしょうか。そういえば、下位二人の表情がどことなく。

やっと、世界陸上の終わりとともに暑い夏も去っていった。

2007年9月24日

気になるなでしこジャパンの横断幕

17日に杭州で行われた女子ワールドカップ(W杯)のドイツ戦で日本は残念ながら0-2で敗れ、決勝トーナメント進出はならなかったが、その試合のあとで、観客席前で整列し、「ARIGATO 謝謝 CHINA」と書かれた横断幕を広げ深々とおじぎした。

この行為がいま中国国内で物議をかもし出しているらしい。「勇気に感動した。見習うべきだ」と称賛する声と「過去の侵略を認めない日本の宣伝活動に感動するなど中国の恥だ」と反発する声が交錯、メディアも巻き込んだ論争に発展しているのだそうだ。

またぞろ、この中国人の大人気ない反応はいかがなものだろうか。来年は北京オリンピックがあることだし、もう少し大人になってもらわないと困ったものだ。だいいち、観客のマナーがぜんぜんよくなっていないじゃないか。以前問題になったアジア選手権のときからよくなっていないと思われる。なぜスポーツの試合でそんなに日本に対して敵愾心をもつのだろうか。少なくとも、一方的なブーイングだけはやめてくれと言いたい。

ところで、ぼくはこの横断幕の騒動はともかく、なぜあのように横断幕を掲げたのかのほうが気になる。これまでもあまり見たこともない光景だったので一瞬変だなと思ったものだ。ところが、その伏線みたいなできごとがあったのを思い出した。

それは、試合の中継でフジテレビの青島アナが、明らかに日本に不利な応援や試合とは関係ないところでウエーブが起きたりとマナーの悪さがテレビを見ているだけのぼくらにもわかるのに、「中国の観客はサッカーがよくわかっている」とか「いいプレーには拍手してくれる」とかあたかも公平な観戦態度であるがごとくアナウンスしていたのだ。聞いたとき非常に奇異に感じて、どうしてこう観客をかばうようなことを言うのか不思議だった。

それがあって、試合後の横断幕なのだ。なぜか、中国に媚びているなと思ったのはぼくだけだろうか。おそらく、横断幕を掲げさせたのはフジテレビだと思うが、フジテレビは何か中国に借りがあるんじゃないかと疑ってしまう。さて、この論争いったいどうなるののだろうか。

2007年10月 4日

相撲協会のアナクロニズム

ついに相撲協会が時津風親方を解雇するようだ。ええー、解雇できたんだ。それならもっとはやく事情聴取もし、相撲協会としてどう対処すべきかをきちんと決めるべきであった。てっきりどこかの総理大臣じゃないが、本人が辞めると言わなきゃ辞めさせられないものとばかり思っていた。理事長だって、この問題は親方にまかせてありますからとか言って逃げていたからなおさらそう思っていた。

ところが、全然違うのがわかった。要するに、会社と同じなのだ。理事長が社長で、親方が事業部長というわけだ。となると、今どき事業部の不詳事をそこの事業部長にまかせてありますから知りませんなんていう社長がどこにいますか。もう全く時代おくれもいいとこで何もわかっていない。

今回のしごきにしたって、昔からやってきたことを続けたのだろうが、入門してくる子どもの考え方や生活態度などは確実に変わっているわけで、そこに昔流のやりかたを当てはめたって通じるわけがない。このずれを誰もわからないことにより痛ましい結果に至ってしまった。

これはもう相撲界、相撲協会全体の問題であって時津風部屋だけの問題に矮小化してはいけない。朝青龍問題も含めて、なぜこんなことになってしまったのか。それは、ぼくはその閉鎖性にあると思う。北の湖理事長をはじめ協会の幹部、あるいは親方はみな元相撲取りなのだ。

このひとたちの多くは、中学を出ると新弟子となり相撲のことしかやっていないのではないだろうか。もちろん、なかには勉強もし、世間のことをよく知った子もいるだろう。また、大学を出てから入ってくる子もいるから、一概には言えないかもしれないが、相対的には一般の人たちにくらべると学問をしていないだろうし、社会的な常識に欠けているように思える。

だから、相撲協会がここでやらなくてはいけないことは、外部の血を入れることである。協会にもビジネスをした人だとかをスタッフとして入れるのと、それぞれの部屋にも相撲とは無縁だったひとにマネージメントさせるだとか、外に向かって開放しないと同じような不詳事は続くだろう。企業だって、いまや社外取締役を置いたり、外部コンサルに診断してもらったりしているわけだから、絶対にそうすべきだ。

2007年10月12日

カメとチキンじゃ勝てない

あまり書きたくもないが、予想通り亀田大毅が内藤大助に完敗した。プロレスまがいのパフォーマンスで思わず笑ってしまった。

何が敗因かって、そりゃハートと技術がないっていう当たり前のこと。ベタ足で左のフックしか打てないボクサーがチャンピオンになれるわけがない。

それよりもなによりも、あのカメのように頭を抱えてちゃどうしようもない。ありゃ恐がっているだけで攻撃の姿勢になっていない。ボクシングで攻めなけりゃ勝てるわけがない。

ボクシングではなくても、オシムがしつこく言っているようにリスクを冒してでも攻めなくては勝負には勝てないのだ。アウェイの試合じゃあるまいし、打たれまいとするだけで、こいつ勝つ気があるのかと叫んでしまう。結局、気が小さいということが露呈した。チキンハートだったてこと。

あの親父にしても恐い顔をしているけど小心ものじゃないのかな。「肉を切らせて骨を切る」ことも教えなくていけないが無理だね。

あまり書きたくないが、予想通りTBSが提灯放送をした。あれで好試合だったなんて思わず笑ってしまった。

いくらなんでもひどいんじゃないの。あきらかに劣勢で大きな差があるのに、さも拮抗しているようにしゃべるし、あの反則だってちゃんと批判しなくちゃ。

まあ、あまり目くじらを立てるのも大人気ないのであまり言わないが、スポーツで片方に一方的に肩入れして放送するのは、テレビ局の自殺行為だと思うのですが。

2007年10月18日

喜んでやがて悲しき日本サッカー

今日は朝から気分がよくない。北京五輪最終予選で日本代表がカタールにまさかの逆転負けを喫したからである。試合終了直前に決められたドーハの悲劇が再び繰り返されてしまった。

痛恨のハンドでPKという、なんともやりきれない負け方だ。首位を譲ったといってもまだ決まったわけではない。自力はなくなったが逆転は十分ありえるからこれからがんばってほしいと思う。

でもこのチームは点がはいらないなあ。セットプレーでやっと入れられる感じでピリッとしない。

その点、昨日のフル代表はエジプトを4-1と下して、得点力があることを見せつけた。2006年のアフリカチャンピオンを相手に4点も入れるなんて、久しぶりに溜飲を下げた。ああそれなのにU-22はどうなってるのだ。と嘆いてももうしょうがない。

ただ、両試合ともハンドの反則で点を入れられたのはいただけない。どうも日本の選手がゴール前で致命的なハンドの反則をよくするような気がしてならない。あくまで、相手のハンドで日本チームが得点したことが少ないような気がすることとの比較で言うのだが、日本選手の胸付近の球扱いに問題あるんじゃないかなあ。

さて、負けた試合のコメントより勝った試合のコメントのほうがまだ気分がいいので、エジプト戦のことだが、結果的にはいかにも圧勝のように見えるが、試合をよーく観察してみると、そう手放しで喜べるものではないように感じる。そんなに辛口にならないで素直に認めればいいじゃんという声が聞こえてきそうだが、ひとことで言えばエジプトが弱かったし、戦術的にも劣ってただけなのだ。

どうも主力は来なくて若手主体のようだった。あれだけサイドのスペースをフリーにしていたらやられる。特に前半なんか駒野がいつもフリーでいた。いつも日本チームは、両サイドの加治と駒野がディフェンスに追われ、サイドをかけあがれないで、攻めが単調になっていた。昨日エジプトはそれをやすやす許していた。

また、大久保が2点、前田が1点とフォワードが久しぶりに多くの得点を入れていたが、これにしても、向こうのバックスの甘さが目立った。チャージの厳しさがないので楽々とポストプレーができたし、ゴールを背にしてボールを受けても簡単に振り向けたのでやりやすかったに違いない。ファウルも少なかった。もう一段高いレベルのチームだったら、そりゃー激しいマークでキープもできない、振り向きもできないというシーンが繰り返されるはずだ。

結局、昨日の試合は日本チームが力を発揮できる条件がみな揃ったということだ。ホームゲーム、ピッチコンディション、気候条件、そしてやさしい相手チームとこれだけ揃うと内弁慶ジャパンも強い。だから、これで日本チームの力がアップしたとする見方は早計のような気がする。次の試合が見ものだ。

ところで、また言うのもなんなのだけど、テレビで解説していた松木はどうにかならんのか。全く解説になっていない。テレビを見てればだれでもわかる、個々のプレーをなぞって言っているだけでうるさいだけだ。こんな解説は素人でもできる、もうやめてほしい。堀池か福田に変えてくれ!
 

2007年11月15日

負けないレッズ

やったあ、浦和レッズがAFCアジアチャンピオンになった。すばらしい。

優勝の原動力はやはり守備力だと思う。何しろアウエーでも負けなかったのだから。昨日も、ワシントン、永井、ポンテらの前線でもがんばってディフェンスをしていた。ただ、予想以上にセパハンの攻撃力がレッズを上回ったため、最終ラインが下がったままで、中盤があいてしまい再三ピンチを招いた。

セパハンがもう少しサイドから攻めていたらどうなっていたかわからない試合であった。セパハンは強いチームでびっくりした。よくアウエーで引き分けられたと改めて思う。

それにしても、レッズはよくがんばった。明らかに選手のコンディションはよくなかった。みな最初から疲れていた。それでも勝てる決定力を持ったレッズはまた一段と成長したような気がする。

これで、アジアチャンピオンとしてFIFAクラブワールドカップに出場するわけで、世界の強豪ぶつかってさらに飛躍することを祈っている。日本サッカー界全体のレベルアップにつながるのだ。

2007年11月17日

男村田の心意気

いささか古くなったが、ベイスターズの村田修一のことを書いておきたくなった。何を書くかというと二人の引退選手に対する向き合いかたである。

ひとりは、ヤクルトの鈴木健である。最後の打席にファウルで粘りに粘って13球目にサード横にファウルフライを打ちあげる。当然簡単に取れる打球である。ところが、それを村田はわざととらなかったのである。そのあと、鈴木健はセンター前にヒットを打ち野球生活に終止符を打ったのである。

二人目は、広島の佐々岡真司のことである。佐々岡の引退試合で村田はワンスリーから高めのボールと思えるような投球に思いっきり振り抜きオームランを打った。普通は、引退する投手のその引退試合では三振するのが通例となっているにもかかわらず、何とホームランを打ってしまったのだ。村田はこのホームランでセリーグの単独ホームラン王になった。

片や温情でわざと捕球しなかったのに、片や温情を捨て去り真剣にプレーするという、見た目は相反する対処だが、引退選手の終わり方を気持ちよくさせようという思いやりであった気がする。ファウルで終わらせるのはしのびない、フォアボールを選んではすっきりしないだろう、といった気持ちが働いたのではないだろうか。

こうしたプレーを批判する人もいるが、ぼくはこれがプロ野球なのだとつくづく思う。日本シリーズの中日の山井の完全試合もそうだが、温情であったり、非情であったり、そういった人間味も含めて楽しむのがプロの試合なのだ。

男村田の心意気で、来年もがんばってぜひ本塁打、打点の2冠王になってほしい。
 

2007年11月18日

勝っても相変わらずのイマイチ感

サッカーU22代表がベトナムを4-0で下し、勝ち点3をゲットし、かつ得点も取った。この試合のあとにあったカタールとサウジの試合が2-1でサウジが勝ってしまった。これでカタールの1位の芽がなくなり、サウジが勝ち点8で2位に浮上した。

だから、今度のサウジ戦で日本は勝つか引き分けるかでオリンピック出場が決まる。もしカタールが勝っているとかなりきつい展開になっていた可能性がある。最終戦での点の取り合いになり、カタールはホームでベトナム戦だったので向こうが有利になったかもしれない。

ということでだいぶ日本に有利になってきたが、ここで気持ちを切らさず全力で戦ってほしい。

ぼくはまだこのチームに対して不安を抱いている。下の世代の柏木や内田、森嶋、梅崎などが入ってきて、ひところよりは少しはよくなっているがまだまだだ。以前のチームのダメな象徴は、平山相太と本田圭介の二人だった。平山にこだわることで日本のよさ、フル代表からつづくオシムサッカーの良さを消してしまっていたからである。平山に当てるサッカーは日本には向いていない。そこをやっと反町がわかったはずだ。

もうひとつは本田のチンタラプレーだ。確かに昨日はいいアシストもしたし、PKも決めたが、全般的にいうと走らないプレーが多い。2回目のPKにしても、あれは思い切りのいいシュートを打つべきなのだ。それが、かわすプレーに終始するので、はまればいいがどうもテンポが合わないようにみえる。反町がなぜ使うのかよくわからない。安田とか梅崎とか粋のいい走れるやつを使うほうがよっぽどもいいと思うがどうだろうか。

それと、4点とったといえ、流れの中というよりセットプレーでの点がやはり多い。なぜかというと、ドリブラーはいるけどパサーがいないのだ。人とボールを回すサッカーでボールを回せないし、パスの精度が悪い。フル代表だと、中村堅剛、遠藤、中村俊輔たちがパスを回しながら陣形を整えたり、落ち着かせたり、キラーパスを出したりができるが、そういう役回りができるやつがいない。ここらあたりが課題だが、まあ試合を重ねていく中で成長していくんだろうけど。

今度のサウジ戦はしっかり戦ってオリンピック出場をはたしてほしい。オシムのためにも!
 

2007年12月 1日

謝罪会見

昨日は、朝青龍と亀田大毅が謝罪会見を行なった。朝青龍は7月にモンゴルでサッカーをしてしまって、8月に処分されたから、もう4ヶ月くらい経っている。一方、亀田は10月11日に内藤に負けているから、50日くらい経っていることになる。

人の噂も75日というけれどかつての騒ぎも沈静化して、いまや香川の殺人事件や守屋夫妻に話題が移ってしまった。そんな時期に謝罪会見である。ぼくなんか、もうどうでもいいやと思ってしまう。二人とも、騒動当時の面影は影を潜めけっこう元気になっている。やっぱり時間という薬は絶大だ。しかし、二人とも神妙な(ふりをして?)表情で「お騒がせして申し訳ありませんでした」と謝っていた。

しかし、まてよと思う。いったい彼らは“誰に対して何を”謝っているのだろうか。別に彼らが騒ぎを起こしたわけではない。少なくとも騒ぐネタは提供したかもしれないが、騒ぎを扇動したわけではない。ファンに申し訳ないと言ってもファンはファンだからおそらく謝ってもらわなくてもいいと思っているはずで、それを謝れと言ったとたんファンではなくなるのだから。ということは、騒いだのはメディアとそれをみさかいなく受け入れる一般の視聴者であり読者なのである。

ある意味勝手に騒いで楽しんだのだから、そんなやつらに謝る必要はないわけで、そうなると誰に謝るべきなのだろうか。彼らの行為で被害を被ったのは誰なのかとなる。反則?そうしたらサッカーで反則したら謝罪するの?協会のルールを破ったから?そうしたら、会社の社内規定を破ったらいちいち世間に謝罪するの?

ああ、よくわからない。どうも日本人というのは、生贄を作ってみんなで痛めつけて謝らせて快感を得るみたいなところがあって、それは今回のようなスポーツの世界に限らず、政治の世界や会社の中でも起こりえる。魔女狩りにも似たいやらしい集団心理で、最近の「空気読めない」というやつも同じようなものである気がする。もう少し、確立した個の集まりとして、冷静で客観的な処し方を持った集団であってほしいとつくづく思う。
 

2007年12月 2日

番狂わせ

今年のJリーグは何とアントラーズが優勝するという大波乱の展開。前節、アントラーズがレッズをアウエイでしかも少ない人数で破ってから、わずかに可能性を感じたが、絶対無理だと思っていたので、奇跡の大逆転劇にびっくりだ。

終盤にきて、アントラーズは連勝、レッズは勝ちきれないという正反対の状態になり、あれだけ開いていた差が一気に縮んでひっくり返った。まあ、レッズはAFCチャンピオンになってそこがピークであとは力が入らなかったのだろうか。天皇杯の予選も全くの格下に完敗した。

チームとしてのコンディションを維持することの難しさ、とくに精神的な面で高いモチベーションを長く保つのは大変なんだろうと思う。よく「心技体」というが、これは個人のことだけではなく、チームにあてはまる。その中でも波があるのが「心」で、そこをどう調整していくかが組織力というものではないだろうか。

しかし、最後は何と言ってもにレッズがJ2降格が決まった横浜FCに負けるという考えられないことが起きたことが、こうした結果をもたらした。でも、勝負の世界はこんなことが起こるんですね。これを「番狂わせ」という。

これも「心」のなせる業である。「技体」に差があるから、戦前に片方の圧倒的有利が予想される。「技体」はそう大きな波はないから、「心」の差が番狂わせを生むことになる。強者の油断、おごり、勝って当たり前のプレッシャーに対して、挑戦者側の失うものは何もないという開き直り、気楽さが、時として結果を逆転させる。

昨日の野球の北京オリンピック予選のフィリピン戦もそういう状況での試合である。日本の圧倒的な強さから、誰もが日本の圧勝を予想したが、いざ試合になれば試合の初めころの日本の試合運びなんては強者の堂々さはどこへ行ったとなる。

結果的には10対0で7回コールド勝ちしたが、ボカスカ打ってという感じではなく、グランドの悪さや守備力のなさに助けられた面がある。この試合では、ほんと圧倒的に差があったので「番狂わせ」はおきなかったが、もう少し差がないような状態だったらわからなかったと思う。

だから、スポーツの真剣勝負はおもしろい。
 

2007年12月 3日

星野ジャパンの戦い方

またまた、スポーツネタです。昨日の野球の北京五輪予選は何とか韓国に勝って、予選突破に王手をかけた結果になった。長い試合で見るのも疲れたがやっている選手のほうがもっと疲れただろうし、なんといっても監督が一番疲れたのではないだろうか。

この試合で星野監督の戦い方をある選手と監督との比較で探ってみる。

ある選手というのは、マラソンの佐藤敦史選手のことである。昨日の福岡国際マラソンで好記録で日本人トップの3位に入り、北京行きの切符をほぼ手中にした。なぜそんなことと関係があるのかというと、昨日のレースでとても印象に残っているのは、34キロ手前くらいで、それまで並走していた3人の中から、佐藤選手が猛然とスパートしたことである。

結果的にはすぐに追いつかれてしまい、逆にあとの二人のスパートについていけず、3位に甘んじた。彼はなぜあそこでスパートをかけたのだろうか。もしが許されるなら、ずっとついて行ってもっとあとで勝負をかけたらどうなっていただろうかと思ってしまう。

結局、余裕の持ち方、持たせ方を考える“余裕”がなかったのだ。それは、おそらく日本人ランナーは積極性がなく、もっとはやく勝負しなくてはいけないという周囲からの呪縛に負けたのではないのか。

そこで星野ジャパンである。ぼくの感心したのは、岩瀬を6回途中から8回まで投げさせたことだ。それこそ周囲からの声は、8回藤川、9回上原だったのではないのか。まあ、8回に4点目が入ったからかもしれないが、よく続投させたと思う。

ところが、試合後の監督のインタビューで、そのことを聞かれ、「球児で行こうかと思ったが、延長もあるかもしれない」と言葉短く語った。なるほど、そこまで考える“余裕”だ。

さらに、この短く語ったところに星野の真骨頂がある。藤川を使おうと思ったがと言ったことで、ぼくはひょっとすると藤川を出すことが恐かったのじゃないかと邪推する。また、あまり延長になることを想定したと声高に言うと投げていた岩瀬や上原を信頼していなかったことになる。そこであの言い回しなのだ。

もうひとつの監督との比較のことである。それは、オシムと重なるところだ。何かと言うとオシムがジェフの選手を重用したのと同じように、星野は中日の選手を重用した。自分のスタイルを貫こうと思ったらそれを理解してくれる選手を使うの一番である。

うーん星野もなかなかやるなあ。今日の台湾戦に勝って北京への切符を手にしてほしい。
 

2007年12月10日

乱れない柔道着

昨日テレビを見ていたらテレビ東京で柔道をやっていた。嘉納杯東京国際という大会だ。なぜテレビのゴールデンタイムに柔道なんだとか思うのだが、最近テレビ局がスポーツ中継を丸抱えでやる方式がはやっていて、試合前に自局でさんざんPRして視聴率をかせぐというやり方だ。日テレのFIFAクラブワールドチャンピオンシップもしかりである。

さて、その柔道だが、まあ日本人が優勝するようにしているんだろうけど、なかでも目を見張ったのは、女子52kg級で優勝した中村美里という18歳の現役高校生のことである。この子は2005年の福岡国際女子柔道48Kg級で優勝して、このとき16歳だったので、田村亮子の再来だと言われた。

翌年は期待が大きかったのかそんなに成績があげられなかったが、今回は上の階級に上げての優勝である。減量の負担から解放され動きも軽快でスタミナも十分で堂々の優勝だった。

しかし、この優勝も称賛すべきだが、ぼくがすごいと思ったのは“乱れない柔道着”のことである。どの選手も特に男子選手がそうだが、試合が始まってすぐに柔道着がはだけてひらひらしている。おまえら帯がいらねえじゃないかと突っ込みたくなる。どうしてそうなっちゃうのだろうか。ひとつにはあの引き手争いとか称して、なかなか掴まそうとしない、掴んだと思ったら引っ張りまわすだけで技をかけない。こんなことを繰り返したら柔道着も乱れる。

ところがだ、中村美里ちゃん(いきなりちゃん付けですいません)は、ぜんぜん乱れないのだ。帯からはみ出ない。それでも勝ってしまう。もう素晴らしい。この子は顔もかわいいし、何より試合中のクールさが何とも言えない。いっぺんにファンになってしまった。

いいですか。みなさんよく覚えておいてくださいね。この子は間違いなくすごい選手になりますよ。
 

2007年12月17日

幾何学サッカーACミラン

トヨタ・クラブW杯でACミランがアルゼンチンのボカ・ジュニアーズに4-2で圧勝した。戦前の予想ではもう少し接戦になるかと思われたが、後半のミランの攻撃にボカは沈んでしまった。

まあ、ミランの周到な準備でコンディションがよかったことが大きな勝因であろうが、やはり、カカ、セードルフ、インアザーキの強力トライアングルが機能したのが大きい。前半はそうでもなったが、後半は完全に中盤を制して主導権を取った。

この3人は、カカは直線的な動き、セードルフは曲線的な動き、インザーキは点としての動きとそれぞれの特徴を生かし、連携していきながら相手に迫っていく。これがなんとも素晴らしいのだ。

カカの良さはみんなが言っているから多くは言わないが、ぼくが一番ひきつけられるのは、そのゴールへ向かうスピードで、彼はボールを受けるといつもゴールへ向こうとする。向いたと同時にゴールに向かって走り出す。この一見単純なプレーが最も効果的で、相手ディフェンダーにとっては脅威となる。

巧みなフェイントもないし、トリッキーな動きをするわけでもない、ひたすらゴールに向かう。このシンプルなスタイルが美しいのだ。そうです、“Simple is beautiful”。

だって、サッカーは、ゴールを入れることが最終目的なのだから。ドリブルをすること、クロスをあげることが目的でも何でもない 、ゴールを入れてこそ勝利が待っているのだ。だから、カカは直線的に動く。しかも速く、バランスがいい。前にも言ったけど、ケガさえなければ、しばらくは「カカあ天下」が続くんじゃないかな。

その点セードルフはカカの直線的な動きをサポートするように曲線的に動く。ポジションにとらわれずに縦横無尽に走り回る。その精力的な動きは最初は抑えられても、徐々にフリーになっていく。昨日も前半は何とか捕まえていたが、後半はかなり自由にやられていた。

インザーキは、日本の選手も見習ったらいいと思う。佐藤寿人や幡戸なんかはプレースタイルが似ているので参考になるのじゃなかな。と言ってみたが、結局持って生まれた才能が一番大きいのかもしれない。

ということで、直線と曲線と点の幾何学トライアングルが南米の高い個人技の組織力サッカーに雪辱した。
 

2008年1月 5日

イチローのすごさ

テレビを見ないと言っておきながらテレビの話で恐縮なのですが、2日にNHKで放映された「プロフェッショナル 仕事の流儀」のイチロー・スペシャルはとてもおもしろかった。イチローはなかなかマスコミに露出しないのでそのナマの声や姿が見えていないのだが、今回は自宅や奥さんの映像も映し出されていて、その素顔を知ることができたのである。

最初に驚いたのは食事のシーンが出てくるのだが、それは朝昼兼用の食事で7年間毎日カレーしか食べないのだという。いいですか7年間毎日ですよ。それも奥さん手作りの同じ味のものなのです。

それから、試合の臨み方もいつも同じで、練習も全く同じことをこなして試合に臨むのだそうだ。決まりきったことをやることで試合に集中していく。うーん、わかるような気がしますね。ルーティン的なものは極力パターン化して、神経は別なところへ向けるというのは野球に限らず、仕事や日常生活にもあてはまるのではないでしょうか。

さらにおもしろい話。イチローは試合前のバッティング練習でやすやすとホームランを連発するんですね。そうしたら、イチローが、ホームランはいつでも打てると豪語していた。芯に当てて飛ばせば打てるのだそうだ。

また、例の背面キャッチのことに話が及ぶと、あれは遊びでやっているのではなくちゃんと意味があるという。それは、平凡なフライって意外とミスしやすいのだそうだ。油断して一瞬ボールから目を離してしまうからだ。そのために目をそらせても取れる背面キャッチの練習をしているとのこと。

この放送での最大のテーマは、もう十分に実績を残しているのに、まだ達成感に飢えていること、そのためにまだ進化しようとして、これまでのイチローを捨てようとしていることだろう。こりゃすごいのひとことである。

昨年までのイチローは重圧に負けていた。毎年ヒットを170本くらい打ったころから重圧で打てなくなったりしたそうだ。それを何とか技術でカバーしていたが、それを今年は、重圧から逃げない、立ち向かうことにしたのだという。そのためにイチローが変身したこと、進化させたことは何だったと思いますか?

それは、“ストライクだけ打つ”という単純なことだ。イチローはなまじ技術や身体能力が高いがゆえに、相手投手の難しい得意球を打ってやろうだとか、ワンバンドをヒットにしたように訳のわからないボールに反応してしまっていた。

それを改めるという。イチロー自身も語っていたが、ストライクの球を打つのは世界一である。だから、普通に打てる球だけを打ちにいくというのが新しいイチローの姿である。

なるほど、これも野球以外でも通用することかもしれない。あれやこれやと手を出すのではなく、自分のできるゾーンで目一杯勝負することが大切なのではないのかと思わされる。

それと、だからこの結論を採用すればいいのかというとそうではなく、紆余曲折があってたどりついたわけだから、その過程が非常に重要であることは言うまでもない。

それにしても、NHKもたいしたものだ。こういういい番組は歓迎だ。今年イチローがマグリオ・オルドニエスとアメリカンリーグの首位打者を争っていて最後に負けてしまって2位になったが、その負けを悟った試合でイチローがセンターの守りで涙を流したのをカメラが捕らえたのは素晴らしかった。

あらためて天才イチローのすごさを知ったのであった。
 

2008年1月 9日

伝統校

高校サッカーは藤枝東と流通経大柏の2校が残った。藤枝東は34大会ぶりの決勝だそうだ。そうなのだ、あのころ藤枝東はムチャ強かった。

藤枝東は1963年、64年、67年、71年と全国大会に優勝していてそりゃすごかったですよ。でぼくらは、66年に全国大会に行ったのだが、その前年にその藤枝東と戦っている。ときどき静岡県に遠征に行っていたが、そのとき練習試合をさせてもらったのである。

まず、藤枝の駅にについてびっくりしたのは、駅の売店にサッカー最中が売っていたことで、それには驚いた。さらに、練習試合だというのに観客が集まってくる。街に練習試合の日程が張られているのだ。この学校のグランドは静岡国体の時にサッカー会場になったこともあって、ちゃんと観客席が設けられている。

まあ、勝てはしなかったがそのうまさ強さを実感したのである。そういう経験って大事ですよね。憧れのチームと試合をして、自分たちの弱さを肌で感じ、そして近づこうとすることで成長していくんですよね。ぼくらもそういうことがあったので全国大会の出場をはたしたと思っている。

いよいよ決勝は14日だ。そんなこともあって今年は藤枝東を応援しようと思う。
 

2008年1月10日

代表監督というお仕事

昨日、高校サッカーの話を書いていたとき、高校のチームって監督に負うところが多いよなあと思ったので、その監督のことについて。

サッカー日本代表の監督に岡田武史が就任した。病気で倒れたオシムの後任ということだが、岡田監督は前にも急遽加茂監督の辞任を受けて就任したから、緊急避難監督になった。まあ、オシムの後すぐにとなると日本人監督の方がいいので、そうなると岡田くらいしか思いつかないから順当な人選である。

ところで、みなさん監督というのはどこの監督でも同じようなものだと思うかもしれませんがそうではないのです。例えば学校での監督、Jリーグの監督、そして代表監督といったジャンルがあると思うが、それぞれで違ってくる。

学校の場合の大きな特徴は、生徒が3年なら3年という限られた年数でしかそのチームにいないということがあげられる。そうなると、入学してきた学生の質と量に非常に左右されるので、そうした選手の特性に合わせつつ伝統的なカラーに染めさせるという手腕が求められる。

一方、Jリーグの監督はある程度自分のスタイルを貫いてやれるのだが、そのための駒(選手)は与えられたものがほとんどであることが多い。ですから、うまく補強ができたらいいがそういかないと自分のカラーは出しにくくなる。

その点代表監督の一番いいことは、自分で好きなように選手を選べることである。自分の戦術を理解できるやつを捜してきて、もしそれができなければ取り替えることもすぐにできるというわけである。まあ、逆にいうとJリーグなんかはフロントに文句も言えるけど代表の場合は全面的な責任は監督にあることになる。だから、代表監督というのが指導者の目指す最終形なんでしょうね。

こんなことを考えながら、会社の場合はどうなんだろうと思った。すなわち、監督は社長だから、会社の社長はどんなジャンルの監督に相当するのだろうか。普通の会社はどうも代表監督ではないようだ。むしろ、Jリーグの監督と学校監督の間のような気がする。自分で社員を選んでいるわけではなく、今いる社員を使わざるをえない。そして新入社員に対しては教育的指導をしながら働かせるというわけだかから、両方の要素をもった監督なのだ。

ところが、よーく考えて見ると代表監督のような社長もあり得るなといういことで、それはベンチャー起業の社長である。自分の事業戦略に合致した人材を集めて起業するのは、代表監督としてチームを引っ張ることに等しい。ところがそれは初期のころで会社がだんだん大きくなるとJリーグ監督タイプに変化していってしまうのではなかろうか。ですから、そこそこの規模でチーム一丸となれるところでずっとやっていくのが一番のような気がします。
 

2008年1月15日

流通経大柏高校優勝おめでとう!

昨日の全国高校サッカー大会の決勝はぼくが応援していた藤枝東が千葉の流通経大柏に4-0と完敗した。

優勝した流通経大柏は強かった。すごいチームだ。力の差がそれだけあるということなのだろうか。藤枝東に勝機はあったのだろうか。

流通経大柏の強さは何か。それは、“個”の強さだ。個人々の能力が非常に高く、フィジカルも強いことがあげられる。その“個”が機能したら強いに決まってる。それが準決勝、決勝に出た。

じゃあこういう強いチームに対抗するにはどうしたらいいのだろうか。少なくとも、藤枝東の“パスサッカー”では勝てない。パスサッカーにしても個の力があってこそ可能であるが、残念ながら個の力が弱い。これは仕方ない面があって、能力のある人材を確保できないから、そこをカバーするにはコンタクトを避けるパスサッカーという選択肢は当然なんだけど結局限界があるといういことだ。

それに比して、流通経大柏は能力の高い選手を集めることができるので一段高いレベルのサッカーが可能になる。

むしろ、流通経大柏に勝つには昨年優勝した盛岡商のような90分間走りまわった体力とあきらめない精神力が可能性としてあるような気がする。

だから、繰り返すが、藤枝東のパスサッカーは戦術以前の問題として“相性が悪かった”のだ。だから4-0と大敗を喫した。

昔は、強いチームに戦術的に勝ることで勝つこともできたが、最近は個人の力が相当あがってきているのでなかなかそうはいかない。だから、まず個人の力をアップしてそれから戦術ということになる。

そうですね、毎年この年代のレベルがかなり上がっている。これからの日本サッカーが楽しみになってきた。でも、メッシはこの歳には世界的な選手だったよな。

2008年1月28日

可もなし不可もなし

おとといはBPMオフ会だったのでナマで見られなかったサッカー日本代表戦をビデオで観戦。

岡田ジャパンの船出ということで注目していたのだが、チリとスコアレスドローという結果でちょっと残念であった。ビデオで見るということは結果が分かってしまっているのでワクワク感がないかわりに、冷静にプレーや戦術を見ることができるのでまた違った楽しみ方ができる。

で結論的には“可もなし不可もなし”であった。“加茂なし”ではありません。(笑)“良くもなく悪くもなく”という、戦術やそれの理解度がちゃんとあるんだけどその日のチームとしての調子が悪かった、良かったということともちょっと違って、もっと前提としてやろうとしていることがまあまのところにあるといったようなことなのである。

岡田色が出ていない、あるいはオシムを引きずっていると言ってもいいのかもしれない。まあ、W杯の予選がもうすぐだからなかなか現状か大幅な変更はできないかもしれないが、メンバーにしてもほとんどオシム時代と変わらない。あのカズと北沢を切った岡田さんはどこに行ったのだろうか。

ここは、オシムサッカーを進化させるのか、岡田サッカーに変えていくのかの選択なのだ。それが、どっちつかずの印象を受けた。それが“可もなし不可もなし”ということである。例えば、巻と高原のツートップはオシム路線から変えたが前半で変えてしまったし、ディフェンスは従来のままなのである。も少し思い切ったことをやらないと自分で掲げたW杯3位以内は夢のまた夢になってしまう。

2008年1月29日

準備不足

ここ数日ぼくの周りでいろいろあって忙しかったので、ここの記事も1日遅れです。だから、日曜日のことを書く。

大相撲とマラソンで負けた二人のことある。

大相撲では、千秋楽の横綱決戦で白鵬が朝青龍に勝ち3連覇を達成した。朝青龍はブランクを感じさせないがんばりで惜敗である。

大阪国際女子マラソンでは、福士加代子が最初からぶっ飛ばしたが30kmで失速、最後はロサンゼルスオリンピックのアンデルセン状態になりゴールイン。惨敗である。

二人は惜敗であれ、惨敗であれ敗れ去ったが、その原因は明らかに準備不足である。朝青龍は直前の稽古で間に合わせたし、福士はたった1ヶ月しかマラソン練習をやらずに本番を迎えたらしい。やはり、究極のところに行くとそうした準備不足が露呈するものなんですね。

これは、スポーツに限らず、仕事でも同じで適当に準備して臨むとえらいことになるのを何度も経験した。何といっても準備が思い通りにできると精神的なゆとりが出るというのが大きいと思う。

さて、福士にはもうひとこと言いたい。“福士よ笑うな!”ということである。大阪のマラソンでも走っているとき無理やり笑顔を作っていた。どうも学生時代の恩師が苦しいときにも笑顔を忘れるなとか、応援している皆さんに感謝の気持ちを込めて笑顔で答えてやれとか言ったとからしいのだが、ぼくはやめろと言いたいのだ。

もう2年位前だったか、確か駅伝で走っているとき観衆に笑顔振りまいていたら、併走していた選手と接触してねんざかなんかしてしまいしばらく走れなったことがあった。これは集中力を失ったことによるのだ。

笑顔もいいけどその瞬間力も抜けるし、集中心が切れるはずだ。真剣勝負に笑顔なんて要らない。朝青龍じゃないけどもっと恐い顔をしろ、集中しろということなのだ。増田明美も笑って走っている選手をほめるな。

このブログの記事も準備不足なのでへたくそな文章ですね。反省。
 

2008年1月31日

試合は勝ったが熱気でハンドに負けた

サッカー日本代表がボスニア・ヘルツェゴビナに3-0で勝った。点差からいうと快勝だが、前の試合相手のチリに比べてはるかに弱いので割り引いてみなくてはいけない。しかし、ディフェンスが無得点に抑えて攻撃陣も3点も入れたのだから、この次のW杯予選のタイ戦にはずみがつく。

まあ、相手のボスニア・ヘルツェゴビナのサイド、特に左サイドがぜんぜんだめで内田がいつもフリーでいたので、そこからかなりシュートにつながっていた。前の試合のチリはものすごいプレッシャーをかけていたから、内田は全く機能しなかった。

だからサッカーっていうのはチームプレーというのと同時に対人戦としてのマッチアップが大事で、局面ごとの勝敗が全体の攻守に大きく影響される。内田のプレーも両方の試合でできが違うのではなく、相手との兼ね合いのなかで、昨日の試合は活躍できただけなのである。

それから、巻が退場して山瀬に代わって、大久保が2トップの一角になってからの方がチームとしてはよかったのではないだろうか。前のチリ戦のエントリーで書いたが、高原、巻の2トップは日本型サッカーではないと思う。

やはりトップにはアジリティの高いプレーヤーを配さないとめざすパスサッカーのよさが出ない。からだの大きさやポストプレーも必要かもしれないが、昨日なんか相手がでかいヤツばかりだから巻でも小さくなってしまう。それならいっそのことスピード重視にした方がいいんじゃないのか。

で大久保のことである。昨日はいいアシストをしたけれど、ぼくは彼のプレーはあまり好みではない。スピードはあることは確かだが、“かたいスピード”なのだ。以前レッズにいたエメルソンと同じようなタイプである。

そうじゃなくて“やわらかいスピード”がほしいのだ。メッシやアレクサンドレ・パトとまではいかなくともマグノアウベスとかジュニーニョのような感じですね。このへんに近い日本人選手がでてきてほしいのだ。それが日本型サッカーに絶対必要な要素なのである。

それにしても、昨日はハンドボールの熱気に負けていましたね。昔からぼくらはハンドボールをやっているやつをからかっていた。“こんなマイナーなスポーツやっていておもしろいのか”とか言っていたものである。それが一気にメジャーになった。理由は何にせよ喜ばしいことで、ただ一過性ではなく、続いてほしいものだ。それには強くならないといけないというのが唯一最大の答えである。期待しよう。
 

2008年2月 7日

まずまずか

W杯アジア3次予選の初戦でタイに4-1で快勝した。まずはめでたしめでたしである。

ただいつものように手放しでほめられるものではない。得点がラッキーなものとあとはセットプレーからだからだ。得点されたのはこれは相手をほめるしかない、あんな素晴らしいシュートはめったにない。

むしろ、日本もああいったミドルシュートを打たなくてはいけないのだ。同じパターンでゴール前に引いた相手の餌食になるのを繰り返していた。そんなときには二つの手があって、ひとつは遠くからシュートを打つことともうひとつはアイディアのある個人技でえぐるのである。後者の方は一回だけ山瀬がやって得点に結びつけたのだから、もっと仕掛けてもよかった。

読売新聞で李国秀さんが、11人中9人が高校サッカー出身であって、それがゆえに負けてはいけない試合ではひたむきに走り回るというようなことを書いていたが、だから何だと書いてはいないのでよく分からないが、その後の文脈でそれではまだレベルが低く、さらに強くなるには高校サッカーで勝つためだけにやっているのではダメなのだと言っているようだった。

確かに、もう少し技術的にも戦術理解度においても一段グレードをあげないと世界と戦っていけないと思う。

しかし、その中でちょっと光ったプレーについて一言。巻のヘディングシュートである。あの得点は偶然うまくいったから入ったのではない。巻がフリーになる伏線がいくつも張られていたのである。それまでのコナーキックは二アーばかりをねらっていてことごとく相手ディフェンダーに返されていた。また、その前のフリーキックで中沢にヘディングシュートを決められていた。そこで遠藤はファーポストに蹴って巻がフリーになったということである。(ひょっとしたら偶然だったのかもしれないがいいじゃないですか)

こういうことは何もコーナーキックだけではなく、例えばサイド攻撃と中央突破の兼ね合いだとか、ショートパスとロングパスの関係だとかいくらでもある。これを戦術というが、いくらボードの上で説明しても選手が頭と体で会得しない限りできないのだ。難しいのであるがここを日本の強さにしないといけない。ということでもうちょっとですね岡田さん。
 

2008年2月18日

変化対応力

サッカーの東アジア選手権の緒戦で日本代表が北朝鮮に引き分けた。力の差があるのに勝てなかった。

今回は、高原、巻、大久保、阿部らの主力が欠場しているので、チーム力が落ちているかもしれないが、逆に今まで出られなかったサブのメンバーのチャンスでもあったわけで、いくらかモチベーションのあがらない大会に対して、かれらの奮起でいい試合をやってくれるかもしれないという期待があった。

だが、昨日の試合だけの結果をみると物足りなさがあった。田代なんか期待していたんだけどな。まあ、後半になってやっと本領を発揮したシーンがいくつかあったが、まだ周りとのコミュニケーションがとれていないない。これは、田代のせいというより周りの選手が彼を使えていないことにある。

このあたりは他の選手にも言えて、選手が入れ替わったときの対応がうまくいっていない。対戦相手に応じて対応するっていうのはよく言われるが、実はもうひとつあって、自分のチームの状況が変化したときの対応も大事なことなのである。だから、変化対応力というのは、外に対するものと内に向かってのものとがある。

昨日の試合で言うと、中村堅剛が急に発熱で出られなくなったことが内なる変化である。そこに対してチームがどう対処したかである。代表はパスサッカーと呼ばれるくらい中盤でのパス回しで相手を切り崩していくというのがスタイルであるが、それは、中村堅剛と遠藤がいるから成立しているわけで、そこの一画が崩れたとき同じサッカーをしていいのかということなのである。

よく、これはサッカーに限らず、スポーツ全般に言えるのだが、いつもやっているような、普段どおりのことができればいいのだみたいなことを言いますが、そうだろうか、実戦のときに練習どおりのことってないですよ。そうではなくて、どんな変化にも柔軟にそして的確に対応する力をつけるのが練習なのだ。

話を戻すと、中村堅剛がいないのにパスサッカーをしてしまったことが問題なのだ。ところが、それは前半のことで、後半のまた後半の方になって改善はされたことが救いであった。だから、少しは田代を生かすプレーが出たのである。これが岡田監督の指示なのか、選手が自分たちで修正したのか分からないが、いくぶん希望がつながる試合でもあった。

しかし、また得点を許してしまった。先日のタイ戦と似タところがあって、たった一人の選手が一瞬ゴール前のスペースを見つけてシュートしたら入っちゃったみたいなことである。これって、ワンボランチの弱点なのである。いずれもそこをつかれている。だから、ダブルボランチにしろと言っているのではなく、強みと弱みをどう評価して、どうバランスをとるかである。昨日はより攻撃的にしたいがためにワンボランチを選択したわけで、その結果点が入らなかったのでうまくいかなかったということなのである。これは戦略である。

次の試合を期待しよう。
 

2008年2月21日

錦織圭って知ってますか?

“ニシコリケイ”という。17日、米フロリダ州で行われたテニスのデルレイビーチ国際で、第1シードで世界ランク12位のJ・ブレークに3-6, 6-1, 6-4で勝利し、ツアー初優勝を果たした18歳の日本人の若者である。

日本人男子のツアーの優勝は松岡修造以来16年ぶりだそうだ。また、18歳と1ヶ月でのATPツアー優勝は、ヒューイットが16歳と10ヶ月でアデレードの大会を制した1998年1月以降で、最年少の記録となった。

でだ、この快挙を日本のメディアはどう伝えたのだろうか。新聞、テレビの扱いは大したことなく、上田桃子の5位を派手に伝えていた。

しかし、錦織君の優勝はとんでもなく素晴らしいものだ。石川遼なんてほっといてなぜもっと注目してやらないのだろうか?

ひとつには、彼がいま日本にいないことがあるかもしれない。5歳からテニスを始め、13歳で渡米、ニック・ボロテリー・テニスアカデミーに留学して、以降アメリカのフロリダを活動拠点としている。だから、アメリカで育てられたテニスプレーヤーなのだ。

下の息子がテニスをやっているのでこの話を一緒にした。息子は、日本の学校スポーツでは、こういう選手は育たないのではないのかと言っていた。なぜかというと、学校スポーツでは目先のことしか追わないのでどうしてもこじんまりとまとまってしまうのではないだろうか。インターハイで優勝すること、甲子園で勝つこと、国立で試合をすること、そういった目標に向かっての短期の育成だから、ひとりひとりの能力を生かすだとか、別なことを試してみるといったことができないのである。

以前にもサッカーで代表選手のほとんどが高校サッカー出身であって、それがゆえに負けてはいけない試合ではひたむきに走り回るが、それ以上のアイデア溢れるようなプレーができないというようなことを書いたが、同じことで、特にプロになって世界に伍していこうという選手は学校スポーツと違うところでのびのびと育てるのことをしていかないといけないと思う。

“ニシコリケイ”はこれからイチオシの注目株ですよ。
 

2008年2月24日

収穫と課題

サッカー東アジア選手権で韓国と引き分けたので優勝を逃してしまった。緒戦の北朝鮮に勝っていれば何のことはなかったのに。ただ、この大会で収穫もあったのではないだろうか。まずだいいちに岡田監督は多くの選手をこうしたガチンコ公式戦で試せたことではないだろうか。毎試合キーパーは変わっていたし、そのほかのポジションでもその組み合わせがいろいろなパターンであった。

やはりなかでも内田と安田の活きのよさが光っていた。何がって、ゴールに向かう姿勢ですね。例えば、加治と内田の比較をしたらいいと思うが、加治はまあなれない左サイドだったのかもしれないが、ボールを受けると前を向かないですぐに内側を向く、そして横パスを出すだけで縦へ切り込めないのである。それに対して内田はいつも前を向いてボールを持つ。だから、縦へ、ゴールへ向かっていけるのである。安田もしかりである。この二人がパスサッカーにアクセントをつけていた。

ただし、もちろん内田には課題もある。ディフェンスだ。やはり体格的な問題もあり相手フォワードからねらわれる。昨日も内田のサイドからセンターリングを上げられて失点した。あれをもう少し早めに寄せていたら取られないですんだ得点だ。

チームとしても課題は相変わらずシュートを打たないことがある。遠くからでも、強引でもいいからシュートを打つことだ。

それと球際に対する激しさが少し足りないように見える。中国戦での冷静な戦いぶりは評価できるが、頭の中はクールでも球際は熱くなってもいいような気がする。

昨日の韓国ははっきり言っていままでよりかなり力が落ちるチームであったので、そんなチームに勝てないのは情けないのだが、それは球際で負けていたせいでもある。

ということで、収穫もあったが課題も残った大会であった。

2008年3月27日

おとなになれないサッカー

ああ眠い。昨日遅くまでサッカーの試合を見ていたからである。日本代表がバーレーンに負けた。アウエーの試合で相当タフな試合になると予想されたが、厳しい戦いの結果1-0でやられてしまった。

ただこれで終わりでも何でもないので、それほど悲観することもない。毎回、W杯の予選はすんなり勝てるわけではなく、幾度もピンチをしのいできたことは言うまでもない。バーレーンだって取りこぼしもあるだろうから、これからしっかりと勝っていけばいいのだ。

昨日の試合は、引き分けの勝ち点1狙いでいったと思う。そういうなかでの戦い方は悪くなかった。それでも一瞬でやられてしまうのがサッカーの恐ろしさである。ああいう点のとられ方がまだまだ”こども”なのだ。

例えばイタリアのような”おとなのサッカー”だと、守りきってしまうのである。攻め続けろというのはこどもでもわかるが、じっと我慢をして負けない試合をするのはこどもではできない。

点を入れられてから攻勢に転じていいところまでいったので、最初からそうすればよかったのにというのは素人の見方で、テレビ解説の松木も素人だから、ついその解説につられてそんな風に思ってしまう。

それと昨日の試合の成り行きとして速攻が効かなかったことが誤算だったのではないか。敵地でそして故障選手が多く、ピッチコンディションを考えるとある程度引いて、ロングパスで速攻というのが狙いであったが、相手もそう攻めてこなかったこともありうまくいかなかった面はある。

いずれにしろ、いろんな状況に応じた戦術をやれるチームに成長していってほしい。それが”おとなのチーム”といえるのである。
 

2008年5月 5日

また負けた

ほんとは書きたくなかったのだけど、わが横浜ベイスターズが勝てない。昨日も8回まで4点リードしていながらあの広島に(失礼!)負けた。新守護神寺原も打たれた。

勝率2割5分だから4回に1回しか勝てない。ああ、なんということだ。

いいですか、去年のちょうど今頃は首位だったのだ。中日に3連勝かしてすごい勢いだったのが、今年はダントツの最下位である。

打つのはそこそこ打つのだが、何といても投手陣がひどい。こういうときこそ若手の孝行息子がでてもいいのだが、この間の小林がそうだったのかもしれないが、昨日はその小林で逆転負けだ。

もう開き直るしかない。はちゃめちゃにやりゃーいいじゃん。誰か起爆剤になってくれ!
 

2008年5月23日

応援グッズ

自分のひいきのチームを応援するための応援グッズなるものがたくさんあるが、今日近くのスーパーで横浜ベイスターズのそれを見つけて、思わず買ってきた。

それはなんだと思いますか?砂糖です。スティックタイプのやつです。

その袋にREACH FOR THE STARSと書いてある。去年は缶ビールじゃあなかったけ?ぜんぜん勝てないから格下げかな。まあ、この砂糖を入れて力をつけてこれからがんばって欲しいと思う。

え、そりゃ甘い?!
 
BaySugar.JPG
 

2008年5月25日

息切れ

昨日のキリンカップのコートジボワール戦に日本代表は1-0で勝利した。前半21分に長谷部のセンターリングを玉田が倒れ込みながらのボレーシュートで鮮やかな先取点を奪うと後半は相手のペースになりながらも何とかしのいで勝利をものにする。

この試合昨日紹介した「4-2-3-1」という本の影響でつい布陣に目がいってしまったのと、サイドからの崩しができるかどうかが気になった。

で日本代表の布陣だが、4-4-2であったが、まずぼくが注目したのはツートップに大久保と玉田を起用したことだ。身体も大きくないがスピードのある二人をトップに据えたのだ。これは得点力不足解消のひとつの解のような気がする。

これまでの日本のトップは高原にしても巻にしても典型的なトップ型でそのためによくわかんないんだけど、「トップの選手に当ててそれから展開するんだ。だから、くさびのパスが大事だ」とか言われて、彼らにフィードするんだけど、屈強なディフェンダーにことごとくつぶされてしまう。

昨日の二人はそんなことができないから、ディフェンダーから一瞬のスピードで離れて、ゴールを背負うのではなく横にしてボール受けていた。そのためにゴールに向かうスピードが上がっていた。

このことは重要で前を向く姿勢が昨日は全体的に出てきたように思える。特に最近代表に加わった松井、長谷部、長友、玉田がその姿勢を強く見せていた。今までのチームはパス回しはするんだけど一向に前を向かいみたいなところがあって、それを相手からみると高い位置でボールを奪われてピンチを作るというのがよくあった。昨日も駒野や今野、遠藤が危ないバックパスをしていた。

おそらく岡田監督は意識的にそういう選手を起用しているように思える。だから、中村俊輔が入ったときにどうなるかが見ものではある。

それから、サイドでどれだけ高い位置を保てて数的優位ができるかどうかであったが、前半はできたが後半はだめという結果であった。得点のシーンなんか典型だがうまくサイド攻撃ができていた。ただこれは早いプレッシングがあってこそできるので元気がいいときはそれができたのだが、後半はばててしまい相手のペースになってしまった。

まあ、ここが課題なのだが、どうしたらよいのかである。口で言えば、目一杯ではなく少し余裕をもってプレッシングもサイドアタックもできるようにすることと、全力疾走を続けるのではなく、途中休んでまた全力でというようなメリハリのあるペース配分をすることなのだが、これは言うは易し行なうは難しというもので相手もあるし非常に難しい。しかし、方向性は間違っていないように思えるので経験を積むことで少しずつできるようになるのかもしれない。

日本代表も少し希望がわいてきた一戦であった。
 

2008年5月28日

岡田の戦術は?

サッカー日本代表の岡田監督はちょっと前に紹介した「4-2-3-1」(杉山茂樹著 光文社新書)を絶対読んでいる。昨日のキリンカップパラグアイ戦の布陣は4-2-3-1であった。

4-2-3-1というのは今最もポピュラーな陣形で、従ってそれが本の題名のもなっているのだが、日本ではこの布陣はあまりみない。昨日は巻をワントップにその下に中村俊輔、山瀬、遠藤の3人が並んだ。

さてこのシステムは機能しただろうか?

試合結果は0-0のスコアレスドローであった。パラグアイの巧妙な守備力に押さえ込まれたという感じである。南米のサッカーってつい攻撃に目がいってしまうが、実は守備力のレベルが非常に高い。要は守備でも高い技術力がいるってことなのである。

4-2-3-1が機能するための要件は、サイドをつけるかということと、2列目の3人がどれだけシュートを打てるか、ペナルティエリヤに入り込めるかにかかっている。そう意味で言えば合格点はあげられない。

特に得点への絡み方には不満が残る。唯一山瀬がゴール前で絡んだくらいで、俊輔、遠藤、後半の松井にしても、それができていない。確かに俊輔のテクニックとパスはすばらしいし、遠藤のバランサーとしての能力はすごいのだが、得点を奪うという鋭さが弱いのである。

そして、もうひとつ試したのがバックスの4の右サイドに阿部を起用したことである。これは多分、相手の出方で4バックと3バックをスイングさせるやり方をためしたのではないだろうか。ただその役割が阿部なのかどうかという問題がある。これがうまくできる選手が現れてほしい。

ここで前のコートジボワール戦との対比をしてみると、あの試合は玉田、大久保のツートップで戦ったわけだが、相手が違うので一概には言えないけど、あのシステムの方が機能したように思える。

昨日も時折、球回しが目的のパスや何のためのくさびかわからないフィードなど、旧弊がちらっと見えたので、もう徹底してこの間のコートジボワール戦前半のようなキュートなサッカーをやっていって欲しいと思うのである。
 

2008年6月 3日

サッカーを見ながら呑むと呑み過ぎになる

昨日のオマーン戦は安心して見ていられた。本当に久しぶりに新橋の「いさむ」で観戦。以前は平日の代表戦というと決まって、「いさむ」でサッカーを見ながら呑んでいた。

この店は魚料理がうまい。魚料理と言っても各種のお刺身と珍味がある。昨日も“たこの卵”を食べる。

昨日はいつもの連中が来ていなくて最初はぼく一人で観戦した。いつも代表戦になると必ず来ていた人がいたが、いまや子持ちになったり、仕事が変わったりして来なくなったという。

そのうち、若い子がやってきて一緒に応援だ。その子は神奈川県でサッカーをやっていたとか、ドイツワールドカップでオーストラリア戦を見に行ったとじかで、ハーフタイムはそんな話で盛り上がる。後ろではおじさんたちがサッカーとは関係ない会社の話をしている。

試合が始まってすぐこりゃ楽勝だと思った。それほどオマーンのできが悪い。案の定、中沢に一発入れられたらもう終わりだ。

オマーンのできもそうだったが、日本のできもまあまあ良かった。昨日のオマーンは日本のサイド攻撃を警戒してかわりと左右を固めていたので長友のアタックも少なかったが、中央が薄くなったことで闘利王の上がりも功を奏した。まあ、そういう応変の攻めもあったので合格点だ。

この間も言ったとおり、玉田、大久保のツートップが機能しているように見える。やはりスピード重視のフォワードでいいんじゃないのかな。

ところで、日本代表が黒い腕章をつけていたので、どうしたのと店の主人に聞いたら、長沼健さんが亡くなったというではないか。ぼくらはずいぶんと長沼さんと岡野俊一郎さんのコンビによるところ大の日本サッカーの成長をみてきたので残念である。惜しい人を亡くした。冥福を祈る。

そういうこともあって、やたら呑みまくってしまいかなり二日酔い気味である。
 

2008年6月 8日

おとなとこども

サッカーの話である。昨日のアウエーでのオマーン戦はからくもドローで勝ち点1をゲット、しかもアウエー得点1をあげた。まあ、最低限の結果ではあったがよしとしよう。あの条件の悪さでいきなり先取点を取られてしまい、そこから引き分けたのだから、日本のサッカーも“おとな”になったものだ。

オマーンは前回とまるで違うチームのようだったが、せっかく点を取ったのに早くから守りに入り過ぎてしまった。PKも浮き足だった感じでテレビで見ていてもこりゃ入らないと直感した。要するにまだ“こども”のサッカーなのだ。

おとなとこどもの分かれ目は何なのだろうか。それは経験の差が大きいと思う。日本はワールドカップの予選では数々の修羅場を潜り抜けてきている。個々の選手が経験してはいないが代表チームとして有形無形に引き継がれているものがあると思う。それに較べてオマーンはそこが足りないような気がする。

ところが、日本の中にも“こども”がいた。大久保だ。あのレッドカードはまだおとなになりきれない大久保の姿であった。

それにしても昨日のマレーシア人審判のレフェリングがよかった。”中東での笛”としてはうまくさばいていた。
 

2008年6月15日

岡ちゃんのサッカー

W杯3次予選でタイを3-0で破った。バーレン対オマーンが1-1の引き分けだったので、これで最終予選進出を決めた。

昨日はアウエーにもかかわらず、前半から積極的に攻めて前半で2点をもぎ取った。2点ともセットプレーからだから、ちょっと不満は残るが、勝利は勝利だ。

ただ、前半で効いていた高い位置でのプレスが後半に疲れてしまい、相手の反撃を受けたことがこれからの課題だろう。それは松井と香川が足がつったことが象徴的で2列目が攻撃でボールを奪われるとすぐにプレスをかけていたことを証明している。

いまのサッカーはこうした攻守の切り替えスピードや素早いサイドからの崩しといったコンパクトで早いサッカーが主流であるから、岡田ジャパンの方向性は正しいと思う。

だから、前にも書いたが、昨日の前半のようなプレスは続かないから、緩急の変化、ペース配分を考えていく必要がある。疲れたら少し引いて見るとか、どこかにためをつくるとか、そういう意味では、選手交替によりテンポを変えるという手もある。昨日も、中村俊輔から憲剛への交替もよかったんじゃないだろうか。

いい感じになってきたのであとちょいがんばって最終予選に臨んでほしいものだ。
 

2008年6月18日

フォーメーション

しばらく前にサッカーの布陣の話を書いたが、しつこくて申し訳ありませんが、またこのことについてのぼくの経験を書く。

高校時代のことである。当時(今から40年も前の話ですが)のサッカーの布陣、ぼくらはそれをフォーメーションと呼んでいたが、それはWM型というものであった。今の人にはなじみがないが、当時はこれが主流であった。

この陣形では、フォワードがW形に並ぶ。センタフォワードを真ん中にして左右にインナーとウイングがいる。インナーが少し下がり目なのでW形になる。バックスはM形で、同じようにセンターハーフを中心に左右にサイドハーフとバックが位置する。サイドハーフが上がり目なのでMという字になる。

だから、お互いのチームがこの体制だと、フォワードとバックスが重なり合うことになるため、基本的にはマンツーマンで相対することになる。これだと、それぞれのポジションでどんな選手を配置するかは自ずと決まってくる。センターフォワードは身体がでかくてシュート力があるやつ、両ウイングは足の速いやつ、インナーはテクニックがあってこちょこちょ動くやつとなる。

この布陣で強い相手と対戦するとガチンコだから、個々の選手の力関係で決まることがあって、ぼくらのようなヤワイ子たちでは太刀打ちできないはめになる。

そこで、そのときの監督は偉かったのだ、フォーメーションを変えたのだ。それは、4-2-4という陣形にしたのだ。これは画期的であった。もうヨーロッパでは使われていたのだが、日本で実際に採用しているところは少なかった。

4-2-4というのは、基本は数的優位を作りやすくするということだと思う。守備ではストッパーとスイパーを置いて一人余らせてピンチを形にする。攻撃では2トップだから、相手のセンターハーフに2人で襲いかかることができる。

これは効きましたね。ぼくらのひとつ上の世代が関東大会優勝、ぼくらの世代が全国高校選手権出場と素晴らしい戦績を残したのです。

まあ、これまでの常識を覆すことは最初は驚かすことで相手を混乱させることになるが、ただそれだけではなく、ぼくらの戦術理解度が高かったということもある。ちょっと自慢したくなる。

何しろ、当時の監督だったS先生や当時の仲間と呑むといまだにこの話になる。うーん、サッカーは奥が深い。

 

2008年6月23日

ついユーロと比較してしまう

サッカー日本代表の昨日のバーレン戦はかろうじて勝利した。まあ、前回の敗戦はキーパー川口のチョンボだから、そのお返しみたいなものだ。

昨日は本当の真剣勝負じゃなかったから何とも言えないが、あの程度の試合をしているようじゃまだまだのような気がした。それでも、評価したいのは中村俊輔だ。PKを外したのは愛嬌だが、攻撃にも守備にもフル稼働で中心として機能していた。これだけ長い期間代表チームで練習したことによって生まれたなめらかな連携なのだろう。それとチームになじもうと努力しているのがよくわかる。

それにしても、同時に開催しているユーロが気になっているが、そのプレーぶりを垣間見るとレベルの違いを見せつけられる。日本よりはるかに小国の代表に高度なプレーをみせつけられると日本もがんばれよと言いたくなってしまう。

そして、どこもおしなべてレベルが高く、力が均衡しているから、ちょっと油断すると足元をすくわれる。あれだけ素晴らしいサッカーをしていたオランダがロシアにやられてしまった。今や全員が動き回るサッカーで全体が躍動するとすごい力を発揮する。

そんなチームにしたのが、あのヒディングなのだからびっくりする。やはり監督の差というのがあるのだなあと実感する。岡ちゃんはどうなのだろうか。ぼくは同じ日本人の監督であるということで意志疎通がうまくいっていることもあり、まずまずではないかと評価している。

いつの日か、ユーロのどこかの監督が日本人であったなんてことになれば、日本も本当に世界に伍して戦える国になるのかもしれない。
 

2008年7月 2日

ユーロが終わった

続けて仕事で出ていたのでユーロ決勝の録画を昨晩遅く見る。44年ぶりにスペインの優勝で幕を閉じた。

今大会のスペインのサッカーは非常に魅惑的であった。4-1-4-1という布陣で2列目の4人、シャビ、イニエスタ、セスク、シルバが躍動した。いずれも170cm台の小柄な選手たちであるが、テクニック、スピードは申し分なく、それにそれぞれの連携がかみ合うという、非常にうまくチームがまとまったようだ。中盤でのパスが面白いようにつながり、大男のドイツ選手を翻弄していた。

この4人を支えるボランチのセナやバックス陣、キーパーのカシージャス、そしてストライカーとしてのフェルナンド・トーレスとすべてがバランスがとれていた。

中盤の4人の攻め上がりとディフェンスは素晴らしい。あまり大きくポジションチェンジをしないで、むしろ横一直線に並んだような布陣で、それゆえにこの横幕が攻撃でも守備でも相手の砦になったり、網になったりしている。

そして何より、攻守の切り替えが素晴らしいのだ。誰かが「ボールを奪われたときがチャンスだ」と言ったが、まさにこれを実行したのがスペインではなかったか。相手がボールをもって前がかりになったときさっとボールを奪い、素早くゴールに向かうことで数的有利を作り出すことがしばしばあった。

こうしてみると、日本のめざすところも今回のスペインと似たような形であるという声が出てきそうだ。身体つきだって日本人並みだし、最近の日本選手もテクニックがあるのでそう思うが、はたして同じようなチームにできるのだろうか。

ぼくはかなり難しいような気がする。スペインはたまたまこの4人がいたからこそできたのであって、こうしたスキルが4人揃うかというとそう簡単な話ではない。わりとよく似たタイプで前へのスピードがあってパスも出せるということで、じゃあ日本代表はどうなの、となってしまう。アルゼンチンだったらできるかもしれないが。

結局、戦術とタレントがうまく合致するか、させるのかが問題なのであって、今回はそこがうまくかみ合ったということに尽きるような気がする。
 

2008年7月30日

もうちょっとが縮まらない

昨日は、東京で2件の打ち合わせを行なう。両方ともわりとユニークな会社を経営している社長で30代と40代の二人とミーティング。こういう人はビジネスプロセスの重要性やそれをどうビジネス化したらよいいかについてよくわかっている。SIerの人たちと話しているのとわけが違う。要するに話が早い。

それが終わって、つけを払いに銀座のMに久しぶりに行く。昨日はサッカーの試合を観たかったので早く帰りたかったから、どこにも寄らずに行くことにして、有楽町の駅に降りたったのだが、のどがからからになっていたので思わず有名なガード下の自動販売機で缶ビールを2本ぐいっと空けてしまった。もうのん兵衛オヤジだ。

Mで腹ごしらえの上海焼そばといつものハイボールで早めに帰ろうとしたら雨だ。仕方がないので雨宿りでまたしばらく呑む。多少雨が降っているけど10時前に店を出た。ところが有楽町の駅に入ったとたん、山手線も京浜東北線もストップしてしまった。いつもなら、新橋まで歩くのだが雨が降っていたので有楽町にしたおかげで、そこから東京駅まで歩くはめに。

ようやく家についたのが11時半でそれから録画しておいたアルゼンチン戦を見る。そうしたら、この試合でもあとの残り時間が6分というところで大雨と雷で終わってしまったではないか。なんか2度大雨に会ったような変な感じであった。

さて、試合のほうは強豪アルゼンチン相手にほんとよくやった。ぜんぜん臆することなく自分たちのプレーができたんじゃないだろうか。パスだってけっこうつなげていたし、サイド攻撃もとくに内田の右から崩していた。

しかしである。一瞬の間隙を捉えられてゴールされた。この差なのだ。こうした点の取り方が日本はできない。この差はわずかではないかと思われる方もいるかもしれないが、実はかなり大きな差なのだ。

というのは、すぐに修正が効くとか、チーム練習で補強できるとかいうものではないからである。個人の能力に依拠するプレーだからである。ほんのわずかなチャンスを逃さず、そこにおのれの力を結集できることは一朝一夕ではできない。ただ、こうした世界の一流を体が知ることで少しずつ近づいていくのだろう。

オリンピックでの問題は、アルゼンチンタイプではないナイジェリア、オランダ、アメリカが相手なので昨日の戦い方が通用しないかもしれないことだ。さてどういう戦術で予選リーグ突破をしてくれるのだろうか、反町さん。

それで見終わったのが2時くらいになってしまい、その次の朝はばあちゃんの病院の順番とりで早く起きなくてはいけなかったのでつらい。

しかし、老人はみなさんなんて朝が早いのでしょうか。朝7時に整理券をもらいにいき、8時に診察受付を行い、9時に診察を受けるという。ぼくは知らないで診察受付に行ったらもう15人が先にきていた。

病院も驚いたが、そのあと10時10分くらいにすぐ近くのスーパーに寄ったら、なんと駐車場が満車である。これも驚いた。年寄りが多く、その人たちが午前中の病院とスーパーを占拠しているのである。
 

2008年8月 3日

レベルが低い

今年のJOMOカップは、日本のJリーグ選抜と韓国Kリーグ選抜のガチンコ対決になった。結果は、3-1でKリーグ選抜の快勝であった。ただ、得点差はあったが内容的にはJリーグのほうが上回っていたと思う。

しかし見ていてこりゃひどいと思った、どちらのチームもレベルが低いのだ。ガチンコ勝負だと言ったって、代表戦やタイトルがかかっている試合でもないので、その分ゆるい。そんななかで一つひとつのプレーの質が悪すぎる。

実はこういうお遊びが入ったような試合でこそ個人の技術力や判断力が如実に現れる。プレッシャーがないのだから、わがままなアイディアだって許されるし、気楽にトリッキーなプレーだってありなのに、それができない。

こういう試合で自由に楽しいサッカーができて初めて緊迫した試合ではそれに真剣味を加えることで質の高いプレーになるような気がする。海外の一流選手はこれができるのだ。

ということで、オールスター戦で奇しくも両者のレベルの低さ(負けたJリーグよりKリーグの方がレベルが低い)が露呈したという皮肉な結果であった。
 

2008年8月 7日

やはりサイド攻撃だ

ついにオリンピックが始まった。

オリンピックの女子サッカーの一次リーグ緒戦で、格下のニュージーランドと引き分け。下手なレフェリングのもとに2-0から追いつたことは評価するが、引き分けるような相手ではないはずだ。

なぜこうなったかというと、サイド攻撃の質が悪いことにある。確かにサイド攻撃を仕掛けてはいた。特に右の安藤のところはフリーになる機会多く攻撃の起点にはなっていた。しかし、点に結びつくようなところへの切り込みは少なかった。

この攻撃は、主として安藤と宮間の2列目の選手がやっていて、その後ろの近賀と柳田の上がりが少なかったし、縦へ持ち込めていない。ここが、課題なのだ。2列目の選手のサイド攻撃はどうしても横に流れる感じになり、スピード感がないのと、よしんば中に折り返しても中央の人数が少ないことになる。

その点、バックからの上がりの場合は縦へのスピードがでることとゴール前に人数をかけられるということになる。だから、2列目がボールをキープしたら、すぐさまそれを追い越すプレーが求められるのである。

それがまだ不十分であった。もしそれができていたらあのレフリーでも軽く勝てたと思う。サイド攻撃をはきちがえてはいけない、サイドは縦のスピードがあってこそ活きるということを。

これから強豪とあたるが、勝負はやってみないとわからないからがんばってほしいと願っている。

でもほんと沢のボールの奪い方のうまさとヘディングの強さは驚く。
 

2008年8月 8日

リスクを避けた

男子サッカー日本代表が緒戦のアメリカ戦に負けた。敗因をそれぞれの評論家が言うだろうが、おそらくオーバーエージを使えなかったからなんてバカなことを言うやつもいそうなので気をつけなくてはいけない。それは昨日の試合とはまったく関係ない話で、昨日の敗戦はリスクから逃げたことだ。

多分選手には不完全燃焼感があると思う。もっと思い切ってやれたのにとか、力を出し切っていないという感覚が残っていると思う。それは、あの時もっと攻めておけばよかったのにという悔いがあると思う。

なぜなのか。試合の入り方は慎重に、そして守備的にいこうと思ったはずだ。ところが相手のアメリカも同じような入り方だった。だから、お互いに腰をひいて組み合ったようなもので、これが前半だった。

この前半の入り方のミスと修正しようとしなかったことで、そういうとベテランがいなかったからとかすぐ言うが、これはベンチワークと日ごろの練習で戦術感を養っているかどうかになる。

アメリカが腰を引いたらそこを攻めなくてはいけなかったのだ。リスク覚悟で攻める。暑さやグランドコンディション、さらにまだ前半だということもあるが、勝負どころは何も終了間近にだけあるのではなく最初のころにもやってくるのだ。

メンバー構成もこうしたことを予想していなくてはいけない。最初にワントップでいくことにしたからといってそれでずっとやることはないわけだし、メンバー交代しなくてもすぐに攻撃的になる布陣に変えられなくてはいけない。これは戦略である。

そんなわけで昨日は戦略、戦術的に対応力がなかったということだ。ああ、サッカーは奥が深い。
 

2008年8月14日

五輪ばなしその1

普段自宅で仕事をしているのに夏休みもないが、一応今日から17日まで夏休みということにする。休みといってもお盆なので本家の新盆に招かれたり、御施餓鬼に行ったりとけっこう忙しい。

そんな中で北京五輪の真っ最中ということで、少しばかりオリンピックについての話を書くことにする。

まずは、ちょっと遅くなったが北京五輪の開会式について、ちょっとやぶにらみ的なことを書く。

今回の開会式が良かったという人が多いのか評価はよく知らないが、ぼくはよくぞここまでやれるなという感じがあるが、大いに感動したというわけではない。もちろん一糸乱れぬ演技や、歴史絵巻はすばらしいと思う。

ただ、素直に感動はしなかった。あれを演出したのが「初恋の来た道」を監督したチャンイーモウだとは知らなかったから余計にもうちょっと何とかなったのではと思ったのだが、今回の中国における五輪の意義としては十分役目を果たしたのではないかと思う。

ところがぼくがもっとも感じたことは、入場行進のことである。2百数十カ国の選手団が入場してくる。その中にはぼくが全く知らない国がたくさんあって、特に中米やアフリカに多いののだが、かれらは人口では日本のひとつの県の人口ぐらいしかいない国でもオリンピックに出場してくるのだ。

それもあたりまえだが、堂々と自国の国旗を掲げてと登場なのだ。そこでぼくは思ったのだ。中国の少数民族の人々がそれをどう思ったかである。

開会式の式典での中国国旗入場で、50いくつかの少数民族の何も知らない子供たちがつくられた笑いを振りまいていたが、これはぼくの40年まえのシーンとダブってくるのだ。

その当時、中国当局の人たちは、なにかにつけ私たちは少数民族とうまくやっていますよというアピールを随所で展開していて、ぼくら招待所にも少数民族の音楽団が来て演奏していった。裏を返せば、そうした懐柔策を弄さなければあぶないという状況は昔からあったということだ。

で今回の開会式の話に戻ると、ぼくが少数民族の一員であったらあの開会式はすごくうらやましかったに違いない.

自分たちの国を認めてもらいオリンピックに出場したいという気持ちがすごい強くなったのではないだろうか。

チベットや新疆ウィグルの問題をみたら、はるかに少数の民族が自分の国の国旗を誇らしげにかざしながら行進する姿はいずれわれわれもと思ったことだろう。こうした事実を、目の当たりにした今、中国でさらに独立運動が高まっていくように思える。

あのすばらしい開会式に感動するよりも、国威発揚が少数民族には裏目に出るかもしれないなあとふとそんなことを考えてしまった。
 

2008年8月16日

五輪ばなしその2

ところで「五輪ばなしその1で開会式の国旗入場のときに旗のまわりにいたこともたちが少数民族のこどもたちではなく、みんな漢民族の子だったらしい。こりゃひどい捏造だ。確かに、本当のウィグル族やチベット族の子だったら、その子らは同族からいじめにあってしまうかもしれない。どうも他にもやらせみたいなことがあったようだが、このあたりは昔とかわっていない。

さて今回は簡単に負けてしまった男子サッカーのことについて書く。

グループリーグの相手は皆強敵でやすやすとは勝てないのはわかっていたが、それにしても欲求不満の残る結果となった。なぜそうなったかというと緒戦のアメリカ戦の敗戦が大きい。あそこでもう少し違った戦い方をしていたら結果は違ったものになったかもしれない。

だからといって、ナイジェリアにやったサッカーをなぜ緒戦のアメリカ戦でやらなかったのかと言う人もいるがこれも難しい。大きな大会での緒戦の戦い方と言うのはほんとうに難しい。

それこそ甲子園でもそうだと思うが、強豪といわれながら力を出し切れなくて緒戦で去っていったチーム、選手が多いこと。それは精神的なコンディションの問題が大きくて、結局、普段どおりにやらなくてはいけない冷静さと熱く燃えなくてはいけない情熱との両方を持ち合わせなくてはいけないというかなり高度な精神コントロール力が要るということなのだ。

どちらか一方ならできないことがないが、両方をバランスよくできるかが非常にむずかしいのである。だから、そこのバランスがちょっと崩れ、その崩れが逆に作用したら、いくらでも番狂わせはおきる。

結果論ではあるが、ナイジェリアとの戦い方をすれば勝ったか引き分けであったと思うがそううまくいかないのがオリンピックである。

いま緒戦の話をしたが、さらにそれぞれの試合の選評をしてもおもしろくないので、「本田圭介的な存在」について考えてみる。

最終のオランダ戦のあと、監督批判ともとれる発言をして少しばかり物議をかもしたようだが、ああいう存在の良否についてである。ああいう存在とはどういうものかだが、歯に衣着せぬ物言いと遠慮しない直截的な批判、しかし、力があるから、まわりは文句が言えない。

こういう存在はどこの世界にもあって、会社でもありますよね。ぎゃあぎゃあうるさいけどできるやつだからそいつの言うことを聞かざるをえない。

こうした場合はどんな影響がでるかだ。単純に監督批判となり監督が嫌気をさすということも考えられるが、これが一匹狼のようであれば切ればすむ。しかし、やっかいなのはけっこうシンパがいたりすることで内紛になるからである。

かなり、勝手な推量で言っているので当たっているかどうかわからないが、今回のチームの問題点はここにあったように思う。ずばり、本田圭介をチームに残したことである。

別に彼に恨みがあるわけではないが、日本のチームであること、サッカーという競技を考えたとき個人の能力以前の問題として、反町は切るべきであったのだ。平山を切ったのになぜ本田を切らなかったのか?こういう選手を使いこなせるのはカリスマか外国人監督だけである。

だいぶ前のブログでも指摘したのだが、平山の体を生かせない甘い精神力と本田のスピードのないちんたらプレーは日本サッカーの目指すものと違ったはずだ。だから、かく乱要素としての存在とチーム戦略に合わないプレースタイルの彼を使い続けたことがぼくには理解できなかった。

ひょっとしたら反町は水本のキャプテンシーより本田圭介の影響力を使ってチームを掌握しようとしたのかもしれない。
 

2008年8月17日

五輪ばなしその3

お盆も忙しい。昨日送り火をしてお施餓鬼に行ってやっと終わった。それから、高校のサッカー部のOB会があって出かける。もちろん今やボールを蹴れないし、こんな暑いなかに試合をしたら倒れてしまうので、恩師の先生に会いに行くだけである。今年はぼくらの年代が還暦を迎えるので、先生に祝ってもらおうと思っていて(笑)、その話をしにいったら、あいにく来られないとのこと。同期の3人と会えたのそれでよし。

ちょうど下の息子が帰ってきていたので運転手をしてもらう。そうでもしてもらわないとこれだけの動きはできない。

高校野球も慶応高校が負けたが、横浜高校が残っているので楽しみだ。

さて、前置きが長くなったがこちらも熱戦が続く北京五輪だが、柔道ニッポンが最後の男子100キロ超級で石井慧が金メダルでやっと面目を保った。石井の柔道はけっこうこすっからいスタイルであまり好きではないが、それでも勝ってなんぼの勝負の世界ではそれでもありなのかもしれない。

最近の柔道はあまりおもしろくないが、なぜかというと、まあレスリングまがいのタックルは影を潜めたのはいいが、まともに組み合わないし、ちょっと相手の出方をみると指導が来て点数をとられる。

この戦い方をみて、ボクシングを思い出した。いま柔道で勝とうと思ったら、ファイティング原田式の戦いでなければいけない。すなわち、間断なく手数を出し相手を圧倒するというスタイルだ。だから、沼田義明のように相手に打たしておいて、一発のアッパーカットでしとめるという戦いはできないのだ。

面白くないですよね。ちゃんと組みあって、じっとスキをねらいあるときスパッと投げるなんてすかっとするのに、そんな柔道が消えて久しい。まあ、世界中でやるスポーツになったのでしかたないのかもしれない。

ところで、コネタをちょっと。金メダルをとった石井慧のインタビューで、「お前が勝たなくては日本の柔道は終わりだと、斉藤さんから“耳にたこができるくらい”言われましたから」と言って、ぽっと彼の耳をみたら、本当にすごいたこができていた。
 

2008年8月19日

五輪ばなしその4

女子サッカーの準決勝でアメリカに負けた。まあ、力の差はいかんともしがたかった。

それにしても男子に較べてよくやった。勝てば官軍みたいなところがあるので、あまりはしゃいでもいかんのだが、世界に伍して戦える技術と戦術があったということなのだ。なかなかいいサッカーをやっていた。

その中心にいたのが、澤穂希であることは誰もが認めるだろう。従来のトップ下からボランチに下がってよりクレバーなサッカーができるようになった。そのパサーとしての視野の広さ、ディフェンダーとしてのボール奪取のうまさが彼女を攻守の要として機能させている。

ではそれを生み出しているものはいったいなんなのだろうか。強靭な体格でもなければ、スピードでもない。また、テクニックが格段に優れているわけでもない。ただ、どれもが平均より少しいいといった感じなのである。

ぼくは、それこそが澤の真骨頂のような気がする。どういうことかというと、何もかもが力が抜けていてとても自然なのだ。だから、相手と競ってもふあっとしている。人間って力を入れるのはできるのだが、力を抜くことは存外難しい。澤はそれができる。

風に吹かれる柳のようでもあるが、ぼくはなぜか出前用のオートバイにつけた出前機の岡持ちを思い出している。カーブを曲がったり、発進・停止を繰り返しても中味の丼は何事もないというあれである。クッションで吸収するからぶれないのだ。そういうプレーを彼女がしている。

まあ、いささか飛躍して言っているが、これは何か日本の古武道のようでいいですよね。日本が強くなる、いい選手が輩出されるヒントになるかもしれない。必ずしも体力測定をしていい成績の子がいい選手になるわけではないので、「出前機力」も評価してほしいものだ。
 

2008年8月22日

五輪ばなしその5

女子ソフトボールで日本が金メダルを獲得した。独特のトーナメント方式だから、銀メダルのアメリカはたった1回負けただけなのに、そのアメリカに2回負けた日本が優勝した。きっとアメリカの選手はさぞやくやしかったにちがいない。

日本の金メダルの立役者は何と言っても上野投手である。賛辞を贈るとしたらこうなる。

「神様、仏様、上野様」である。

これは1958年の日本シリーズで7試合中6試合に登板し、うち5試合に先発して4試合完投という獅子奮迅の活躍で巨人を破って日本一になった西鉄ライオンズの稲尾和久投手のに対して新聞の見出しで書かれた「神様、仏様、稲尾様」になぞって言っている。

まさにその活躍を彷彿とさせる上野の投球であったような気がする。ただ、これだけ熱狂して金メダルをとっても次回から正式種目から外されてしまうようだから残念である。

今回の五輪での日本選手はどうも女性上位のような気がする。そこで、これまでのメダル獲得の内訳を見てみた。

すると、男女とも総獲得数は12個で同じなのですね。(団体競技はメダル1個として)金銀銅の分布もほぼ同じである。ただ、少ないのは団体競技のメダルだ。体操団体とか水泳のリレーは厳密な意味で団体ではないので外すと、女子ソフトボールだけだ。

そうしてみると、なでしこジャパンは惜しいことをした。3位決定戦は前半を見ていたらこりゃ勝ったぞと思ったが、残念ながら後半のドイツの攻勢にやられてしまった。もうちょっとのところだったが、そのもうちょっとが大きな壁なのだが、男子に較べれべかなり低くなった。

日本の技術とスピードが世界で通用するのが証明されたのだから、これからも自信をもってやってもらいたい。男子も少しは見習った方がいい。

ただし今回の大会で弱いところも明らかになった。それはあえて言うとキーパーである。福元選手には悪いが、165cmの上背だとかなり厳しいのだ。そこだけは外国チームのように大きくて動けるキーパーが欲しい。今回もそれで失点のいくつかは防げたように思うがいかがでしょうか。
 

2008年8月24日

五輪ばなしその6

男子サッカーの決勝は、2連覇をねらうアルゼンチンにアフリカの雄ナイジェリアの対決であった。これは大変見ごたえのある試合でさすが世界の一流はちがうと唸ってしまった。真昼の炎天下でピッチ状況もよくなく、そんな悪条件もものともせずに素晴らしい試合を見せてくれた。

勝ったアルゼンチンは金メダルをもらうのにふさわしいチームであろう。何よりもバランスがよく、そして非常にクレバーな試合運びで“大人”のチームであった。オーバーエージが3人いたが、残りの選手が23歳以下だとは到底思えない。得点したディマリアが20歳でそこに必殺パスを出したメッシも21歳になったばかりという、こんな世代の子達が躍動するんだからすごいものだ。

アルゼンチンの強さはどこにあるのだろうか。大きなフォワードがいるわけではない。いや逆にみんな背が低い。上記の二人ともう一人アグエロにしても170cm前後だ。それでも屈強なバックスを翻弄する技術と速さがあるといういことなのだ。

もう見ていてワクワクさせられる。ゴール前に近づくと急にスピードアップされた球回しが始まり、ゴールに向かって全員が仕掛けていくという感じで驚いてしまう。単純なクロスなんてあげない。みんなの意思があったときスピードで崩していくのだ。

もう一つこの速さとともにパスの質が高いことがあげられる。パスに緩急があることと実に優しいパスを出すことである。優しいという意味はパスの受け手のことを考えたパスであることで、もらった選手が次のプレーがしやすい、あるいは流れを阻害しないようにコースと強さをコントロールできるのだ。だから、戻りながらパスをもらうことがほとんどないのでスムースにゴールへ向かえるということになる。

アルゼンチンのことばかりを書いたが、ナイジェリアも素晴らしいチームだ。あのリーチとスピードは一級品でこれから確実に伸びていく国であろう。

話は戻るが、前にも書いたことがあるが、アルゼンチンの戦い方は日本のサッカーの目指すべき方向に非常に参考になる。

日本が標榜している「人もボールも動くサッカー」は、ただ動く、動かすだけではだめなのであって、当然のように最終的にはゴールすることなのだから、そこへ向かってどうやって動くのか、動かすのかということが大事になる。今回のアルゼンチンの戦い方はいいヒントを与えてくれたと思うので、よく研究して日本のサッカーを進歩させてほしいと思う。

日本ならそういうことができると思うのであるが、なぜかというと陸上男子400mリレーの銅メダルに通じると思ったからである。個々の力は劣ってもバトン渡しのテクニックがあれば勝てるということを証明してくれたのだ。

バトンというのはもらうほうがスムースに走り出せるように優しく渡すことなので、これはアルゼンチンのパス出しと同じテクニックである。リレーでやったことをサッカーでもやって欲しいのである。
 

2008年8月31日

遅まきながら五輪ばなし

もう終わってからずいぶん経つが忘れていたことを思い出したので書いておく。女子マラソンのことである。

日本の選手のことではない。ヌレデバのこと、いやレースの流れのことである。このレースでルーマニアのトメスクが金メダルで、ケニアのヌレデバは終盤追い込んだが銀メダルに終わった。20キロ過ぎでトメスクが飛び出しそのまま独走で一度もトップを譲らずゴールした。だが、最初はかなり離れていたが、最終的には22秒の差であった。

ここでヌレデバの走り方を振り返ると最初は先頭集団から遅れて走っていて、30キロ過ぎたあたりから徐々に追いついてきたのだが、そのときはすでにトメスクがスパートしたあとで、先頭集団に追いつたと思ったらそれは実は2位集団だったのである。

きっと、ゴール真近になってまだひとりいたと気がついたときはしまったと思ったにちがいない。もし、ヌレデバがトメスクが飛び出したことを早めに知っていたら彼女が金メダルをとったのは間違いない。

でこのシーンをみて思ったことがあって、絶えず先頭集団にいて、トップランナーがどこにいるのかを確認しておくことが大事であるということだ。多少無理してでも先頭に食らいついていくことが必要で、そうしていくうちに自分が先頭に立つにはどうしたらいいのか、いつがチャンスなのかがわかってくる。

この話はなにもマラソンに限ったことではなく、仕事や実生活の上でも考えさせられるシーンである。自分を磨くあるいは仕事で業績を残そうと考えたとき、まずは自分の立ち位置を確認するところから始めなくてはいけない。

やみくもにやってもダメで。自分の力、世の中の進み具合、ロールモデルの存在等々をきちんと把握する必要がある。それさえできればかなり前進で、そこから方向やスピード感を設定していけばいい。ヌレデバのようにまあこのくらいにいてのんびりやればいいと思っていたら、世の中ははるか先に行っていたなんてことにならないように気をつけなくてはならない。

ところでさらに大事なことは、そうした先頭集団にくらいつくためにどういうトレーニングをするかである。

それは、普段自分より優れたひとと一緒に走ることなのだ。つねに肌でトップ集団の走りを感じることだ。最初は力の差があったとしても日々のトレーニングでだんだん近づけていけばいい。

ところが残念ながらこのトレーニングが会社の中や実共同体でできるところが少なくなってきている。そうなると会社から離れたところでそうした環境を作る必要があって、その一つがインターネットのコミュニティだったりする。

そこではトップランナーが惜しげもなく走る姿を見せてくれるから、その力を実感できると思う。そうやって自分を鍛えていくことが大切なことだと思うのである。
 

2008年9月 7日

あぶねえー

サッカーW杯最終予選が始まった。アウエーで勝ち点3ゲットはうれしいが、なぜか手放しでは喜べないという試合。

おそらく岡田監督も俊輔も言っていたように3点が入って安心したというか、集中力がふっと切れたところを狙われた。サッカーの恐ろしさなのだが、ちょっとした気のゆるみで一瞬にして攻守がかわり、点が入ってします。全員ではなくて一人でもそういう選手がいると起こる。これは疲れとかそういうことではない。だから、交替で入った選手が起こすことだってあるのだ。

試合のあとのインタビューで感心したのは、中村俊輔が「交替選手がどういうことで入ったのか考えないと」みたいなことを言っていた。これにはなるほどと思った。

後から出場した、中村憲剛、佐藤、今野の貢献度を言うのだが、確かに憲剛の3点目が結果的に効いていても、これら3選手が相手の2点を防ぐことにどう関わったかというとそこが問題のような気がぼくにもしていたからである。

俊輔はすごい選手になった。以前はそんなことは言わない選手だったが、確実に中心選手としてのリーダシップを発揮できるようになった。頼もしい限りだ。

今回のバーレーン戦でよかった点は、やはり、玉田と田中達也のツートップだ。二人のスピードとアイディア溢れる突っ込みは相手の大きなディフェンダーを大いに困らせていた。これは、レベルは違うがアルゼンチンスタイルなのであって、そういう攻め方は日本のサッカーのめざすところのように思える。

とりあえずバーレーンに勝ったのはこれからの戦い方が楽になるが、この試合と同じように楽勝かと思うとひっくり返りそうになることもあるので、最後の最後まで息が抜けない。次のウズベキスタン戦もがんばってもらいたい。
 

2008年10月10日

若手はどこまでやれるか?

昨日のUAE戦でサッカー日本代表の若手が活躍した。内田、長友、香川、岡崎、興梠といった二十歳前後の若者が躍動した。結果、興梠のヘッドがバーに当たって返されたあと、内田からのクロスに香川があわせて得点した。

今回の試合はアジアカップがあったのでガンバとレッズの選手が入っていなかったので、若手にチャンスがきた。そういう試合で期待によく答えたのではないだろうか。若手のよさは前がかりでゴールに向かう姿勢であろう。

といっても、一方で若さも暴露した。失敗を恐れず突っかかっていくのが若さの特権といったが、その失敗が多かったら何にもならない。昨日は、この失敗がけっこうあって、そこを減らさないといけない。だって、若手といったって、世界でみると同じ年代の選手が、いっぱい欧州リーグで活躍しているのだ。そういう選手をみていたら、もっとプレーの精度を上げなくてはいけない。

そのためには、レベルの高い相手との試合の場数を踏むことしかない。今回の活躍した若手もJリーグではあるが、レギュラーを取って、多くの試合に出れるようになって伸びたのだ。

いよいよ来週はウズベキスタン戦であるが、やっぱり気になるのは、後半こちらが点を入れてからすぐに同点に追いつかれた守備である。

2対2の局面を作られると簡単に失点してしまう。まず2対2の局面を作られないようにボランチが戻るか、サイドのどちらかが絞らねばならないが、全部が上がってしまっていた。

それとよしんば、そうなったとしても、シュートを打たせないような二人のセンターバックの連携した動きが必要になるが、微妙にずれている。ここらあたりを修正しないとまた一発で入れられてしまう。
 
まあベストメンバーで臨んで、後半に粋のいい若手を放り込んでやればだいじょうぶだろう。状況に応じて使える若手の駒が増えたということは心強い。
 

2008年10月16日

どうした?

既に2敗をしているウズベキスタン相手にホームでドローという情けない結果に。昨日のサッカーW杯最終予選での日本代表の試合である。

昨日の試合の戦術的にどうだとか、監督の采配がどうのという選評は意味がないような気がする。人間の場合でも、よくわからないが、“何となく”(これは麻生太郎の口ぐせだそうだが)力が入らないときってありますよね。あれです、昨日の代表チームは。

相手をなめているわけでもないし、体調が悪いわけでもないし、しかし、気合がはいらないのだ。ひょっとしたら、チーム内で何かがあったのではないかと思わされる。モチベーションが上がらない何かが。

とにかく、こんなちんたらしたゲームをやってしまったのだから、ドローは当然だ。
 

2008年11月21日

ナカムーラのチーム

サッカーW杯最終予選で見事にアウエーでカタールを粉砕した。ホームよりアウエーのほうが強い外弁慶日本代表だ。

この試合の勝因は、ゴールに向かうアグレッシブさだが、田中達也が入るとこれが活性化される。中盤での絞り込むディフェンスもよかった。ちょっとカタールの厳しくないディフェンスを割り引いても人とボールが動くサッカーができていたのではないだろうか。

なにより、光っていたのは中村俊輔で、左足のけがの影響も感じられたにもかかわらず圧倒的な存在感があった。

3点目のあのボールフィードの精度は圧巻だ。あのプレー、すなわちショートコーナーから、リターンしてファーサイドでヘディングというパターンはすごく有効だ。しかし、何度も使えないからここぞというところでこれからも威力を発揮してほしい。

俊輔は確実に代表チームの柱になった。リーダとしての自覚もでてきたし、以前は寡黙だったが、いまでは突っ込んだ発言をするようにもなった。

昨日の試合後のインタビューで、「けがの調子は?」と聞かれて、一瞬こいつアホじゃないか、けがの調子ってどういうこと?という感じで、「けがしているから調子は悪いですよ」と答えていた。聞くほうももう少し考えろよなあとぼくも思った。

それはそれとして、前回のバーレン戦で「交替選手がどういうことで入ったのか考えないと」という発言をしていたが、今回は「交替で入った選手がよくやっていた」ということを言っていた。また中沢の替わりに入った寺田のこともほめていた。この気配りこそリーダを自覚したものの言葉なのだろう。

おお、いい方向に向かっているぞ。
 

2008年12月 8日

鹿島アントラーズは常勝軍団になれるか

Jリーグは今年も最終節に優勝が決まった。まあ、鹿島が断然有利であったので順当な結果であったが、昨年は同じような位置にいた浦和が横浜FCにまさかの敗戦でひっくりかえったから、ひょっとしたらと思ったがそうはいかなかった。

200年、2001年の連覇に続く2回目の連覇で、それはたいしたものだといわざるを得ない。その最初の連覇のころの一番のライバルが磐田で、その磐田が入れ替え戦にまわるという。ベルディも降格ということで、栄枯盛衰の悲哀が現出した昨日であった。

鹿島の強さは、なんと言ってもチーム力で穴がないというか、全員が組織的に動けるところではないかと思う。だから、小笠原が抜けても戦力ダウンにならず、むしろ結束力が高まっていいゲームをする。

そうした戦術理解度はおそらく普段の練習で培ったものであると察せられ、そういう厳しい練習があるからこそ試合で発揮できるのだと思う。試合中に監督がああしろこうしろと言ったってできるものではなく、からだで覚えているかどうかが大きい。

しかしだ。磐田やベルディの例を出すまでもなく、どれだけその強さを継続できるかとなると、必ずどこかで落ちるわけで、そこをどこまで食い止めてまた這い上がってこれるかになる。

日本では、ヨーロッパのようにまだ常勝チームはできないだろう。それは選手だけの問題ではなく、スタッフ、フロントも含めて、継続的なかつ革新的なビジョン形成やマネージメントができるかということになる。

鹿島にはその可能性があるのか。地方都市ががんばる構図はうれしいし、そういうモデルになってほしいと思うのである。
 

2008年12月14日

パチューカのルチャリブレサッカーは面白すぎる

なんちゅーか、パチューカはすごい。昨日の「FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2008」の準々決勝でアフリカ代表のアルアハリに延長で4-2と下した北中南米代表のパチューカである。パチューカはメキシコの名門クラブで昨年に引き続いての出場で、昨年の初戦敗退の屈辱を晴らした。

このチームのサッカーがまた面白いのだ。まるでメキシカンプロレスのルチャリブレを見るようで小柄な選手がもう独楽鼠のようにくるくる動く、すごく軽快なサッカーをする。

それも徹底的に自分たちのパスサッカーを崩さない。やたらに確率論的な放り込みもしないし、いざゴールをねらうときはみなが一つになって向かっていく。そして最後はバズーカ砲ならぬ“パチューカ砲”を打ち込む。

こうしたサッカーができ、屈強なからだをもったチームに勝てるにはそうしたパステクニックだけで可能なのだろうか。

いやそれだけでは勝てない。ぼくは昨日の試合を見ていて2つの要素が備わっているからこそできるような気がした。

まず一つは、単なるパス回しがうまいのではないということで、それはたえず攻撃的なパス回しであるということなのだ。パスがいつもゴールに向かうように出される。パスの受け手がトラップした瞬間に前を向き、相手をかわせるように出すのだ。だから、あえて相手とぎりぎりになるよう出したりする。それを出すほうももらうほうも同じ意思でやっているからパスがつながるのだ。

もう一つはディフェンスである。特に前線の連中の運動量が半端ではない。この高い位置での執拗に相手のディフェンスにプレッシャをかけることがすばらしい。パスのうまい選手はディフェンスをやりたがらないのがよくあるパターンだが、このチームは彼らパサーが精力的にディフェンスを行なう。だから、ボールを奪ったら早く正確に攻撃に移れるわけである。こうして点も取ったシーンもある。

この二つを具現化している選手の代表が、アルバレスとヒメネスで、特にアルバレスは165cmの小さなからだだが、そのテクニックとキレで相手を翻弄していた。この選手はやばい、ミル・マスカラスだ。日本で言うと羽生選手だが、お手本にしたらいいと思うが、そこまではなかなか難しいかもしれない。

いよいよ、次戦は南米代表のエクアドルのリガ・デ・キトとの対戦になるが、ひょっとするかもしれないのですごい楽しみだ。
 

2008年12月15日

薄氷の勝利

昨日のガンバ大阪は文字通り薄氷を踏むような勝利だった。運が味方したというか、アデレードの入ってもおかしくないシュートがことごとく外れてしまった。

別に油断したわけではないと思うが、チームのキレがなかった。何かかみ合わない感じで一体感もなかった。たぶんACLの2戦に勝利しているので、受けて立つ意識になってしまったことが原因だと思う。こういうときもあるのだがそれでも勝ったのはたいしたものだ。

ガンバはパスサッカーを標榜しているので、ついその前のパチューカと比較してしまう。同じようにパスを回しながら、自分たちのリズムを作り、チャンスとみるやかさになって攻めあがるというスタイルだが、きのうのガンバは、何度もそのパスをインターセプトされて、一気に逆襲をくらっていた。パスサッカーがパスをインターセプトされると最悪だ。

ではなぜそうなるか、パチューカとの差はなんなのかである。それは、パススピードの違いだと思う。パスをまわしてくるチームに対しては当然いつもそのパスミスをねらっていく。そのときゆるい横パスが一番ねらいやすいのだ。だから、それを避けるためには味方へ強いパスを出すのが鉄則である。

もちろん、その強いパスをうまくトラップできる技術があるというのが前提である。パスサッカーはトラップの技術の上になりたっていることを忘れてはいけない。

さて、いよいよマンUとの戦いになるが、ひとあわ吹かせることができるかどうか。二川が痛んだのは大きいが、替わりの選手にがんばってもらっていい試合をしてほしい。
 

2008年12月19日

打ち合い

昨日の「FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2008」の準決勝であのマンUに挑んだガンバは3-5で敗戦。しかし、賞賛の声が。マンUから3点も奪った、今季のプレミアリーグでマンUから3点奪ったチームはない、ガンバのスタイルを貫き通した、日本のサッカーが世界に通用したなどなど。

まあ、3点取ったのは5点取られたからであって、3-2とか3-3ならまだしも、3-5というのは大きな差があるわけで、手放しで3得点を喜ぶわけにはいかない。

こういう試合を乱打戦という。ガードを下げた打ち合いである。そうなると格下でも得点のチャンスが生まれる。しかも。初めての対戦となると、格下に有利になる。よくいう「失うものは何もない」からである。(実はこの言い方はぼくは好かないが)

昨日も、5-1になった時、いつも戦っているチームはそれで終わりだ。ところが、マンUもびっくりしたと思うが、もうふらふらになっているのに起き上がって殴りかかってきたのである。

昨日はそんなゲームであった。ぼくは、みんながほめるのとは逆に彼我の差を感じたのである。
 

2008年12月22日

マンUの強さ

マンチェスター・ユナイテッドがクラブワールドカップの決勝でリガ・デ・キドを1-0で破って世界一の座に登りつめた。

それも後半早々退場者を出しながら、10人で勝った。堂々たる王者の戦いぶりだった。マンUの強さはどこか、それは選手個々の能力の高さもさることながら、勝つための戦い方を知っていることだと思う。

つい、C・ロナウドやルーニー、テベスといったスター選手のプレーに目がいきがちだが、その選手たちが個人プレーに走らない規律ある組織になっていることにある。それが、どうしたらチームとして勝利を得られるかを追求する姿勢になっていくと思う。

昨日の試合でぼくがすごく感心したのは、ビディッチが退場になってからである。まず、センターバックが抜けたのでフォワードのテベスを下げてエバンスを投入したのは当然の策であるが、ワントップにC・ロナウドをもってきたことである。

ルーニーをトップにすると思っていたらそうではなかった。そのコンビが得点を生んだのだからたいしたものだ。逆のポジションだったらわからなかったのではないだろうか。ルーニーが守備にも貢献していたし、C・ロナウドはバックスの注意をひきつける役割を担ったし、そんなチームプレーが功を奏したわけで、こんなところにもチーム力の高さがうかがえる。

ところで、ガンバがパチューカを破ったのがすごい。遠藤はファーガソンが絶賛していたように今回の大会で注目されたので、ビッククラブからオファーが来るんじゃないかな。もはや、ガンバは日本代表より強い?

2009年1月 2日

振らん差

サッカー天皇杯はガンバが延長でレイソルを下し、日本一の座を獲得した。これで来年のAFCクラブ選手権への出場も果たせ、現チャンピオンとしての意地を見せた。

この試合のガンバは実にいい試合運びをした。ここにきて詰まった試合日程でけが人も多く戦前の予想ではかなり苦戦が伝えられていたが、見事に覆し、スタミナ不足、けが人のハンデを乗り越えた。こういうのをおとなのチームという。

では、レイソルとどこが違うのか。

昨日のNHKのテレビでは割と俯瞰して映してくれたのでその差が見えていたが、それはセンターリングの考え方である。よくサイド攻撃の重要さを言うが、昨日のガンバはあえてそれをしなかった。というか無理をしなかったのである。

それに比べてレイソルは、中途半端な位置から無理やり放り込んでいた。確固たる狙いがあるわけでなく、アバウトなボールを蹴るという入ればもうけものプレーである。

一方、ガンバは本来は安田と加地の奥深くえぐったサイド攻撃が持ち味だが、多少はあったが無理をしなかった。この攻撃は、得点の確率の高いかわりに、逆襲をくらうリスクとスタミナを奪うことになる。だから、あえて遠藤、橋本、明神、寺田の中盤でボールをキープして、ちょっとした相手ディフェンスのほころびを見つけると、ルーカスを中心にダイレクトパスで崩すというのをくりかえしていた。

ボクシングで言えば、アウトボクシングである。レイソルはフランサのキラーパスによる一発KO狙いのボクシングである。

アウトボクシングはスタミナの浪費をふせぎ、相手の疲れを待って必殺パンチを浴びせればいい。延長後半満を持して播戸を投入し1点をもぎとった。実に見事な試合ぶりだ。

ということで、ガンバのあえて振らなかったゲームプランに“巧”である。
 

2009年1月 4日

今年もまたイチロー

去年の正月にテレビが語ったイチローのすごさを書いたが、今年もまたテレビでイチローを見つけた。

テレビは普段見ないがふとんに入ってつけっぱなして寝る癖がついているので、そこでたまたまイチローが出ている番組を見た。翌朝新聞で確認したら「イチ流inミラノ」とかいう番組であった。そういえば、お抱えライターの義田貴士とそのファッションセンスを争っていた。

まあ、そのファッションショーまがいのことはご愛嬌だが、もちろんインタビューもあって、相変わらず御用質問でぐっとくる答えを引き出せないのだが、ひとつだけすごく気になったことがある。

それは、WBCの監督の話に及んだときで、確か「監督は“毒がない”のがいい」と言ったと思う。酔っ払っていたからちょっと違うかもしれないが、そんなことを言っていた。なるほど、王さんにしても原辰徳にしても毒がない。星野は毒があるほうだし、野村や落合じゃ毒がありすぎるわ。

しかし、そんなこと言っていいのかなあ。ある意味バカにしているというか、能無しがいいと聞こえないこともない。余計なことをしないでボーとしていてくれと言っているようだ。

ただ、そうなのかもしれないと思えてくることもある。WBCに来る選手はもう一流の選手ばかりで、それぞれが自分のスタイルを持った一国一城の主である。そんな選手を操るのには毒があってはいけないのではないのかと思うのである。

ひょっとすると、こういうチームのリーダーというのは、あの大山巌の「茫洋」さをもっていることが一番いいということなのかもしれない。
 

2009年1月13日

おめでとう広島皆実高校!

今年の全国高校サッカー選手権は、広島皆実高校が鹿児島城西高校を3-2で下して初優勝した。

大迫、野村という二枚看板の攻撃力と松岡主将率いる守備力の争いは非常に見ごたえのある好試合であった。

勝敗を分けたのは、守備力の差であった。鹿児島城西の守備は最後の厳しさが不足していた。例えば勝ち越し点を許した右からのサイドバックのクロスを身を挺して防いでいない。そこは、皆実との差で、皆実の選手たちは一人一人が厳しく徹底した守備を行なっていた。

これは、簡単にいうとチームカラーであり、自然と身についたスタイルなのである。城西は抜きん出た力の選手がいるから、最後はそこに頼れば何とかなると思ってしまうし、事実何とかしてくれていた。そうなると、どうしても個々の選手の、そして個々の局面での甘さが出てしまうように思える。

だから、ダメだと言っているのではなく、チームつくりというのは選手の構成に応じてするわけで、城西のように傑出した選手がいる場合とそうでない皆実の場合では、そのスタイルは違ったものになる。その生かし方ができるのか、または相手によって生きてくるのかということだ。

そういう意味では、昨日の試合では幾分皆実のスタイルがうまく機能したということだろうと思う。城西だってあの堅守の皆実から2点も奪ったのだから、わずかな差だったのだ。

しかし、城西の大迫勇也選手は将来性を感じさせる逸材である。なぜすばらしいかというと、従来にない型のストライカーだからである。

これまでの選手では、強さ、うまさ、速さのどれか持っているというのが条件で、そのうちの二つ以上を持っていると優秀な選手と言われる。ところが彼は、どれもがそこそこである。ところが、それ以上に備わっているのが、“しなやかさ”である。

実にしなやかな動きをする。ボールを受けてから一連の動作が無駄がなく力みもなく滑らかである。だから、いとも簡単にゴールへ向かう姿勢がとれる。しなやかさはどうして生まれるかというと力の抜き方をからだが知っていることだと思う。柳の風に打たれても折れない強さに似ている。試合でもあまりガツンと当たれて倒れるシーンがないことからも分かる。

そして、そのしなやかさに加えさらにすばらしいのは、タイミングの取り方が非常にうまいのである。大きなフェイントとか切り返しはほとんどやらないが相手ディフェンダーをかわしていく。これがなぜできるかというと、相手との間合いのホンのちょっと先をいくとか、相手の足が届きそうで届かないところにボールを運ぶとか、そういったちょっとした違いを自然に発揮できる能力がそなわっていることである。

べたほめだが、最後は“性格”である。精神的にもこの“しなやかさ”を身につけ代表選手になってもらいたいものだ。

ところで広島勢の優勝は1967年の山陽高校以来41年ぶりという。ちょっと意外な感じがしている。というのは、ぼくらの感覚だと、このころの強い高校というのは、もう埼玉、静岡、広島で決まっていて、そのほかはたまに、東京、千葉などの関東勢、大阪、京都などの近畿勢くらいだった。

ぼくは、何回かこのブログでも書いているが、その山陽高校が優勝した年の2年前に神奈川県代表として選手権に出場している。そのときの優勝チームは大阪の明星高校と千葉の習志野高校の両者優勝であった。

まだ、関西開催で主会場が長居競技場でそのほか西京極などで行なわれていた。関東開催になったのは第55回大会(1976年度)からである。関東に移ってからは日本テレビの後援も受け、認知度も上がってきたが、ぼくらの時代は誰も応援に来るわけではなく、観客もほんの少しという中で戦ったのである。

西京極競技場で行なった一回戦の時の写真があるのでそれを見てください。これが当時の全国高校サッカー選手権の模様なのですから隔世の感がしますよね。

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2009年2月12日

まあ、よかったんじゃない

昨日のW杯最終予選のオーストラリア戦は引き分けで勝ち点1に終わった。ホームだから、勝ちたかったところだが、最低限の負けない試合という結果であった。

あれだけのチーム力の相手が、リスクを冒さず守りにつかれるとなかなかゴールをこじ開けることはむずかしい。それでも、バックスの背後をつくパスも見せたし、サイドをえぐったシーンもあり、遠藤のミドルシュートもありとそこそこの攻撃を見せた。ただ、みんな言うようにもう一歩の壁が厚いのだ。

それを破るのは何なのか。ぼくは昨日の試合を見ていて思ったのは、バックスの攻撃力とシュートの精度を考えてみた。

あれだけ、引かれて中盤も厚く守られるとなかなか攻撃の糸口が見つからない。そんなときに、余ったバックスが攻撃に参加するのだ。ただ、攻撃といっても闘利王のように前線に上がって行くことではなく、後ろからフォワードに突き刺す早いフィードができるかということだ。これによって、中盤がフォワードを追い越す動きができる。

シュートの精度のことでいえば、まともに枠に飛んだのは遠藤のシュートくらいだ。当たり前に、枠に行かなければ得点にはならない。そこでこの前のフィンランド戦を思い起こしてほしい。5-1で快勝したが、ほとんどのシュートが枠にいったからあれだけ得点できたのだ。

ただし、間違ってはいけないのは、フィンランドのキーパーが下手くそだからで、もしあのときのキーパーがオーストラリアのキーパーだったら、あれだけ点が入っていたかどうか。これは、キーパーがうまいとまだ力が入って枠にいかないのである。下手だと思って打ちゃいいじゃないかと言うがなかなかできない。

日本選手はパスはうまいのになぜシュートが下手なのかは、パスとシュートでは使う技術と意識がまるで違うからである。パスは渡す相手が受けやすいように蹴るが、シュートは相手が取れないように蹴るのだ。変な話、意地悪な人のほうがシュートがうまい。結局、日本選手はみんなおひとよしなのかもしれない。

これで、オーストラリアと日本の2強の構図になってきたが、それが一番いい。他のチームがあきらめてくれるからである。最終のアウエイでのオーストラリア戦までに予選通過を決めておきたいものだ。

それにしても、毎度のことで言うのも疲れたが、テレビ朝日の中継はひどい。あの、松木、越後、角澤のトリオは何とかならんのか。相変わらず、瑣末な局面解説ばかりで、もっとテレビを見ている人をワクワクさせるような実況をしてくれないと困る。
 


 

2009年3月 8日

球春

球春というとプロ野球のことを言うが、最近はサッカーも入れていいように思う。そのうち、ヨーロッパのように秋開幕になってしまうかもしれないが、今のところは春から始まる。

昨日は、WBCの韓国戦とJリーグ開幕が重なった。

まずは、WBCから。先の中国戦でなんとも煮え切らない試合をしたあとだったので心配したが、なんと14対2という大差でしかもコールド勝ちという結果であった。こりゃ韓国は屈辱的ですよね。どう巻き返してくるかが見ものである。

昨日の試合はもう1回の攻防がすべてですね。もっと言えばイチローのヒットがすべてかもしれない。あれだけ苦しんだイチローのバットから快音が響いたことで、わーっと他の選手の気持ちが乗ってきたのだ。それが2、3番が続く連打だったし、内川の2点適時打であったのだ。

ところで韓国もその裏にそれをひっくり返すチャンスはあったのだ。松坂も韓国の先発投手と同じように立ち上がりのスライダーのコントロールに苦労したために、まさか打ってこないと思って簡単にストライクをとりにいった0-3からの球をホームランされた。相手の積極さに戸惑ったのである。

こういう積極さは、初回の日本の攻撃でもあった。イチローが出塁して、強豪韓国相手だからふつうなら送りバントなのだろうが、打っていったし、その中島のヒットで無死二塁ならなおのこと送りバントと思ったらヒッティングでしかも初球打ちでびっくりした。こうした積極策がいい方にでたのである。

だから、そこは双方積極策が実ったのだが、差は守備である。韓国は内川の三塁線のゴロをグラブにあてることもできず、しかも一塁ランナーまで生還させてしまった。それに反して、日本は無死一塁からのライト前ヒットを許すも二塁を欲張った打者を刺した。この差である。

そうだ、日本も昨日のような試合ぶりだと2連覇もありえるかもしれないと期待が高まる。

さて、Jリーグである。今年も混戦を予感させるシーズンだ。だいいちJ2から上がった山形、広島の両チームが勝利、しかも、6点、4点と大量点を奪う健闘である。

優勝候補同士の対戦となった浦和対鹿島は2-0で鹿島の順当?勝ち。まあ、鹿島の方がいいサッカーをしていたということなのだが、浦和のサッカーがまだ“こなれて”いない。

パスをまわすサッカーに変わっているらしいのだが、それが全員の意識がそれに対してしっくりできていない。ただパスをまわすだけではサッカーにはならない。なぜパスをまわすかをよく考えていない。まだまだこれからだ。

それに較べて鹿島のサッカーは、“弾性力”のある組織プレーを展開していた。どういうことかというと、キーパーも含めてバックスそして前線の伸び縮みがうまくできるということである。そのために縦のスペースができそこを突くことでチャンスを作れるのだ。この縦から最後は横のゆさぶりでゴールを奪う。これができているかぎり鹿島は強い。

浦和にできていないのがここのところであるが、ただ希望は17歳ルーキー原口元気である。この子はすごい。17歳とは思えない落ち着きとスピード・テクニックには驚かされる。注目である。
 
さあ、大いに今年も楽しみましょう。

2009年3月24日

やったあ!ニッポン

WBCで日本が宿敵韓国を延長の末5-3で破って優勝した。おめでとう!

自宅勤務の特典でテレビ中継を自宅で観戦できる。最初からだと長いので最後の方から見たが興奮した。9回の裏にダルビッシュが当然抑えてくれるものと思っていたが同点にされてしまった。

でもぼくはちょっと嫌な予感がしたのだ。というのは、最初杉内が投げることになっていたが、右の代打を送ってきたので、最初からダルビッシュに変わったことで戸惑ったかもしれない。

それとダルビッシュはスターターだから、最初からとばして3人を片付けるというシーンがないから、そこも心配だった。スターターって立ち上がりがいい投手って少ないんだよね。

そして、いやな予感が当たってしまった。でもサヨナラにならなくてよかったのだ。10回はもうイチローでしょ。さすがというか、その打席のためにいままで不振を装っていたような錯覚になる。もし、調子がいいイチローだったら青木のように歩かされていただろうから。

最後の最後から遡ってみると、いい場面で敬遠されずに打たせてもらえるように仕組んだのだ。まあ、これは冗談だが、結局よくあそこまで調子を上げてきたなあということだ。

最後に何球かファールで粘っていたが、ああいう打席は最初の頃は全くなかったのだから、ずいぶんと早く戻したものだ。さすがだてに3000本以上の安打を打っていないと思える。

イチローにあのおいしい場面を提供した他の選手の健闘も大いに光る。もう一度、侍ジャパンによくやったと言ってやりたい。
 

2009年3月29日

よしよし!

W杯アジア最終予選で日本が1-0でバーレーンを破った。これで本大会出場に王手だ。この1年で対戦成績が2勝2敗の五分であったから決着をつける意味でも勝ちたかった。WBCの決勝の韓国戦みたいなものだ。

昨日の試合の内容はまあまあだったのではないだろうか。もちろん、W杯ベスト4で世界を驚かせるという目標からみると物足らないし、このままでは到底無理だが、わずかな可能性は残したように思う。

バーレーンがかなり引いていたので、難しい試合であったが、左右の内田、長友も攻撃参加していたし、中央でのあわやというパス交換もあって、悪くはなかった。

それにしても、中村俊輔はすごい。またまた一段進化したように見える。フリーキックだけではなく、守備の面でも非常に頑張っていて、ほんと中心となって機能していた。

だから、ぼくは今のやり方でいくしかないと思っているが、もう一段レベルアップしないといけない。さてどうしたらいいのだろうか。それは、もう少し広い範囲での連動性だろう。

昨日も局面での速いダイレクトパス交換はすばらしいものがあって、相手を翻弄していたが、それを広い地域や人数に拡大できるかどうかであると思う。これが岡田ジャパンのめざしていることのはずだ。だからこれからの残り3試合で完成形に近づけてほしいと思う。勝利おめでとうジャパン。

ここで終わらせたかったが、またまたしつこいようだが、テレビ朝日のあのセルジオ越後と松木安太郎の自虐解説は何とかならんのか。もう最初から日本はダメだと決めつけて、日本が完全に主導権を握っているのに、これはバーレーンのペースですねときたもんだ。ダメだダメだのオンパレードである。

そして、岡田ジャパンはスピードで崩すことをコンセプトにしているのに、フォワードにでかいやつを入れてなぜそこにぶつけないのかときたもんだ。おめえたちの好きなサッカーをやっているわけじゃないんだぜ。あげくのはては、松木の解説にもなっていないファール説明で、“これはハンドですね。手に当たりましたから”ときたもんだ。バカじゃねえの。ああもうやめておこう。
 

2009年5月26日

UEFAチャンピオンズリーグ決勝

久しぶりのスポーツネタです。ベイスターズのことも書きたいのだが、書いたとたんまた以前の調子に戻ってしまいそうでじっと見守っています。

それとは逆に、27日にローマで行なわれるUEFAチャンピオンズリーグ決勝の予想を大胆にも書いてしまおうと思う。いよいよですね。マンUとバルサの対決なんてもうワクワクします。さてそっちが勝つのだろうか?

これはずばりバルサです。

注目は、なんと言ってもロナウド対メッシの対決でしょうが。そのまわりを固めるルーニー、テベス対エトー、アンリの戦いでもある。でもこのあたりはそん色ないような気もするので、ほんとうの決戦の場は中盤でしょうね。お互いの中盤がどれだけ強力FWを生かせるか、あるいは殺せるかであろう。

ぼくの予想は、こうした均衡した戦局をメッシがその天才的な一瞬の動きで切り裂くという場面が浮かんでくる。決勝戦は異様な雰囲気だから、そういう時にはロナウドの”強さ”よりメッシの”速さ”が勝ると踏んでいるのだが、はたしてどうなるのか。うーん楽しみだ。
 

2009年5月28日

岡田ジャパン快勝

昨日のキリンカップは、FIFAランクでは上のチリを4-0で粉砕。どうも相手はベストメンバーではなかったらしいが、こちらだってそうだから、いい試合をしたってことだ。

メンバーが変わっても同じようなサッカーができるようになったことが進歩だし、昨日の驚きは中沢の攻撃参加だ。闘利王がいなかったかもしれないが、2点目の岡崎へのアシストなんていいパサーになっていた。こうした全員が攻撃に対する意識を高くもつことは日本の特徴とすべきだと思うので、だんだんできてきているように思う。

そして、ついに山田直樹君がデビューした。この子はセンスが非常にいい。周りがよく見えるクレバーなサッカーができる。18歳と若いのによくできるという人もいるが、そんなものはできるやつは小さい時から備わっているものだ。練習を積み上げて会得するものでもない。持って生まれたものである。

メッシなんて小さいときからキラキラ輝いていた。そういえば、UEFAチャンピオンズリーグ決勝はぼくの予想通りバルサが勝った。メッシも予想通り点を入れたが、ヘディングだったのでそこは当たらなかった。

試合内容を見ていないのでどんな攻防だったかわからないが、メッシ、エトーの一瞬のカミソリの切れ味が威力を発揮したのだろう。おおー、今年の冬は日本でメッシが見れるので今から楽しみである。

2009年6月 1日

またまた快勝

キリンカップで、またまた日本代表がベルギーに4-0で快勝だ。得点者も長友、岡崎、中村憲剛、矢野とばらけていて、こういう点の取り方が日本の生きる道だろう。

特に、前半の前半の戦い方はかなりいい線いっていた。憲剛を生かすフォーメーションのようだが、かなり機能していた。ゴール前の狭いところで俊輔、大久保とパス交換ができるので、ベルギーのような大きいディフェンダーには有効だったようだ。

こうなるとこの形が見えてきたので、選手が変わっても同じようにできるパターンを作っておく必要があると思うのだが、後半選手が変わってしまうと形も変わってしまっていた。俊輔が抜け本田が入り、憲剛が抜けて興梠が入り、さらに矢野の投入ですっかり攻撃のパターンが違ってくる。

2プラトンくらいの態勢を作っておいたほうがいいと思う。そうでないと、一人の選手がでられなくなると戦術が変わってしまう脆弱さを抱えることになるからだ。

まあ、負けるよりいいに決まっていていい気分でウズベキスタン戦に望めるだろが、前の試合にいい試合をしたからといって、次もうまく行くとは言えない。

この間のUEFAチャンピオンリーグ決勝での前の試合ふがいなかったバルサが大事な決勝ではいい試合をしたように、一旦この2試合のことを忘れて気持ちを新たにして戦ってほしい。そうすれば、必ずW杯出場の切符は得られるはずだ。
 

 

2009年6月 7日

しびれた!

ついにW杯本出場を決める。昨日のウズベキスタン戦で前半早々の岡崎の得点を守りきって、1-0の薄氷の勝利。やったぜ。

もうひやひやの連続で、こんな試合展開だと以前の日本代表だったら後半終わりぐらいにポンと点を入れられ引き分けていうことになっていたかもしれない。それを0点でしのぎきったことはこのチームの成長を感じる。

ただ、言っちゃなんだが、この程度の相手にあんな試合をしていたのでは本大会では勝ち進めないだろう。まあ、グランドコンデションや無茶苦茶なレフェリーなどの悪条件があったとしても、もう少し自分たちのペースへ持ち込めないといかん。ほとんど相手のサッカーにあわせていただけで、だから後半になっても相手が疲れるよりこちらが疲れてしまっていた。

でも、勝ったのだから素晴らしい。さて、これからは本大会でベスト4をめざすのだから、そのための準備をしてほしいが、キリンカップで見せたようなサッカーをどんな条件でもできるようにさらに磨きをかけて欲しいと思う。
 

2009年6月18日

サッカーTV観戦の楽しみ方

昨日は、夜にBPM協会のワーキンググループの会合があったので、サッカーW杯予選の最終戦の中継が見られなかったので、帰ってから夜中に録画を見た。

この試合は2-1でオーストラリアに負けたが、両者モチベーションがあがらない中で、両チームともセットプレーでしか点が入らないという凡戦だったのであまり中身のことには言及しないで、テレビの見方のことについて書く。

いや、別に大それたことを言うわけではなく単に”消音”にして見ていたということだ。要するに、テレビの実況と解説の音声を聞かないで画面だけを追ったのである。これがまたよかったという話である。

もともと、テレビ朝日の松木のぼんくら解説を聞きたくなかったということもあったり、ただわめくだけのアナウンサーにも辟易していたので、ちょうどよい機会だからそうしてみた。

こうしてみると当たり前だが、変な解説で見方がゆがめられているのがよくわかる。実に冷静に広く見ることができる。どうしても音声で表現しているシーンに眼がいってしまうが、無音だと自分の切り口で見ることができる。

だから、昨日はオーストラリアの側で見ることをした。オーストラリアがどうしたら日本の守備網を破るのかとか、日本のサイド攻撃をどう防ぐのかという見方である。

岡田監督も試合後のインタビューで崩されていなかったと言っていたがそのとおりでオーストラリアの攻撃は単調でただ個人の能力で突破することしか考えていないのが分かる。しかし。そんなチームに勝てないのだから情けない。

まあ、昨日はセットプレーでやられたわけだが、あの高さに阿部勇樹ではつらいのだ。1点目なんか闘利王ひとりにケネディとケーヒルの二人が襲いかかってやられている。やはりこういうチームにはでかいセンターバック2人が必要なのだろう。中沢と闘利王のどちらかが欠けるとこうなってしまう。

ワールドカップまで1年、センターバックの発掘といまいちど人もボールも動くサッカーの習得なんだろうな。
 

2009年8月24日

世界陸上雑感

ベルリンで開かれていた世界陸上が幕を閉じた。フサイン・ボルトという超ど級のアスリートのパフォーマンスに驚かされて始まったが、日本選手も予想外に健闘したのではないでしょうか。

最終日に、女子マラソンで尾崎が銀、男子やり投げで村上が銅という結果は戦前にはそう大きな期待があったわけではないのでよくやったということだろう。特にやり投げははじめてのメダルだそうで、室伏だけじゃないのを見せつけた。

しかし、いつも思うのだが、国によって強い競技が限られてきてるようで、長距離はアフリカ、短距離は中北米、投てきは北欧とか、細かくは、跳躍のキューバ、リレーの日本、競歩のロシアとかの色分けができている。

これは人種によって向き不向きがあるのだろうかと思うが、陸上競技は、走る、跳ぶ、投げるの単純なものだから、黒人の持って生まれた身体能力の高さがすごいのだ。ほんと、足の遅い黒人がいたら教えてもらいたいものだ。(笑)

日本はメダルをとったのが上記二人だが、男子400mで4位に入ったし、男子マラソンの佐藤が6位入賞をはたしている。それと、ワールドカップのマラソン団体で男子3位、女子2位という好成績である。まあ、上位3人の成績だから多くの選手を送り出せるところが有利で5人も出場している国が少ないこともあると思う。

ところで、以前にも書いたのだが、この団体戦のメダルが上位3人以外にも贈られて、表彰台にも上がるのだが、その残りの2人(日本は1人)の表情がなんとも照れくさいというのか、手放しで喜べない感じがして、いつも3人だけ表彰すればいいのではと思ってしまう。

最後に、男子マラソンで6位入賞をはたした佐藤敦之のゴール後のコメントを

北京ですごい屈辱を味わったが、屈辱を受けて這い上がるのが会津の人間だと、会津の人に言われたので、がんばりました。

いやー、これにはびっくりした。こんなところにまだ白虎隊が生きていたんだ。皆さんお疲れさまでした。
 

2009年9月 6日

歯が立たず

昨日のオランダとの親善試合でサッカー日本代表は完敗した。そりゃあ、FIAランキングで3位と40位じゃ、相当の力の差があるので、結果的には予想通りである。

後半の半ばまでは何とか持ちこたえていたが、ほんのちょっとしたすきを突かれて失点すると、それをこらえる力もなく、立て続けに入れられてしまった。

確かに前半ではパスもよく通っていてボール支配率も高かったが、シュートを打てないといういつものパターン。見た目にはなかなかやるんじゃんと思った人も多いと思うが、オランダがあわてて本気になったとは到底思えない。

もちろんいらいらして激しいタックルをしていたりしていたので、あせっていたんじゃないかと見えるかもしれないが、あれは少しは激しさ、強さを知らしめておかなくてはといった感じでしょう。

どこに差があるのだろうか。そしてこの差は縮まるのだろうか?それは岡田監督も俊輔も言っていたように、ちょっとしたほころびを作るとすぐにそこを突かれる。それなら、そのほころびを作らないようにすればいいのだが、それを90分間やりとおすことは、肉体的にも精神的にもかなり難しい。

最近の日本代表選手の運動量は世界のトップクラスに近いそうだ。ただ、時間との関係でみると最初の15分は非常に高いが、最後の15分、すなわち75分から90分になるとずいぶんと落ちるのだそうだ。

まさに、昨日の試合がその通りで、最初に勢いが後半半ば以降で全くなくなってしまったのはこのことを裏付けている。

それなら、90分間走り回れる体力をつければいいと思うかもしれないが、もう平均でトップクラスになっているわけだから、それ以上は無理なのだ。ではどうしたらいいかというと、力を抜いていいところでは力を抜けということだと思う。

全力で90分走りまわれないなら、どこで力を抜くかなのである。それが個人レベルでもそうなのだがチームとしても必要である。

結局、この力の配分バランスと一瞬のすきを突く厳しさをどう身につけるかになる。これが昨日のオランダとの差である。これは経験を積むことが一番のような気がする。ただ、経験といってもいっぱい試合をすればいいというのではなく、昨日のように強い相手、厳しくくる選手と戦う経験を重ねることだと思う。

さて、あと残り9か月、すぐに経験を積めないから、とりあえずはチームとしての力の入れ方、抜き方の共有が大事だと思う。どんな相手でも攻められっぱなし、攻めっぱなしということはない。この波をいかに柔らかく効率的に対処するかということである。

2009年9月15日

あらためてイチローのすごさを思う

ついにイチローが9年連続200本安打の大リーグ記録を打ち立てた。おめでとう。これは大変な記録で日本人として誇りに思う。

この記録のもつ価値は単に数ではないと思う。ひとつは、9年間200本も安打が打てるだけの試合に出場し続けたということだ。さらに日本のプロ野球で9年間プレーして、メジャーに渡ってからであるということである。

このイチローのすごさは、そりゃあ野球の技術でいえば、走攻守そろった完璧な選手であり、決して驕ることがことのない(多少孤高感はあるにしても)性格、たゆまぬ努力と練習といったことが語られると思う。

ただ、僕はこれだけではないように思う。以前、このブログでも「イチローのすごさ」について書いたことがあるが、その中でも少しふれている“変えるところと変えないところ”のメリハリが実にすばらしいと思うのである。

イチローは、たとえば試合のある日の行動は全く同じことをする。遅い朝食は必ず奥さんが作ったカレーを食べる。これがもし今でも続いていれば8年間ずっとなのだ。そして、試合前の練習メニュー、グランドに入る時やベンチの階段の昇る足の順序といったことが決まりきっている。

これは、変えないことであり、ベースになるあるいはルーティン化されているものは極力いつもそのままでいいという考えで、その代り、進化するために必要な要素については絶えず変化させているのである。

この考え方は重要で、よく変えますというと何もかもひっくり返してしまう人もいるがそうではなくて、残すところはそのままで変えるべきところ大胆に変えるというのが大事なことではないでしょうか。

イチローのバッティングは毎年進化し続けているように思う。だから、イチローがもう35歳だって驚きますよね。その歳でも変わらぬプレーができているということは、歳を重ねながらも成長しているという証でもある。

いったいこの男はいつまで野球をやるのだろうか。

2009年10月11日

楽しくないサッカー

昨日のキリンカップのスコットランド戦は2-0で日本代表が勝利したが、どう評しようかと思ったら“楽しくないなあ”という言葉がでてきた。いい試合とか面白い試合とかいう表現はよくでてくるのだが、昨日の試合はどうもそうではなかった。

おそらく、試合をやっていた選手も楽しくなかったのではないだろうか。相手のスコットランドの選手も同じような思いだと思う。最初の点がオウンゴールだったから言っているわけではない。

サッカーの試合って勝ち負けの前に楽しくできるかどうかというのがある。イメージ通りにできたというのもあるし、リズムやテンポが合っていたり、“いいノリ”でサッカーができることだ。これが楽しいのである。

どうも昨日の試合は見ている方もやっている選手もその点で物足りなかったのではないだろうか。これは相手によることがあって、スコットランドができが悪かったことも一因かもしれない。本来なら日本より上だから、もっと攻めてもいいのに主力がいなかったせいか、全然迫力がないし、ミスも目立ったひどいサッカーをしていた。それにつられたのかもしれない。

この試合では、ほとんどが普段出ていない控え中心だったの仕方がないのかもしれないが、連携と、一体感がない。パスを受けてから、次の出し先を考えるから、スピードがまるで感じられない。

昨日出た中での注目は、森本、本田、石川、岩政あたりだろうが、本田はやっぱり今の日本代表には不向きだ。岩政はセンターバックの控えでいけるし、石川は先発ではなくて、点を取りに行く後半に出てきての、その独特のリズムとスピードは武器になりそうだ。

森本はきっとマスコミにちやほやされると思うが、どうだろうか。これまでも何人かの“すごい”ストライカーが登場したけど、いつのまにか”日本のストライカー”になってしまうので、そうならないように願っている。まだまだ評価がかたまっていなし、若いので伸びしろがあるので見守っていきたいと思う。
 

2009年10月15日

パススピード

昨日のサッカーキリンカップのトーゴ戦はやる気のない相手に5点とった。強い相手になったらこんなことにはならないが、かなり形が見えてきたように思う。それはアーリークロスと言っていたが、相手陣深くえぐるまでいかないでも早めに斜め前でもクロスをあげるというプレーだ。

これは日本のようなチームには武器になる。それには、動き出しの早さをもったフォワードがいて、そことの息の合った連係ができるパサーがいることで成立するが、日本代表はそういった選手を集めているからである。

岡田監督は、このプレーを指向したかったはずだ。それがやっと浸透してきたのではないだろうか。それは今回のように合宿で徹底的に磨くことができたからだろう。ただ同じことが、世界の一流国相手にやれるかというのが課題だ。

ここで、すごく重要な点がある。それは、点を入れた岡崎の動きとか、そこにパスを出した遠藤、両中村、長友などのパスは素晴らしかったが、そのパススピードのことである。

パスというのは、精度を言われることが多いが、それもさることながら、現代サッカーではパスのスピードが問われる。特に、日本のようなスピード重視のゲームを行うチームにとっては、非常に大事なことになる。

そのことについて、中田英寿が語った言葉が印象的だ。昨日の試合のことで言ったのではなく、スペインのバルセロナのことである。初めて生でバルサの試合を見て、このチームのやり方は、日本代表が目指すことと同じだと言ったのである。

そのときの、キープレイヤーとして中盤のシャビとイニエスタをあげ、彼らが素晴らしいのは、インサイドキックの多用と正確さだと言ったのである。さすが、ヒデの慧眼である。ほんとヒデはサッカーのことをよく分かっている。インサイドキックは基本中の基本である。ぼくは高校時代に顧問の先生から徹底的の教えられたのはこのことである。

今はこのインサイドキックの重要さを知らない選手が多いように思う。なぜ重要かというと、早くて正確なパスはインサイドキックでしかできないからだ。いやインステップの方が早いボールが蹴れるといわれるかもしれないが、早いというのは単にボールスピードだけではない。

蹴る動作のスピードも必要なのである。足もとに収まったらすぐに、あるいはダイレクトで蹴るには、インサイドキックなのである。これが、できることが、日本の目指すサッカーができる前提となる。それができるようになってきたということなのだ。

森本や本田が注目されるが、大事なポイントはそんなところにあるのではなく、インサイドキックで早くて低いパスが出せる、そしてそれを受けられるプレーがキーポイントなのであり、来年の本番までにどれだけグレードアップが図れるかである。
 

2009年11月16日

サッカーあれこれ

この土日に各地でサッカーの試合があった。W杯予選もあったし。国際親善試合もあった。国内でも天皇杯予選や高校選手権都道府県予選なども行われた。いろんなことが見れて楽しい。

日本代表は、来年のW杯開催国南アフリカと地元で試合があった。スコアレスドローという結果になったが、親善試合だし、得点力がないなんていまさら言ってもしょうがないので、開催地の雰囲気を味わえたでいいんじゃないのか。

それにしても世界は熱いし、すごい。W杯予選では欧州はプレーオフで、フランスがアイルランドに、ポルトガルがボスニア・ヘルツゴビナに、ロシアがスベロニアに勝って、ギリシャとウクライナは引き分けに終わった。順当な結果といったところだ。

面白かったのは、国際親善試合で何といっても、スペイン対アルゼンチンだろう。この2チームは来年のW杯で優勝を争うチームには間違いないない最高峰だろう。ダイジェストでちょっと見ただけだが、やはりスペインのサッカーは素晴らしい。

中盤の流れるようなパス回しから、一瞬のすきにゴール前でスピードアップしてゴールするチーム力はほれぼれする。イニエスタ、シャビ・アロンソ、シルバ、ビジャらが躍動する。以前にも言ったが、日本代表のお手本になるチームだと思う。

アルゼンチンは、どうもマラドーナ監督の手腕が問題のような気がする。メッシという天才をどう生かすかなのだが、どうも戦略的ではないようだ。この試合の後でも、審判の批判をしていたが、そんなことを言っているようじゃだめだと思う。

ブラジル対イングランドは試合のことより、監督のドゥンガの服装が気になった。だいぶ洗練されてきたのには驚いた。もっと驚いたのは、セレソンにあのフッキが登場したのである。覚えている人もいると思うが、Jリーグの川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、東京ベルディに在籍したことがある、あの血の気の多いフッキだ。

うーん、おもしろいことばかりで、これだからサッカーフリークはやめられない。
 

2009年11月30日

つまらないチャンピオン

昨日のWBC世界フライ級戦は、おおかたの評とは違ってぼくには凡戦に見えた。なぜかって、こんな勇気のない挑戦者がタイトルをとれるなんておかしいからである。

ぼくはもう幾度となく世界戦を見てきたが、特に外国人のチャンピオンに挑む日本選手という図式だと、実況のアナウンサーと解説者が必ず言うセリフが、「こんな消極的なボクシングではチャンピオンになれない。もっと手数をだして、勇気をもって攻めていかなくては」。こうして、多くの日本人挑戦者が敗れ去った。

昨日も、確かに亀田選手はカウンター狙いの賢いボクシングをしたかもしれないが、挑戦者として王者を倒すという差を表現したのだろうか。内藤選手の鼻を打ち抜いた左のショートストレートぐらいしか見るべきものがなかったように思う。

カウンタパンチャーの選手が王座を獲得するには判定ではなくノックアウトでしかできない。そんな試合を亀田には期待したのだがぜんぜんパンチに迫力がない。かつて、WBA・WBC世界ジュニアライト級チャンピオンだった沼田義明がロハスと戦った初防衛戦おける起死回生の伝説右アッパーカットのような威力をもたなくていけない。

亀田兄弟の一番下の子は知らないが、まん中の大毅もそうだが、亀田家はチキンハートのようだ。ガードを下げて、肉を切らせて骨を切るぐらいのボクシングをしてみろと思う。歴代の強いチャンピオンはこれができているのだ。顔に似合わずこんなおとなしいボクシングではおもしろくないのだ。
 

2009年12月 6日

サッカーばなし

来年南アフリカで行われるサッカーW杯の一次予選の組み合わせが決まった。日本はE組で、オランダ、カメルーン、デンマークと一緒になった。岡田監督は、「悪くないグループ。どうしても勝てないチームはない」と言ったそうだが、ぼくもまあまあのグループだと思う。

もっと楽な組に入ればよかったのにという人もいるが、ではそんな組があるのかということになる。そこでFIFAランキングから各組の“厳しさ度”をチェックしてみよう。

・ FIFAランキングの合計値
H(74)-E(83)-C(84)-D(84)-B(94)-G(104)-A(127)-F(145)
数字が小さいほど上位のチームが多いということだから、おおE組は大変だ。

しかし、これだけでは最下位の国がランクが大きく低いと(たとえば南アフリカ)それが足を引っ張ってしまうことがあるので、日本から見る場合、最下位国の相手がどれだけ強いのかという見方をしたほうがいい。ということで次のランキングをどうぞ。

・ 上位3国のランキング合計値
G(23)-H(36)-E(40)-A(41)-B(42)-D(47)-C(51)-F(68)

こうしてみると、F組に入れればよかったぐらいであとは五十歩百歩だ。それはそのはずで、日本より格下は、南ア(86)、北朝鮮(81)、ニュージーランド(77)、韓国(52)だけなのだから、これらの国とは当たらないので、どこでも厳しいのだ。

さて、E組だと1勝1敗1分けで予選突破ですな。そんなことを言うとフランス大会じゃあないけど、初戦で負けてぼろぼろかもしれない。だから、もう初戦のカメルーン戦に集中するということだろう。場合によっては中津江村から行ってもらって戦意を喪失させるとか(笑)。

こんなタイミングでJリーグの覇者が決まるとは鹿島アントラーズのみなさんは運が悪い。だからニュースの扱いも小さくなってしまった。しかし、3連覇はすばらしい偉業である。

何といっても、選手の戦略や戦術の理解度が高いということが大きい。たとえば逆襲で一気に点を取りに行くシーンをみてもわかるように、今個々の選手がやるべきことがしっかりわかっていて、それを信じて動き出す。こういうのを戦略的というのだ。

川崎フロンターレやガンバ大阪あるいはサンフレッチェ広島といった上位に食い込んだチームも同じようにそのチームの固有の攻め方、守り方を持っている。そして、そうした戦略や戦術を年間をとおして負けてもぶれなく継続させているということが重要だと思う。

それに比べると昨日のアントラーズの相手であった浦和レッズの試合ぶりをみていてもわかるとおり、どうしても個人の能力におんぶした格好で組織としての機能の発揮が不十分なのである。こういうチームが下位に低迷するというわけだ。

リーグが終わって、次は天皇杯だ。そしていよいよW杯本番の年を迎える。
 

2009年12月21日

バルサのユルサとカルサ

UAEのアブダビで開催されたFIFAクラブワールドカップ2009の覇者はスペインのバルセロナに決まった。国内リーグ、スペイン国王杯、欧州チャンピオンズリーグなどに続き、実に史上最多の公式戦6冠の達成だ。バロンドールをメッシが獲得しているから、今年はバルサの年である。

しかし、決勝のエストゥディアンテス戦は大苦戦で終了間際のペドロの得点で息を吹き返し、延長の後半にメッシの胸シュートが決まるという劇的な勝利であった。試合的にはこんな面白い展開はない。かなり優位にあるバルサが先制され、それを追いかけるバルサに対し守りが堅いエストゥディアンテスが守り、時たまバロンのアイディアで逆襲するというたまらないシーンである。

圧倒的であるとさえ言われたバルサがここまで苦戦したのは、別段あり得ないことではなく。過去のこの大会を見てもわかるとおり、南米のチームの戦い方は非常に巧妙でしかも守備がいい。だから、ヨーロッパの華麗な強さは必ずと言っていいほど差をつけられないのだ。

しかも、バルサは弱さと強さが同居しているから、この弱さをつかれると危なかったのだ。さて、その弱さとは、それは“ユルサ”である。ディフェンスの問題である。特にセンターバックの“間の緩さ”のことである。昨日もプジョルとピケの間を一発でやられた。ボッセリのヘディングを競るのはピケのはずが彼はいなかった。準決勝でもアトランテにやられている。

しかし、バルサには“カルサ”があった。並みのチームだとあのままずるずるとエストゥディアンテスの罠にはまって動けなくなるのだが、そこを変えてしまう“軽さ”がある。こだわり続ける美しく華麗なパス回しを捨てパワープレーに持ち込んだのだ。しかも、パワープレーには格好のイブラヒモビッチという大砲がいながら、ピケを前線に置いたのである。

そのピケがゴール前でヘディングに勝って落としたところをペドロが決めた。このポストの入れ替えを“軽く”周りも呼応してしまうところにまた強さを感じてしまう。いろいろな引き出しを持ったすごいチームである。

この試合もしイニエスタが出られたらどうなってたかを考える。彼がいなかったためにシャビとブスケのトライアングルが形成できなかったことが苦戦の理由という人もいるかと思うが、もしイニエスタが出ていても難しかったのではないかとぼくは思う。それほどエストゥディアンテスの守備が素晴らしかったのだ。

その象徴がダイレクトパスがほとんど見られなかったことだと思う。単にダイレクトでパスすりゃいいじゃないかと簡単に考えるかもしれないが、これがパスする相手がマークされたらできないのだ。こうした連動性を少なくとも前半は抑えきったのである。

ともかく、この劇的なそして感動的なバルサの勝利には、ベロンを軸にしたエストゥディアンテスの玄人受けする試合は運びがあったからこそだと思うのである。

2010年1月 3日

スポーツ三昧

スポーツといっても、実際にやるのではなく、スポーツ観戦のことである。それもテレビの視聴である。毎年の正月は、元旦のニューイヤー駅伝とサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがあるという具合だ。

このところ、正月に出かけることも少なくなって家でごろごろするから、テレビにかじりつくことになる。しかし、ばあちゃんも嘆いていたが、正月のテレビ番組のひどいこと。くだらないお笑い芸人のオンパレードや良く分からない特番で見るものがないという。だから、ばあちゃんはDVDで「三丁目の夕日」を観ていた。ぼくはスポーツ番組というわけである。

さて、天皇杯であるが、ガンバ大阪と名古屋グランパスという対決。関東のチームが残っていないので、どちらを応援するかというのがあるが、ここはグランパスでしょう。以前、四日市に居たときにときどき瑞穂まで足を運んだことがあったからである。

試合は、ガンバのペースで始まり、得意のパス回しで先取点をとる。その後予想通りケネディの頭に合わせるポストプレーでグランパスがペースをつかみ同点に。しかし最後はガンバ遠藤の個人技で突き放されてしまった。

遠藤のどこがいいのか、別に華麗なフェイントがあるわけではなく、強いシュートがあるわけではない。ぼくは、地味にちゃんと止められて、タイミングよくパスがだせるからからだと思う。要するに、次に何をするかがあって、そのためのトラップができるということである。これはやさしそうで非常に難しいのである。

スペインのシャビやイニエスタを見ているとわかると思うが、彼らの真骨頂はここである。日本でこの技術がちゃんと備わっている数少ない選手の一人が遠藤なのである。彼にやられた。

箱根駅伝は、昨年映画で「風が強く吹いている」を観たおかげで、すこしばかり力の入れ方が違う。年々人気が出てきているようだ。何がそんなに人を引き付けるのだろうか。学生たちのひたむきな走りだろうか、ごぼう抜きのだいご味だろうか、学校関係者のくすぐられる愛校心だろうか。

一つは、単純だから老若男女が楽しめることだろう。というのも、昨日駅伝が終わってから大学ラグビーを見たが、いまだにルールがわからない。どうして反則をとられるのかがさっぱりわからないのだ。これでは、ばあちゃんのような年寄は見ることができない。

ついでに、ラグビーのちょっと気になったのは、あのレフリーの存在で、どうしてあんなに“指導”するのだろうか。最近はマイクをつけているから、試合中にああしろとか、早く離せとか、プレー中に注意するんだけど変だとは思いませんか。ルールを知らない子供に対しているようで大人のプレーヤーに言うことではないと思うのだが。

あと箱根駅伝なんだけど、もうひとつの“楽しみ”がアクシデントじゃないかと思う。ちょっと意地悪で怒られるかもしれませんが、選手がふらふらになったり、走れなくなったりするのを心の奥で期待しているのではないだろうか。昨日も、最終区で意識朦朧としてはいってきた選手にみな異常に興奮していた。特にアナウンサーの絶叫はここぞとばかり響き渡る。

そういう意味では、あまり面白くなかった今年、東洋大学の2連覇で終わった。たった一人で4分も5分も貯金しちゃうのだから強いわけだ。

これからは、高校サッカー選手権で、早々と神奈川県代表の武相高校が敗退してしまったけど、熱戦がくりひろげられるので楽しみにしている。

2010年1月12日

おめでとう!山梨学院

第88回全国高校サッカー選手権は、山梨県代表の山梨学院大学付属高校が青森県代表の青森山田高校を1-0で破って、初出場初優勝という快挙を達成した。しかも、山梨県勢としても初のタイトルである。まずはおめでとうと言いたい。

今回は、このようにこれまでの名門といわれていた学校ではなく、それ以外の地域からの出場校が勝ち残ってきた。まさに群雄割拠の戦国時代だ。もはや、サッカー先進県とかいった形容詞が通用しなくなってきている。ただ、両校とも地元出身の生徒が非常に少ないので、あながちそうとも言えない。だから、地域ではなく学校単位で考えた方がいいかもしれない。

さて、試合はなかなか白熱した好試合であった。個々人の技術もしっかりしていて、戦術的にもレベルが高くびっくりした。お互いの攻守がかみ合っていて見応えがあった。勝敗は、ほんのちょっとした差で決まった。ゴールを決めた碓井君の枠を外さないシュート力だ。

どうしてこうした試合ができるのかというと、似たようなタイプのチーム同士だったので、両方の持ち味が発揮できたことと、中盤がしっかりしていたことだろう。だから、攻守の切り替えが頻繁で、動きが早かったにもかかわらず、落ち着いた感じの試合になった。

中盤にいい選手がいて、一旦そこに収まると組織的な連動ができるというわけだ。山梨はトップに小柄なスピードある選手を揃え、サイドやバックスの裏へ仕掛けていく攻撃が特徴で、一方の青森山田は、センターにポストができる子がいて、そこを起点で落ちたところからパス力のある子がスルーパスを通すという戦法だ。

ただ、こういういい試合ができる山梨学院も準決勝であたった矢板中央高校の中央突破攻撃には手を焼いた。(シャレです)矢板中央の荒削りの単純浮きだま縦パスに苦戦したのである。きれいなアウトボクシングがやたら大ぶりのフックを繰り出す選手に負けたりするのと同じで、相性みたいなものがある。

結局、みな同じサッカーをするのではなく、そのチーム個性にあった戦術を持つのがいいということになるが、より高い確率で勝てるにはどうするのかという問題である。得てしてトーナメントだと調子に乗って粗野な戦法でも勝ち上がってしまうことがある。そんなことがあるとそこに戦術を求めてしまうことがあるが、中長期的にみたらやめた方がいいと思う。

そうした意味で、質の高いサッカーを志向していた両校が決勝に勝ち上がったのは喜ばしいことのように思う。一昨日のOB会ではないが、いつの日かわが母校が予選を突破して、さらに国立競技場で試合をすることを夢見ている。

2010年2月 3日

まあこんなものか

昨日、大分・九州石油ドームで行われたサッカーの「キリン・チャレンジカップ」で日本代表がベネズエラ代表を相手に0―0で引き分けた。試合は、全く面白くなく凡戦といってもいいくらいだった。

ただ、シーズン明けの第一戦ということで実戦慣れしていないと言う点を割り引かなくてはいけないので、あまり嘆いてもしょうがない。だから、まあこんなものかというところである。

しかし、いくつかの気になるところがある。ひとつは、スペースの使い方がまだまだできてないように思う。中盤での流れるようなパス回しというのがあると思うが、これはただパスを回せばいいというわけではないし、少なくとも攻撃的でなくてはいけない。そのために必要なのは、スペースに入り込んでパスを受け、そこで生まれた新たなスペースにパスを出すという連動である。

ところが、難しいのは、パスの速さと正確さが狭い範囲ではできるが、ワイドになるとできなくなるということである。だから、新たなスペースを生むには広い範囲を使う必要があるが、そうなるとパス精度が落ちるから、どうしても範囲を狭める、とりわけ中央にかたまるということになる。昨日は、この傾向があったように思う。

それともひとつは、平山の起用である。おそらく攻撃のオプションとしてのポストプレーをみたのだろうが、いまさらという感じである。もうこの戦形はやめたのではないのだろうか。これまで、スピードでバックスの裏を突く、アーリークロスを一瞬の差で決めるという生き方を採用したのではないのか。

というのは、コンセプトがまるで変わるからである。一人だけ変えただけのインパクトで済まないように思う。中盤からも人を入れ替えないといけないかもしれないからである。そんな、股裂き的な戦術をとったらいかんのではないだろうか。ついでかいフォワードは魅力的なので、使いたくなる気持ちは分かるが、イブラヒモビッチならいいが平山ごときでは世界に通用しない。

ということで、まだも少し時間があるので何とかしてもらいたい。今度の東アジア選手権でどんな姿を見せてくれるかを楽しみしよう。

2010年2月 7日

論評できず

昨日のサッカー東アジア選手権の中国戦で先日のベネズエラ戦と同様のスコアレスドローという結果であった。ベネズエラ戦はテスト的な意味合いもあったので許すとしても、昨日は公式戦でもあり、格下中国であるから、もう少しましな試合を期待していたのは僕だけじゃないと思う。

その期待をものの見事に裏切ってくれた。PKを楢崎が止めてくれなかったら負けていたのだ。いいところがあったのだろうか。まあ、内田と長友の両サイドバックのシュートくらいかもしれない。このサイドバックによる得点というのがでかい相手とやる場合の一つの攻め口だと思うが、それしかなかったことに問題がある。

というのは、本来はサイドバックの攻め上がりから、ニアーへ早いパスを送り、そこに走りこんだ岡崎なり玉田が切り裂くというのがコンセプトではなかったのか。そこを徹底的にやるというコンセンサスではなかったのか。昨年の岡崎の得点はそうした展開から生まれたはずである。それができていないから、自らがシューターとなっていたのだ。

それにしても、シュートを打たないなあ。なぜ打てないのだろうか。それは、単純にシュートの意識がないことだ。打つ気がないのだ。日本代表の問題は、パスの意識が強すぎて、強引でもいいから打つということが必要なのである。しかも実戦でそういう訓練をしていないから、シュートそのものの強度と精度が全然ダメなのだ。だから、所詮打っても入らないからとあきらめるという悪循環に陥っている。

特に、どんな試合でもミドルシュートがほとんどない。試合で遠目からでもどんどん打つこと、それも絶対にゴールの枠を外さないことをしつこくやり続けることが重要のような気がする。これって、天性に近いところがあるので、そういう選手を抜擢したらどうだろう。いないか。

なんか歯がゆい試合が2試合続いたので、みんなもすっきりしないと思う。次戦の対香港はどかーんと勝ってもらいたいと切に願うのである。
 

2010年2月28日

マオとヨナ

バンクーバーオリンピックの女子フィギュアは、盛り上がっていましたね。特に日韓ではかなり熱くなっていたようだ。そんなに興味はなかったのだが、繰り返し映像が流れると、どうしてものめりこんでいく。

そうなると、遅ればせながら何かコメントしておいた方がいいと思うので書く。これは真央ちゃん完敗ですね。キム・ヨナがまったくもって素晴らしかった。こりゃあ完璧に近い演技で、昔の体操のコマネチの10点満点のようなものだ。

真央ちゃんだってすごい点数だったので、前回のオリンピックだったら優勝していた。それだけレベルの高い戦いだったのだ。この二人の争いを見ていると似ているようでアピールのポイントが違う。ただ、問題だったのはジャンプの良し悪しだったわけで、もうそこだけでもまいったというところだ。

ジャンプ以外では、キム・ヨナの切れと真央ちゃんの優美さは甲乙つけがたいと思う。しかし、ジャンプの差につながるスピードの差が力の差を生んだと思う。キム・ヨナのスケーティングのスピードが勝っているがゆえに、ジャンプの精度や高さ、速さを高いレベルにもっていけたのである。

それにしても、両者とも19歳とは思えない堂々たる戦いで見応えがあった。

それにしても東アジア系の選手が上位に連ねていて驚く。アジアの選手に向いているのかなあ。きっと、そのうち中国選手が出てくると思う。お金持ちも増えてきたし、ジャンプなんか得意な子がいっぱいいそうだから、雑技団出身の子なら4回転1回ひねりくらいのジャンプをやっちゃうかもしれない。


2010年4月 8日

言葉がない

久しぶりにサッカー日本代表の試合についてコメントを書こうと思ったのだが、何を言ったらいいかなかなか言葉がでてこない。昨日のセルビア戦で0-3という完敗をした試合は、そのふがいなさに呆れてしまった。

おそらくいろいろな人たちから、連携が悪いとかリスクを冒さないとか走らないとか言うだろうから、そういうことは言わない。ここで言いたいの2つのことで、一つは自信を失っていることと、今さら選手選考のためにそれぞれの特徴をみるテストをしているなんて言っている場合かということである。

昨日の試合で戦術とか技術とかの以前の問題として、精神的な面としての気力だとかやる気だとかをみせた姿がどこにもないことがある。これではほんと勝つ気があるのかと思える。

ここのところ負けが込んで、試合内容もよくない状態が続いているから、みんな自信を失っているように見える。そんな時に必要なのは、カラ元気でもいいから前向きの気持ちだと思う。中沢のキャプテンシーの問題もあるのかもしれないが、ある種の開き直り的な気分で戦うことだろう。

もうひとつの問題は、この期に及んで、選手選考のためのテストをやっている場合かと思うのである。ここは戦略、戦術を固め、それを実行できるフォーメーションや連携を確認していく時期ではないのだろうか。どうもその辺が不安なのである。

このことは、まずは選手ありきで考えるのか、そうではなく戦術ありきで考えるのかという問題でもある。ぼくは日本代表は後者であるべきだと考えている。メッシやクリスチャン・ロナウドがいるわけでもないのだら、日本のチームとしてのよさをどう設定するかが大事で、そのコンセプトが決まったら、それに合わせて選手を配置するというのが取るべき戦略だと思う。

別にJリーグで活躍したから代表につれてくるというのではなく、コンセプトにあったパフォーマンスを持った選手を起用するということが必要なのだ。オシムがジェフの選手を重用したのがこの考え方にもとづく。

これまで見てみると、そこがぶれているように思える。だから、使われる選手に合わせて戦術が変わったりする。しかも、たった1試合ぐらいがうまくいくと(イエメン戦ハットトリックの平山)それがいいみたいなって、少したつとうまいこと続かないのでまた変えるようなことになる。

ということで、代表には早く自信を取り戻してもらい、戦術を固定し、それを練りこむことをこれからすぐにやっていってもらいたいのである。

2010年5月10日

サッカーワールドカップメンバー直前大胆予想

今日の14時にワールドカップメンバーが発表になる。そこで、ホント直前の予想をしてみる。その23人は以下の通り。

GK :楢崎、川島、西川
DF :中沢、闘李王、内田、長友、駒野、阿部、今野、岩政
MF :中村(俊)、遠藤、長谷部、稲本、中村(憲)、松井、本田、香川
FW :岡崎、玉田、前田、田中

ここで、意見が分かれるところは、岩政、香川、前田、田中あたりだろう。それよりも、小野、小笠原、森本、平山なんかどうだろうとなるが、中盤はこの時点でこれまでと変えない方がよいし、森本、平山は注目度が高いけど実力が伴っていない。

岩政を入れたのは、DFのけが対策もあるが、FWに大砲を持ってこない代わりに、闘李王を前線にあげてのパワープレーもありかと思うからである。

日本は、あくまでスピード重視の布陣で臨むことである。さて、どうなるか?
 

メンバー発表

さっきサッカーワールドカップのメンバーが発表になった。

GK、DF、MFは西川と川口を除いてほぼ予想が当たったが、FWでは、予想外が、矢野、森本、大久保が入って、香川、前田、田中が外れた。

これはもう岡田監督とぼくの好みの問題で、やっぱり大久保が好きなんだな。だけどあれだけ使ってあげたのに点を入れていないんだけどなあ。矢野はディフェンス力かなあ。森本は?キーパーも若い西川に経験を味あわせた方がいいのになあ。

こうして決まったからには、このメンバーで全力で頑張ってほしいと思う。
  

2010年5月25日

勝てない

昨日のサッカーワールドカップ壮行試合の韓国戦で日本代表が2-0の完敗を喫する。戦前から予想してが、ちょっとひどいことになっている。これは技術だとか戦術だとかといった以前の問題として気持ちの一体感、高まりが全くないことが勝てない原因である。

その顕著な表れが、中村俊輔と遠藤のやる気のなさだ。両者ともいくら体調が悪いからといっても試合に出られるんだから、それなりに体力があるなかで、あの無気力のプレーはなんなのだ。

おそらくぼくの勝手な推測だが、岡田さんが戦いのスタイルを微妙に変えたことがあると思う。分かりやすくいうと、チームの核を誰にするかで、これまでは俊輔、遠藤を起点にしてそこから繰り出すパスで崩すというのが日本のいき方であったはずだ。

それが、ちょっと負けが込んだらそこを変えてきた。すなわち、本田とか森本などを持ってきて強引さを求めだしたのだ。まあ、攻撃力がないというマスコミのわけのわからない糾弾に惑わされている面もあって、特に本田をちやほやする扱いで、俊輔、遠藤のやる気をなくしてしまったのではないだろうか。

だから、もう一度チームコンセプトを立て直したらいいと思うし、もうひとつキャプテンシーの欠如である。中沢ではどうも支えきれないかもしれないので、せっかく川口をチームキャプテン指名したのなら、彼に任せればいいのだ。そしてベンチからワーワー言ったってダメだから試合に出すのだ。

昨日の試合は勝ち負けなんてどうでもいいし、はっきり言ってけがをしないようにするのがあたりまえなので、どうせ負けるし、根性なんていいから、リスクを冒して戦術確認をするくらいの余裕でやればよかったのだ。そのくらいのしたたかさがなければ世界で通用しないと思う。

まあ韓国だってほめたものではない。朴智星の個人技でもっているようで、意外と単純な攻めだし、変化とかひねりがないから、それほど怖くなかったのだ。本大会でもきついかもしれない。それとも、昨日は適当にやっていた?

いずれにしろ、日本チームは非常に厳しいのは変わりないので、ここは落ちるところまで落ちたのだから開き直るしか道はない。失うものは何もないつもりで、もっと言えばやけになった窮鼠にでもなって暴れたらいい。

それにしてもまたまた言いたくないが、テレビ朝日の自虐的な解説(名波を除いて)はなんなのだ。ひどすぎる。
  

2010年5月31日

復活?

昨日オーストリアで行われたイングランドとのテストマッチでサッカー日本代表が1-2と惜敗した。今度のワールドカップでも優勝候補の一角とみられるイングランド相手に、コーナーキックから闘李王の先制ゴールで前半を1-0で折り返した。しかし、後半2点とられて逆転を許し負けた。この2点がいずれもオウンゴールという残念な結果だが、向こうはPKを失敗しているから、負けは負けだ。

強豪相手にしてこの戦いは、先日の韓国戦に比べると相当よくなっている。なぜ、よくなったのっだろうか。ぼくは、大きな要因は日本を離れたからっだと思う。まあ、日本にいると雑音を含めてあれやこれや言われるので、負けが込むとどんどん滅入ってしまうのだ。その点、海外に出てしまうと、いろいろな意味で静かになるから、気分的にもリフレッシュされて、のびのびプレーできるようになったのではないだろうか。

技術・戦術的なことでいえば、昨日の試合で3ボランチにしたことが大きい。阿部をボトムに入れたおかげで守備が安定したということだ。そのおかげで。長谷部、遠藤が高い位置をとれて、FWとの距離が狭くなり、ダイレクトのパス交換ができるようになった。

と書いてみたところで、そんなんだったら最初からそうすりゃいいじゃんという声が聞こえそうだ。ここが難しいところで、いつもいつもそのやり方でいいのかということで、相手の力や戦術で変えていかなくてはいけないという面があるからである。簡単な話、弱い相手だったら3ボランチなんていらないわけである。

で今回の3ボランチはもっと早くからやればよかったと思う。なぜかというと正直言ってワールドカップでは相手はみな格上であるから、守備的にならざるを得ないし、その陣形から逆襲で得点し、それを守り切ることが求められているわけである。ところが、攻撃的なことばかり考えていたように思える。

昨日も、試合後岡田監督が、先取点をとったので守備的になってしまったとか、テストマッチなのだから、守ってもしょうがないという発言をしていたが、そこが間違いなのだ。テストマッチだからこそ、強い相手からたまたま1点を取ってしまったところからそれを守り切るテストをしてほしかった。日本の弱点は、したたかに守り切るというイタリアスタイルができないことである。

おそらく、これからもこのフォーメーションでいくのだろうが、中村俊輔が戻ったらどうするのだろうか?
  

2010年6月11日

ワールドカップ予想

いよいよ今日から南アで開かれるサッカーのワールドカップが始まる。日本代表がイマイチ元気がないので日本での盛り上がりに欠けるが、きっと世界中が熱くなるだろう。そこで、大胆にも優勝予想をしてみることにする。

まずは、グループリーグの勝ちあがる2チームを予想。
 グループA :フランス、メキシコ
 グループB :アルゼンチン、ギリシャ
 グループC :イングランド、アルジェリア
 グループD :ドイツ、セルビア
 グループE :オランダ、日本
 グループF :イタリア、パラグアイ
 グループG :ブラジル、コートジボアール
 グループH :スペイン、チリ

決勝トーナメント勝者
フランス、アルゼンチン、イングランド、ドイツ、オランダ、イタリア、ブラジル、スペイン

準決勝
アルゼンチン-オランダ、スペイン-ドイツ

決勝
オランダースペイン

で優勝はスペインです。

ちょっと、オーソドックスすぎる予想ですね。日本は何だかんだと言ってグループリーグで勝ち上がってしまうという奇跡を起こすのですが、そこで力尽きて決勝トーナメントでイタリアに惜敗する。

当たるも八卦、当たらぬも八卦、これから7月11までの1か月大いに楽しみましょう。
  

2010年6月15日

やったあー、勝った!-ワールドカップレポート1

ワールドカップ初戦のカメルーン戦で戦前の予想を覆す1-0の勝利を収める。バンザイ。いやー、しびれましたね。わずかなシュート数で1点をあげたのだからあっぱれである。これでがぜん面白くなってきた。

ただ、やはりというか当然というか後半の後半から押されっぱなしで、いつ点を入れられてもおかしくない展開となってしまった。この先取点を取ってから格上の相手に対しどう守り切るかがまだできない。それは、あまり経験したことがないからである。

昨日、何とか守れたのは、一つには相手のカメルーンのできが悪すぎで、明らかに連携がうまくいってなく組織的ではなかったことだ。エトーもあのポジションでは力が発揮できない。

もうひとつは、ファールをあまりしなかったことだ。いつもペナルティエリア近くで反則を犯し、そこからのセットプレーでやられるケースが多いが、昨日はその反則が少なかったのだ。それは、闘李王があのドログバ骨折事件のためいつもより冷静であったことと、ファールをとられやすい大久保が身体が切れていたこともあり無難に守備したからである。

それにしてもよくぞ勝ってくれた。あとは、1-0でオランダに負けて、1-0でデンマークに勝てばいい。ほら、この前ぼくが予想したとおり、グループリーグ突破も夢ではないでしょう。

2010年6月18日

メッシ、メッシ、メッシ!-ワールドカップレポート2

すごいとしか言いようがない。言わずと知れたアルゼンチンのメッシだ。天才だ。昨日の韓国戦で得点こそ入れなかったが、その得点はメッシなしでは生まれなかったのだ。まさにマラドーナを超えた神の子だ。

何がすごいかと言ったら、ボールを取られない、ドリブルの俊敏さ、周りが見える眼、シュートの正確さ、もう絶賛である。おそらく今大会はメッシの大会になるだろう。だれか止めるやつがでるのだろうか。

この活躍は、メッシに自由にやらせたことが大きいと思う。つい守備もやれ、組織的に動けと言いたくなるが、メッシの場合は存在自体で守備をしているようなもんだかから、それでいいじゃないのか。だって、メッシをほったらかしておけないから、相手のディへフェンダーは2人はそこで拘束されるからである。

もう、アルゼンチンの決勝トーナメント進出は間違いないので、これからさらにメッシのプレーを見る楽しみが続くが、気がかりはアルゼンチンのディフェンスがちょっと弱いことだ。メッシがある程度抑えられてしまい、右サイドを攻められたらやられる可能性がある。

ぼくの予想は準決勝でオランダと対戦するが負けるというのがこのパターンである。さて、ますます面白くなるワールドカップである。
  

2010年6月20日

納得の敗戦-ワールドカップレポート3

昨日、強豪オランダとの対戦で0-1で負けた。ぼくが予想したようになったので、変な言い方だが“納得の敗戦”である。しかも、予想ではオランダの嵐のような攻撃を何とかしのいでというふうに思っていたので、その割には反撃もしていたので少々驚いている。

このワールドカップの2戦で日本のチームが1段ステップアップしたように思う。それはサッカーの戦い方をチームとしてわかったのではないだろうか。究極の大会で、強い相手ばかりで、本当の真剣勝負のときどう戦えばいいのかを身をもって知り、それをある程度実践できたことにある。

昨日はまさにそんな試合であった。前半はお互いに安全策で守備的にいったが、日本も無理はせずに攻めさせる試合運びにみえた。こんなことはかつてなかったのだ。最初から高い位置で走りまわってプレスをかけるんだみたいに言って、前がかりになるのがよくあるパターンで結局後半バテて大量点を取られるのがいつものことだった。

だから、昨日は何と後半の終わりになって反撃にでたのだ。けっこう走れていた。当たり前のように、いくらスタミナがあると言ったって90分間走りまわれないのだから、効率的なペース配分というものが必要になる。世界の強豪はこうしたことができるのである。試合の流れを感じながら、我慢と大胆というアクセントのつけ方がうまいのだ。

ひと皮向けた日本代表がこんどは正念場であるデンマーク戦でどういう戦いをしてくれるのかが非常に楽しみである。幸いなことにオランダを1点に抑えたことで、引き分けでもグループリーグ突破ができるので有利である。その時の戦い方のことである。

基本的にはオランダ戦のようにやるのがいいのだが、違うのはデンマークがどんどん出てくることである。ですから、より耐えなければいけないのと、カウンターのチャンスが増えるからそれを生かせるかどうかであろう。監督の考え方だろうが、裏への飛び出しができるスピードのある選手の起用もあるかもしれない。

ぼくの予想では、1-0で勝つとしているのでその通りになってくれることを祈る。

2010年6月25日

ほら言ったとおりだろ-ワールドカップレポート4

日本が3-1でデンマークを下し、決勝トーナメント進出を決めた。ぼくが予想した通り、“日本は何だかんだと言ってグループリーグで勝ち上がってしまうという奇跡を起こす”のが現実になったのです。戦前あれだけ叩いたマスコミも、まあ無理だと見放したファンもそんなことは忘れたかのように絶賛です。

昨日、いや今朝の試合では、ずいぶんとデンマークの拙い戦い方に助けられた面がある。もっとコンパクトにしてサイドから攻められたらどうなったかわからない。それを、何もそんなに早くから焦らなくてもいいと思うのだが、遠いバックから長いフィードを直接フォワードにぶつけるという稚拙なサッカーをやってしまった。

だから、縦に伸びてしまっているから、間にスペースができる。だから、わりとフリーになる選手ができたのでいい攻撃ができたのだ。デンマークは勝たなくてはけないので前がかりに来るのは予想できたが、それが全体を押し上げるような前がかりではなかったことが日本に幸いした。

そのいい例は遠藤がけっこういいポジションをとれて起点となれたことである。これまでの2戦では遠藤の存在感が薄かったのだ。動いてはいるのだが、ただ走っているだけのように映った。このこと、つまり気持ちよくプレーができて、気分が乗っていたので遠藤のフリーキックが入ったのだと思う。選手ってそんものなのです。本田のフリーキックもすごかったが、彼もポストプレーがうまくいっていたので、多少そういう気分的なものがあったと思う。

さて、次はパラグアイ戦である。ぼくの予想ではグループFではイタリアがトップ通過して、そことあたり、砕けるというものであったが、そのイタリアが敗退し、相手はパラグアイになったが、これが強いのだ。ただ、前回にも言ったようにひと皮むけた日本代表は、これまでの常識を覆す可能性を秘めているのでどうなるかわからない。

ところで、ぼくの予想の話に戻ると、予想に反して負けているのが、現時点でフランス、イタリア、ギリシャ、アルジェリア、セルビアといったところで、ヨーロッパの強豪と言われているところとアフリカの凋落が顕著である。そして、アメリカ大陸とアジア勢が伸張していることがある。案外、ヨーロッパ勢は内弁慶なのかもしれない。自地域内での大会では強いが外に出ると弱いからである。

それもそうかもしれないが、おそらく全体として差が縮まっていることもあるだろう。これだけ選手の行き来や試合交流があり、そして映像も知りえるようになると必然的にそうなっていくものと思われる。

ああ、眠い。昨日からほとんど寝ていないのだ。でも気持ちいいので眠気を吹っ飛っばしている。ますます、おもしろくなっきたぞ。

2010年6月30日

負けた-ワールドカップレポート5

決勝トーナメントでパラグアイに負けた。0-0で決着がつかずPK戦で惜敗した。戦前のおおかたの予想(ぼくの予想は決勝トーナメントに進出してイタリアに負けるであった)に反して、グループリーグを勝ち上がり、ひょっとしたら岡ちゃんの“あり得ない“夢のベスト4も可能かと思わせたが力尽きた。選手、スタッフはよくやった。

昨日の結果はPK戦ということでほんのわずかな差であったと思いがちだが、そのほんのわずかな差が実は大きな壁なのだ。技術、戦術、精神力その他もろもろを含めてわずかな差の集積として壁が存在する。これを乗り越えるのは、そのちょっとした差を少しずつクリアーしていく地道な努力なのだろう。だから、今回その差を実感できたことがすごく大きい。

パラグアイとの差は何だったのだろうか。ぼくは個人の基礎力だと思う。これもわずかな差なのだが、局面でこの差がでるわけでそれが試合全体となると大きな差となる。基礎力とは、ボールを止めたいところに止めて、蹴りたいところに蹴り、ボールを効率的に奪い(あるいは奪われないようにし)、相手の嫌がるところに素早く走り込み、相手よりちょっと早くボールにさわれるかを言う。それと強いメンタリティはいうまでもない。具体的にこの差が出たのは、松井のところと大久保のところである、この二人が抑えられてしまった。

ワールドカップのようなビックゲームになるとこの基礎力がものをいう。このことを超簡単にいうと「球際の強さ」となる。だから、逆に日本が勝ちあがったのもこの基礎力のある選手に切り替え、組織としても基礎力のあるものにしたからということだ。具体的にいうとかわそうなのだが、中村俊輔、内田、岡崎、楢崎をはずしたのは「球際の弱さ」である。遠藤もフリーキックは良かったが苦戦したのはここである。

いずれにしろ、今回の好成績でしばらくはこの戦術、すなわち守備を固めてボールを奪ったら素早くパス交換で攻める。そして、ペナルティエリア付近でファウルを誘いセットプレーから得点するのが、わが国のスタイルとなるだろう。しかし、実際問題として、アジアで戦うとしたらそんなことをしなくても攻められるので、なかなかブラッシュアップできないというジレンマがある。だから、これからどんどん強い相手と真剣試合をするということが求められるのであるが、ヨーロッパや南米のようにはいかないのが悩ましいのである。

何はともあれ、楽しい夢をみせていただきありがとうございました。代表チームの選手、スタッフの皆さまお疲れさまでした。
   

2010年7月 2日

ワールドカップあれこれ-ワールドカップレポート6

日本代表チームも帰国して、今日から準々決勝が始まる。南アで開かれているサッカーワールドカップもいよいよ佳境に入ってきましたが、ここまでのワールドカップで気付いたことをトピックス的にまとめてみた。

・甲子園化
イタリア、フランスといった前回優勝を争ったチームがグループリーグで敗退するというサプライズがあったが、それだけ各国の差が小さくなってきたということなのだろう。これまでだと、欧州と南米の強豪国がいつも上位を独占してきたが、今回は北中米やアジア・オセアニアの活躍があった。そのうち、このなかから優勝国がでるかもしれない。

そういえば、甲子園の高校野球も昔は強い学校が決まっていて、北海道の学校が優勝なんてできなかったが、いまやどこの学校でもチャンスがあるように思える。今回のワールドカップはそんな甲子園化する嚆矢となる大会かもしれない。

・財政危機と強さ
今言ったようにイタリア、フランスそしてギリシャといったところが早々と姿を消し、スペイン、ポルトガルも苦戦している。これをみていると財政がよくない国は弱いのだ。サッカーに力を入れる気分ではないのだろうか。それではわが国はどうなのか。そうかわが国はまだ財政危機にはなっていのだ。変な理屈。

・オシムの呪縛
ワールドカップで日本チームが予想外の活躍を見せたのは、直前でフォーメーションと選手を変えたことが大きいのは誰もが認めると思うが、戦術的に前線でのプレスをやめたこともあると思う。いまだに、オシムはもっと前線で走り回ってプレスをかけろと言っているが、岡田はそれを無視したのだ。やっとオシムの呪縛から解放されて自分の戦術を前面に出したのである。性格的には嫌いな守備的なスタイルに。

・ロールモデル
では日本のめざすサッカーはどこにあるのだろうか。今回のサッカースタイルで常時ベスト4にいけるような国にはなれないだろう。せいぜいベスト16だ。それを超えるには、今のスタイルを基本にオシムのいう前線プレスを間断なくやるのか、従来志向していたパスサッカーをレベルアップさせる(かなりアップしなくていけないが)のかである。

後者のモデルが言うまでもなくスペインであろう。この間のポルトガル戦で見せた得点シーンはそれはそれで見事なものだった。イニエスタからシャビとつなぎ最後はビジャが決めたパス回しである。ここのポイントはイニエスタが直接ビジャにパスするのではなく、一旦シャビを経由したことである。そのために守備陣が振り回されたこれこそがパスである。

・同級生
パラグアイ戦でPKを外した駒野が帰国後のインタビューで盛んに同級生に慰められ、励まされた、持つべきものは同級生だみたいな発言をしていた。日本人の言葉でよく耳にするのだけれど、これって、日本人独特の感性なのだろうか。外国人がこのようなことを言うのを聞いたことがない。同期の桜がいまだに続いているようで、良くも悪くも日本人的だなあと思ったのである。

・世代交代
世代交代を失敗すると悲惨なめにあう。その一番いい例がイタリアである。もう見るに堪えられなかったのが、カンナバロとガッツーゾである。4年前にあれだけ輝いていた二人がもう切れもなにもない、衰えを隠せないのだ。昔の名前で出てもらっては困るのである。

・解説者のサービス
これだけいろいろな放送局で放映するので当たり前だが多くの解説者が登場する。それぞれ個性があっておもしろいのだが、ワールドカップともなるとサッカー好きだけではなく、あまりサッカーをしらないような人でも見るようになるから、解説も少し工夫をしたほうがいいように思う。

つまり、素人でもわかるような解説である。ところが大方の解説者は自分がサッカーの専門家だからつい相手もサッカーを知っていると思ってしまうのではないだろうか。典型的なのが、実況アナウンサーに向かってしゃべってしまうのである。アナウンサーと二人で納得したりする。見ている人を忘れている。

・何語でしゃべっているのだろうか
テレビを見ているとときどき選手同士あるいはレフリーとしゃべっている姿が写しだされるが、いったい何語でしゃべっているのだろうか。これだけ世界各国から来ているのですごい種類の言葉であるはずで、自国語でわめいているのだろうか。まあ、接触プレーの後なんかはそうかもしれない。PK戦のあと「おまえがはずしたシュートをおれがスペイン戦でゴールにたたき込んでやる」と駒野に語りかけたパラグアイのバルデスは何語で語ったのだろうか。

ところで同じチームの中でもいろいろな言葉が飛び交うこともあるという。ドイツなんか移民の子が多くいて、例えば売り出しのエツィルはトルコからの移民だそうだし、クローゼとポドルスキーは試合中ポーランド語で会話しているそうだ。でもやっているサッカーは万国共通語なのである。
  

2010年7月 5日

すごい試合ばかりだ-ワールドカップレポート7

なんでも準々決勝が一番面白いらしい。この4試合がはんぱなくすごい。南米4チーム、ヨーロッパ3チーム、アフリカ1チームの戦いである。勝ち残ったのが、オランダ、ウルグアイ、ドイツ、スペインという結果。ヨーロッパが全部残り、南米はウルグアイだけになり、アフリカが消えた。

ここでぼくの戦前の予想を言わせてもらうと、準決勝が、アルゼンチン-オランダ、スペイン-ドイツである。自慢じゃないが、アルゼンチンの替わりに同じ南米のウルグアイだからほぼ当たっているでしょう。

南米勢は最後の方ではきついとみていた。なぜかというと技術より精神力になるからである。ぎりぎりの勝負になると、ちょっとしたあきらめとか、わずかな怒りとかが差となって表れるからである。そこの違いがヨーロッパと南米にはあるように思う。

それとともに今回は戦術面でもヨーロッパが長けていたようだ。ブラジルのドゥンガはチームに規律をもちこんだが、その点ではヨーロッパ勢にはかなわないわけで、以前のお家芸である圧倒的な技術と奔放なサッカーで勝ってきた特徴が消されてしまった。

アルゼンチンは、メッシが動けるここまでのレベルの戦いでは強さが発揮できるが、メッシが封じられ、弱いディフェンスを鋭く突かれるとひとたまりもない。それがドイツ戦である。その点、南米の前の2チームよりパラグアイの戦い方の方が可能性があった。

そのパラグアイに苦戦しながらやっと勝利を手にしたスペインは地力があることを示した。前半はパラグアイのプレスに持ち前のパスワークが分断され機能しなかったが、後半の後半に回り出して、イニエスタの玄人好みのプレーで決勝点を生みだした。シャビやビジャもすごいし、メッシやカカもすごいが、何といってもイニエスタである。イニエスタ・セニョール!

さて、決勝はどことどこだろうか。ぼくの予想は、オランダ対スペインでスペインが優勝の予想だ。でも、ドイツが強いなあ。はたして栄光はどこの国に。明日、明後日に準決勝が行われる。
  

2010年7月 8日

準決勝を勝ったのは-ワールドカップレポート8

すごい。いや準決勝2試合もそうだが、ぼくの予想のことである。前回のレポートで4強をアルゼンチン-オランダ、スペイン-ドイツと予想したことを書いた。そして、準決勝の勝者をオランダとスペインとみたのだがものの見事に的中した。

みなさんは、おそらくオランダはウルグアイに勝つけど、スペインはドイツに負けるだろうと思ったはずだ。しかしぼくはスペインはドイツを破ると広言していた。そのとおり、コーナーキックからプジョルのヘッドで1-0でものにした。

サッカーというのは前の試合で強いと思っても次の試合では弱くなるというのはよくあることで、それは相性というものがあるからである。つまり、どんなタイプのチームに対して圧倒できるチームはいないということだ。相手によって、自分たちの色を出せるか出せないかがあるのだ。

ドイツはスペインのパスサッカーにやられたわけだだが、2年前にヨーロッパ選手権で負けているので、かなり慎重に入っていったことがあだになったのではあいだろうか。つまり、スペインにボールを回させたといことで、これでリズムができてしまったということだ。それで自分たちの良さが消されてしまった。

さて、決勝はオランダ対スペインだが、焦点はスナイデル対シャビ、ロッベン対ビジャといったところだが、そうなんですね、毎度言いますがイニエスタの存在である。彼を逃がすとスペインが有利である。ところがイニエスタはその逃げるのがほんとにうまいのでなかなかつかまえることができない。

いずれにしろ、すごくおもしろい試合になることは間違いない。そしてどちらが勝っても初優勝である。そしてぼくの予想はスペインの優勝である。
  

2010年7月12日

スペイン優勝おめでとう-ワールドカップレポート9

南アで開かれていたワールドカップは延長の末1-0でスペインがオランダを破って初優勝を遂げる。まずは、スペインにおめでとうと言いたい。きっと国中大変なことになっていると思う。

今回のワールドカップはほぼぼくの予想通りで決勝戦もオランダ対スペインとなりスペイン優勝も当てた。今話題になっているドイツの占いタコパウル君顔負けの的中率です。やはり、魅力的なスペインサッカーは強さも兼ね備えていたということだ。

ほんと試合の最後の最後にイニエスタが冷静に決めた。ぼくがキープレイヤーとして挙げていたイニエスタがそのとおりの必殺弾である。オランダの足が止まった終盤でやっとスペインらしさが出た瞬間でもあった。それまでは、オランダの激しい攻守にかなり手こずっていたが、オランダは力尽きた。

勝敗を分けた差はなんだったのだろうか。ほんのわずかでしかないのは間違いないが、ぼくはオランダが気負い過ぎていたことにあるような気がする。過去74年、78年と2度決勝に進みながら頂上に行けなかったことから、今回こそはという思いが非常に強かったはずだ。それが、イエローカードやそれに近いファウルの多さに出ている。

それに対して、スペインは激しく倒されてもそれほどかっとなることもなく比較的落ち着いて対処していた。そして、持ち前のパスサッカーを繰り返し展開して、自分たちのやりたいことを貫いたことは称賛される。

このスペインの優勝でおそらく日本国内では、これぞ日本のめざすサッカーだという声が大きくなるだろう。たしかに、シャビ、イニエスタ、ナバス、ペドロなんか170cmしかない。ビジャだって175cmだ。さらにセンターバックのプジョルにしたって178cmである。おおこれは日本チームも同じようなものだと思われるだろう。

ところが、そう簡単にスペインには近づけないと思う。何が違うのか。いろいろとあるのだが、中でも今回強く感じたのはパススピードである。パスサッカーを標榜するなら、必須なものとしてこのパススピードがある。フリーな人伝いにパスを回すだけではパスサッカーとは言わない。

スペインのパスはマークされていようがスペースが狭められていようが、ぎりぎりにパスを通してくる。そのとき、速いパスでないと通らないのだ。ここがスペインの真骨頂である。サイドキックで地面を這う強いパスが味方に突き刺さりそこから決定的な場面を作り出すのを何度も見たと思います。

じゃあ、速いパスを出せるようにやればいいじゃないかと思うでしょうが、そう簡単にいかない。だいいち、そうした速いパスを正確に受ける技術がなくてはいけない。そして、その速さに反応できる動きのスピードとそれを支える判断の素早さが不可欠なのである。スペインの選手たちは速いパスをいとも簡単に自分の思ったとおりに止めていたのを見たと思います。あれは相当なスキルが要るのです。

こうしたスキルを身に付けた選手がスペインには多くいたということとそれを生かす戦術を徹底したことが今回の優勝につながった。実はこのことは基本的な技術に他ならないのであって、けっして派手なトリッキーなプレーとか圧倒的なスピード、あるいは強いフィジカルで翻弄したわけでもない。

その最たるものがイニエスタであって、彼のプレーで感心させられたのは、必ずパスを出したら走っていたことで、このパス&ゴーは基本中の基本で子どものときにちゃんと身につけることなのである。

だから、これから日本でもスペインを見習ってという論調には、ボールを止めるのに汲々としている日本選手を見ていると、まずは子どもたちにきちんと基本をたたき込んでからと言いたいのである。

2010年9月 5日

幸先よし

昨日のサッカー日本代表のパラグアイ戦は1-0で勝利し、76日前のW杯の雪辱をとげる。最後のロスタイムには駒野も出場して、これでW杯は過去の思い出となるだろう。これからまた、4年後のブラジル大会に向けて新たなスタート切った。

昨日の1点は中村堅剛からの縦パスを香川が絶妙のトラップで放ったシュートがポストにあたってゴールインしたものである。こうしたシュートはこれまでのチームではなかなか生まれないもので、そういう意味ではこれからの代表の新たな選択肢を暗示しているのかもしれない。

サイドをえぐるか、早めのアーリークロスに活路を見出していこうとしたことから、密集した中央をパスで崩したわけだから、いささか驚いた。しかし、考えてみればこうした中央突破もできるからこそサイド攻撃が生きるのだから、攻撃の幅ができたということでは喜ばしいことだ。

実はこの伏線が試合の最初にあったのだ。堅剛が立ち上がりに続けて早い縦パスをだしたのだ。受け手の反応が悪かったのでうまくいかなかったが、その狙いにちょっと違うぞと思った。おそらく、堅剛にはW杯のスペインの試合が頭にあったはずである。

そのイメージを受け止めてくれるのは香川だったのだ。森本や本田ではない。W杯後、日本ではスペインのパスサッカースタイルをめざすべきだという声があるが、それができるためには、パスの出してと受け手の意思疎通とその俊敏さがなければできない。

昨日の堅剛と香川の間でその可能性の芽を感じた。ただし、イタリア人の新監督のザッケローニがどこまで考えているかによる。イタリア人だからというわけではなく、イタリアサッカーしか知らないというところに若干心配なところでもある。

イタリアサッカーだから守備を固めてからということになると思うが、そこは悪いことではない。やはりセンターバックをどうやって育てるかが重要なポイントだからである。カンナバロの国だから何とかしてくれるでしょう。

ということで、何はともあれW杯ベストエイトの国に勝ったのだから良しとして、まずはアジアカップをはじめとして今後に期待しようではないか。


2010年9月 8日

まだまだ

昨夜、大阪長居で行われたサッカー・キリンチャレンジカップで日本代表が2-1でグアテマラ代表に勝利した。森本が先制点と決勝点の2点をたたき出した。その前のパラグアイ戦の勝利とこの試合をみていると日本代表もやるなあと思われた方も多いと思いますが、ぼくはむしろいくばくかの危惧を抱いた。

一つは、これで香川と森本がマスコミからちやほやされることで、W杯は本田一色だったのが、今回は本田はどこにいったのかという感じで、長友を含めた3人が一躍ヒーローである。以前、オシムも苦言を呈していたが、ちょっと活躍したくらいでマスコミもそんなに興奮するなと言いたいし、選手もその気になるなということである。

たかだか、フレンドリーマッチで格下相手に対して2点入れたからといって、急にうまくなったわけでもないのだから、そんなにほめそやすなと言いたい。こういうのをほめ殺しという。もう少し、冷静に長期的な視野で論評してもらいたいものだ。

もうひとつは相変わらず基本ができていないことである。昨日なんて相手はそんなに強くないし、プレスも弱いのだから、厳しい状況でのプレーでも何でもないのにミスが多すぎる。まともにトラップできない、簡単にボールを奪われる、正確に味方にパスできないのだ。それも1度や2度ではなく繰り返すのだ。

サッカーは上級になればなるほどかっこいいことができることではなく、当たり前のことが確実にできることで差がつくのである。そうした基本がきちんと身についた選手が多いところほど強いのである。前にも何回も言ったが、W杯のスペインの勝利はここにある。

ザッケローニはすぐに昨日のビデオを選手にみさせ、一つひとつのプレーに対して、「君はこの時何を考えていたのか、どうしてミスしたのか」と問いかけたらいいと思う。いつもこういう反省をして2度と同じ失敗をしないという習慣をつけさすのも必要ではないだろうか。これは、選手個人だけではなくチームとしても同じだというのは言うまでもない。

 

2010年9月14日

柔道で勝って、JUDOで負けた

日本の柔道はこんなに強かったんだっけと思わせる世界柔道2010・東京大会である。テレビはあまり見ないのだが、スポーツ中継となるとつい見てしまう。どうして、こんなに金メダルをとれるのだろうか。一昨日は、男子66キロ級の森下純平、女子48キロ級の浅見八瑠奈、女子52キロ級の西田優香の3人が金メダルで、昨日も男女無差別級で上川大樹と杉本美香が優勝した。

しかも、日本人同士の決勝戦も少なくない。やはり、地元日本での開催ということと出場選手数が多いことがこうしたメダルラッシュになっていると思う。日本は選手層が厚いからこういうことになる。それと、代表一人ではないのでプレッシャーが分散するので気楽にやれたことが大きい。オリンピックでも同じようにやれよと思うがそれはちがうようだ。

ところで、ぼくが注目したのは以前からのファンである女子52キロ級の中村美里選手である。前回の世界大会で金メダルをとって、今回はディフェンディングチャンピオンとして望んだ今大会であったが、残念ながら決勝で同じ日本人の西田優香選手に僅差の判定で敗れた。

この選手が好きなのは、その姿勢や試合態度である。何といっても試合中にほとんど道着が乱れないことである。普通の選手は道着が帯からはだけてひらひらさせて戦っている。しかも待てで再立会のときでも直さないでひらひらのまま組み合う。

ところが、中村選手は再立会では必ず相手より早く戻り、帯の中に道着をきちんとしまうのである。なんと気持ちいいのだ。道着が乱れないのは、姿勢のよさから来ているのだと思う。しかも、試合中に表情を変えないのだ。女の子に言うのも何なのだが、どこか古武士然とした風格がある。

一昨日の西田選手との決勝戦でもその堂々たる戦い方は絶対に勝ったと思った。しかし、判定は逆だったのだ。一見、かけ逃げと思われるようなワザを繰り出す西田選手に戸惑ったふうであったが、そのワザの数が勝敗を分けたのだろうか。

柔道もレスリングまがいのタックルが禁止になったのはよいことだが手数だけではない評価もあってもいいように思う。だから、中村選手は武道としての“柔道”では勝っていたが、スポーツとしての“JUDO”では負けたということなのだろう。
  

2010年10月 9日

勝てるんだ!

予想外に勝ってしまったときに発する言葉は、おおやったあ、すごいなあ、勝ったぞ、まさか、夢みたいとかいろいろあるが、昨日の試合のあと出たのが、「勝てるんだ!」である。最近のサッカーは高度に戦術化してきていて、番狂わせが起きにくくなっているそうだが、昨日日本でそれが起きた。

埼玉スタジアムで行われたキリンチェンジカップ2010で何とアルゼンチンに1-0で勝利した。最近W杯優勝のスペインを4-1で破ったアルゼンチンを、あの世界最高のプレーヤーの称号を得たリオネル・メッシのいるアルゼンチンをだ。

ザッケローニの初采配であることも手伝ってかなりの注目度であったが、見事な勝利でああ何とも気持ちがいい。そのザックジャパンの勝因を考えてみよう。たったの4日の練習でザッケローニのやろうとしている戦術が伝わったのかどうかはあるが、それでも変化はあったように思う。3のキーワードをあげてみたい。

・ 守備の意識
・ ミドルシュート
・ モチベーション

守備の意識については、まずは選手選考から遡る。今回は常連の中沢、岩政が選ばれていないし、闘利王もケガででていない。ところが、選んだ専門のセンターバックは栗原である。そしてコンビを組んだのは今野である。もし、中沢、闘利王のセンターバックだったらメッシにやられていただろう。だから、アルゼンチンと韓国をにらんで選手も選考している周到さを評価したいのだ。

そして、その守備は空中戦がない分、足元のプレーへの対応、パス&ゴーへの備えを徹底したし、そういうことが得意な守備陣なのである。今野や長友なんかのすっぽんぶりはすごい。まあ、その網にひっかかるアルゼンチンも問題で、もう少しサイド攻撃をし掛けないといくらメッシとテベスでも難しいのだ。それは、内田と長友が比較的楽に攻撃できたということでもわかると思う。

ただ、試合の途中で多分コンパクトにということを盛んに言っていたと思えるが、時々間延びした陣形になることがあって、そんな時は確実に攻撃を受ける。ここら辺りが課題だろう。継続的にコンパクトなサッカーができるかが重要だ。


昨日の試合では、ミドルシュートを何本か打っていたのが印象的であった。これまでの日本代表は、こちょこちょやってペナルティティエリアの中に入らないとシュートを打たなかった。ところが、昨日は遠目からでも果敢に打ってきて、それが長谷部のシュートであり得点にもつながった。

ただ、これを意識的にやったかどうかはわからない。ひょっとしたらできてしまったのかもしれない。なぜなら、メッシが代表的だがアルゼンチンのFWは守備をしないからである。だから、ボールを奪って攻撃に移ると中盤の選手ががんばって前に出ればバイタルエリアでフリーになるのである。

最後のモチベーションは、そりゃあ新監督に評価されようとがんばるのは当たり前で、この辺はアルゼンチンの選手との違いですね。ということで、この一戦だけで断じるのは早いが、指揮官としてはザッケローニは日本チームに合っているかもしれないと思える。次の韓国戦でどういう戦い方をするのかが興味深い。何しろ、今年の5月の屈辱を晴らして欲しいから。

2010年10月13日

リズムの奪い合い

昨日のアウエー韓国でのサッカー国際親善試合はスコアレスドローであった。今年2連敗している相手なので3連敗は避けたかったのでまあまあの結果である。親善試合で引き分けだが結構中身が濃かった。

短時間ではあったがザッケローニの意図が浸透しているように思えて、やはり指揮官でチームはずいぶんと変わるものだ。これは、サッカーだけに限らず、いやスポーツだけではなく、会社の上司、経営者、あるいは学校の先生でも同じことで、大きく影響を与えることができる。

そのための条件は、わかりやすい明確なポリシーを提示することだろう。それは、選手がそこで統一されるから意思が通い合うからだ。ザッケローニは、コンパクトにそしてシンプルにゴールに向かって早くを徹底させているように見える。これは、アルゼンチン戦も今回の韓国戦も選手たちの意図として感じられた。

さて、昨日の試合の攻防で面白かったのは、どれだけ自分たちのリズムで試合ができるかという、リズムの奪い合いであった。いくら攻められていてもずっと長い間続くわけではなくて、かならずどこかでリズムを戻せる。そこで得点するというのが望ましいのだが、意外とそうはいかないようにも思えるが。

とはいえ、このリズムを獲得する時間を長くするということは、相手の体力と精神力のスタミナを減じていく効果は確実にあるので、ボディブローのように効くのである。このリズムは、攻めているから自分たちのリズムであるという単純なことでもなくて、攻められていても攻撃的な守備ができていればいいのである。

そうした意味では、昨日は日本のリズムの方が多かったように思え、終盤での韓国選手の失速もそうした積み重ねの結果であっただろう。ですから、このリズムの入れ替わりがないように気をつけるかが、試合の主導権を得るために重要なことになるわけです。

では、どうしたら相手のリズムにさせてしまうのだろうか。それは、一番やってはいけないのがミスです。これが少しでも続くと入れ替わってしまいます。それと、どちらが、多くの選手がゴールに向いているかが分かれ目になると思います。

これまでの日本チームがやられるのはこれで、横パスとバックパスでポゼッションを保っていてもそれは自分のリズムで戦っているとは言えない。そういう意味でザッケローニが縦という意識を植え付けたのは正解なのである。このことは、相手を後ろ向きにさせることができるわけで、チーム全体がゴールへ向かう姿勢につながっていくのである。やるなあ、ザッケローニ。
  

2010年11月28日

アジア大会金メダル

今度のアジア大会のサッカーで日本が金メダルを獲得した。25日に行われた決勝戦でUAEを1-0で破って初優勝した。これは素晴らしい。しかも21歳以下のチームで大学生も混ざっているのだから称賛されてしかるべきものだ。

試合の内容を見たわけでもなく、テレビのニュースのひとコマでしか分からないので、試合評は差し控えて、こうして下馬評にも上がっていないチームがあれよあれよと勝ち上がってしまうことについて考えてみる。

というのも、ぼく自身が昔経験したことなので、少しはものが言えると思ったからである。もう45年も前の話だからずいぶんと古いのだが、全国高校サッカー選手権の神奈川県予選で優勝して本大会へ進んだことがあった。今は東京を中心とした関東で開催しているが、当時はまだ大阪中心の関西で行われた。

私立などの強い学校はもちろん3年生主体で臨んでくるが、われわれ公立校だと3年生が夏に引退して1、2年生で戦うことになる。従って、かなりハンディがあってなかなか最後まで勝ちきれないのだ。それがあれよあれよと優勝してしまったのだ。

それが、今回の代表とけっこう共通点があるのではないかと思うのである。今言ったようにぼくらが上級生のチームと戦ったように、アジア大会でも相手はフル代表もいるようなチームであるということで、そういうチームがなぜ勝てたのかである。

まずは、今回のチームはチームワークがよいことが言われているが、何と言ってもそれが大前提である。このチームワークのよさは逆説的な言い方だが、出発が弱いチームだったからだと思う。というのも、勝つための戦略は技術や体力でもないのだからこの一点でしかないわけで、そうなるとチームワークを乱すことは即負けを意味することにみなが自覚的になるわけである。

そして、そこには無欲という意識の問題も働き、変な気負いもないため落ち着きをもたらすのである。実は、そのことはワールドカップの日本代表にも言えることなのである。大会直前に闘莉王が俺たちは弱いチームなのだと言って、チームがまとまったのはこのことである。

ところが、もちろんそれだけで勝てるわけではないのであって、運が必要であることは言うまでもない。この運の最たるものは“初戦の勝利“である。最初の試合に勝つということの意義は盛んに言われたが、これはものすごく大きなことで、ひとたび歯車が回り出したら、よくても悪くてももう戻れないのである。初戦に勝っていれば優勝したであろうチームは掃いて捨てるほどいる。

ワールドカップのカメルーン戦、アジア大会の中国戦の勝利とこの初戦で一気にその気になったのは皆さんご存知のとおりである。われわれのときも、本当にやっとのことで勝利したが、そこから、自信のようなものも湧いてくるし、気分的にもぜんぜん違ってくるのだ。

ここらあたりをみていくと、今回の優勝はフル代表のワールドカップの好成績が影響していると思えてならないのです。実は、ぼくらもその年の春に行われた関東大会で3年生を中心にしたチームが優勝していたのである。そうした連続技なのであって、前からの影響があったのは否めなないと今でも思っている。

ただし、問題は次のステージに行ったときである。この状態がオリンピック予選まで引き継がれることは難しいのも事実で、何を隠そうぼくらも本大会では初戦で抽選負けという目に遭ったのである。なぜなら、自分たちは強いと錯覚してしまうからである。
  
[IT関連の記事を別のブログに移します] *この文章はしばらく掲載します。
IT関連の記事のエントリーを「wadit blog.」に移行しました。正確に言うとITでも仕事に関すること、つまり息子と一緒に創ったwaditという会社でやっていることに関係する記事は、基本的にはそちらに掲載されますので、そちらの方を見てください。もちろん、こちらの方も変わらず書き続けますので、今後とも両方のブログのご愛顧をよろしくお願いいたします。
  

2010年12月20日

大人のサッカー

UAEのアブダビで行われたFIFAクラブワールドカップ2010で、ヨーロッパ代表セリエAのインテルがアフリカ代表のマゼンベを3-0で撃破して優勝した。まあ、順当勝ちといったところであるが、今回は例年のようにヨーロッパ対南米という図式が崩れて、アフリカ代表が決勝に駒を進めた。

南米代表であるブラジルのインテルナシオナルが準決勝でマゼンベにやられてしまったからである。この身体能力を生かしたパワフルなサッカーが、技術を武器に華麗なサッカーをするチームを破ったのである。この結果はどうして生まれたかであるが、力と技という対照的なチームはそれぞれの強みを生かすというより、その弱点を以下にカバーしきれたかで勝敗を分けたようだ。

すなわち、インテルナシオナルはスピードとパワーをどれだけ発揮できるか、そしてマゼンベは戦略的な戦い方ができるかどうかである。驚いたのは、マゼンベの賢い戦い方であった。守備的に入り、ここぞというときに集中させるというカウンター戦法をとったのだ。これが成功した。その術中に南米スタイルははまってしまった。

さて、マゼンベは決勝のインテル戦はどうだったかである。今言った戦術は使えないのである。なぜなら、インテルも同じように、そしてイタリア的に守備的なスタイルで来たのである。これを破るべく前にでるのだが厚い壁に阻まれてしまったのである。

インテルのその壁は、サネッティ、カンビアッソ、モッタの3人のミッドフィルダーたちである。彼らの鉄壁の連携がマゼンベの攻撃の芽を摘み、あせりを誘ったのである。これは、初戦でのスナイデルの負傷退場がもたらした予期せぬ効果だと思う。

スナイデルは初戦の城南戦で開始4分に肉離れを起こして、モッタと交代した。モッタはスナイデルとは違って守備的であるため3人のミッドフィルダーが並ぶような布陣になったのである。

こうして、守備を安定させておいて、あとはエトーとミリートの個人技とスピードで一瞬のすきをつくという作戦である。決勝ではこれがものの見事に決まり、エトーのパンデフへの絶妙のパスと自らの素早い振りでゴールネット揺さぶったのである。

よく試合ではいつものようにやればいい、普段通りにやることだと言いますが、それもありますが、サッカーのようにチームプレーで相手と戦うようなスポーツは、実は相手の出方やスタイルで絶えず変えていくというのが重要なことなのである。だから、同じように戦っても勝てる時と負ける時があるのである。マゼンベはまだそこを知らない子どもだったようだ。インテルは大人だ。

2010年12月25日

シャーロック・ホームズ

これはシャーロック・ホームズではないとけっこうな人たちが思ったことだろう。派手なアクションを盛り込んだガイ・リッチー監督作品「シャーロック・ホームズ」は大方の人が抱いていた従来のイメージを壊した設定になっている。

ご存知シャーロック・ホームズを演じるのが、ロバート・ダウニー・Jr、その相棒のワトソンを演じるのが、ジュード・ロウである。やはりぼくも含めてホームズは知的で静かでという像があるが、この映画では大立ち回りを展開するのである。

確かに、小説上では武術家としても描かれているから、おかしくないといえばそうなんだけど、それは格闘試合のシーンまでは許せても火を吹いたり、建物が崩れたりといったスペクタクルはやり過ぎだろう。

ぼくはジュード・ロウが好きだから、ホームズよりワトソンを見ていたが、やんちゃなホームズを御す姿がよかったと変なところを評価してみる。ホームズのように固定化されたイメージのある人物像を変えてもいいが、大きく逸脱すると失敗すると思う。

結局、アクションと謎解きが一緒くたになっているから追いかけるのが大変なのである。謎を考えているといきなりドンパチと派手な動きが加わるから混乱してしまう。ラグビー部と数学研究会に同時に入れるようなヤツはいいかもしれないが、普通はどっちかにしてくれっていうのではないだろうか。
  

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2010年12月26日

サッカー日本代表をデザインする

このところデザイン思考だとか、ビジネスモデルだとかいったふうにデザインについて考えることが多い。そこでは、企業だとかビジネスのようなエリアで話をすることが多い。ところが、こうした考え方や思考アプローチは別に会社のことだけではなく、またジャンルもあまりこだわらないで適用できるのではないかと思えてくる。

なので、いっそのことサッカー日本代表をデザインしてみたらどうかという思いつきにいいねとつぶやいていた。

ステップごとにぼくの考えたプランを書いてみる。

1. ビジョンの構築
   「10年後にワールドカップのベスト4に残っている、あるいは優勝候補にあげられるようなチームになる」
2.技術の棚卸とフィールドワーク
  これは、Jリーグなどの試合で代表になれそうな技術を持った選手を選別すること
3. コンセプト
  ・スピードを生かすアジャイルサッカー
  ・全員が同期する組織力
4.デザイン
  ・フォーメーション:4-2-3-1が基本
  ・攻撃的な布陣と守備的な布陣のツープラントンシステムを持つ
  ・セットプレーのマルチパターン化
5.リファレンスモデル
  ・イタリアの守備
  ・スペインの個人技
  ・韓国のスタミナ
6.プロトタイピング・実証
  紅白試合-練習試合
7.インプリメント
  試合出場メンバー決定
  試合戦術指示

てなところになる。うーん、こうして考えるとけっこう難しいので中途半端感は否めないが、一大プロジェクトなのだから、そのための実行方法もビジネスなどと同じように考えてやるというのも大切なことかもしれない。皆さんも考えてみてはいかがでしょうか。
  

2011年1月 3日

スポーツ三昧(2011)

毎年のように正月はテレビのスポーツ観戦である。元旦のニューイヤー駅伝から始まってサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがある。一年で一番のんびりする時期かもしれない。

まずは、駅伝であるが、元旦に行われる実業団のニューイヤー駅伝と学生の箱根駅伝があったが、どうもちょっとした異様な光景を見て考えさせられてしまった。実業団の方では、2区になって、前の方を走っている選手がみなアフリカ出身ばかりなのである。

ここは日本じゃないのではという錯覚に陥る。これは、外国人制限があって2区だけはインターナショナル区間と呼ばれて唯一外国人の登録が可能なのだそうだ。でも、ちょっと変じゃないですかねえ。今の時代、どんどん世界中のひとと競争しているわけだから、まあ人数を制限するのはいいとしても、走れる区間まで制限するのはいかがなものかと思う。

大げさに言えば、産業だって保護されていないのでもろ競争にさらされて中国やインドに負けるところも出てくるが、逆にそうしたことで強くなっていくわけで、何か農業と同じように守られているような気がして、それでいいのだろうかと思ってしまう。負けたっていいじゃないか。世界で伍していこうというのに、競争を避けているように思う。

それに関連するようなシーンを箱根駅伝で見た。第1区で早稲田の1年生大迫選手がスタートしてすぐに飛び出していったが、それについて行ったのが、日大の堂本選手ひとりという状態で、他の18選手はだんごになって遅いペースで走っていた。

これを見た時、ああリスクをとるやつがこんなにも少ないのか思ったのである。大迫選手のペースが特段に速すぎたわけでもなく、昨年と同じようなラップだというのにだ。おそらく、みんながそうしているから自分もその中に身をおけば大きく失敗することはないだろうと思ったに違いない。ちと情けなくなった。

その箱根駅伝は、早稲田が18年ぶりに総合優勝した。学生駅伝3冠も達成し、いちおう母校の優勝はうれしい。しかし、この箱根駅伝の人気はすごい。いつも感心するのは、沿道で応援する人で、ぼくも子どもころには応援に行ったことがあるが、選手が一瞬に通り過ぎてしまうので、何がおもしろいのかと思った。

まだ、昔は人も少なかったので遠くから見ていたが、今みたいにこれだけたくさんの人がいると本当に目の前をあっというまに走り抜けるはずだ。あとこの駅伝の醍醐味はシード権争いで、今年はまれにみる接戦ですごかった。これはJリーグの降格争いみたいなもので、崖っぷちランキングのおもしろさである。

さて、サッカー天皇杯であるが、鹿島アントラーズと清水エスパルスという対戦となった。エスパレスの長谷川健太監督はこの試合が最後ということだったので勝たせてやりたかったが、アントラーズの前にいいところがなく破れ去った。

試合は、前半はアントラーズペースで始まり、26分にガブリエルがセットプレーから頭に合わせて先制し、エスパレスにチャンスを与えなかった。後半に入り、少しずつペースをつかんだエスパレスがヨンセンの技ありシュートで追いつく展開。

そして、32分にゴール前のフリーキックを野沢が決め勝ち越し、そのままアントラーズの勝利となる。このフリーキックは小笠原が蹴るかと思ったら野沢だったが、こういう選手がいることがアントラーズの強みでもある。代表にはならないが、いぶし銀のようなプレーをする。エスパレスも小野や藤本の次の選手にそういう選手がいたかどうかである。

それと、勝敗を分けた要因というか、両者の違いは、はっきりと意図をもったプレーをしていたかではないでしょうか。これは、ひとり一人がそうするのと同時に組織としての意図という意味でも言えることである。つまり、エスパレスは“アバウト”なプレーが多かったということだ。

ひょっとしたらうまくかもしれない、だいたいこの辺なら何とかなるかもしれないという、そんなパスやドリブルである。アマチュアならいざ知らずプロなのだからこれをやってはいけない。だから、単発であり、ムダが多くなるというわけである。その点、アントラーズは一歩上を行っていた。ACLを期待したい。

これからは、高校サッカー選手権で、早くも神奈川県代表の座間高校が敗退してしまった。最近勝てないなあ。さて、今年はどこが優勝するのだろうか、さらに熱い戦いがくりひろげられるので楽しみにしている。

2011年1月10日

最低限の結果

しかし、負けないでよかった。昨日ザックジャパンのはじめての公式戦であるアジアカップサッカーの初戦のヨルダン戦で何とか終了間近に同点に追いつく。前半のロスタイムに相手に先取点をとられたが、残り時間も短い中、長谷部のクロスに吉田が頭で合わせたものである。

戦前の注目は、ザッケローニの短期決戦の公式戦をどう戦っていくのかというところだろう。ワールドカップもそうなのだが、こういう形式だとまず大事なのは、昨年のワールドカップのカメルーン戦を持ちだすまでもなく初戦の戦い方である。もうここで大方の勝負がつく場合もある。

そういう意味でこのヨルダン戦はみものであったが、前半に先に点をとられるというミスをおかしてしまった。少なくともこうした戦いでは先行されることは大変なハンディを背負うことになるし、しかもアウエーである。だから、だめだという見方もあるが、一方でよく追いついたとも言える。

なぜ失点したのか、それは相手のシュートが吉田の足にあたってコースを変えたから運が悪かったのだろうか。しかし、それだけではないと思う。たった二人のフォワードシュートまでもって行かれたシーンが数度あったのでもわかるように、カウンター対策をしていたわりには危なかったのだ。

どうしてそうなったのかというと、バックスが引きすぎたことが原因ではないだろうか。遠藤、長谷部と今野、吉田の間が空きすぎたのだ。ザッケローニはコンパクトと言いながらここの緩さが、相手フォワードをゴールに向いてボールを持たせてしまってシュートまで行ったのである。

そして、攻撃もボールは持ってゲームは支配できているようなのだが、決定機をなかなか作れない。この原因は、本田をトップ下にしたことで、最初から香川をトップ下にもってくればよかった。本田と香川の良さを生かそうと思ったらそうすべきですよね、ザックさん。香川のスピードは引いた相手には中央で生きるし、本田のシュート力は外で生きる。

この攻守のもどかしさは、引いた相手をどう崩していくかが一向にできていないことを示している。アジアでは、ワールドカップや先日のアルゼンチン戦のように格上の相手とは違った戦いが要求されるのにそこができていない。

守備でも、相手に持たせてもだいじょうぶだろうという過信が生んだものだし、攻撃でもそのうち何とかなるだろう、あるいはゴール近くにもっていけば、誰か決めてくれるだろうなのである。

またぞろ、テレビ朝日のアホ解説者(松木)が念仏のようにサイド攻撃だと言っていたが、それなりにやっていたのに点が入らない。そりゃそうだろう、ゴール前に多人数で守っているところへ突入するわけだから無理だ。そんなときこそ、遠目からシュートを打つのが効果的なのだが誰もやらない。

なぜ、日本選手は、ロングシュートやミドルレンジからのシュートを打たないのだろうか。パスとドリブルで密集に突っ込むより、よっぽど得点の確率は高いように思うのだがどうだろうか。当たって砕けろ精神の希薄さかもしれない。まあ、まがりなりにも勝ち点をとったので、これをいい薬として次のシリア戦で持ち直して、そのあとのサウジとの対戦で上げていけばいいのじゃないかな。期待しよう。
  

2011年1月11日

おめでとう滝川第二高校

昨日に引き続き今日もサッカーネタです。昨日行われたサッカーの第89回全国高校選手権は兵庫代表の滝川第二が京都代表の久御山を5-3で破り、初優勝を果たした。まずは、優勝した滝川第二イレブンにおめでとうと言いたい。また、破れた久御山の健闘にも拍手を送りたい。

決勝戦にしては点が多く入って、その点ではおもしろい試合であった。一旦点が入ると乱打戦になることがある、昨日もファイタータイプの滝川第二とボクサータイプの久御山の打ち合いといった様相になった。最初は滝川第二が4-1まで差を広げたが、後半の後半に久御山の驚異的なねばりで、4-3まで盛り返したが、最後は力尽きた。

最近は、それぞれチームとして個性がある学校が勝ち上がる傾向がある。これは非常によいことだと思うが、言うまでもなく勝ち残るには個々の力がちゃんとしていないとダメだというのが基本である。

その個々の力というのは、技術と身体能力と知力(これは大昔から、Ball Control、Body Balance、Brainの3Bと言われている)なのである。そういう見方でみると、滝川第二は身体能力が高く、しかも技術もある、いっぽうの久御山は、技術はあるが身体能力で少し劣るという感じである。

最後の知力というのは、高校生のレベルだと個人というよりチームスタイルあるいは指導者の方針といったところに出てくる。この戦いでも、滝川のパワーサッカーに対して、久御山は同じようにやっていては勝てないので、なるべくボディコンタクトを避けるようにつなぐサッカーを指向したのである。

ということで、異質のチームが決勝で戦うわけだからその主導権争いとか、戦い方の切り替えといったことが重要になってくる。だから昨日の試合で最後にあんな形でもつれたのは、攻撃タイプの滝川第二が勝てると思った瞬間にみんなが守りに入ってしまったからである。サッカーはこういうところが恐いのである。

そして、久御山のつなぎサッカーがなかなか通じなかった要因は、つなぐことに溺れたことだ。こうした自分の策に溺れることも恐い。つなぐことにこだわるあまり視野狭窄に陥ってしまった。つまり、グランドを狭く使ってしまい、大きな展開ができなかったのだ。ぼくはもちろん国立競技場であんな観衆のなかで試合をしたことがないが、そうした環境も影響しているのかもしれない。

いずれにしろ、毎年この高校選手権を見るにつけ、高校生のレベルが高くなっているのに驚かされる。それも、全体的、平均的なレベルが上がっている。どこの県であろうと、私立であろうと公立であろうと、3年生であろうと1年生であろうと、遜色ないプレーをするようになった。もう昔のように、静岡、埼玉、広島、国見、鹿実、帝京だといった固定化はなくなったようだ。

しかし、そこでの必要条件は、良い指導者と指導方針であることは言うまでもない。

2011年1月18日

一次リーグ突破

サッカーアジア杯の一次リーグの第3戦でサウジアラビアを5-0で圧倒し、1位通過を果たした。岡崎のハットトリックと前田の2得点でフォワードが大活躍だ。本田と松井が欠場の中で、岡崎と柏木がその穴を埋めた。

サッカーというのは改めてメンタルなスポーツだと思う。モチベーションの持ち方でぜんぜん違ったチームになってしまう。2連敗で一次リーグ敗退が決まっている昨日のサウジはまさにやる気のないダメチームになり下がってしまった。

そんな相手だからこの大勝は喜んでばかりいられないがまずは準々決勝進出できて良かった。こうした長期の大会というのはどうやってチーム力を上げていくかが難しいところがあって、最初にピークを持っていくとあとで息切れをするし、徐々に上げようとすると初めに足元をすくわれる羽目になる。

そう言う意味では、日本チームはうまく上がって来ているのではないでしょうか。初戦で引き分けに持ち込んだことが大きく、その次のシリア戦で10人になりながらも勝ち越したのはそれがあったからで、サウジの勝ちは、相手のやる気のなさもあったが、そうした積み重ねから生まれたものでもある。

準々決勝は、カタールのようなので、全くのアウエーのなかでどう戦うかになる。勝つためには、昨日のサウジ戦で見せたダイレクトプレーがどれだけできるかになる。ヨルダン戦、シリア戦と違っていたのは、このことでダイレクトパスを多用していた。それによって攻撃にリズムが生まれ、大量得点につながった。それと、逆襲からのシンプルなカウンターもできていたし、だいぶ自信がついてきた証拠である。若いチームなので大会で成長するのだろう。

ところでこれと同じことを福田がテレビのやべっちFCで言ったら、セルジオ越後がどこが若いのか世界ではこの年齢はもうトップクラスがいっぱいいると言って、たしなめたので福田がいやな顔をしていた。これはセルジオ越後が間違っていて、若いというのは年齢ではなく経験のことを言っているのだ。

この番組で、その他に釜本と秋田が出ていたが、言っていることが、釜本、越後の年寄組と福田、秋田の若い世代とすごくギャップがあるのに驚いた。解説の松木も含めて年寄組の言っていることはもう古くてだめだ。遠藤をトップ下に置けだとか本田が嫌いだとかおかしい。昔の考えそのままで今の新しい潮流に対する理解もないし、受け入れようとしないのだ。これは、政治や企業のような実社会と同じような話なのである。

さて脱線したが、21日は準々決勝であるがぜひ勝ち上がって2大会ぶりの優勝を勝ち取ってもらいたいものだ。
  

2011年1月22日

キミらは強い!

今朝の目覚めは最近にないほどすっきりしたものであった。昨日の夕方に久方ぶりにプールで泳いで汗もかいたたせいもあるが、何と言ってもアジアカップ準々決勝での日本代表のあざやかな逆転勝利を味わったからである。

地元のカタールを相手に、しかも途中でDF吉田の退場もありながら勝利した力はほんとうにすごい。ザッケローニもびっくりしたんじゃないかな。前半にカタールのオフサイドぎりぎりのこれしか得点できるパターンがないのではと思わせるカウンターで先取点を取られる。

これまでの日本チームだとずるずると引きずってそのうち焦り出すというのが常であったがいまは違う。すぐに岡崎のキーパー越えのボールを香川が押し込んで同点にする。これが大きかった。同点で始まった後半、吉田の悪質ではないファウルでイエローをもらい退場をくらっているすきにフリーキックで勝ち越される。

その後が圧巻である。10人になってもひるむことなく攻め、香川の一瞬のスピードで抜けたシュートと同じような飛び出しでこぼれたボールを伊野波が決めた2得点で逆転してしまった。シリア戦も10人で勝ったし、従来のひ弱さを感じさせないチームになっている。

昨日の立役者は何と言っても香川でしょう。やっとチームになじんできたというかまわりとかみ合ってきた。かなりボールにもさわっていたし、気持ち良さそうに動けていた。それとやはり、欧州組ですね。本田、長友、長谷部がいい働きをしていた。

サウジ戦の後、どれだけダイレクトパスが通せるかがキーであると言ったが、昨日もつなぎに入ると相手のペースになって、ダイレクトが入るとこちらのリズムになっていた。現実的にはずっと自分たちのペースを維持するのは難しいので、単純な話、相手のリズムの時得点を許さないで、自分のリズムになったときに得点するというのが定石であろう。

今の日本チームはそうしたコントロールが少しずつできるようになってきたのではないでしょうか。それと、攻撃のパターンが増えたようにも思えた。みんなサイド攻撃ばかり言うが、昨日は内側からで崩したことがそれを物語っている。サウジ戦はサイドからのクロスが効いたが、昨日は全部中央突破だ。

それができたのは、香川と岡崎の個人技だったのではなく、そこへのパスフィードが光っていたからである。特に、1点目の岡崎にふわりと出した本田のダイレクトパス、3点目の香川に出した長谷部の早いグラウンダーのこれまたダイレクトパスである。このパスが勝利を呼び込んだのだ。何もサイド攻撃だけではなく、それが抑え込まれたときの中央攻撃ができるという幅ができたことがすごく大きいと思う。香川と本田がそれをもたらしている。彼らはまじすごい。

しかしながら、気になるのはディフェンスである。昨日の2失点は、いずれも吉田と川島のミスである。レフリングに惑わされてしまい、集中力を欠いたのはいただけないし、最後のシュートを股下と脇を通されている甘さは修正しないといけない。

さて、いよいよ準決勝である。おそらく相手は韓国であろうから、ぜひ破って決勝に進んでもらいたい。もし負けそうになったら誰か退場になって10人にすればいい。(笑)

2011年1月26日

たくましくなった日本代表

こんなシーンはかつてあっただろうか。昨日のサッカーアジア杯準決勝でPK戦の末韓国を破った戦いである。この宿命のライバルとの試合はこれまで逆のシーンは何回も見せつけられていたが、昨日は何と韓国の選手が試合が終わってユニーフォームで顔を覆ったのである。

日本の選手がそれだけたくましくなったのだと思う。もう彼らには韓国コンプレックスはなくなったのではないだろうか。先制されても、あるいは試合終了直前に同点にされても臆することなく戦う姿をみて感動した。

試合は、前半20分に韓国のパク・チソンに対する今野ファウルでPKを取られ先制される。まあ、これでPKはちょっと酷だ。確かに今野は正当なショルダーチャージと主張していたが、ボールを見ないで当たっていったのでファウルにはちがいないが、PKというのは点が入ることだから、その重要度は非常に高いのでやたらと取るべきではない。

点数がたくさん入るスポーツだとそうでもないがサッカーはすごく貴重なので慎重にPKを取るべきなのである。すなわち、その反則がなかったら1点入る可能性がある程度あった場合に限るべきなのである。あのシーンは、そうした見方からするとちょっと首をかしげる。それがあったのかどうかわからないが、延長で岡崎がPKを取ったシーンはペナルティエリアの外だからあれはFKにすべきものであろう。

今大会でレフリーの笛の問題が言われているが、中東のレフリーのレベルがイマイチなのは、ファウルを取る技術とかではなく、この埋め合わせ的、あるいはつじつま合わせのようなレフリングをすることがある。前半でもまたパク・チソンが倒されたが、こちらの方がPKに値しているが笛を吹かなかった。これは審判としての毅然たる態度を崩していることになるのだ。

レフリングの話が長くなってすいませんでした。そのあと36分に日本が理想的な攻撃を見せる。本田から長友にきれいなスルーパスが通り、長友が中に切れ込んで前田にパスして決めた。この素晴らしい攻撃は、本田のキープ力と長友の長い距離のオーバーラップ、前田の位置取りと各人が得意とするパフォーマンスを見せた結果である。

その後は一進一退で延長に入るが、先に日本がラッキーなPKをもらい勝ち越すが終了直前にFKから失点しPK戦となったが、川島のファインセーブと韓国選手の息切れで勝利する。ただ、この最後の失点はいただけない。まずは、最後に投入された本田拓也が入れ込み過ぎてファウルを犯して相手にフリーキックを与えてしまったことである。

相手も196Cmの選手を入れて彼の頭に充てる作戦できているということは、いい位置でのFKを与えることは絶対に避けなくてはいけないのに、本田拓也にはそれがわかっていなかった。それと、ボールが入ったあとみんなが興奮してしまったことだ。ああしたゴール前の混戦では、ゴールを守ればいいのであって、みんなが一斉にボールに行くことはないのだ。

それにしても、いい試合でいい勝利であった。いつも日韓戦で思うことは、チームが似ているようでだいぶ違うということである。その一番の違いはは何かというと、個性と非個性にあるように思う。つまり、日本は個性の集まりとしてのチームで、それに対して韓国は同じようなタイプの選手の集まりということだ。個性というのは、身体つきとか体力とかいったことではなくプレースタイルとでもいったらいいと思う。

韓国はパク・チソンになれないパク・チソンだらけと言ったら言い過ぎだろうか。だから、いっこうに誰だか名前と一致しない(そういえば名前も非個性的だ)。一方の日本では本田、香川、岡崎、長友、遠藤、松井、前田、内田、長谷部などどれをとっても特徴を持っている。そして、これまでの戦いでは、この個性が非個性集団に力づくでねじ伏せられていたのである。

このことは、韓国が世界レベルではなかなか通用しないことを意味している。なぜ通用しないかというと、簡単に言うと”意外性がない”からである。同じようなプレーを繰り返すだけになっている。世界レベルは日本の上をいく個性派チームだから、レベルが高い個性は逆にこうした弾丸チームを凌駕してしまうセンスとワザがあるのである。意外性を発揮するのはこのセンスとワザが不可欠だ。

だから、日韓はいまは拮抗した戦いをしているが、将来性あるいは伸びしろという点で、ぼくは韓国には限界があって、日本の方があるとずっと思っていたのである。やっとそれが現実になろうとしていることにいま興奮しているのである。
  

2011年9月18日

高校サッカー予選

今日は、全国高校サッカー選手権大会神奈川県2次予選の1回戦を辻堂にある湘南工科大へ見に行く。わが母校の湘南高校対秦野総合高校の試合である。結果は3-0の快勝ですっきりである。このあと、2次予選2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝、決勝である。あと5回勝つと代表になれる。

夏の総体の予選でベスト16で、全国総体で優勝してしまった桐蔭学園に終了間際の得点で惜敗したが、それで2予選からのスタートとなった。それでも、6回勝たなくてはいけないので、1次予選から戦う学校は大変な道のりだ。

今日の試合は、結果は3-0であったが、3点目は相手が退場者が2人も出てからなので、それまではけっこうヤキモキさせられた。前半5分くらいで先取点をあげたので楽勝と思われたのだが、決定機を何回も逃してしまいいやなムードで前半を折り返す。後半に2点目を入れて勝負あり。

ほんと久しぶりに高校生のサッカーを見たが、いやーレベルが上がりましたね。個人の技術や体力もそうだし、スピードが格段に向上したように思う。ただ、そうは言ってもまだ単純なボールの蹴り合いが多くその点では物足りなさを感じた。グランドが狭かったことも影響しているのだが、中盤を省略して、かつサイドのえぐりもなく、単純にゴール前にクロスをあげるか、トップに渡し、個人技でシュートというパターンである。グランドが狭いのにさらに狭く使っている感じである。

前にも言ったが、これなら「なでしこ」はかなわないと思う。そりゃあそうかもしれない。高校のトップはすぐにでもJリーグで通用するやつもいるわけだから、レベルははるか上にある。「なでしこ」は中学生男子といいとこかもしれない。

かつての顧問の先生とぼくの2つ上の先輩から、6つ下の後輩までのOBも応援に来ていて楽しかった。選手の父兄も多く駈けつけていて、観客もけっこうな数になっている。しかも、予選だと言いながらも有料のパンフレットも売っていて、ぼくらの頃とずいぶんと違うなあと思う。親が見にきてくれたことなんて一度もなかったなあと横で同期のO君がつぶやいていた。

さて、次は24日に横浜創英高校との試合である。今日のように決定的なチャンスを外さずに確実に入れられれば勝てるかもしれない。また、応援にいくつもりなので、ぜひがんばってほしい。
 

2011年9月23日

白星スタート

1日遅くなった報告です。21日に行われた男子サッカーのロンドン五輪最終予選で日本代表はマレーシアを2-0で下して幸先の良いスタートを切る。何でも初戦というものは緊張もするし、モチベーションの上げ方もあり難しいのですが、合格点をあげられるのではないだろうか。もう少し点をとってもいいだろうとは思っていたが、意外とマレーシアの力があなどれないなあと感じられ、そんなチームから初戦の勝ち点3だからよしとしよう。

この試合の論評をしようと思ったが、各所でやられていることもあるが、あまり言うこともない試合だったので何を書こうか迷ってしまった。つまらない試合というわけでもないし、ひどい試合でもないし、突っ込みどころがあるわけでもない。なので、少し別の角度からながめてみようと思う。

昨日、録画をみたのだが、放映がテレビ朝日だから、解説が例によって松木安太とセルジオ越後という最悪のコンビで、こうなったら音声を消してみようと思い無音の画面で観戦。これがまた快適で自分の眼で見れ、自分の感覚で追えるので楽しかった。そんな見方をしていて、ふとこりゃあ今注目の清武のプレーでもじっくりみてやるかとなった。

前に、本田圭佑の代わりを清武弘嗣が務まるというようなことを書いたが、そのとき両者が「ため」を作れるからだと指摘した。「ため」を作れるということは、前線の動きだしや後からの追い越し、サイドのせり上がりなどを誘導できるからである。ただ、「ため」の性格が違っていて、本田は身体能力を生かしたボールキープ力であるが、清武はパス交換のハブになって「ため」を作ることができるという違いである。

では、なぜ清武はパス交換のハブになれるのかである。何もしないでその役割をはたせるわけがないのはおわかりだと思うが、彼の特徴は、いつも相手を引き離しながら、味方の選手がパスを出しやすい位置に顔をだしていることである。この絶え間ない動きこそ彼の良さで、そのためにいつも周りを見ていてフリーになるから、ボールを受けてからの次のプレーがしやすいのである。

この動作ができると、パスもドリブルもシュートも様々な選択肢を持てるというわけである。更に、ボールコントロールがしっかりしているから、ほとんど相手にとられないから周りの選手もやりやすいわけである。テレビ画面でずっと一人の選手を追いかけてみるのも面白いものだ。

女子に続いて、ぜひロンドン五輪に出場してもらいたい。ただ、出場するだけではなくそれこそメダルを視野に入れて戦ってほしいと思う。そう思えるのも「なでしこ効果」ですね。

2011年9月25日

勝ったぞ!

昨日は、全国高校サッカーの神奈川県2次予選の2回戦があって、その応援に行ってきたのだが、その甲斐があってわが湘南高校は横浜創英に1-0で勝利する。これでベスト16(実際には13チーム)に進出だ。そこで勝つといよいよ準々決勝である。

試合は、序盤相手のペースで防戦一方という感じになるが、時折ペースをつかみチャンスも作るが惜しくもゴールネットを揺らすまでには行かなかった。横浜創英は今夏の総体予選のベスト8のチームなのでもともと力は湘南高校より上であるが、ボール回しは上手だがなかなかシュートまで持って行けない。どこかの国の代表チームみたいだ。

後半になっても劣勢は続くのだが、終了近くになってコーナーキックのゴール前の混戦からセンターバックが押し込んでリードする。終了間際の同じようなゴール前混戦をしのぎ切って歓喜の声をあげる。ほんと、良くやった。やはり何といっても守備が非常に安定していることに尽きる。GKと最終ラインが強固で前試合に続いての無失点である。

それに、前線の2トップがキープ力もスピードもあるのでバックスからのフィードでその二人で局面を突破するというパターンが多い。なので、中盤がもう少し機能すると更によくなるのだが、ちょい弱いのでこれから当たる強豪校との勝負はここでどれだけがんばれるかだろう。

今日も校長先生や元顧問や多くのOBも応援に来ていて、みな満足そうな顔をして帰っていった。次は10月16日の向上高校戦である。かなりの難敵ではあるが、この年代はうまいからとか、強かったとかいってもころっと逆転することがあるので、今の勢いをそのままぶつければ勝てないことはない。

そう言えば、ぼくらが全国高校選手権に神奈川県代表として出場したのが1965年で、その23年後の1988年にまた全国出場を果たしているのだ。おおー、1988年から23年後は今年ではないか。そうなのです、巡り合わせから今年は予選突破の年であるのだ。

2011年10月 8日

何を試したのか?

昨日のキリンカップで格下のベトナム相手に苦戦したサッカー日本代表がちょっと心配になってきた。先日の五輪予選でもマレーシアにてこずったように、このところ東南アジアの国が急速に力を付けてきている。ベトナムも昔のイメージからすると軽く一蹴という予想だったが、これが意外と言ったら失礼かもしれないが、スピードもあり、組織化もされていてびっくりした。アジア全体の底上げとともに日本代表の力も向上するといい。それでも、強さをみせつけなければいけない。

さて、試合は戦前ザッケローニが言っていた本田の穴を埋めるのは、システムを変えるか、人を変えるかの前者を選択してスタート。つまり、フォーメーションを慣れた4-2-3-1から、3-4-3にして、より攻撃的なスタイルを試した。ただ、このフォーメーションは以前のキリンカップのペルー戦やチェコ戦でも採用したから、もうそろそろ試運転から本運転に変えないといけないはずだが、まだテストのようだ。

3バックが、今野、伊野波、槙野で攻撃的という点でみるとみなサイドバックやボランチもできるという意味で適任かもしれない。しかし、機能していたかというと首をかしげたくなる。ここは精度のいい縦パス、つまりくさびになるフィードが重要なのだが、単なるつなぎパスが多かったし、正確さに欠けた。

さすがに相手が格下なのでバックパスはすくなかったが、前にも書いたがサイドからの崩しをもっと流動的にやった方がいいように思う。3-4-3だとどうしてもサイドの縦関係でダブってしまうことが多い。昨日だと、藤本と駒野、香川と長友の関係だ。ただ難しいのは、そこばかりに気をとられると。中央との距離感が離れてしまうことがある。トップが点になってしまうのである。

まあ、ザックも言っているようにシステムにこだわることはなく柔軟に対応すればいいいのだが、どうしても形を意識してしまうようだ。3-4-3でも守備に入ると5バックスなってしまうことがあるが、そんな時には4バックスの陣形でしのぐとか、サイドを崩したら、前線の3人のうち一人が中にぐっと絞って2トップにするとかといった変化をすればいい。

どうも3-4-3でやろうとしていることが見えてこない。共通理解という前に具体的にどういう動きをしたいのかがわからない。それがあればやりたいことを試しているが失敗したんだなと感じられるはずなのだが、伝わってこない。

やはり、普段自チームでやっていないので慣れていないシステムは難しいのかもしれないと思うのだが、後半にはいつもの4-2-3-1に戻したが、芳しくなかったので、最初に言ったように心配になったのだ。それにしても、香川のキレが戻らない。ここが一番の懸念である。さあ、ウズベキスタン戦は心配を吹き飛ばしてほしいものだ。

2011年10月12日

破顔一勝、呵々大勝

昨日大阪の長居で行われたワールドカップアジア3次予選のタジキスタン戦で日本代表はなんと8-0の勝利を収める。ホームの戦いなので絶対に勝ち点3は確保しなくてはいけない状況だったのでほっと胸をなで下ろす、というより拍子抜けするくらいタジキスタンは弱く、胸が痛くなることもなかった。

試合前にこれだけ弱いという評価をしていたのかどうか知らないが、ハーフナー・マイクの起用は正解だった。弱い相手には単純にねじ伏せるようなプレーも必要になる。ハーフナーめがけてのクロスでゆさぶっておいて、グラウンダーのパスも通すというバランスがよかった。

前半11分に、そのハーフナーの頭に駒野が合わせて先取点、19分に中村堅剛から岡崎にわたりゴール、35分には、相手のクリアボールを駒野がダイレクトシュート、そして極めつけは、41分の香川の技ありシュートで4点目。後半に入ってもすぐに2得点でもはやKO寸前。後半23分香川のまたまた技ありシュートで7点目、最後はもう誰が入れたかわからなくなった。気持ち良すぎ。

こんなに余裕をもって見た代表の試合もめずらしい。それにしてもタジキスタンがひどすぎる。闘争心がない。観光に日本にやってきたのではないだろうか。引いてゴール前に人数をかけるのが守備だと勘違いしている。トップのハーフナーと李にバックスが3人くらいついている。サイドにもいるから常に5バックスである。これじゃあ、反撃も何もあったものではない。

おそらく、前半時初めのハーフナーの先取点が効いているのだ。格下のチームは前半にあまり失点せずがんばれると先日のベトナムがそうだったように自信が出てきて善戦するものだ。ところが昨日は、前半20分までに2失点してしまったので戦意喪失してしまったのである。だから、今度のアウエー戦でも同じチームかどうかはわからない。

最終予選のためにも、1位通過しなくてはいけないから、この大量得点は有利だ。ただ、昨日は相手が弱過ぎたので、これで香川も本調子にもどり、ハーフナーも使えて、中村堅剛のトップ下も機能して、チーム状態もいいとは必ずしも言えない。相手が強くなったら、同じことはできないから、もう少し個人とチームの力をあげないと苦しいかもしれない。さあ、早いとこ3次予選通過を決めてしまいましょう。

2011年10月30日

ヤマザキナビスコカップ

昨日、国立競技場で行われたJリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝で鹿島が延長戦の末、大迫のゴールで浦和を1-0で下し優勝した。しばらく、代表戦ばかり見ていて国内の試合は見ていなかったので、Jリーグはどんなものかという思いもあったが概しておもしろかった。

明らかにチーム力に差があった。ただ、浦和は降格争いをしているチームにはみえなかった。監督が変わって選手が伸び伸びやっていたのは評価できるが、まだアントラーズのサッカーの成熟度には及ばない感じだ。何がちがうかというと、チームとしての連動性とサイド攻撃で、ここがレッズの弱さである。

だいたいレッズの選手はボールをもつとパスコースが限られてしまっている。チームカラーとして原口や梅崎、山田(直)のドリルで崩すのかもしれないが、どうしても単発的な動きにしかならない。それに比べるとアントラーズの方は、大迫と興絽の縦、野沢と遠藤の横の連動がしっかりとできている。特に大迫がよくなった。

それと、サイド攻撃の差が大きい。アントラーズの新井場とアレックスが果敢に上がっていっているのに、レッズの山田(暢)、平川はほとんど攻撃に絡めなかった。だから、原口の切り込むスペースがなくて、ほとんど機能していなかった。一度だけパスが何本かつながって最後梅崎のシュートまでいったのがあったくらいだ。

試合は、山田(直)の退場で浦和がダメージを受けたことが負けの遠因になったかもしれない。昨日の主審はちょっと厳しいというか安直に笛を吹いていたが、ファウルも技術がいるということを若い山田はまだわかっていないようだ。あの主審の傾向を見たら気をつけなくてはいけないと察知しなくてはいけない。

レッズも少しは自信もついてきたのではないだろうか。残留争いではいい結果を残しそうだ。課題は、辞めたペトロビッチも言っていたようにフォワードとここでも指摘したようにサイドアタッカーがいないということだろう。あとはけっこうタレントが揃っているから、うまく補強すればもっといい結果を残せるようになれると思う。

2011年11月 7日

2位ではダメなんですか?

もう事業仕分だとかあまり言わなくなった。今年、7年に及ぶ宇宙の旅の末、小惑星「イトカワ」の微粒子を持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」だとか、理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター「京」が、世界一の毎秒1京回を超える計算速度を達成したりだとか、仕分ける前に実績を残している。

で、やはり2位ではダメだというのを科学技術とかいったところではなく実感したのが、昨日の全日本大学駅伝である。毎年この時期に伊勢路で行われる大会で、ぼくはかつて四日市に住んでいたので何度か応援に行ったことがあるのでなじみがある。昨日は駒澤大学が東洋大学の猛追をかわして3年ぶり9度目の優勝をはたした。

駅伝と仕分はもちろん直接の関係はないが、1位に立つと思った以上に力が発揮できるということと、追いかける立場だと往々にして焦りから自滅することがあるということを言いたかったのである。昨日も、駒沢は2区で首位に立つと最後まで譲らずゴールのテープを切った。

驚いたのは、周囲に立った2区の選手は区間賞ではなかったが、その後の3、4、5、7区で区間賞という走りを見せた。前半抑えて後半にスピードアップというトップ走者の常道をいく走りで後続を離していった。ぼくも、高校時代の駅伝大会の経験で言うと(比較にならないマイナーな話だけど)、後をある程度離すとものすごい余裕が出て、その余裕が力を存分に発揮してくれるのである。

つまり、トップに立つということは単に競争に勝ったということだけではなく、そこから生まれる自信、余裕が更にパワーアップの源泉になるということを言いたいのだ。科学技術にしてもビジネスにしてもしかりで、トップに立つことの意義は大きい。別段、大きなことではなくてもある特定の分野でもいいから、ここでは今自分たちは先頭を走っているということがすごく大事である。何しろ気持ちいいのだ。

逆に東洋大学や早稲田大学は前半突っ込みすぎたり、変に力みが入り、力が発揮できなかった選手が多くいた。自分を見失う危険があるのだ。その点、トップにいると昨日もある選手が自分の走りを沿道にある店のショウウインドウで確認していたが、自分と向き合う余裕があるのである。そんなことを駅伝を見ながら考えていた。

2011年11月12日

3次予選突破

昨日、サッカー日本代表は2014年W杯アジア3次予選・第4戦でタジキスタンに4対0で勝利した。同じ日に行われたウズベキスタンと北朝鮮の試合でウズベキスタンが勝ったため、この時点で日本とウズベキスタンの最終予選進出が決まった。まずはほっとしたところである。

昨日は、ホームの試合で8-0という歴史的大差で勝った相手だから、力の差が歴然としているのだが、アウエーということ、そのアウエーならではのピッチコンディションだったのでちょっぴり不安があったが、杞憂であった。やはり、代表選手たちの技術もアップしているし、精神的にもずいぶんとたくましくなっている。

でこぼこのグランドだから下手に華麗なパス回しをしようとしても無理があるからシンプルに徹するのかと思いきや、けっこうパスも回していた。止める蹴るという基礎技術がしっかりしていれば多少のピッチの悪さは関係ないということだ。慣れてくれば普段とかわらなくなる。これも技術力である。

ただ、最初の30分は相手のがんばりもあり拮抗していた。前の試合でハーフナー・マイクにやられたので今回はマークがきつかったこともあり、彼にめがけて放り込む戦術が通用しなかった。ただ、それでも相手の踏ん張りもそこまでであとは日本のペースで快勝した。

香川の切れがもどってきたので、彼と中村堅剛と遠藤の三人のパス交換で崩していた。ただ、左サイドの駒野からクロスは多かったが、右の内田からがあまりいい攻めがなかったのが気がかりだ。内田の状態があまりよくない。シャルケでもあまり出ていないようだが、出場機会が減ったのでよくないのか、状態が悪いからでられないのかどっちなのだろうか。

さて、15日には平壌に乗りこんでの北朝鮮戦である。もう予選突破が決まっているのでそういった興味はないのだが、北朝鮮のスタジアムで代表が試合をするというのがどんな雰囲気のものなのかが楽しみである。

2011年11月16日

負けてもいいんじゃない

昨日サッカー日本代表は北朝鮮に0-1で敗れる。負けても悔しくないゲームも珍しい。昨日は仕事で東京に出ていて、午後3時に終わったのでそのあと4時からの試合を日暮里の韓国料理の居酒屋で一杯呑みながらテレビを見ていたという変な(優雅な?)一日であった。あまり興奮もせずに淡々と眺めていた。

負けても悔しくないのにはいろいろな理由があって、もうW杯アジア3次予選の突破が決まったあとの消化試合だというのが大きいし、不敗神話なんていずれ崩れるんだから、こんな時に負けておいた方がいいとも思うからである。まあ、ケガをしないで終えたのでよかったのではないでしょうか。

サッカーの試合で勝敗を分ける要素は数多くあって、個人の力、組織の力、力の中にも身体能力、技術力、知力、精神力などがあり、他にも戦術、コンディションなどであろう。そして、非常に重要な要素のひとつがモチベーションであろう。モチベーションとはある目的に向かってそれを達成しようとする行動をとらせる動機であるから、サッカーの試合では勝とうという意欲を生む動機であろう。誰でも持って臨むのであるが、何が何でもとか死ぬ気でがんばるかという程度問題である。

昨日は、このモチベーションで決定的な違いがあった。日本代表には何が何でもというインセンティブはないが、北朝鮮には「将軍様」がついているわけだから歴然とした差があった。その差が技術や戦術の差を埋めてしまうのである。だから、あまり勝った負けたの評価はしなくてもいいのだ。第一メンバーだって準レギュラーで戦ったわけだし、真剣勝負になったらどうなるかはわからない。

ただ、少し注文をつけたい。昨日の試合を見ててある既視感におそわれた。それは、先日母校の高校のサッカー試合を何度か観戦した、あの光景とダブったからである。高校生の試合を見ていてどうもJリーグのトップレベルとかヨーロッパや南米のリーグ、あるいはワールドカップの試合と違うなあと思った。もちろん、技術とか体力などは大きな差があるのは当然なのだが、試合の形というかグランドの使い方、選手の動き方というようなものが明らかに違っている。

グランドの狭い使い方、ボールの蹴り合い、中央に向かって放り込むだけ、組織的な動きがないなど子どものサッカーがそのまま大きくなったと言う感じなのである。昨日の北朝鮮はまるで高校生のようなサッカーをしていた。

それをかわしきれない日本代表に不満があるのだ。そこがまだ上のレベルに行くまでの課題かもしれないのだが、ここはあまり意識する必要はないとぼくは思う。なぜなら、ワールドクラスのチームに勝とうというのにそこのレベルでは北朝鮮のような試合をするところはどこにもいないからである。

今回はこんなところで試合ができた、ああいい経験ができたくらいでいいのではないだろうか。

2011年11月23日

安定した勝ち方

昨日のロンドン・オリンピックアジア最終予選で、U-22サッカー日本代表はアウェーでバーレーン代表に2-0で勝利した。初戦でシリアに負けているバーレーンはこの試合何としてでも勝たなくてはいけないので相当気合いが入っていた。しかし、日本代表は終始安定した戦い方で勝ち点3をゲット。この勝ち点は非常に大きいと思う。

昨日の代表の安定性はやはり守備がしっかりしてきたこから出てきたということだろう。GKの権田と永田、鈴木のセンターバックを中心に零封した力は、以前のようにポカが多かった頃に較べると進化している。やはり、チームというのは中日の落合じゃあないけどディフェンスから入るのがいいのだろう。

風下の前半はバーレーンのがんばりもありなかなか点がとれずにいたが、44分に扇原のコーナーキックから、バーレーンGKがパンチングしきれずボールが流れたのを大津がすべり込みながら右足アウトサイドでシュートして先制する。前半終了直前というちょうどいい時間帯で待望の先制点を奪い気持ちよく前半を折り返す。

後半に入り、風上になったのでいい攻撃ができるかと思いきやなかなかうまくいかなかった日本だが、67分に追加点を挙げる。左サイドから扇原がクロスを挙げ、東がDFと競り合いこぼれたところを山田がシュート。それをGKはじいたところを東が押し込んだ。

実は日本のようなパスサッカー主体のチームは意外と風上での攻撃が苦手なのである。むしろ風下の方がやりやすい。一方バーレーンのようなチームは風上が有利でなので、そんなに一方的にはならなかったのである。それとピッチコンディションが悪いのもあるがむしろグランドが狭かったことがあまりいい攻めの形がとれなかった原因である。

いずれにしろ、不利な条件が重なったにも関わらず安定した戦い方、とくに無得点で抑えたと言うことは評価される。いよいよ27日にホームでシリアと対戦するが、ここで勝つとぐっと五輪出場を引き寄せるのでがんばってほしいと思う。

2011年11月28日

勝負強くなった

昨日、東京国立競技場で行われたサッカー・ロンドン五輪男子アジア最終予選で日本代表が、シリア代表に2-1で勝利、これで3連勝の勝ち点9となりC組首位に立った。正直、シリアは強かった。でも勝てたことは五輪出場におおきく前進した。前戦のバーレーン戦ではアウエーでありながら安定した戦いをしていたが、今回はドロー寸前で勝ち越すという勝負強さを発揮した。

この試合でも前半は両チーム拮抗した戦いで、前半終了直前に先制点を入れる。ショートコーナーから扇原がゴール前にクロスを上げるとディフェンス浜田が頭でかすめてゴール。コーナーでワンクッション入れることで相手がボールウオッチャーになったところにうまく飛び込んだ1点で、バーレーン戦と同じような展開となる。

こうなると、問題は2点目がどうなるかである。日本が追加点をあげるか、相手が同点にするかである。ところが、後半30分の得点はシリアで追いつかれてしまう。相手の10番のアルスマはでかくていい選手だ。この選手にやられた。まあ、DF二人がかぶってしまったし、ボールがちょうどいいところにこぼれたという不運もあったが、前への突進力はたいしたものだ。

こうして振り出しに戻されるとずるずると行ってしまうというのがこれまでの日本チームだったが、後半も残り少なくなった41分に左サイド比嘉から絶妙のセンタリングに大津がダイビングヘッドを決め突き放す。縦へ仕掛けた比嘉も頭で行った大津もすばらしかった。勝負強さを見せて瞬間であった。

いやー、それにしても良かった。ホームで勝ち点を取れないと苦しくなるから勝ち点3は上出来だ。次はアウエーのシリア戦であるがここで負けない試合ができるかである。昨日のような試合がアウエーでもできればいいのだが。ディフェンスが安定してきたし、中盤での扇原の展開力、比嘉と酒井のサイドアタック、大迫のポストプレー、山田のパサーではない動きが持ち味のトップ下、大津の決定力といった良さが生かせればである。

ただ、シリアの力はあなどれない。組織的なプレーもするし、ツートップは脅威であり、きたないファウルもしないし、いいチームである。さあ、たくましくなったU-22日本代表よ、来年2月5日の決戦を死に物狂いで戦ってこい。

2011年12月 4日

おめでとう柏レイソル

Jリーグ34節で柏レイソルが浦和レッズを3-1で下して、J1昇格1年目にして初優勝をかざるという快挙を達成した。名古屋グランパスとガンバ大阪にもチャンスがあったが、柏の勝利の前に力尽きた。いつもながら、Jリーグはもつれる。独走で突っ走っていても終盤になるとだんごになってしまう。それだけ力が拮抗しているのだろう。

だから、J2から昇格したばかりなのに優勝してしまうわけである。力が接近しているという意味はここの選手の能力がということが大きい。Jリーグが発足して18年経ち選手のレベルの向上と層が厚くなったということである。選手のレベルは単に技術的なもののさることながら戦術理解力といった面の向上が顕著だと思う。

今回の柏の優勝の原動力は何といってもネルシーニョの監督力であろう。いい監督のもとにいい戦術をやれば勝てるのである。ネルシーニョの功績は守備を固めて切り替えを早く、そして名前とか過去の栄光ではなくそのときに調子のいい選手を使い、その選手がパフォーマンスを発揮するというやり方を徹底したことだろう。この最後のところは大事で、調子をあげれば使ってもらえるというモチベーションは練習も手を抜かないし、選手に納得感があるのだ。

ただ、昨日の試合をみていてもやはりレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルの両ブラジル人の存在が大きい。守備から攻撃の切り替えの早さというのは二人を経由して実現できている。得てして他のチームはトップ下のように中盤の一人がそれを担うのであるが、柏は両サイドの二人が横方向に伸縮しながら起点になっている。

バックスは相手からボールを奪うと必ずこの二人のどちらかに預ければいいし、トップの二人はそこからの玉出しを待つかコースをあければいいといういたってシンプルな戦術何のである。それに加えて、キープ力があるから両サイドバックの攻め上げも演出できるのである。だから強い。

このサイドに二人のトップ下を配置するというフォーメーションは面白い。従来だとトップ下に置いてそこからちょっとした左右とキラーパスを出すというのがほとんどだが、それだとマークできるし狭いから守りやすいと思う。それを2拠点にして、横へ動かすのでワイドになるので守備はしにくくなる。

2009年元旦に行われた天皇杯決勝で柏レイソルがガンバ大阪に敗れたとき、フランサ(なんと今は横浜FCにいるんですよ)のキラーパス一本に頼ったサッカーをしていたが、ガンバのほうが遠藤、橋本、二川で今のレイソルに近いサッカーをやっていた。つまり、戦術とそれを理解する選手とそれを愚直にやり続ける組織力がうまくかみ合うことで一歩上の高見に到達できるのだろう。

いずれにしろ、J2から来ていきなり優勝というのはすごい。それにあやかってもらいたいのが横浜ベイスターズ、いや横浜DeNAベイスターズである。来年はひそかに1960年の三原監督時代の前年最下位から日本一というパターンの再来を期待している。


2011年12月 9日

FIFAクラブワールドカップ開幕

いよいよサッカーのFIFAクラブワールドカップが始まる。3年ぶりの日本開催となる今大会は何と言ってもヨーロッパチャンピオンバルセロナと南米チャンピオンサントスの対決が見ものであろう。まさか、両チームとも負けることはないと思うので18日の決勝で夢の対決となる。

これまで、昨年がアフリカ対ヨーロッパだったが、ずっと南米対ヨーロッパの対戦が続いている。2005年からでいうと優勝したのは、サンパウロ、インテルナシオナル、ACミラン、マンチェスターユナイテッド、バルセロナ、インテルとなっていて、最近はヨーロッパ勢が優勢である。

今年の見どころはメッシ対ネイマールというのは誰でも認めるところだろう。この二人はホント半端ではなくすごい。メッシはもう不動の位置を占めたが、今大会でネイマールがどんなパフォーマンスを見せてメッシの対抗馬に躍り出るかが大注目である。ぼく個人としてはイニエスタの大ファンだからかれのプレーが日本で見られることに興奮している。

さて昨日は、愛知・豊田スタジアムで開幕戦が行われ、J1優勝チームの柏がオセアニア代表のオークランド(ニュージーランド)に2─0で勝利を収めた。オセアニアはレベルが下がるので楽勝かと思いきや意外といい勝負になる。そう言えばニュージーランドは2010W杯に出場して、予選リーグで3試合とも引き分けるという戦績を残している。決して侮れるものではないのだ。

柏は、J1優勝の余勢をかって行きたいところではあったが、リーグ戦の疲れがあったのと相手の堅い守備でなかなか点が入らない。やっと前半の37分に田中順也の個人技で得点する。この選手のゴールへ向かう姿勢と左足の強烈なシュートはいいものがある。これでチーム全体に落ち着きとと余裕が生まれ、ペースをつかむと40分には工藤壮人がこぼれ球押しこんで追加点をあげる。

これで安心して見ていられるかと思ったが、相手の積極的な押上げの前に守勢にまわる時間も多くなる。しかし、集中力は切れずにしのぐ。FKのピンチもGK菅野孝憲のファインセーブでかろうじて免れる。このプレーはすごかった。さすが菅野はスゲーノー!さあ、つぎは北中米カリブ王者モンテレイである。

もしここに勝つとサントスと当たる。その可能性はなきにしもあらずなのでぜひ勝ちあがってほしいものだ。そのためには、もう少しボールポゼッションできるようにしないと相手のペースでやられる時間帯がながくなるのでがんばりたいものだ。

2011年12月12日

やったー、レイソル

FIFAクラブワールドカップで柏レイソルは北中米カリブ海代表のモンテレイと準々決勝で対戦、延長戦で決着つかず迎えたPK戦で4-3で勝利し、ベスト4に進出。いやー、たいしたものだ。戦前は勝つのは無理だろうという予想だった。それが堂々と渡り合って勝ってしまった。

先制したのはレイソルで後半8分に田中からの折り返しをレアンドロが見事なボレーシュートで得点する。ところがその5分後、モンテレイはデルガドのクロスにスアソが合わせて同点に追いつく。その後は一進一退の攻防で得点が入らず延長戦に突入する。延長戦はむしろレイソルの方が押し気味に進めたが結局無得点でPK戦へ。

こうなると、格下の方が強くなることが往々にしてあるが、昨日もレイソルはもう失うものはないという気分でリラックスして臨む。一方、モンテレイはこんなはずではなかったという戸惑いがあり、明らかに精神的に追い詰められていた。事実、そのとおり最初の選手緊張してしまいGK菅野に阻まれ、これで勝負あった感じである。

この試合を見ていてつくづく思ったのは、潜在能力を引き出すのは一段レベルの高い相手と試合をするという経験だということである。これは何も個人に限ったことではなく、チームも同じで、昨日のレイソルはまさに格上の相手と戦うことでこれまで隠れていた潜在能力が顕在化した。すごいのは、あの試合のなかで成長したことだろう。きっと自分たちも驚いていたと思う。

立ち上がりは、モンテレイのスピードとテクニックに振りまわされていたが、徐々に慣れてくると自分たちのサッカーができるようになる。ぼくの予想では、メキシコのチームというのは華麗なパス回しで高いボールポゼッションから巧みな攻撃をしかけるので、こちらはなかなかペースをつかめないと思っていたから、レイソルがかなりボールキープできたので意外に思ったのである。

それだけ、日本のJリーグのレベルも高いことが証明されたのではないだろうか。さっき言ったように、Jリーグのチームは少なくとも潜在能力としてはあって、それがJリーグの中だけではなかなか表に出てこないということである。ですから、日本の選手が海外に行って伸びたのと同様、ヨーロッパや南米の強豪との国際試合を数多くやることでもっとレベルアップするだろう。

レイソルのメンバーの中には初めての国際試合だという選手もけっこういたようだから、ほかのチームもどんどんこうした機会を持てるようにしたらいいと思う。今回も個々の選手の能力も高くある程度世界でも通用するのがわかったから、あとはネルシーニョ監督のもとで高度な戦術が勝利をもたらしたように、技術を生かす戦術を実行できる指導者、監督と戦術眼をもった選手の育成が必要なのである。

2011年12月16日

キミはバルサをミタか

昨日のFIFAワールドカップ2011の準決勝でヨーロッパ王者のバルセロナがアジア王者のアルサッドを4-0で下し、18日の決勝に進出した。試合はバルサの独壇場で全く相手を寄せ付けず貫禄の圧勝である。アルサッドは最初から引いて守備を固める戦法をとったが、そのわずかなすきをついて得点を重ねた。

それにしても、バルサはファンタジックな異次元のサッカーを見せてくれる。昨日は、シャビ、セスク、ブスケッツ、アウベスといったレギュラークラスがお休みで、アドリアーノ、チアゴ、ケイタといった選手が替わって出ていたが、ぜんぜん遜色ない働きをみせる。このチームに対してはよく言われるが、誰が出てもバルサのサッカーをするということだ。控えの選手も戦術をよく理解し、自分の役割をしっかり自覚し動いている。

まるでバスケットボールのようにパスがまわり、ペナルティエリアの外で広くボールを動かし、穴を見つけたと思った瞬間全員がゴール目がけて殺到するというスタイルは守るのは大変だ。昨日のアドリアーノの2発とケイタ、マクスウェルの得点も基本的にはこうした動きの中から生まれている。その司令塔がメッシとイニエスタである。この二人のパス交換もほんとびっくりする。もう相手を手玉に取るというのはこういうことを指している。

びっくりするのは、選手みな大きくないということだ。相手のアルサッドと比較しても対照的なのだが、小さい選手がスピードとテクニックで翻弄するのである。昨日の先発メンバーを見ても、メッシ169cm、イニエスタ170cm、ペドロ169cm、チアゴ172cm、アドリアーノ172cmという具合だし、センターバックの二人も170cm台だ。何とキーパーを入れた先発メンバーの平均身長が175.5cmという日本のチームでも小さい方だ。

パワーで押すサッカーも確かに有効かもしれないが、バルサのサッカーの魅力には勝てない。見ていておもしろいチームが強いというのは痛快である。日本人の特性からもひとつの見本だと思うが、一朝一夕にできあがったものでないので、きちんと戦略と戦術を立て、何よりもそれに沿った選手の育成をバルサのカンテラのように早い段階からやるということなのだろう。

さて、その前日に行われたもうひとつの準決勝、サントス対レイソルのこともちょっと触れておこう。オセアニア王者のオークランドと北中米カリブ王者のモンテレイを破って勢いに乗るレイソルが、どこまで南米王者のサントスを苦しめるかが見どころであったが、前半19分にネイマールに見事な技ありシュートを決められるとその5分後にもボルジェスに追加点を許す。後半に酒井のヘッドで1点を返すが、63分にダニーロに3点目を決められ万事休す。

まあ、実力通りの結果であったが、レイソルの健闘が光った。ネイマールやガンソの個人技がすごかったが、まだチームプレーとして高度化されていないように感じられ、このあたりはまだバルサの域には到達していない。ただ、圧倒的なテクニックは個人で切り裂くことができるので十分脅威的ではある。

そのテクニックはドリブルのフェイントとかトリッキーなパスとかに現れやすのだが、サントスの選手たちで驚いたのはシュートの正確さである。ほとんどが枠の中にいっていて、ネイマールのシュートにしてもダニーロのフリーキックにしてもほんとここしかないというようなところに打ち込んでくる。

それにしても、今大会の柏レイソルの戦いは称賛に値する。選手たちはかなり自信を持ったに違いない。まだ三位決定戦があるのでもうひと頑張りしてほしい。18日はいよいよドリームマッチである。メッシ対ネイマール、さてどちらに軍配が上がるのだろうか。
  

2011年12月19日

バルセロナ世界一

FIFAクラブワールドカップ2011でスペインのバルセロナがブラジルのサントスを4-0で下して2度目の世界一に輝く。バルサはサントスを全く寄せ付けず完勝であった。ここまで差があるとは思っていなかったが、結果は相手に何もさせない格上の力を見せつけた。

いまのバルサというチームはすご過ぎてどう形容していいのかわからない。昨日も南米王者に対してボールポゼッションが何と71%という驚異的な数字である。サントスはボールを持てないのだ。それではいくら天才ネイマールがいたとしても勝てるわけがない。しかも、ボールを奪ったとしてもスピードがないからすぐに寄せられてしまう。

そうなんですね、バルサの強みはもちろんスピードのあるパスサッカーであるが、忘れてはいけないのが、その高い守備力なのである。それを支えているのが前線での守備だ。攻めていて相手にボールを奪われると、奪われた選手がものすごい勢いで取り返しにいくと同時に周りの選手が一斉にプレスをかけに行くので、なかなか反撃に移れない。だから、バックラインのディフェンスがやりやすいのである。

もうだれもが語るであろうメッシのすばらしさを繰り返さないが、昨日の試合でぱっとひらめいたのは弁慶と牛若丸である。1点目も4点目もキーパーが取ろうとしたわずか手前でひらりとかわす姿は五条の橋の欄干を飛び交う牛若丸を想い起させた。これにはみな唖然とした。マラドーナを越えたと思う。

メッシの異空間のプレーもさることながら、バルサのチームとしてのパフォーマンスも既成のチームとは全く違うものに見える。どこでも、センターバックとトップに身体の大きい選手を置き、スピードのある選手がサイドを駆け抜けゴール前にクロスをあげるというパターンが多い。しかしながら、バルサは単純にゴール前にクロスなんかあげない。そんなアバウトなサッカーはやらない。あくまで短いグラウンダーのパスで崩すのを徹底的にやる。だから身体の大きな選手は要らないのだ。

いままでの常識から外れたサッカーが世界を制した。じゃあ、バルササッカーがこれからの主流、新たな常識になるのだだろうか。そうは簡単にはいかない。人材育成には時間がかかるからである。バルサのサッカーを知り、それを表現できるスキルを全員が持てて初めて成り立つのである。ここしばらくは、バルサが王者として君臨していくだろう。

さて、柏レイソルの4位も称賛していい。アジア王者のアル・サッドに堂々とわたりあった結果、PK戦で敗れたとはいえ、去年までJ2にいたチームが世界4位になったわけだから驚きだ。おそらくこの経験はチームも選手ものすごい財産になると思う。ただ、準決勝で力の差を見せつけられたサントスがバルサに完膚なきまでにたたきのめされてしまったわけだから、世界との差はまだまだ大きいが、それを肌で知ったことが大事なのだと思う
  

2012年1月 4日

スポーツ三昧(2012)

毎年どうしてこう変わりばえのしない正月を送るのだろうかと嘆いてみても結局は同じような日々を過ごすことになる。多少変わったといえば、ばあちゃんが昨年からすぐ近くの老人ホームに入ったので元旦はそこに挨拶にいく。下の息子は中国に行ってしまったので、ヨメさんと上の息子と3人である。

息子がさんざん早く結婚しろとしつこく言われて辟易していた。ぼくの家の竹で作った門松の前で記念撮影して帰る。もうそのあとは、テレビの前でぐだぐだとなってしまう。元旦のニューイヤー駅伝から始まってサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがある。一年で一番ぼけっとする時である。

ぼくは駅伝が好きで以前はずっと見ていてヨメさんから、どこがそんなにおもしろいのと言われてバカにされていた。ところが今年は自らなぜ見るんだろうと思ってしまった。つまり、あまりおもしろく感じなくなったのである。特に今年の駅伝は年末の高校駅伝もそうなのだが、ほとんど競り合いみたいのがなくて、勝負ありとなるのが早く、そうなるとおもしろくもなんともなくなってしまった。

それもあるがもう一つの理由にレベルが低いということもある。かつては駅伝から巣立った選手が世界のマラソン界で活躍していたのが、いまや世界基準から取り残されてしまっている。実業団駅伝の2区を見れば分かるが、アフリカ選手と日本選手の差が歴然として彼我の差を見せつけられる。そん戦いはあまり興奮しないのである。

箱根駅伝は、東洋大学のダントツ優勝で幕を下ろしたが、もう3区ぐらいで勝負はついた感じでおもしろくない。しかも、復路は13校が繰り上げスタートという事態になり、そうなるとどこが何番だか分けがわからない。例年、優勝争いとシード権争いが絵になるのだが、優勝はぶっちぎりだし、どこの学校が10位で11位はどこを走っているのかわからないので興ざめもいいところだ。

しかし、箱根駅伝も年々盛んになってくるが、どうも本来のスポーツから離れていっていくような気がする。選手がタレントみたいになり、番組もバラエティあるいはドラマみたいなってきて、台本があってそこで踊らされているようにも思えてくる。だから、勝負のおもしろさが消えると、なにかアクシデントがおきないかと期待して、往路の東農大の脱水症状でフラフラになって走っている姿や復路の戸塚中継所のわずか手前で倒れながらタスキを渡したシーンに絶叫するのである。

さて、サッカー天皇杯であるが、FC東京と京都サンガという初めてのJ2対決となった。結果はリーグ戦の結果と同じようにFC東京の実力通りの勝利となった。しかし、ふだんめったにみることのない10代の若い選手が躍動する京都のいきのいいサッカーは楽しかった。なにしろ、スタメンの平均年齢がFC東京の26.8歳に対して23.9歳である。

試合は、前半は石川、ルーカスを中心に東京ペースで始まったが、先取点は京都があげる。13分ドゥトラが突っ込んだところで徳永と今野が交錯してしまいこぼれたボールを中山がうまくGKをかわしてシュート、これでおもしろくなる。ところが、すぐに東京の反撃をくらいその2分後、ショートコーナーから石川が絶妙のクロスをあげ今野が頭で同点弾をたたき込む。

こうなると、東京のペースとなり、森重のフリーキック、ルーカスのシュートと立て続けにゴールして3-1で前半を終える。後半に入っても主導権は東京にあって、21分にルーカスがダメ押しの4点目を入れる。その後京都の高校生Jリーガー久保が1点を返すが万事休す。点差はあったが両チーム持ち味を出したいいゲームであった。FC東京はさらにこのサッカーを磨いてACLでの活躍を期待したい。

特に初めて見る京都のサッカーと若手選手には目を見張るものがあった。ただ狭い地域でショートパスを回すサッカーはそれなりいいのだが、細かく回しながらもすきをみて大きく展開しないと意味がないわけで、その点京都のパス回しはまだ局地的なので相手に脅威を与えきれていない。

最近、高校サッカーにしてもスペインサッカーやバルセロナサッカーに影響されてか、細かなパスを回すという戦術がはやりのようなのだが、たしかに日本人にも合っているともいえるのでつい採用したくなると思うのだが、これはあくまで手段であって、目的は点を奪って勝つことだから、その点を忘れないようにしてもらいたいものだ。

さてこれからは、高校サッカー選手権であるが、神奈川県代表の桐光学園が惜しくもPK戦で敗退してしまった。神奈川県代表は予選が大変だからどうかしらないが本戦であまり勝てない。さて、今年はどこが優勝するのだろうか、さらに熱い戦いがくりひろげられるので楽しみにしている。

2012年1月10日

市立船橋高校おめでとう!

昨日行われた第90回全国高校サッカー選手権大会決勝で千葉県代表の市立船橋高校が三重県代表の四日市中央工高を延長の末2―1で逆転勝利をあげ9大会ぶり5度目の優勝を飾った。まずは市立船橋のイレブンにおめでとうと言いたい。

ここのところ新鋭というか初優勝というケースが多かったので久しぶりに過去に優勝経験のある伝統高であるイチフナとヨンチュウコウの対戦ということで注目されました。ぼくは、大学卒業から20年近くを四日市で過ごしたのでもちろんヨンチュウコウに肩入れです。ただ、地元ではヨンチュウコウなんて言わないでただチュウオウと言います。

ぼくが最初に行ったころは三重県というと上野地域のチームが強く四日市はまだまだでした。しかし、そのころから城先生という熱心な先生(昨日もテレビで紹介されていました)が中央工業高校にいらして、めきめきと力をつけてきました。ぼくの会社のチームにも何人か入ってきました。今の監督の樋口士郎が現役のときくらいから全国的にも強豪といわれるようになった。そして、20年前に小倉、中西を擁して全国優勝を成し遂げています。

なので、かなり入れ込んで応援したのですが惜しくも逆転をゆるしてしまい非常に残念です。始まって1分でセットプレーから得点するという幸先の良いスタートだったが、最後に力尽きてしまった。しかし、負け惜しみじゃないが、四中工のサッカーの方が市船よりも数段よいサッカーをしていた。スピードのあるパス交換と突破、そして守備への素早い切り替え、時としての大きなサイドチェンジとレベルの高いサッカーを見せてくれた。

いっぽうの市船の方は、わりと単純でセットプレーと個人技だけのように思われた。2得点をあげた和泉君(この子はいい選手だ)を中心に個人で仕掛けて、セットプレーを得てそこから得点というパターンである。では、いいサッカーがどうして負けたのか。それは試合運びに差があったということだ。市船のほうが試合運びという点において大人だったのである。

四中工はどこで試合運びを間違ったのか。試合時間がこれまでの40分ハーフから決勝は45分になったことがある。要するに、最後の10分が持たなかったのである。その原因は単に時間が長くなったということもあるが、ペース配分でも間違った。四中工の樋口監督が前半を終わった時点で100点満点だといったことがそれを象徴している。100点満点では突っ込みすぎだったのである。

本当に、前半の戦い方はすばらしかった。しかし、そのことは相当にペースをあげていたことを意味する。事実、出足や玉際ではあきらかに市船の選手に勝っていた。それがずっと最後まで続かないのがサッカーというもので、相手が慣れてくるということもあるが、最後は息切れしてしまった。ですから、全体のペース配分をどうコントロールするかという難しい問題なのであるが、キャプテンが出場停止ということが影響していたかもしれない。

四日市中央工業はまだ1,2年生も多くいるので来年がまた楽しみである。市船のことにあまり言及しませんでしたが、さすが歴史があるだけに、強く堅いサッカーを展開していた。よくやったと称えたい。

ここで、スイスのチューリッヒで行われたFIFA(国際サッカー連盟)年間表彰式で、なでしこジャパンの澤穂希が女子FIFAバロンドールを受賞した。また、FIFA女子最優秀監督賞にも同じくなでしこジャパンの佐々木則夫監督が同時に受賞したという、何ともうれしいニュースが飛び込んできた。すごいですねえ。

2012年2月 6日

負けた

昨日、ヨルダンで行われたサッカーのロンドンオリンピック最終予選C組のシリア戦でU-23日本代表は1-2で敗れた。これで、首位をシリアにゆずり自力優勝の芽がなくなった。残り2試合に勝ってもシリアも勝てば得失点差、総得点差で上回らなければプレーオフに回ることになる。

前半の早い時点で相手のフリーキックを大迫がクリアーしようとして頭をかすめてコースを変えたため権田ガキャッチできず先制点を許す。しかし、前半のロスタイムで大迫のパスを快速永井がバックの裏に抜けだしてゴールし同点に追いつく。これで何とか勝ち点を取れると思ったが、終了真近に相手のバックスのやけっぱちシュートが入ってしまい万事休す。

昨日は中立国といえいちおうアウエーでピッチコンデションも悪く日本のサッカーが何もできなかった。ただ、グランド条件はシリアだって同じだから文句も言えない。むしろ自国でできなくて、審判も“中東の笛“ではなかったからシリアがよくやったということなのだろう。

なぜ、日本らしいサッカーができなかったのだろうか。もちろんピッチコンデションがパスサッカーの日本の良さを消していたのは確かで、直接的な影響というより意識しすぎた面がある。すなわち、ピッチが悪いのでより安全策でいこうということで気持ちが消極的になっつてしまい、つなぐサッカーができずにただ前に放り込むというシーンが多かった。

しかし、それだけではないように思えた。はっきりいって個々の技術力の差のような気がする。技術力といっても単純にボール止めて、かわして、運んで、蹴ってという動作技術である。この点でシリアの選手の能力は上回ったのではないだろうか。特にああいったピッチではより差がつくので結果的にそのわずかな差の集積が結果となって表れたように思う。

前回のホームで辛勝した時にも書いたが、シリアは強くていいチームだ。特にでかくてテクニックもあるアルスマを中心にして、ファレス、アルマウスといった連中が動き回る攻撃は脅威である。何回もゴールを脅かされていたので判定でもシリアの勝ちだろう。

さて、もう後がないので、これからのマレーシアとバーレーンの2戦を大量得点で勝つか、シリアで内戦が勃発してでられなくなるか??しかないのである。プレーオフは過酷で最後はアフリカのセネガルに勝たなくてはいけないので、まずは圧勝することだ。でもシリアもわからない。なぜって、いよいよオリンピックに出られるとなるとその緊張は大きくなるのでひょっとするととりこぼしなんてこともあり得る。まだまだあきらめないぞ。
  

2012年2月11日

「現ベイスターズ考」

ぼくの前にいた会社の後輩のK君から今年の「DeNA横浜ベイスターズ」はどうですか?というメールがきた。このブログに「現ベイスターズ考」を書いてくれという。彼は三重県の四日市に住んでいるので中日ドラゴンズのファンであるが、落合監督の采配が気にいらないらしい。勝てばいいというのではなくもっとドラゴンズらしい田舎くさい野球をやってほしいと言っている。

おいおい贅沢なことを言うでない。ぜんぜん勝てないひいきチームはどうしたらいいのだ。何しろわがベイスターズは昨年ダントツの最下位で47勝86敗11分けという惨憺たる結果である。優勝した中日が75勝59敗10分けで何とゲーム差が27.5ゲームという大差である。チームの投手防御率は最下位だが、打率は5位で最下位が中日なのだ。どういうことだ。単純な結論はピッチャーを強化せよだ。

勝たなくてもいいからベイスターズらしい野球をやってくれなんて言っている場合ではない。何しろ反則(?)してもいいから勝たなくてはいけない。優勝なんて6年先でいいから今季はせめてAクラス入りを願っている。要するに20年に1回優勝してくれればいい。前回が1998年だから20年後の2018年に優勝をねらうのである。

では、補強がされたのかというとラミレスだけだから新戦力への期待は薄い。おおー、そうか村田の穴もあるから、現有戦力をいかに底上げできるかがカギだろう。昨季の後半に筒香が出てきたので大砲として成功して欲しい。ラミレスとの左右の長距離砲はひょっとして脅威になるかもしれない。

だからといって、今期もまたダメかというと何といっても、球団オーナーと監督が変わったのである。これを期待せずにいられようか。DeNAの資金力と中畑新監督の明るさが強力な新戦力ですな。ニンジンをぶら下げられて、監督のズッコケで選手はやる気になるのです。

ただ、大事なのは出足ですね。最初うまく滑り出すとお調子ものだからパーッと行きますよ。そうならないとアホな指揮とか言われて沈没します。ですから、スタートダッシュに全力投球です。もう最初の10試合を甲子園のように戦うのです、ゼッコーチョーです、はい。かくしてベイスターズはAクラス入りをはたすのであった。ありゃー、ぜんぜん具体的でないところが問題だなあ。
  

2012年2月23日

五輪出場にぐっと近づいたぞ

昨日マレーシアで行われたロンドン五輪アジア最終予選C組第5戦で、U―23日本代表は、アウエーながら4-0でマレーシアを下し、再び首位に立った。この試合直後は、まだシリアとバーレーンの試合は行われておらず、暫定首位になっただけであった。ところが、その数時間後に行われたシリアーバーレン戦で前回日本を破って首位だったシリアがバーレーンに1-2で負けてしまった。

こんなこともあるんだ。シリアに負けた時はもうダメかとあきらめかけていたのが一転断然有利になる。シリアもやはりもしかしたらと思った瞬間から過度の緊張状態に陥った可能性がある。それと、日本の結果も入っていただろうから余計に力みもあって、そんな状態でアウエー戦を戦ったので負けてしまったのだろう。

勝負の世界は面白い。有利になった方が不利になったり、窮地に追い込まれて意外な力を発揮するといったことがしばしば起きる。これは、ほとんどが精神的な問題に起因している。技術的、体力的なものはそうは変わらないが、精神状態というのは個人もチームとしてちょっとしたことで大きく変化したりする。このあたりは、鍛え方も難しく、そうした気持ちの強い選手を選ぶことしかないのかもしれない。

昨日の試合は大量得点を取らなくてはいけないというプレッシャーで始まった試合は、序盤はホームのマレーシアの攻勢を受けながら均衡状態が続く、まだ堅さもあってイージーミスや連携の悪さを見せたが、やはり先制点を奪ったのが大きかった。前半35分に東の絶妙なスルーパスに抜け出た原口が競ってこぼれたボールを酒井が鮮やかにゴール右隅に決める。

こういう試合は、前半ゼロで終わると相手も勢いづくので何としても早い段階での先制点がほしい。そこでは点が入るのがちょっと遅い感じもしたが、先制すれば力の差からこちらのものだから、その後44分の扇原のコーナーキックを大迫が豪快に頭で合わせて前半で2点のリード。これで勝負ありだが、後半あと何点取れるかになる。

後半は、また酒井と原口のコンビで加点、そして扇原のシュートをキーパーがこぼしたところを斎藤が押し込み4点差に。もう1点欲しいところだったがみんなバテバテで試合終了。あまり得点能力がなかったチームにしては、いい結果となった。点がこれだけ入ったのは原口、斎藤の両サイドがまあまあ機能したことがある。その結果今までなかなかできていなかった酒井のオーバーラップを生んだのだ。永井を先発から外したのが正解だろう。

しかし、まだまだサイドの崩しができていない。序盤の均衡の時もほとんどサイドをえぐれていなかった。さて、自力優勝の芽がでてきて、次戦のホームのバーレーン戦で負けなければ五輪出場が決定する。よもや負けることはないと思うが、シリアの轍もあるので気を緩めずやってほしいものだ。

2012年2月25日

収穫は?

大阪長居で行われたキリン・チャレンジカップでサッカー日本代表がアイスランドを3-1で下した。代表としては今年初戦でしかもシーズン前ということでコンディションもよくなかったようだが、格下相手に3点を入れたのでまあまあだったのかもしれない。

アイスランドのサッカーは初めてみるが、北欧系のサッカースタイルのようだ。監督も以前はスウェーデンの監督だったひとで、長身の選手を揃えたパワフルなサッカーをみせてくれた。アイスランドというのは北極から200Kmしか離れていない小国で人口は32万人だという。1年の半分以上で外のグランドが使えないというハンディの割には強かった。

32万人というと藤沢市の人口が40万人くらいだし、トヨタ自動車の従業員が32万人なので、藤沢市選抜かトヨタ自動車サッカー部と代表が試合しているようなものだから、それを考えるとおおーよくやっているなあと単純に思ってしまう。

前半始まってすぐに槙野からのアウトサイドのセンターリングを前田が下がりながらも頭で合わせて幸先良い先取点を奪う。これで、ゴールラッシュかと思わせたがあとは攻めあぐねて逆にアイスランドに反撃される。結局、前半は1-0のままで折り返す。後半に入って、中村堅剛のパスに2列目から上がった藤本の技ありループシュートで追加点をあげ、さらにFKからのボールを槙野が倒れたままで放り込み3-0となる。

しかし、終了間際にペナルティエリアのなかで槙野が相手のFWにのしかかりPKを献上する。槙野は全得点に絡んだのだが、失点にも絡むという大活躍?である。PKもちょっとはしゃぎ過ぎた感があって、もっと冷静に落ち着いてやらなくてはいけない。結果的には良かったが、だからといって代表の中で評価があがったかというとそうではない。

この試合では槙野の他にも新たな戦力の発掘という意味で新しい選手が起用された。久しぶりの招集となる大久保や石川、初出場となる増田誓史、田中順也、近藤直也といった面々が試されたわけだが、あまりインパクトを与えることができなかった。そう簡単にいいパフォーマンスは見せられないかもしれないが、これでは海外組との差が大きいままで底上げができていない。

今回はサンガの久保をはじめとして若手が招集されたが、こうなると伸びしろのある若手の中からブレークするような人材を発掘したほうがいいように思う。NBAニューヨーク・ニックスのジェレミー・リンのような選手がどこかにいるかもしれない。まあ、何といっても昨日のベストプレーヤーは、ハンドスプリングスローという珍しいプレーを披露して大受けだったアイスランドのソルスティンソン選手ですね。
  

2012年3月 1日

負けた、勝った。

昨日トヨタスタジアムで行われたアジア3次予選でサッカー日本代表はウズベキスタンと対戦し、0-1で敗れた。そのあとすぐにポルトガルで行われた女子サッカーのアルガルベ・カップで日本代表はノルウエーを2-1の逆転で破った。男女の代表戦が続けて見れるとは初めてではないか。

ただ、結果どおり男子の試合はだらしなかったが、女子は世界チャンピオンとしての自信が現れた試合であった。ウズベキスタンは非常にいいチームでシンプルで堅実なサッカーをやっていたからそう簡単に勝てないのは戦前からわかっていたが、それにしてもホームでこんな試合をしていたらだめだ。

前半に岡崎のシュートが惜しくもバーにあたったが、もし入っていればという“たられば“の話はあるかもしれないが、あとは大した攻撃もできなかったしシュートもあまり打てていない。メンバーはほぼベストに近いのにこれなのだが、ザックも言いわけでコンディションが悪いと言っていたが、海外組は今はシーズンだから時差だけの問題なのでそこだけではないだろう。

ただ、海外組のできがあまりよくなかった。香川と岡崎はまあまあだったが、長谷部と内田がよくない。試合に出せてもらえないからなのか、力がないから試合に出られないか分からないが、調子がよくないのは確かだ。ウズベキスタンにそこを突かれていたように思う。

遠藤も言っていたが、お互いの距離感がうまくいかなかったことや、セカンドボールの処理が相手が勝っていた。このあたりは個人の意識の問題と技術力があって、個々の力関係でウズベキスタンに負けていた局面が多く見られた。こんな調子だとオーストラリアとか韓国、イラク、イランには勝てないかもしれない。

とはいえ、チームの調子と言うのは波があって一回落としておいて最終予選でまた上げていけばいいのだ。だから、だいじょうぶだ。

女子は貫禄である。先制されてもあわてることなく逆転するし、あとから入った控え組もそこそこのパフォーマンスをみせるあたりチーム力もずいぶんと向上しているようだ。オリンピックを期待しよう。

2012年3月10日

さあ、最終予選だ!

2014年ブラジルワールドカップのアジア最終予選の組み合わせが決まった。日本はB組で、オーストラリア、イラク、ヨルダン、オマーンが入った。A組の方は、韓国、イラン、ウズベキスタン、カタール、レバノンという組み合わせである。

何しろ、あまり相手にしたくなかった国としては、日本戦にやたら張り切っちゃう韓国や三次予選で負けたウズベキスタンやいつも苦戦しているカタールといったところだったので、それが別組にいったので、まあまあよかったのではないだろうか。

さて、B組を見るとオーストラリアと日本が一段上なので、その点でも有利である。早い段階でこの2国が抜け出すと他の国が戦意をなくすということも考えられる。最初のオマーン、ヨルダン戦がホームでやれるのでこの点でも恵まれた。出足でうまくスタートしてオーストラリアと戦いたいものである。

オーストラリア以外ではイラクが強いと思うが、何せ監督がジーコだからだいじょうぶだ。(笑い)ということは、相手チームがどうのこうのというより、選手のコンディショニングだとかケガといった内部の準備が重要になる。まあ、長丁場となるので思いもよらない事態も起こったりするので、選手層をもっと厚くするとか、若手新戦力の台頭やスタッフの不断の努力も必要になってくる。さあ、いよいよ決戦である。是が非でも本戦出場は譲れないわけだから死に物狂いで戦ってもらいたい。しっかり応援するから。

さて、今日からJリーグも開幕する。今年も混戦になると予想されるが、やはり基軸になるのが昨年の上位チームだろう。柏、名古屋、鹿島、横浜M、G大阪あたりが有力だ。そこに割って入りそうなのが、今年J2から上がったばかりのF東京で昨年の柏のように台風の目になるかもしれない。あとは浦和が復活なるかであろう。

Jリーグもさっき言ったように日本代表の底上げを図るためにもレベルの高いいいサッカーをやってもらいたいと思う。天皇杯やゼロックススーパーカップなどを見ていてもかなり質の高いものを見せてくれているので期待したい。Jリーグのおもしろさは、チームごとの個性だと思うので、そうした色をいかんなく発揮して意地のぶつかり合ったエキサイティングな試合を見たいと思う。

2012年3月15日

五輪出場だ!

昨日のロンドン五輪のサッカーアジア最終予選でU-23日本代表は2-0でバーレーンを下し、見事本大会出場権を獲得した。まずはおめでとうと言いたい。ただ、まだ予選を通過しただけに過ぎないのでぜひ本番ではメダルを取ってもらいたいものだ。

昨日の試合は、清武、大津という主力が戻って戦力の上積みがされて危なげなく勝った。当初、大迫が累積警告で出られないということでポストプレーヤーをどうするかがあったが、ちょっとタイプが違う大津をそこに起用したがまあまあの結果を残した。

前半は、相手の出方を見ていたようで慎重な出足である。やはり、首位に立って、しかもだいぶ差をつけて有利になったことで精神的な落ち着きが感じられた。サッカーは技術もさることながら精神的な部分の割合が大きいのを改めて思い知らされた。その精神的な余裕が点が入らなくても相手を真綿で首を絞めるようなじっくりとした攻めをもたらした。

後半に入ると、バーレーンも少し意欲を失ったのか緩くなった10分に原口が左サイド深くをえぐり折り返しを扇原が右足で見事にゴールネットを揺らす。このチームのボランチは山村のケガのあとは扇原と山口のセレッソコンビが務めているが、ちょっと物足りなかったのはゴールエリアへの侵入である。3列目くらいからの飛び込みをたまにはやらないと攻撃の厚みがでない。昨日はそれをやってくれた。

1点入るともうこちらのペースである。先取点から4分後に東のセンターリングを大津がつぶれて流れたところに清武が寄せてクリーンシュート。こんなに気持ちのいいシュートもなかなかないくらい見事なものであった。これで勝負あり、ということであとは余裕の試合展開で勝利する。まあ、追い詰められてもこのくらいの試合ができるといいのだが、そう簡単にいかないのもサッカーである。

ただ、今回の最終予選も決して楽なものではなく、一時は突破も危ぶまれたがシリアの自滅で生き返り結果オーライとなった。選手もこうした経験をつむことでずいぶんと成長したのではないだろうか。さて、いよいよ本大会だが、香川だって招集できるわけだからまだまだメンバーも入れ換わるし、オーバーエージ枠を使うのかもあって流動的であるが、ぜひメダル獲得に向けて一丸になってもらいたいものだ。なでしこに負けるな。
  

2012年3月31日

ミスをしたら負け

今年の冬は寒さが続きなかなか春が来ないと思っていたら、やっと春が来たようである。どうも12年ぶりに春一番も吹かないうちに春になったということだが、とはいえ今日は春一番の様相のような強風が吹いている。いよいよ本格的なスポーツの春も到来である。Jリーグはすでに始まっていて、春のセンバツも佳境に入っているなかで、昨日からプロ野球も開幕した。様々なスポーツが熱き戦いを繰りひろげている。

ここ数日で、アメリカ大リーグの開幕試合とか、日本のプロ野球、卓球とフィギュアスケートの世界選手権、UEFAチャンピオンズリーグの準決勝のバルサ対ミランとかを観ていてふと思ったのは、同じスポーツでも感じ方がずいぶんとちがうものだなあということである。ずばり言うと卓球とフィギュアスケートは見ていてあまりおもしろくないのだ。

というのは、これらのスポーツはミスをしたら負けというか、どれだけミスをしないかで勝負が決まってしまうところがある。フィギュアスケートに限らず体操とかシンクロナイズドスイミングなんかもそうなのだが、採点制をとっているものはどれだけ減点を防ぐかである。だから、ひいきにはミスするなと願うが逆に競争相手にはミスしてくれと祈るわけである。

このハラハラ感と意地悪さがどうもすんなりと受け入れられないのである。では、卓球がなぜといわれそうなのだが、昨日の世界選手権で女子日本代表が韓国に負けたのをみていて、結局最後の石川選手が負けたのもミスの回数なのである。特に相手の韓国選手はカットマン(女子選手にこの言い方はないと思うが)だから、つなぎまくって相手のミスを待つ戦法だからなおさらである。

どうもぼくの性格としては、ばんばん攻め合ってより攻め勝った方が勝利するというスポーツが合っているように思う。頼むからミスするなよと応援していると疲れてしまう。おもしろくないのだ。イケイケ応援の方が楽しいのである。

とはいえ、日本人選手もずいぶんとミスに対して強くなったと思う。昔は日本人はプレッシャーに弱いというのが定評で、肝心なところで緊張してミスをおかすというのがよくあった。しかし、石川佳純選手は惜しいところで負けてしまったが、現代っ子たちは臆することなく戦うようになってきたのでたのもしい限りである。

2012年4月 2日

なでしこがどんどん強くなる

昨日のサッカーのキリンチャレンジカップでなでしこジャパンはアメリカと1-1の引き分けだった。W杯で勝って、3月のアルガルベ杯でも勝利し、今回は残念ながらドローだったが、世界ランク1位の女王アメリカに負けないというのも大したものだ。それも試合ごとにアメリカを試合内容で上回ってきているのも驚きである。

前半32分に右のサイドバック近賀が高い位置から川澄に横パスを通しそのままゴール前に駆け上がったところに川澄から絶妙の浮き玉パス、それをゴール前にセンタリングするも相手ディフェンスにクリアされるも戻ってきたこぼれ球をシュートして先取点をあげる。この試合初めて高い位置取りができたと思ったら得点に結びつけるというすばらしいものであった。

これはキンちゃんのセンスによるものであるが、彼女のプレーは好きだ。今鹿島の監督をやっているジョルジーニョにスタイルが似ている。ただ、昨日の得点のシーンはバルサのダニエウ・アウヴェスを彷彿とさせる動きであった。今のサッカーはサイドバックの得点能力が問われると思うので、なでしこのキープレーヤーのひとりであろう。

試合は後半にクリアミスをモーガンに決められ同点に追いつかれてそのまま試合終了。前半はかなり良かったが後半は息切れとういうか集中力が切れて、何度も危ない場面をつくられていたから、結果としてはこんなものかもしれない。本当に、前半の戦い方はすばらしかった。高い位置からのプレスからチェイシングでアメリカからかなりボールを奪えていていい攻撃ができた。

ところが、ときおり見せる不用意な緩い横パスあるいはバックパスをカットされ反撃を許すシーンが増えてきて相手にペースを握られてしまう。この辺が今後の課題だろう。パススピードをあげないと危険だし、リズムも崩れてしまう。なでしこのスタイルはバルサを意識しているかもしれないが大きな違いはパススピードである。

そう言えば、昨日試合は、そのちょっと前に見たUEFAチャンピオンリーグ準決勝のバルセロナ対ACミランの戦いを思い出してしまった。なでしこがバルサでアメリカがミランという見立てである。ミランのイブラヒモビッチがアメリカのワンバックである。ただ、なでしこも宮間がシャビに、川澄がメッシに、近賀がダニエウ・アウヴェスになるにはまだまだだ。

それにしても、なでしこの成長は目を見張るものがある。高い位置からのプレスもそうだが、玉際に非常に強くなった。あれだけ体格差がある相手に対して臆することなく当たっている。こうした進化はどうしてなったかというと「経験」と「自信」だと思う。W杯で運よくアメリカに勝った経験が自信になり、自信から生まれた一段レベルの高いプレーができるようになり、それでまた勝って、更に新たな自信が生まれということを繰り返している。オリンピックは期待できそうだ。
  

2012年4月 6日

強いわ

昨日神戸で行われたキリン・チャレンジカップで日本女子代表は、世界ランク4位のブラジルに4-1で快勝した。前半16分に宮間のFKから相手のオウンゴールとなり先制点を奪う。しかし、前半ロスタイムにFKからブラジルに決められ同点で試合を折り返す。後半に入ると、13分に永里が頭で、16分には左サイドの華麗なパス回しから、永里に合わせそのシュートがこぼれたところを宮間が足で押し込む。とどめは、近賀の右からのクロスに菅沢が滑り込んでゴール。

まあ、ブラジルを圧倒したという感じだ。マルタという図抜けたの選手がいないとはいえ、五輪2大会連続銀メダルのチームを寄せつけない強さはいよいよ本物である。先のアメリカにも内容では上回る試合をしていたので、今回で金メダルの可能性にまた一歩近づいた感がある。しかも、大黒柱である沢の不在を感じさせない戦いぶりにチームとしての成長を見る。

もともと、日本のチームは組織力のよさを言われるが、今回の2試合をみていると個人の進化も大きいなあと思う。もともと力のあった宮間、近賀、大野、阪口、鮫島といったところはそれなりのプレーぶりなのだが、かなり向上がみられた選手に、永里、川澄、宇津木、熊谷といった中堅どころと言われる選手があげられる。

なので、チーム全体の底上げができたということだ。永里のポストプレーは世界一である。体の強さもさることながら、うまくボールキープができるようになった。ここでのタメがずいぶんと効果を発揮した。川澄は、スピードとテクニックが同時に融合されて結果、ボールを奪われる回数が減って、これまた別のタメのポイントとなった。

ぼくは、今大会前までは宇津木という選手を買っていなかった。なぜなら、テクニックに走ってカッコよくやろうとするし、そのためもあってかプレースピードが遅いという欠点があった。しかし、昨日のボランチではその欠点が解消されて素早い動きも備わってきてこれなら及第点が付けられる。熊谷はセンターバックから縦へのフィードの精度があがったということや自信を持ったからだと思うが非常に落ち着きが出てきた。

たしかに組織プレーも大事なのだが、その高いレベルの組織プレーを支えるのは当たり前のように個人能力なのである。その個人がそれぞれレベルアップしているのだからたのもしい限りである。若い選手もけっこういるので、これからなでしこジャパンは世界に君臨し続けてほしいと願っている。それはきっと、男子代表にもいい影響を与えることだろう。
 

2012年5月 4日

たまにはベイスターズの弱さを嘆いてみるか

今季ベイスターズは、球団オーナーがDeNA、監督も中畑清となりかなり期待はしていたのだが、予想通り?定位置の最下位にいる。昨日のヤクルト戦は3-1で久々の勝利である。打ってははケガで出遅れていた筒香の復帰しての活躍と投げては開幕投手高崎がやっと勝利をつかむ。しかし、4連続完封と連敗を6でストップしただけなので手離しで喜ぶものではない。

それにしてもひどい。チームの成績をみると一目瞭然で、わかっていながらあきれかえる。勝ち数・負け数もちろん勝率2割9分2厘は断トツ最下位、得点・失点も言うに及ばず、チーム打率1割9分4厘、防御率3.66ももちろん最下位である。もう首位中日から9.5ゲームも離されてしまった。打てないわ、打たれるわではどうしようもない。

ぼくの印象だと今年は投手陣は比較的がんばっていると思う。去年は早々と試合が成り立たなくなることがあったが、今年はふんばっている。だから、このていたらくの原因はもう打てないことに尽きる。打率もさることながら、本塁打数がたったの4本ですよ、ヤクルトのバレンティンなんて一人で9本も打っている。

開幕当初は中畑も元気がよく、マスコミでも取り上げらていたがここのところあまり見かけない。さすがに声も小さくなったようだ。でも、いつも思うのだが野球は監督の力なんて大した影響力がないから、この弱さの原因は采配とかいった問題ではない。多少選手の起用法で影響力を行使できるが、おおかたは選手の力不足である。

野球というのは、団体競技と思われがちであるが、これはまぎれもなく個人競技である。サッカーとかラグビー、バスケットボールなどとは全く違っていて柔道とか水泳とか体操といった個人競技である。ピッチャーとバッターの勝負は柔道だし、盗塁は水泳で守備は体操競技である。だから、野球の監督はオリンピックの柔道監督と一緒である。試合が始まったら監督はなにもできないというのも同じでしょ。

それと、ほとんどピッチャーとバッターの勝負で決まってしまうのだが、打つ方が攻撃で投げるのが守備と思われがちだけど、実は反対なのです。サッカーやラグビーではボールを支配している方が攻撃しますよね。野球はどうでしょうか。ボールを支配しているのは投手であり、守備についた方ですよね。だから、ボールを持っている方が攻めているのです。

何を言いたいかというと、攻撃と守備の考え方を変えてみたらと思うのである。打撃は攻撃ではなく守りなのだということである。だって、ボールが相手にあるのだから攻められないでしょう。ピッチャーがあの手この手と攻めてくるのを負けない(三振させられる)ために、バットに当てるか、向こうが自滅する(四球)ように守るのである。もうこうやって守備のチームにするんだと宣言すればいい。そんなことでうまくいくはずがないと言われると思うが、何か変えないとどうにもならないので苦し紛れに言っているのだ。

もう今シーズンはあきらめたから、将来を見据えた戦いをすればいい。中村とかラミレスとか森本といったよそからベテランを連れてくるのもいいが、生え抜きを育成するというのも大事だと思う。両方をうまくミックスした形が望まれるのだが、そこに戦略がなければいけないのだが、それがあるようには思えない。

これは、シーズン中の監督采配とかコーチの知恵や指導といった問題ではなく、マネジメントに関わることだろう。高田繁がGMになってフロントに若手の優秀な人が入ったと聞いていたがそれがどうなっているのか良くわからない。もうこうなると強くなるために「マネーボール」にならえばいい。高田がビリー・ビーンになれるかどうかは別として、あのセイバーメトリクスによるチーム編成をするのだ。

セイバーメトリクスというのは野球を統計学的手法をもって分析することで、そこで選手獲得の基準として重視するのが、出塁率、長打率、選球眼である。ビリー・ビーンはこれで選手を集めてオークランド・アスレチックスを強豪チームに引き上げたのである。いいですかこれって“守備”ができる選手を集めたのである。
  

2012年5月21日

チェルシーが勝っちゃった

UEFAチャンピオンズリーグ決勝、バイエルン・ミュンヘン対チェルシーの試合はPK戦までもつれこんだ結果チェルシーの優勝となった。決勝の舞台となったのはバイエルンのホームスタジアムというバイエルンにとっては幸運なめぐり合わせになった。だから、有利に働くと考えられていたが、圧倒的に攻めながらも勝利を呼び寄せることはできなかった。逆にホームの緊張感から堅くなった可能性がある。

試合の展開は、攻めるバイエルンをチェルシーが守る構図である。再三のチャンスにも関わらずシュートが入らない。ようやく、終盤の83分にミューラーのヘディングシュートで待望の先制点をあげる。これで勝負あったかと思われたその5分後、チェルシーは初めてのコーナーキックからドログバが値千金の同点ゴールを決める。これは、女子ワールドカップ決勝でアメリカ相手に沢がみせた同点ゴールを彷彿とさせるものであった。

こうなると、チェルシーのペースかと思われた延長戦でそのドログバがペナルティエリア内でファイルを犯しPKを与える。ところがこのPKをロッベンがミスする。そのまま試合終了となりPK戦へ。バイエルンが2人外して最後ドログバが決めて、チェルシーは初の栄冠を手にする。こうみるとドログバの独り舞台の感もあるが、辛抱強く守りぬいた組織力のたまものであろう。

前半のほうは、さすが世界のトップの試合と思わせる内容で、攻守の切り替えも早く、高い技術力で質の高いゲームだと思っていたが、だんだんとその評価が落ちてきた。というのも、圧倒的に攻めていたバイエルンが何本も放ったシュートの精度が悪いし、単調な攻めが続いたからである。何しろ、シュート数が24本でそのうち枠に飛んだのが7本である。

攻め方も、右のロッベン、左のリベリの両看板にボールを預け、彼らの個人技で突破するというもので、しかもロッベンは左利きでリベリは右利きだから、ほとんどが中央に切れ込んでいくスタイルである。だから、中央のマリオ・ゴメスがぜんぜん生きないし、守る方からすれば読めてしまうのである。もっと、バリエーションを持たないと二人の突破が威力を失う。ブンデスリーグでドルトムントに勝てなかったのはこんなところにも原因があると思う。

それにしても、チェルシーの粘り強い守備は評価できる。あのバルセロナの攻撃にも耐えたのだから本物だ。この試合でも要のジョン・テリーを欠くなかで落ち着いた守りをみせたが、その中心にいたのが、フランク・ランパードだ。ボランチで相手の中央への絞り込みに対して的確に対処していたし、守備から攻撃への起点となって統率していた。影の功労者である。

まあ、「PK戦はクジのようなもの」だけど、勝つか負けるかで天と地のほどの差がある。両チームのキーパー、チェフとノイアーは二人とも超一流だから、PKを蹴る時の緊張感はタダものではないと想像できる。そのPKに関してぼくの経験から言いたいことがある。

テレビの解説で清水さんも同じことを言っていたが、助走を長くとった方がいいと思うのである。なぜなら、助走を長く取るということは、キーパーがどちらに動こうが決め打ちで左右どちらかの上隅に強いボールをければいいだけと割り切れるから精神的に楽なのである。この試合でも、キーパーに同じ方向に跳ばれても入れていた。遠藤のようにキーパーの動きを見てという蹴り方もあるが、迷いの入り込む余地があってリスクが大きいのである。ここでもランパードの蹴り方がお手本になる。ともあれ、おめでとうチェルシー。
  

2012年5月24日

さあ、いよいよ最終予選だ

昨日、静岡・エコパスタジアムで行われた日本代表はアゼルバイジャンとの国際親善試合で2-0というまあまあのスコアで勝利する。得点は、前半終了間際と後半13分で真剣勝負だといい感じの得点経過であるが、昨日の試合ではもう少し早い時間で取らないといけないとは思う。しかし、代表の試合も久しぶりだったのでこんなものかと思う。従って、6月3日から始まる最終予選に向けて期待を持てる内容であった。

相手のアゼルバイジャンは。FIFAランクでは100位以下だけどいいチームである。中東の国に似たサッカーでもあったので、いいシミュレーションになったのではないだろうか。ところで、アゼルバイジャンの監督はベルティ・フォクツなのだ。ぼくらの年代のものにとってはあこがれの選手で、西ドイツ代表として1978年に地元で開催されたワールドカップの優勝メンバーである。小さい体で闘志あふれるプレーぶりは目に焼き付いている。そんな闘将が築いたチームらしかった。

いつもの遠藤、今野、吉田、李を欠いた布陣でスタート、彼らの替わりに細貝、伊野波、栗原、森本が入る。それと本田が9カ月ぶりに復帰したのでそのプレーぶりにも興味が行く。本田がいない最近の代表の試合があまりかんばしくなかったので、彼の存在感を推し量るいい機会になったが、結果としては大きな位置を占めているのがわかった試合だった。

誰もが異口同音にいっていたのが、「タメができる」ということだ。強靭なフィジカルによるキープ力でタメを作ってくれるので周囲が非常に動きやすくなる。昨日の一点目もタメというより強いフィジカルで長谷部とのダイレクトパスの交換ができたために長谷部がフリーとなり、その結果また香川がフリーとなりスルーパスが出せ、あとは香川の個人技で得点できた。こうしたパターンは、これからの戦いの武器になりそうだ。

後半の2点目は香川からのクロスに本田が頭で合わせて落ちたところを岡崎が押し込む。その他惜しかったものに本田のバーに当たったフリーキックと酒井からのクロスに合わせたヘディングがある。こうしてみるとほとんどが本田がらみである。本田がもう少しヘディングがうまければ得点がもっと増えたかもしれない。

これから、遠藤が戻ってビルドアップする機能を果たすだろうから、さらによくなる可能性があるが、本田との連携がうまくいくかどうかがある。あとは、トップをだれにするのか、右サイドの内田と酒井をどうするのかが課題だろう。昨日も、香川、岡崎はいい動きをしていたが、トップの森本、前田と右サイドの内田があまり目立たなかったのが気になったからである。

ただ、その酒井や高橋、宮市といった初選抜の選手がいいパフォーマンスを見せていたので、層が厚くなった。どんどん競争させたらいいと思う。これから恐いのが選手のケガであるから、そういった意味では代替選手の能力アップはたのもしいのである。いずれにしろまあまの結果だったので、6月3日のオマーン戦に向けて準備はできてきたと思う。あとは、フィジカル面をあげていけば大丈夫だろう。負けられない熱い戦いが始まる。
  

2012年6月 1日

ぼくが選んだプロ野球最強のベストナイン

前に「プロ野球 最強のベストナイン」(小野俊哉著 PHP選書)の紹介をしたが、その中に昔のそれこそ戦前の選手も入っていたことや、単に記録として残っているデータをたよりに選んでいるので、若干納得感に欠けていた。そこで、ぼくの知っている時代から、強いチームとして編成するにはという観点で選んでみることにする。

野球はサッカーと違って基本は個人競技だから、サッカーのような相性とかチーム戦略に合致しているかといった評価はないのでデータだけで選んでもかまわないと思うが、自分が監督になったつもりで選んでみる。選び方を本と同じように打順からなのか、それとも守備からなのか迷ったが、ぼくは守備にした。というのは、打順は変動しやすいので比較的固定されている守備で選ぶことにした。投手は先発5人、中継ぎ抑えで3人とした。また、指名打者は選ばない。

まずは、投手だが、まあ数多くいるので選ぶのが大変だが、ぼくの知っている世代だから、1950年代終わりから現在までとなる。ということで本にならって、年代別で追ってみる。50年代から60年代では、稲尾和久、金田正一、小山正明、村山実、皆川睦雄、権藤博、米田哲也といったところですか。70年代では、江夏豊、鈴木啓示、村田兆治、山田久志、堀内恒夫。80年代は、江川卓、東尾修、桑田真澄、遠藤一彦、北別府学。90年代が、斎藤雅樹、工藤公康、野茂英雄、佐々岡真司、星野伸之。さて2000年代では、ダルビッシュ有、杉内俊哉、上原浩治、斎藤和己、松坂大輔、黒田博樹、三浦大輔、田中将大といったところである。

救援投手では年代別というより成績や印象からみると、佐々木主浩、高津臣吾、岩瀬仁紀、藤川球児、江夏豊、牛島和彦、山本和行、与田剛、赤堀元之、鹿取義隆といったところですね。さて、ここから選ぶのですが、江夏をどっちで選ぶかがありますが、先発にしておきます。先に救援投手を選ぶとこれはもう最初の3人ですね。すなわち、佐々木主浩、高津臣吾、岩瀬仁紀で決まりでしょう。

さて先発の5人ですね。どうも子ども時の印象と大人になっての印象では子どもの時の方が強い。それと、プロ野球の人気度といったものも影響するから、どうしても昔の選手に肩入れしてしまう。なので、稲尾、金田、権藤博、江夏、野茂ですね。要するに“凄み”があるかでしょうね。そういう意味だと、尾崎行雄と池永正明がもう少し長く現役をやっていたらどうだったかと思ってしまう。

いよいよ野手ですが、もう決まりきったポジションがありますよね。はい、ファースト王貞治、サード長嶋茂雄は誰が何と言おうと動かせませんね。川上や中西、掛布も可哀そうだけど入れません。あとキャッチャーは野村克也か古田敦也でしょうが、ぼくが子どもの時にファンだったから野村も外せない。さあ、セカンドとショートですね。セカンドは本当は渋く安藤統夫と生きたいのですが落合です。意外と思うでしょうが、ロッテ時代の1981年、1982年にパリーグのベストナインの2塁手に選ばれている。

ショートは古いところで、広岡達郎、吉田義男、豊田泰光といったところだが、坂本敏三、石毛宏典、松井稼頭夫、井端弘和といった面々がいるが、ぼくの好みで石井啄朗といきましょう。走攻守のバランスがすばらしい選手である。

外野も選ぶのが難しい。打撃優先か守備も評価するのか、そのバランスかである。まずは候補として、山本浩二、福本豊、若松勉、張本勲、秋山幸二、イチロー、青木宣親、内川聖一あたりかなあ。まあ無難なところでレフト山本、センター福本、ライトイチローだろうな。これも走攻守のバランスから選ぶとこうなる。

さて、ここから打順を決めていこう。指名打者が入れないとする。

1番 :福本豊 センター 阪急
2番 :イチロー ライト オリックス、マリナーズ 
3番 :王貞治  ファースト 巨人
4番 :長嶋茂雄 サード 巨人
5番 :落合博満 ロッテ、中日、巨人他
6番 :山本浩二 レフト 広島
7番 :野村克也 キャッチャー 南海、ロッテ、西武
8番 :石井啄朗 横浜、広島

うーん、これこそ最強のベストナインでしょう。皆さんも、自分なりのベストナインを選んでみてはいかがでしょうか。

2012年6月 4日

快勝スタート

昨日、埼玉スタジアムで行なわれた2014年W杯アジア最終予選の対オマーン戦で日本は3対0と快勝した。まずは幸先のよいスタートが切れた。最終予選というのはこれまでは接戦続きで、楽勝したことがなかったと記憶しているが昨日は安心して見ていられた。とくに初戦は何となく緊張するもので、ホームでなかなか点が入らないとその硬さが徒となって星を落としたりする。

試合は日本が非常にいい入り方をした。いきなり続けてコーナーキックをとったのがその表れで、しかも12分といういい時間帯に先取点をあげる。左サイドで何本かのパス交換から長友が抜け出して絶妙なクロスが本田にぴたりと合って、ボレーが右隅に決まる。絵にかいたようなビューティフルゴールである。パスが、横を主体にした逃げの交換ではなく、縦を主体にした攻撃的なものであったのが奏功した。

それから、気が抜けたのか攻撃の鋭さを失ってしまって緩くなってしまった。きっとこんなにうまくいくとは思わなかったのでほっとしてしまったのではないだろうか。外野席からはどうして畳みかけていかないのだと、もっとアグレッシブにとか声がするが、そんな簡単にはいかない。だいいち相手だって、最終予選に進んできたチームだから力はあるから、一気に崩せるわけにもいかないのだ。

後半に入っても日本の攻勢が続き、後半6分に香川から前田にバックスの裏を突くパスが送られ(オフサイドくさいが)押し込む。フォワードは本田のようなきれいな得点もいいが、こういう泥臭い得点もうれしいものだ。さらにもっと泥臭かったのが岡崎の3点目で、得意のシュート・キーパーはじく・それを体ごと押し込むスタイルで勝負あり。

守備の方もまったく危なげなく完封した。ということで、理想に近い形で初戦をものにした。やはり何といっても海外組の成長のあとがはっきり出ていた試合でチームとしても一段とレベルアップしている。あと、途中で替わって出た酒井、細貝、清武が先発に負けないパフォーマンスを見せていたのもたのもしい限りである。

しかし、これで手離しで喜んでばかりいられなくて、ホームで相手が一番組みやすいオマーンだたことが快勝につながっただけで、これからの相手、そしてアウエー戦は気が抜けないと思う。かならず、どこかでピンチが来るのでそこをどう乗り切って行くのかが本当の意味のチーム力を問われるのでがんばってほしいと思う。まずは、よしよしというところである。

それにしてもまた言いたくないのだが、テレ朝の越後、松木の解説はどうにかならなのか。辛口だか何口だか知らないが、自虐解説とバカ論評はたまらないので消音にして見ていた。テレ朝はこれに限る。

2012年6月 9日

よし2連勝だ !

昨日さいたまスタジアムで行われたサッカーW杯アジア最終予選第2戦で日本代表はヨルダン代表を6-0という大差で撃破する。初戦のオマーン戦が3-0でその時は、多くのメディアは“快勝“と書いたが、今度は”圧勝“である。こんなに楽な気分で見たのも珍しい。

立ち上がりからすぐに日本のペースで相手のヨルダンは疲れなのかぜんぜんついてこれない。いいようにパスが回り、得点の匂いがぷんぷんする。そんななか前半18分に本田のコーナーキックを前田が肩にあてて先制する。こうなるとあとは追加点がどのくらい入るのかといった感じになる。

その4分後の22分に遠藤からのスルーパスに本田が走り込んで2点目をあげる。27分には相手の選手が2枚目のイエローカードで退場となる。11人でも劣勢なのに10人となってはもうヨルダンに反撃する力はない。そのあと、本田と香川が決めて前半で早くも4-0となり、完全に勝負ありである。

後半に入っても、前田が得たPKを本田が決めハットトリック達成。さらに、負傷の吉田に替わって出場した栗原が得意のヘディングを決めて6-0となる。ほんと圧勝ですね。待望の香川の得点も生まれ、遠藤のスルーパスも冴えて、内田も健闘していたし、吉田の負傷離脱は痛かったが、他の選手がみな好調なのでチーム全体がよくできあがっている。

相手のヨルダンのハマド監督も言っていた「やはり日本は強い。きょうの出来ならブラジルと対戦しても勝てるだろう」というのはちとほめすぎだろうが、アジアナンバーワンの力だと思う。昨日の試合をみて、従来から得意のパス回しも一段とスピードアップしてきたのが驚きであった。パスのスピードと動きの速さは相当高いレベルになった。このパスサッカーならスペインに負けないというのもほめすぎだが、日本の特徴が出るようになってきた。

12日にはアウエーでオーストラリアと対戦するが、今の調子では勝てるだろう。ただ、このまますんなりといかないのがW杯最終予選で、というのも長丁場なので必ず波があるので、どこかでチーム力が落ちるからその時にどう耐えられるか、あるいは救世主が現れるかである。幸い控え選手に可能性のある選手がいっぱいいるので期待できる。まずは最高のスタート切った。
  

2012年6月11日

勝ったぞ!

このところ、サッカーの試合を見る機会が増えている。日本代表のW杯最終予選があり、UEFA EURO2012も開幕して、楽しい観戦スケジュールが続いている。そこに昨日はもうひとつ加わった。2012年度高校総体の神奈川県2次予選が行われたのである。神奈川県は登録校が半端なく多いので、1次予選があってそこで勝ち上がったチームとシード校が2次予選で激突する。2次予選は全部で28校が参加しているので、第1、第2シード以外は一回戦からスタートして優勝するにはそこから5回勝たなくてはいけない。

わが母校の湘南高校は第5シードながら、同じ第5シードの日大高校と対戦する。場所は藤沢六会にある日本大学生物資源科学部のグランドで人工芝で良好なピッチである。今の高校生はこうした整備されたグラウンドでできるので幸せだ。ぼくらのころは芝生なんて夢で土のでこぼこのグランドでやったものだ。

さらに、昔と違うのは試合中に水を飲むことだ。試合は40分ハーフで行われるが、何とそのハーフごとの中間で給水タイムというのがある。審判が笛を吹いて試合を止めて選手がみな水分を補給するのである。そうそう、そんなことよりもっと違うのは選手の個人技が格段にうまくなっていることだ。ぼくらの時は、まともに蹴れないやつとか、ヘディングで頭をすくめるやつとかいましたねえ。おそらく、今はほとんどの子がサッカースクール出身だからボール扱いは年季が入っている。

さて、試合の方だが、両校ほぼ同じくらいの力なので拮抗していて、一進一退の攻防が続く。お互いに何回かのチャンスを逸して、80分では決着がつかず延長戦に突入する。すると、延長開始してすぐに湘南はチャンスを迎える。右サイドの奥からゴール近辺まで運んでそこで粘ってゴール前に流したところを押し込む。待望のゴールで応援席も盛り上がる。続いて、後半にゴールライン近くのフリーキックから綺麗に逆サイドから走り込んだ選手に合いみごとなヘディングシュートを決める。あとは、日大のセットプレーから何度かきわどいシーンを作られるが、キャプテンのゴールキーパーが守りきり勝利する。

まだ、縦パスばかりで横への展開がないとか、パスが単調でつなげないというところなど不満はあるが何とかものにしたのでまずは良かった。さて、次の2回戦は第1シードの桐蔭学園である。この相手は実は昨年も同じこの大会の2回戦で当たっていて、その時は終了3分間に入れられて0-1で惜敗したのである。

そのあと勝ち上がって優勝した桐蔭学園は、その後の全国大会でなんと優勝してしまったのである。全国優勝できるようなチーム相手に健闘したわけだから、かなり自信もついたし、少なくともものおじしなくなったことが大きい。今年のチームは昨年のチームより一段力は上だから期待できそうだ。ぜひ、全国に行ってほしいと思う。
  
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2012年6月13日

サッカーのレベル

昨日オーストラリアのブリスベンで行われたW杯アジア最終予選 オーストラリア対日本の試合は、1-1のドローであった。結果的には強豪相手のアウエーで勝ち点1はまずまずであろう。前半0-0で終わっての後半10分に相手の選手が2枚目のイエローカードで退場なり、数的優位になった日本がショートコーナーから本田がゴール近くに切り込み栗原がゴールして先取点を奪う。

これで勝ったと思ったら相手のコーナーキックのときに不可解な判定でPKを取られ同点に追いつかれる。その後栗原も2枚目のイエローカードで退場となり、ドローとなる。まあ、レフリングのひどさを嘆いても始まらないのだが、あれは“埋めあわせ“ジャッジの典型でやってはいけないことだ。自分のミスジャッジを引きずってそれを帳消しにしようとする意識がそうさせている。本当は慎重になるべき2枚目のイエローを簡単に出して退場させてしまったこと、PKになりそうなファウルを見逃したことなどが重なって、しかもスタジアムの雰囲気にのまれ、何とかPKにする機会をうかがっていたのだ。

まあ、これ以上言ってもしょうがないのでここまでにして、昨日の試合を見ていてサッカーのレベルというのを考えたのでそのことについて書く。一昨日の記事にも書いたが、今EURO2012や高校総体の神奈川県2次予選を見ているが、それぞれのレベルの差とやっているサッカーの質が違うなあと思ったからである。

もちろん、サッカーの最高峰のレベルにあるのがユーロで特に優勝候補と目されているような、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、イタリアといった国々のサッカー、日本の高校生のサッカー、そしてその間にあるアジアの国々のサッカーのどこが違うのだろうか。それを解くカギとして、グランドの使い方、パスの質、ボールコントロールの3点だと思う。当然、フィジカルな面や戦術もあるが、最後は個人の能力ですから、この3つの要素に勝るものではない。

まずは、グランドの使い方ですが、高校生のサッカーの一番劣っているのは、グランドを広く使えないという点です。まだまだ少年サッカーでみんながボールに集まってしまうのが直っていません。技術と体力が不足していることもありますが、視野を広く持てないことにあります。その点ではアジアもここまで来るとグランド一杯に使えるサッカーをします。

つぎの、パスの質というのは、簡単に言うとパスの長さ、高さ、スピードです。これは、それぞれのチームで持ち味は違ってきます。昨日の日本対オーストラリアで言えば、グラウンダーのショートパスの日本に対してハイボールのロングパスのオーストラリアという構図でした。これは、保有選手の個性にもよるところがあり、一概にどちらがいいかわかりません。

ところが、アジアのレベルだとそうかもしれませんが、ユーロを見るとロングボールを蹴り込んで、それに競り勝って落ちたボールをねらう戦法は通用しなくなっています。スペインに代表されるように、低い長短の速いパスを回して崩していくのがトップレベルになっています。ですから、言っちゃあなんですが、オーストラリアのサッカーはアジアのレベルまででそれ以上は難しいのです。

最後の、ボールコントロールですが、ボールを扱うということは何をするかというと、ボールを止めて(運んで)蹴るという単純なことです。高校生はまだこのことが十分できていないために、アバウトに止めて、アバウトに蹴るので、ボールがあるところに皆が密集することが合理的な選択になって、グランドが広く使えないのです。

止める、蹴るのうちまず大事なのは止めることです。自分の次の動作がしやすいよな位置にボールを置くことです。さすがにアジアの最終予選に残るようなチームの選手はみなレベルの高い技術を持っています。日本代表のボールとラップの技術は格段に向上しています。守備側はボールを止めた瞬間に奪いに行くというのが鉄則ですから、ここがうまくできるとボールポゼッションが高くなるのです。

しかし、現代のサッカーは止めるのがうまいだけでは十分ではありません。求められるのは受け手が次のプレーがしやすいようにパスを出す技術です。スペインのサッカーを見てもわかる通り、止めて蹴る、止めて蹴るという節目のある動作ではなく、連動して流れるように動くプレーが世界を制するのです。パスをもらった選手がディフェンダーをかわしやすいように、キーパーの逆をつくシュートが打ちやすいように、サイドバックの上りがトップスピードになった時に出してやるといった高度なパス技術が必要となってきています。

このように、各レベルで必要な戦術や技術があって、その中で、その上をいく戦術と技術を得たところが一段上のレベルにいけるのです。最近の日本代表の試合をみているとかなりいいところに来ていると思うが、オーストラリアのロングボール戦術を軽くかわせるようにならないと、世界には届かないのである。ホームで次戦にはその差を見せつけてほしいものだ。
  

2012年6月25日

貫禄のスペイン、大人のイタリア

EURO02012欧州選手権もいよいよ準々決勝に入った。すでにポルトガルがチェコを、ドイツがギリシャを下して4強入りを決めているが、残りのスペイン-フランス、イングランド-イタリアの2試合が行われた。大会前から強いと言われた伝統の強豪国同士の対戦である。

まずはフランスと対戦したスペインが順当に勝ち進んだ。スペインはまたセスクをスタメンに入れて“ゼロトップ“のフォーメーションで試合に入る。一方フランスは、背に腹は変えられず守備を重視した布陣で対抗する。スペインは相変わらず高いボールポゼッションから鋭くえぐろうとするがなかなか崩せない。

しかし、前半19分イニエスタが持つと左サイドを駆け上がったアルバに絶妙のスルーパス。これをアルバがわずかなタイミングでバックスをかわしセンターリングすると逆サイドから詰めたシャビ・アロンソがヘッディングでゴールを突き刺す。“イニエスタ・セニョール”あなたはえらい。見事というほかない。スペインのパスサッカーはこの人なしでは語れないだろう。

後半に入るとさすがにフランスも攻め込み、何回かチャンスを作るがカシーリャスがあわてる場面さえ作れない。リベリーがあの恐い顔で攻め上がるも孤軍奮闘といった形である。すると試合終了間際にはペドロがゴール真近に突進するとたまらず後から倒してPKを与えてしまう。これをシャビ・アロンソが再び決めて勝負あり。

というわけで、スペインがあぶなげなく勝った試合で、まさに貫禄の勝利といったところである。さすが世界チャンピオンである。あのポゼッションサッカーはますます円熟味を増してみていてほれぼれする。バックスを含めてみな実に巧みなボールさばきをする、しかも密集したところで細かいパスを平気で通してくる。

もうひとつの準々決勝のイングランド対イタリアは息詰まる熱戦で90分でもゼロゼロのままで延長に入っても決着がつかず、PK戦へ突入。イタリアが一旦は不利になりながらイングランドの失敗に助けられる形で劇的な勝利を収める。試合経過では有利に進めていたイタリアの順当な勝利とも言える。

この試合は非常にレベルの高いすばらしい一戦であった。何といってもクリーンな試合でファウルも後半の後半で疲れてからは少し出てきたがそれまではほとんどなく大変フェアな戦いで、これが世界基準だと改めて思い知らされた。さらに、スコアレスだったが、惜しい場面も多くあり、攻守で白熱したシーンの連続であった。

試合はイタリアが押していたが、かつてのイタリアのサッカーとは違ったサッカーを展開していた。現代ではスペインに代表されるようなパスサッカーがもてはやされているが、かつてのカテナチオと言われた守備重視のサッカーからパス回しを主体にしたサッカーに変貌していた。

その中心にいるのがピルロであるが、イタリアの変貌をもたらしたのは、バロテッリとモントリーヴォである。バロテッリは高い身体能力とシュート力で攻撃の柱になっていたし、モントリーヴォは華麗なテクニックでタメを作れ中盤の起点となっていた、この二人は従来のイタリアチームからすると異質なタレントで変化の象徴である。彼らをピルロが指揮者のように操ったのである。

イングランドもいいサッカーをやっていたが、まだ、ジェラードからルー二ーというパターンが多くやや単調なきらいがあった。しかし、テリーを中心としたバックスの献身的な守備は久しぶりにイングランド魂をみた気がした。

結局、象徴的な意味で言うと、ピルロとジェラードの争いだったと言える。イタリアが新たに掲げたポゼッションサッカーをピルロが落ち着いた球さばきで展開したのにくらべ、ジェラードの旧来型のアバウトパスでルー二ーやキャロルに競らせるサッカーと差があったということで、時代遅れになっていることなのだ。まさに、イタリアが大人だったということである。

さていよいよ準決勝は、ポルトガル-スペイン、ドイツ-イタリアとういう夢のような対戦になった。こりゃあもうどこが優勝してもおかしくないのだが、ぼくの予想はやはり、スペイン-ドイツの決勝でスペインの連覇だろう。
  

2012年6月29日

ドイツが負けた

欧州選手権もいよいよ準決勝である。先のスペイン対ポルトガルはPK戦でスペインが制したが、録画するのを忘れてしまい見ることができなかった。ポルトガルもC・ロナウドの爆発がなかったが、王者スペインに対し臆することもなく戦ったようだ。でもやはりスペインは強い。

さて、もう一つの準決勝、イタリア対ドイツは戦前の予想を覆してイタリアが2-1でドイツを破ってしまった。得点も2-1だが、ドイツの1点は後半のロスタイムだから、まあイタリアの堂々たる勝利だ。イタリアは前半の初めにコーナーキックからのフンメルトのシュートをピルロがかろうじてクリアして逃れる場面や、あやうくオウンゴールになりそうなピンチを脱すると、20分にカッサーノが左サイドでうまくマークをかわしてゴール前にクロスをあげると、バロテッリが頭で合わせて先制する。

さらに前半36分には、キーパーからのパスを受けたモントリーボがすぐにディフェンスラインの裏を抜けたバロテッリにロングフィードすると、ゴール右上に強烈なシュート。名手GKノイアーもなす術なし。早くもイタリアが2点リードで前半を折り返す。こうなるとカテナチオのイタリアの思うつぼである。ドイツの度重なる攻勢を跳ね返す。やっと残り時間も3分となって相手のハンドでPKを得て、それをエジルが決めて1点差に詰め寄るが時すでに遅しでジエンド。

あれだけ有利を伝えられたドイツがなぜ負けたのだろうか。前半の出だしのところで決めきれなかったこともあるのだが、チームとしての若さが悪い方へ出たのだと思う。それは先制されてからの戦いかたをみると明らかだ。先制点が前半のまだ20分だったというのにもう焦りが出て浮足立っているように見えた。そんな時は経験のあるベテランが落ち着かせて、普段のサッカーをもう一回やり直すといった対処が必要なのだが、その役目のベテランがいなかった。

そして、かつてのドイツ魂というかガッツあふれるプレーも影をひそめ、変におとなしいサッカーを展開していたようだ。そう、ベッケンバウワーとフォクツがいなかったのである。ただ、だからといって昔のドイツサッカーをすれば勝てるかというとそういう問題でもない。つまり、あきらかにサッカーが変わってきたのである。そこをいちはやく変えてきたのがイタリアである。

現代サッカーはポゼッション主体でその中にぱっと思いもかけないアイデアがちりばめられるというスタイルが強さを生み出しているように思う。イタリアは、ファンタジスタという言葉があるように、バッジョのような創造性あるプレーヤーがいたように素地があったわけである。その点ドイツはアイデアにあふれたプレーというのもせいぜいエジルくらいであまりないので、イングランドと同様古臭いサッカーになってしまったかもしれない。

さあ、いよいよ決勝である。ぼくの予想も軽く外れてしまったのでもう予想はしないが、面白い試合になるのは間違いない。おそらくディフェンス勝負だ。イタリアは針の穴を通すようなパスに対して、一方のスペインはバロテッリとカッサーノの裏への飛び出しに対していかに辛抱強く守り通せるかであろう。すごい試合になる。

2012年7月 2日

魅惑のスペイン

これは旅行会社がいう観光地スペインの惹句ではなくサッカーのことである。EURO2012欧州選手権で優勝を飾ったスペインサッカーにはもう付ける形容詞がなくなってきた。決勝の対イタリア戦でも何と4-0という圧勝である。これで、2008年のEURO、2010年のワールドカップに続いて世界的な大きな大会で3連覇である。

決勝の予想ではイタリアが勝つのではないかという人もいた。ドイツ戦のバロテッリの2発と生まれ変わったサッカースタイルを評価しての見方だった。しかし、いざふたを開けてみるとスペインにいいようにやられ、後半に途中から入ったモッタが肉離れで戦線を離脱してしまい10人になったこともあって大差がついてしまった。

どうしてこんなことになってしまったのだろう。イタリアの方が準決勝からの時間が短く疲労がとれていないというコンディションの違いがあったのは確かだろうが、それより皮肉にもさっき言った生まれ変わったスタイルがこうした結果をもたらしたような気がする。生まれ変わったというのはスペインに近づくサッカーをやりだしたことである。しかし、それは師匠と弟子の争いだからにわか弟子では本家本元に軍配があがるのは無理もないことなのである。

ポゼッションサッカーといってもスペインのものとイタリアのもとまだまだ異質でありレベルが違う。一応ボール支配率は11人同士の時ははぼ互角であったが、イタリアはただ持たされただけで、ピルロがあれだけ下がった位置でしかボールにさわれなかったことがそれを物語っている。それに較べスペインはペナルティエリアの手前のバイタルエリアで確実にポゼッションをしていた。

スペインの得点は前半14分にイニエスタからのスルーパスにセスク・ファブレガスがバックスをかわして右サイドをえぐり、シルバが頭で合わせて先制。すばらしい攻撃で、これが効いた。そして前半終了間際の41分にアルバが猛烈なスピードで駆け上がると、そこにシャビから絶妙のタイミングのスルーパスがでて追加点を奪う。前半で2-0ではイタリアはもうあきらめムードで準決勝のドイツ戦の逆の立場に立たされる。後半の、トーレスとマタの追加点はおまけ。

最初に2点に絡んだイニエスタとシャビの走り込んだ選手の足元にぴたりと収まるスルーパスが勝負を決めた。イタリアのピルロとモンテリーボにはこれができなかった。それにしても今さらながらそうした技術の高さに驚かされる。単にボールを流すというのではなく、受けた選手が次のプレーに入りやすいような位置とスピードをコントロールしていることに感心するのである。

きっと、スペイン国内は大変なことになっているだろう。経済状況がかんばしくないなかでの優勝なので国民にとっては喜びが爆発していると思う。こうなると、しばらくはスペインの王座はゆるがないように思えるが、2年後のブラジルワールドカップでスペインを止めるのはどこの国だ。ともあれ、スペイン優勝おめでとう。

2012年7月12日

サッカー男女五輪壮行試合

ロンドン五輪に出場するサッカー男女代表壮行試合が昨日国立競技場で行われた。同時に試合をするのは異例だそうだがいいことだと思う。ただ昨日は試合結果だけをみると明暗を分けた。なでしこはオーストラリアを3-0で圧倒したが、男子のU-23代表はニュージランドを相手に終了間際のミスで同点に追いつかれてしまうというぶざまな試合に終わった。

なでしこは、五輪出場を逃したとはいえ世界の強豪であるオーストラリアをスピードとボール回しで翻弄した感じがあってよく仕上がっているように見えた。何といっても、病気とケガで出遅れていた沢と岩清水が体のキレもかなり戻ってきたのでたのもしい限りだ。沢も得点したし気持ちよくロンドンにいけるだろう。

一方の男子はちょっと心配だ。昨日の得点はオーバーエイジ(OA)枠で入った徳永の強烈なシュートを相手GKがはじいたところをサプライズ選出の杉本が入れたものである。この1点で逃げ切るのかと思いきやロスタイムで村松が不用意に相手にボールを奪われゴール前のフリーの選手に渡り追いつかれる。

試合としては、押し気味に進めていて、清武からのスルーパスに大津や東が絡み、永井の突破と酒井のクロスでずいぶんとチャンスを作ったのだが、見ていてもなかなか点にはならないような気がした。というのは変な言い方だがバックスがブロックがしやすいようにシュートを打ってくるからだ。特に大津は見た目では惜しいシュートをたくさん打ったように見えるのだが、バックスに読まれているのと本当に力が入ったシュートになっていない。打った後あんなに倒れてばかりいたらいかんでしょ。

最近の彼らの試合を見ていて最大の問題はコンパクトなサッカーができていないことである。前線と最終ラインが間延びしてしまっている。だから、バックからのフィードのパスの足が長くなって、それだけインターセプトされる危険が増え、そこでカットされると引いているので簡単に逆襲を受けてしまう。

もっとコンパクトな陣形にして、それによってお互い距離感をちょうどいい具合にたもたないと日本の強みである早い球回しができない。昨日も選手間の距離感が離れすぎていてチームとしての連動性が感じられなかった。この連動ができないと厳しい。ボランチの扇原、山口が意識してこれをやらないといけないのだが、特に扇原の存在感が薄いのはこれができていないからである。

あと、いまさら言うのも何なのだが、OA枠を使うか使わないかの問題であるが、吉田と徳永というバックスでOA枠を使うことになったが、たしかに守備の弱さはあったのでその補強なのだろうが、はたして効果的なのだろうか。この問題については、ついOAのいい選手を入れると強くなると単純に思う人ばかりなので誰を使った方がいいとかの議論にすぐになる。

ところが、宮本常靖が主張していたOA枠は使うなという論旨は、ほんとうに強いチームになれるのだろうかという疑問である。個人の能力の単純合計としては大きくなるかもしれないが、チーム力はそうした単純計算ではいかないところがある。同年代同士の連携のしやすさ、チーム練習の期間を長く取れることで戦術理解が進むとか、自立しなくてはいけないというメンタリティといったプラス面も大きいのでOA枠を使えばいいというわけではない。ぼくも宮本と同意見で使わないでやるべきだったと思う。ちょっと脱線してすみません。

さて、本番での結果はどうだろうか。カギは初戦のスペイン戦だ。引き分けで勝ち点1が取れたら最高でそこをねらうのがよい。そのためにも、先に言ったようにどれだけコンパクトなサッカーだできるかどうかにかかっている。スペースーを開けたらスペインのあのパスサッカーにしてやられるのは目に見えているからである。なでしこは、再度アメリカに勝てるかどうかだ。ガンバレ・ニッポン!
  


2012年7月22日

サッカーロンドン五輪先発予想

昨日、男子U-23日本代表が最後の壮行試合で強豪メキシコに2-1で勝利した。前半1分で相手のミスパスを清武がカットして、永井からゴール前に流したボールを東が入れて先制する。幸先よく先取点を取ったのはいいが、前半はメキシコのコンパクトなサッカーにいいようにやられ、前半の終わりに見事なミドルシュートを決められ追いつかれる。

しかし、後半は日本もリズムが出てきて互角の戦いになる。そして試合終了近くになって杉本のポストから大津の見事なボレーがゴール左隅に決まり、その後うまく試合を終わらせて終了のホイッスルを聞く。まあ、初戦のスペイン戦に向けていい戦い方ができたのではないだろうか。少なくとも気持ちよく試合に臨める。

さて、いよいよ本番であるが、女子の方の先発メンバーはもう決まっているが、男子がまだどうなるかわからない。昨日の試合の先発がそのまま出てくるとも限らない。関塚はまだ迷っている。こんな時期まで先発が固定されないというのも珍しい。オーバーエージや海外組の合流の問題があってなかなか決められないという面はあるのだが、戦術的な揺れがあるのも確かだ。その象徴が日替わりトップである。大迫が選から外れて、それ以後は大津、杉本、永井が起用されているがあまりうまく行っていない。

ただ、昨日の試合で少し見えてきたところがある。選手交代をみるとその意味がわかってくる。昨日の交替カードは、永井を杉本、東を大津、宇佐美を斎藤、徳永を酒井(高)、扇原を山村である。交替させられた選手はいずれもパフォーマンス的には不満が残ったのだ。関塚はやっとわかってきたのかもしれない。

永井のトップは特に強い相手とやる場合ポストプレーができないから機能しない。東は点を入れてよく動くのだが、インパクトがない。宇佐美はボールをもらう動きがないから仕掛けもできない。徳永は攻撃ができない。扇原は攻守とも中途半端で縦パスも出せなく一時の生彩がなくなった。

ということで大胆予想をする。権田、酒井(高)、鈴木、吉田、酒井(宏)、山村、山口、清武、大津、杉本、斎藤である。交替要員は、後半に負けている場合は永井と宇佐美を、勝っていたら東を投入、守備陣のバックアップとして徳永を待機させる。てなところですが、どうなるでしょうか。

スペインでも初戦は難しいのでひょっとするとと思うので、勝ち点1が取れる試合ができるかどうか。ガンバレ、ニッポン!
  

2012年7月27日

男女とも白星発進

昨日のロンドン五輪男子サッカーの初戦でU-23日本代表は強豪スペインを破ってしまった。一昨日は女子がカナダを2-1で撃破して、男女とも幸先のよいスタートとなった。女子の方はワールドチャンピオンなので順当勝ちかもしれないが、男子はフル代表がワールドチャンピオンのスペイン相手によくぞ勝ったと思う。

順当勝ちと言った女子の方はそれでも立ちあがりはかなり堅くなって少し心配になったが、前半33分に沢―大野―川澄の連携で見事な先制点を挙げるとまあまあ本来の姿に戻る。前半終了間際には鮫島のクロスに相手キーパーが判断を誤り宮間の頭にあたり追加点を入れる。後半カナダに1点返されるがそのまま試合終了。

何といっても沢の復調が試合をコントロールできたし、チーム内の結束にも貢献したと思う。沢から左右に散らすパスが有効で内に絞りがちなカナダを揺さぶった。これで、緊張も取れたことだし、昨年のワールドカップを思い出して再び頂点に上り詰めてほしいと願っている。

さて男子は驚いた。「グラスゴーの奇跡」と言っているが、もはや“奇跡“でもないのではないだろうか。海外のチームで活躍している選手もいるわけだし、アジアチャンピオンなのだからちょっとした番狂わせといったところでしょう。前半34分にコーナーキックを得ると扇原がちょうどいい場ところへ流したところを大津が押し込む。その後、相手のバックスが永井へのファウルで一発退場という事態も味方してそのまま逃げ切る。ちょっと前に大胆先発予想したが、そこで外した永井と扇原が活躍していい方に予想が外れてよかった。

スペインは、なでしこの初戦と同じように追われる立場での初戦はけっこう難しい。最初の入りが緩かったので日本があれっと思ったのではないだろうか。それで、日本チームがスペインはたいしたことないと自信を持ってしまったように見えた。しかし、そのうちスペイン本領発揮と思いきや10人になったせいももちろんあるが、ぜんぜん脅威都はならなかった。

スペインチームはフル代表と同じようなサッカーをしてくるのかと予想していたら違った。早いパス回しで、裏に飛び出す、斜めに走り込むといったスペインサッカーが見られると思ったら、つまらないサッカーをやっていた。メキシコの方がよっぽどスペインらしかった。

だから、スペインサッカーというけれど、本当のところは現在にフル代表、すなわちシャビ、イニエスタ、ビジャ、セスク、アロンソといった面々でしかできないとも言える。フル代表でもありこの間のユーロでも活躍したアルバも出ていたのだが、目立った動きもできなかったことからも、あの選手たちのあのチームだからと言えるのではないでしょうか。これで予選リーグ突破はほぼだいじょうぶそうだからぜひメダルをねらってほしい。
  

2012年7月29日

なでしこ予選リーグ突破

いよいよオリンピック開幕である。これから、各種目で熱戦が繰り広げられる熱い日が続くことになる。この時期は日本中がにわか愛国者となり、ニッポン、ニッポンのコールが響き渡る。早速、柔道の平岡、重量挙げの三宅、水泳の荻野が銀、銀、銅メダルを獲得した。まあ、何はともあれ日本選手の活躍を見たいものである。

さて、一足早く始まったサッカーでは昨日なでしこジャパンがスウェーデンと対戦し、スコアレスドローで勝ち点4となった。他のグループで3位で勝ち点4に届くチームがなくなったため早くも予選通過が決定した。まあ、狙いは金メダルなので軽く関門を通過といったところである。

スウェーデン戦は何しろ相手は世界ランク3位だから力もあって互角にちかい戦いであった。男子もそうだが最後の詰がどうしても甘い。シュートに力がないのだ。大儀見にしても大野にしてもきっちりと決めないといけない。これだとアメリカには勝てない。

昨日は、カナダ戦に比べるとモチベーションが低いように感じられた。戦前に佐々木監督が2位狙いのようなトーンで話していたことも影響していると思うのだが、必死に勝ちに行っているようには見えなかった。それと、攻撃が左に偏っていて右からの崩しが少ない。宮間へのマークがきつかったようだが、後半になって近賀と入れ替わるようなポジショニングをとってから機能し始めた。

また、沢のコンディションがまだまだのようだ。初戦では復調したかなあと思えたのだが昨日はあまりよくなかった。ただ、交代した田中明日菜と岩渕真奈がいい動きをしていたのでチーム力としては大丈夫だろう。引き分けは佐々木監督の狙い通りのような気がする。もし、引き分け狙いでその通りにできたとするとこのチームは強い。

日本人はこうした駆け引きを嫌うため、どんな試合でも全力でぶつかれみたいな精神論を言うが、このくらいの戦略はあってもいいと思う。もし、このグループで1位通過するとG組の2位と当たる。おそらく、この組は1位がアメリカで2位がフランスになるだろうから、先日負けたフランスと当たる。2位通過だとE組2位でここはイギリスの公算が大。

3位だとG組1位なのでアメリカである。3位というのはおそらくないので2位で通過が最良のパターンなのである。そういう意味でスウェーデン戦を引き分けて、南アフリカに2-0くらいで勝って、スウェーデンがカナダに2-0くらいで勝ってもらうのがよい。

金メダルを取るのなら、早めに強豪を倒して勝ち上がればよいという意見もあるだろうが、モチベーションの問題として尻上がりがいいんじゃないですか。さていよいよ男子も第2戦モロッコとの戦いが始まる。せっかくスペインを倒したのでここで負けたら元の子もなくなるので是非撃破してほしいと思う。ガンバレ・ニッポン!

2012年7月30日

勝ちましたよ

ロンドン五輪男子サッカーでU-23日本代表はモロッコを1-0で下して、初戦のスペイン戦の勝利に続く連勝で予選リーグ突破を決める。いやはや強いものだ。やはり、スポーツはメンタル的な要素が大きいが、初戦のスペイン戦をうまく戦った自信がすごく大きいと思う。

前半は、モロッコの高い身体能力と個人技に押されっぱなしだったが、モロッコの最後の詰めの悪さというか、短調さに救われた。逆に日本は数少ないがもう少しでゴールというチャンスを作り出していた。コーナーキックからのディフェンダーの鈴木と吉田のヘディングは惜しかった。

後半に入ると相手の動きに慣れてきて、対応もスムーズになってパスも繋がるようになる。清武や大津の惜しいシュートもあり、モロッコも疲れが見え始め(ラマダンの影響?)流れは日本に傾いてくる。そして、後半39分に清武からバックスの裏にパスがスピードと距離がちょうどいい感じで出たのを永井が快足をとばして、相手キーパーが出てきたちょうど手前でボールにさわり、無人のゴールに。見事な連携でついに1点をもぎ取る。

そのあと、モロッコの作った決定的な場面を権田と吉田の体を張ったプレーでかろうじて防ぐ。ほんと心臓に悪い。そのあとすぐに試合終了のホイッスを聞く。すばらしい勝利である。アフリカのチームは何回か五輪の優勝経験もあるように、この世代は世界トップクラスだから、その相手を倒したことは、またまた自信にもなるのではないでしょうか。

五輪前に関塚の采配も含めてあれだけいろいろ言われてきたが、それがどうだ。チームも一丸となって少々攻められてもあわてることなく堂々としている。若い選手は大会中にも成長してしまうのだろう。ぼくはオーバーエージを入れることに消極的であったが、試合ぶりを見ていると吉田麻也の力が大変大きな貢献をしていると思う。2戦とも零封したことからもわかるように守備がものすごく安定したことがこの連勝をもたらし他ことは間違いない。

さあ、今度はホンジュラス戦である。ただ、そのホンジュラスもスペインに勝ってしまった。だからもちろん侮れないのだが、この勢いで勝利していち1位通過してもらいたいと願っている。すごいことになるかもしれない。
  

2012年8月 1日

いまちょうどロンドンオリンピックの最中でまさにあらゆる人種の人たちが一堂に会してスポーツで競っている。タイミングよく「人種とスポーツ」(川島浩平著 中公新書)を読む。ただ、著者はアメリカ研究者なので主にアメリカの黒人に的を絞って論議が展開する。黒人は本当に「速く」「強い」のかということに答えようとしている。

ぼくはよく冗談で足の遅い黒人やリズム感のない黒人を見たことがないという。やはり、オリンピックの陸上男子100m決勝でスタートライン立った56人は、ここ30年すべて黒人であることから白人に較べて黒人の方が圧倒的に足が速いと思いこんでいる。そう刷り込まれている。こうしたステレオタイプはいつから存在して、どのような理由で生まれ、普及していったのかを分析している。

まずもってなるほどと思ったのは、黒人の定義である。アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の地、すなわち「サブサハラ」を出自とする人およびその子孫のことなのだそうだ。何となく肌が黒ければ黒人と思ってしまうがそうではないのだ。そして彼らが生まれつき身体能力が優れているという生得説も正しいのかどうか。

それを著者は、ベースボール、フットボール、バスケッットボールといったアメリカンスポーツと黒人の関わりの歴史からひも解いていく。これがおもしろいのだ。もちろん奴隷解放の以前なんてスポーツとは無縁であるが、その後南北戦争を経て徐々に黒人もスポーツに参加するようになってくるのですが、19世紀ではまだほんの一握りであった。

20世紀に入ると近代スポーツが広く愛好され、著名なアスリートが登場して来るがそれはあくまで白人であり、黒人は人種分離体制のもとで活躍の場は限られたものであった。だが、徐々にではあるが黒人の優れたアスリートが輩出されてくる。その理由の一つが、職業選択が極めて制約された中で、スポーツが開かれた新たな分野となったからでもある。

そうなると、なぜ黒人から優秀なアスリートが生まれてくるのかについて諸説が出てくる。そのなかに「アメリカの黒人は生まれながらにしてスポーツ選手だ。綿畑でつらい仕事をしてきた世代は、アフリカ原住民の強さと伝統を失ってはいなかった」さらには「黒人のように多数の人間が、生存競争の激しい試練を乗り越えた集団はアメリカには存在しない。この点からいうと、黒人はアメリカでもっとも選び抜かれた種である」といった議論も展開され出す。

そして何といっても確たる地位を築いた最大の功労者はジャッキー・ロビンソンであろう。1947年にMLBのドジャースに入団したロビンソンはその後大活躍する。その影響は当時の時代背景もあって大変大きなものであった。第一に、黒人に対する偏見の軽減あるいは払しょくであり、第二に、スタジアムで展開されるチームプレーが白人と黒人の共働野可能性を示したこと、そして三番目にアメリカ社会の人種関係の将来像を示したことであった。

こうしたことから、ステレオタイプとし

いまちょうどロンドンオリンピックの最中でまさにあらゆる人種の人たちが一堂に会してスポーツで競っている。タイミングよく「人種とスポーツ」(川島浩平著 中公新書)を読む。ただ、著者はアメリカ研究者なので主にアメリカの黒人に的を絞って論議が展開する。黒人は本当に「速く」「強い」のかということに答えようとしている。

ぼくはよく冗談で足の遅い黒人やリズム感のない黒人を見たことがないという。やはり、オリンピックの陸上男子100m決勝でスタートライン立った56人は、ここ30年すべて黒人であることから白人に較べて黒人の方が圧倒的に足が速いと思いこんでいる。そう刷り込まれている。こうしたステレオタイプはいつから存在して、どのような理由で生まれ、普及していったのかを分析している。

まずもってなるほどと思ったのは、黒人の定義である。アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の地、すなわち「サブサハラ」を出自とする人およびその子孫のことなのだそうだ。何となく肌が黒ければ黒人と思ってしまうがそうではないのだ。そして彼らが生まれつき身体能力が優れているという生得説も正しいのかどうか。

それを著者は、ベースボール、フットボール、バスケッットボールといったアメリカンスポーツと黒人の関わりの歴史からひも解いていく。これがおもしろいのだ。もちろん奴隷解放の以前なんてスポーツとは無縁であるが、その後南北戦争を経て徐々に黒人もスポーツに参加するようになってくるのですが、19世紀ではまだほんの一握りであった。

20世紀に入ると近代スポーツが広く愛好され、著名なアスリートが登場して来るがそれはあくまで白人であり、黒人は人種分離体制のもとで活躍の場は限られたものであった。だが、徐々にではあるが黒人の優れたアスリートが輩出されてくる。その理由の一つが、職業選択が極めて制約された中で、スポーツが開かれた新たな分野となったからでもある。

そうなると、なぜ黒人から優秀なアスリートが生まれてくるのかについて諸説が出てくる。そのなかに「アメリカの黒人は生まれながらにしてスポーツ選手だ。綿畑でつらい仕事をしてきた世代は、アフリカ原住民の強さと伝統を失ってはいなかった」さらには「黒人のように多数の人間が、生存競争の激しい試練を乗り越えた集団はアメリカには存在しない。この点からいうと、黒人はアメリカでもっとも選び抜かれた種である」といった議論も展開され出す。

そして何といっても確たる地位を築いた最大の功労者はジャッキー・ロビンソンであろう。1947年にMLBのドジャースに入団したロビンソンはその後大活躍する。その影響は当時の時代背景もあって大変大きなものであった。第一に、黒人に対する偏見の軽減あるいは払しょくであり、第二に、スタジアムで展開されるチームプレーが白人と黒人の共働野可能性を示したこと、そして三番目にアメリカ社会の人種関係の将来像を示したことであった。

こうしたことから、ステレオタイプと

いまちょうどロンドンオリンピックの最中でまさにあらゆる人種の人たちが一堂に会してスポーツで競っている。タイミングよく「人種とスポーツ」(川島浩平著 中公新書)を読む。ただ、著者はアメリカ研究者なので主にアメリカの黒人に的を絞って論議が展開する。黒人は本当に「速く」「強い」のかということに答えようとしている。

ぼくはよく冗談で足の遅い黒人やリズム感のない黒人を見たことがないという。やはり、オリンピックの陸上男子100m決勝でスタートライン立った56人は、ここ30年すべて黒人であることから白人に較べて黒人の方が圧倒的に足が速いと思いこんでいる。そう刷り込まれている。こうしたステレオタイプはいつから存在して、どのような理由で生まれ、普及していったのかを分析している。

まずもってなるほどと思ったのは、黒人の定義である。アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の地、すなわち「サブサハラ」を出自とする人およびその子孫のことなのだそうだ。何となく肌が黒ければ黒人と思ってしまうがそうではないのだ。そして彼らが生まれつき身体能力が優れているという生得説も正しいのかどうか。

それを著者は、ベースボール、フットボール、バスケッットボールといったアメリカンスポーツと黒人の関わりの歴史からひも解いていく。これがおもしろいのだ。もちろん奴隷解放の以前なんてスポーツとは無縁であるが、その後南北戦争を経て徐々に黒人もスポーツに参加するようになってくるのですが、19世紀ではまだほんの一握りであった。

20世紀に入ると近代スポーツが広く愛好され、著名なアスリートが登場して来るがそれはあくまで白人であり、黒人は人種分離体制のもとで活躍の場は限られたものであった。だが、徐々にではあるが黒人の優れたアスリートが輩出されてくる。その理由の一つが、職業選択が極めて制約された中で、スポーツが開かれた新たな分野となったからでもある。

そうなると、なぜ黒人から優秀なアスリートが生まれてくるのかについて諸説が出てくる。そのなかに「アメリカの黒人は生まれながらにしてスポーツ選手だ。綿畑でつらい仕事をしてきた世代は、アフリカ原住民の強さと伝統を失ってはいなかった」さらには「黒人のように多数の人間が、生存競争の激しい試練を乗り越えた集団はアメリカには存在しない。この点からいうと、黒人はアメリカでもっとも選び抜かれた種である」といった議論も展開され出す。

そして何といっても確たる地位を築いた最大の功労者はジャッキー・ロビンソンであろう。1947年にMLBのドジャースに入団したロビンソンはその後大活躍する。その影響は当時の時代背景もあって大変大きなものであった。第一に、黒人に対する偏見の軽減あるいは払しょくであり、第二に、スタジアムで展開されるチームプレーが白人と黒人の共働野可能性を示したこと、そして三番目にアメリカ社会の人種関係の将来像を示したことであった。

こうしたことから、ステレオタイプと

いまちょうどロンドンオリンピックの最中でまさにあらゆる人種の人たちが一堂に会してスポーツで競っている。タイミングよく「人種とスポーツ」(川島浩平著 中公新書)を読む。ただ、著者はアメリカ研究者なので主にアメリカの黒人に的を絞って論議が展開する。黒人は本当に「速く」「強い」のかということに答えようとしている。

ぼくはよく冗談で足の遅い黒人やリズム感のない黒人を見たことがないという。やはり、オリンピックの陸上男子100m決勝でスタートライン立った56人は、ここ30年すべて黒人であることから白人に較べて黒人の方が圧倒的に足が速いと思いこんでいる。そう刷り込まれている。こうしたステレオタイプはいつから存在して、どのような理由で生まれ、普及していったのかを分析している。

まずもってなるほどと思ったのは、黒人の定義である。アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の地、すなわち「サブサハラ」を出自とする人およびその子孫のことなのだそうだ。何となく肌が黒ければ黒人と思ってしまうがそうではないのだ。そして彼らが生まれつき身体能力が優れているという生得説も正しいのかどうか。

それを著者は、ベースボール、フットボール、バスケッットボールといったアメリカンスポーツと黒人の関わりの歴史からひも解いていく。これがおもしろいのだ。もちろん奴隷解放の以前なんてスポーツとは無縁であるが、その後南北戦争を経て徐々に黒人もスポーツに参加するようになってくるのですが、19世紀ではまだほんの一握りであった。

20世紀に入ると近代スポーツが広く愛好され、著名なアスリートが登場して来るがそれはあくまで白人であり、黒人は人種分離体制のもとで活躍の場は限られたものであった。だが、徐々にではあるが黒人の優れたアスリートが輩出されてくる。その理由の一つが、職業選択が極めて制約された中で、スポーツが開かれた新たな分野となったからでもある。

そうなると、なぜ黒人から優秀なアスリートが生まれてくるのかについて諸説が出てくる。そのなかに「アメリカの黒人は生まれながらにしてスポーツ選手だ。綿畑でつらい仕事をしてきた世代は、アフリカ原住民の強さと伝統を失ってはいなかった」さらには「黒人のように多数の人間が、生存競争の激しい試練を乗り越えた集団はアメリカには存在しない。この点からいうと、黒人はアメリカでもっとも選び抜かれた種である」といった議論も展開され出す。

そして何といっても確たる地位を築いた最大の功労者はジャッキー・ロビンソンであろう。1947年にMLBのドジャースに入団したロビンソンはその後大活躍する。その影響は当時の時代背景もあって大変大きなものであった。第一に、黒人に対する偏見の軽減あるいは払しょくであり、第二に、スタジアムで展開されるチームプレーが白人と黒人の共働野可能性を示したこと、そして三番目にアメリカ社会の人種関係の将来像を示したことであった。

こうしたことから、ステレオタイプと

2012年8月 2日

いよいよ決勝トーナメントだ

ロンドン五輪サッカーで、男女ともそろって決勝トーナメントへの進出を決める。男子はホンジュラスとスコアレスドローの引き分けでグループ1位、女子は南アフリカと戦略的な引き分けでグループ2位通過である。これは快挙ですね。大変喜ばしいことである。

特に、戦前は不安視されていた男子が予選リーグ突破を果たしたことは賞賛に値する。女子は世界チャンピオンだから順当勝ちだろう。いずれも初戦のスペイン、カナダを破ったことが大きい。やはりワールドカップもそうだが今回も初戦の比重がものすごく大きいことが再認識された。

最初は男子が初戦スペインということで組み合わせを嘆いた人もいたかもしれないが、結果的にはこれが一番良かったのかもしれない。初戦のモロッコとかホンジュラスに当たっていたら負けていたかもしれない。どうせスペインには勝てないから開き直って戦えばいいやくらいの気持ちで入っていったからけっこうリラックスしていたように見受けられた。逆にスロースターターのスペインは、初戦として日本はかっこうの暖気運転の相手と見た可能性がある。

そのちょっとした精神面での臨み方の差が出たように思える。気楽さがいい面に、なめた気持ちが悪い方に働いたのである。この初戦で一気にチームが変わってしまった。そんなものである。普通だったらモロッコやホンジュラスの個人技や身体能力に慌ててしまうのに落ち着いて対応していた。この2チームにはかなり押されていたが割と安心して見ていられた。

その理由は、吉田が入ったことで守備が安定していて最後の危ない場面は吉田が救っていたことと、モロッコとホンジュラスに共通して言えるのだが、攻めが単調だったことによる。さすがに最近はアバウトなロングボールを中央に放り込むチームはなくなったが、だからといってパス回しで翻弄するわけでもなく、ドリブルして取られそうになるとパスしてという個人技を単純に繋いでいくプレーが多い。

だから、守りやすいのである。あっと驚くようなアイデアもほとんどないし、どこにパスが出てくるかわからないような重層的な攻めもない。その点、日本は攻められても単発的ではあるが、時にはトリッキーなプレーを混ぜながら得点の匂いがする魅力的な攻めをする。これは女子にも言えて日本のストロングポイントであろう。

それができるのは、個性的な集団になっていることだとぼくは思う。モロッコもホンジュラスもあるいは外国の女子チームにしては割と同じようなタイプの選手が多く、特徴的ではないような気がする。メッシ、イニエスタ、ロナウド、ロッベン、リベリとかすぐにプレースタイルが特徴づけられる。これからは、そうした強い個性を組織化したチームがかっていくだろう。その意味では日本は面白い存在である。

いよいよ決勝トーナメントであるが、まずは準々決勝の相手が男子はエジプト、女子がブラジルと決まった。ぜひ男女とも勝利してベスト4進出することを祈っている。ガンバレ、ニッポン!

2012年8月 4日

だからサッカーはおもしろい

あれだけブラジルに押されっぱなしでも勝ってしまう。しかも2点差をつけて。なでしこジャパンの勝負強さはどうだ。ロンドン五輪女子サッカー準々決勝で日本代表はブラジル代表を2-0で撃破し、準決勝進出を決める。

立ち上がりの20分は全くボールに触らせてもらえずブラジルの猛攻をしのぐ。すると前半27分にフリーキックでのリスタートを澤が素早く大儀見に出すとそれを冷静に決めて先制する。ほんと一瞬の隙をついたみごとなものだ。ちょうどいい時間帯で点が取れて、まずまずの形で前半を終える。

後半に入っても相変わらずブラジルの攻勢は続くが、耐えて耐えて得点を許さない。すると、またもや後半28分に大儀見と大野のツートップのパス交換で一気にゴール前に大野がノートラップで打つかと思いきや相手のバックスを切り返して左足で技ありシュートがバーに当たって左隅に決まる。これまた、いい時間帯の追加点でブラジルの戦意を減じた。

この2本のシュート以外には2~3本しかシュートらしいものはなかったのに2点とは非常に効率のよいサッカーをやったものだ。勝因はなんといっても集中力を切らさず90分間守り通した粘り強い守備にある。逆に言えばあれだけ攻めながら、何ら工夫もなく同じような攻めに終始したブラジルのバリエーションのなさに助けられた感はある。例えば、ボールを持つのもいいが、守備網が整っているところにやみくもに突っ込んでいったが、もっと自陣に寄せ付けておいてから、速攻に持ち込むような知恵もいるように思えた。

さらに、ブラジルは攻撃陣は能力が高いがそれに比べるとキーパーを含めたバックラインが弱い。一点目にしても、追いかけるバックスがあきらめていて、しかもキーパーの飛び出すタイミングも悪く楽に大儀見にシュートを打たれていた。大野の得点も簡単に切り返されていたし、バックスのフォローも遅かった。

その点日本は賢かった。あそこまで攻められるとどこかでほころびが出るのだが、一人が取りに行ってかわされても必ずフォローワーがいるという組織的なプレーが得点を許さなかった。また、逆襲もスピードも早く、川澄、澤が素早く前線へ持ち込んだケースが何回かあった。サッカーに判定があったら負けていただろうがそうでないのがまたサッカーのおもしろさだ。

さていよいよ準決勝である。ぜひフランスに勝って決勝でまたアメリカと戦ってほしいと思う。今度はもう少しボールを支配できると思うが、守備はブラジル戦のような粘りを維持し、攻撃は早いパス回しと近賀と鮫島のオーバーラップ(ブラジル戦はほとんどなかった)から得点を奪ってほしいと思う。ガンバレ、なでしこ!
  

2012年8月 5日

すごいことになった

連日のようにオリンピックのサッカーについて書いているようで、書く事がなくなるなあとうれしい悲鳴をあげている。男子の準々決勝でエジプトをなんと3-0でくだしてベスト4だ。前日のなでしことともにメダルが手に届くところまで来た。

昨日は前半の早い時間の14分に清武が高い位置で相手のボールを奪うとすぐさま永井を走らす。ちょうど相手のバックスとキーパーが交錯する間を抜けて先制点を奪う。清武のパスセンスと永井のスピードがぴったり合った快心のシュートである。

その後もわりとボールポゼッションも支配できて有利に進む。すると41分に斎藤が一瞬のスピードで抜けようとするところを相手バックスが足をかけて一発退場となる。スペイン戦の再現のようなシーンである。こうなると数的優位もあって余裕の展開で前半を終える。後半も優位は変わらずにいて、33分に吉田、38分に大津が追加点をあげて快勝する。

さあ、いよいよ男女とも準決勝である。相手は女子がフランス、男子がメキシコである。五輪直前の親善試合で女子はフランスに負けているが、男子はメキシコに大津のボレーで勝っている相手である。まあ、親善試合と本番とでは全く違っているが、女子はリベンジ、男子は再度打ちのめしてもらいたい。なんといっても、サッカーの聖地ウエンブリーでやれるのがすごいことだ。ぼくらの年代ではとくに感激してしまう。

男女のベスト4が、女子がアメリカ、カナダ、フランス、日本で、男子がブラジル、メキシコ、韓国、日本という結果になった。男女ともベスト4という日本が燦然としていて鼻が高い。韓国もイギリスを破っての進出でアジア勢の勢いを感じる。ヨーロッパ勢が不振であるが、オリンピックを重視していないからしかたないのかもしれない。

まだまだオリンピック話が続きますが、っていうかほかの競技はほとんど見ないのだが、やはり世界レベルの真剣勝負は面白いですね。

2012年8月 7日

なでしこ決勝進出

サッカーのなでしこジャパンが悲願のメダル獲得を確定する。ロンドン五輪の準決勝でフランスを2-1でくだして決勝に進出する。ワールドカップに優勝して、この五輪もメダルを取ることを誰もが期待するなかで、そのプレッシャーに負けずに勝ち進んだのは賞賛に値する。

しかし、薄氷を踏む思いだ。前半はブラジル戦に比べるとボールの支配率も高くパスも回っていて、ただその割にはシュートを打てないので心配していたら、フリーキック一発で先制してしまった。宮間の正確なボールを相手キーパーが取りそこなったところを大儀見が押し込む。

後半はもうフランスの怒涛の攻めに防戦一方となるもまたもやセットプレーからの宮間のフィードに阪口がきれいにヘッドで合わせて追加点をあげる。なんと効率の良い攻めなのだろうか。その後、フランスに1点返され、さらにPKを献上するという大ピンチに。ところがフランスの選手がPKを右に外してしまう。これは、もう運も味方している。

あとは耐えて耐えてフランスの猛攻をしのぐ。なんだか準決勝のブラジル戦を思い出してしまった。このハラハラドキドキ感は体に悪い。それでも、最後まで集中力を切らさず勝利する。まさか、フランスの監督がこんなにひいて守るようなチームは決勝に進む資格はないなんて言わないと思うが、勝ちは勝ちである。

「勝負は強いやつが勝つのではなく、勝ったやつが強いのである」なんて陳腐な言葉を持ち出すまでもなく、いくら劣勢でもゴールに入れた数が多いチームが勝つのがサッカーなのである。それにしても、フランスはブラジル同様強かった。しかし、一瞬の隙をつかれるとキーパーを含めてバックラインが弱いという欠点が両チームにはあった。

いい試合をすることと勝つこととは違うことを改めて思い知らされた。でも、ちょっと前までは日本チームもそうだった。いい試合はするのだが勝ちきれなかったことが多かった。やはり、ワールドカップの優勝や海外での経験が好影響を与えている。ある意味のしたたかさが身に付いたのだろう。

さて、決勝は延長のギリギリでカナダをくだしたアメリカが相手だ。きっと、昨年のワールドカップのリベンジに燃えてくるだろうから、またまた押されるだろうが、カナダとの死闘で疲れているから、耐えて耐えて(この言葉も何回目だろうか)セットプレーから1点取って金メダルといきたいものだ。ガンバレ、なでしこ!

2012年8月 8日

男子は決勝進出ならず

連日の熱戦でちょっとお疲れ気味ですががんばります。ロンドン五輪サッカーは大詰めを迎えつつありますが、男子の準決勝でU-23日本代表はメキシコに1-3で敗れ、決勝進出はなりませんでした。しかし、戦前の予想を覆す活躍でよくぞここまで来たと拍手を送りたい。

前半12分に大津の豪快なシュートがゴール右隅に突き刺さって、これは前哨戦での勝ち越し弾を思い出して逃げきれるかと思ったが甘かった。それからはメキシコのペースで進み前半31分にコーナーキックを頭で合わされて同点に追いつかれる。コーナーキックでのキーパー権田の対応がちょっと弱かった。もっと積極的に出ていってもよかったのに相手の選手のブロックにやられて出てこれなかった。

後半になってもメキシコの攻勢は続き日本は防戦に躍起となる。後半20分には権田の不用意なハンドパスを扇原が相手に奪われ、ものの見事なシュートをここしかないというところに決められ追加点を許してしまう。今大会はじめてリードされると浮き足立って落ち着きがなくなる。宇佐美、杉本、斎藤と交替選手を送り込むが空回りする。

杉本なんかうまくボールを収めていたので、いつもどおりパスサッカーをすればよかったのにあわてて前に前に行き出して、吉田まで上がって杉本とかぶっていたりした。逆にメキシコの試合巧者ぶりがいかんなく発揮されたとも言える。そして、試合終了間際に3点目を入れられ万事休す。

なでしこは、大会前の親善試合で負けたフランスにリベンジしたが、男子はメキシコがなでしこと同じように日本にリベンジをはたす。事前に試合をしておいたことが生かされたのは負けた方のチームであった。昨日も永井を完全に抑えていたのはそうした研究から来ているのかもしれない。永井はケガの影響ではなく(関節系や肉離れと違って打撲は影響があまりない)、抜け出すスペースを押さえられていた。

まあ、結果的にはメキシコが一枚上手だったということなのだが、そうした世界のトップとの戦いを通して、選手たちが肌感覚でその強さ、うまさ、ずるさを感じたことがおおきな収穫だったと思う。いままで世界を知らない世代なんて言われてきた選手たちが大きく成長したことは間違いない。これからは、選手も代表チームも臆することなく堂々と勝負できる気持ちができたことだろう。

さて、3位決定戦が韓国との対戦となってしまったが、ほんとうはアジア以外のチームとやったほうがいいのだが仕方がない。44年前のメキシコオリンピックの銅メダルが目に焼付いている身にとっては、ぜひ韓国を破って44年ぶりの2度目の銅メダルを持ち帰ってほしいと思う。

2012年8月10日

泣くななでしこ、胸を張れ

世界大会連覇ならず、アメリカに連勝ならず。残念ながらロンドン五輪女子サッカー決勝戦でアメリカに1-2で敗れ、悲願の金メダル獲得はできなかった。しかし、堂々の銀メダルであり、立派に誇れる戦果であった。ここまよくやった。褒めてあげたい。

早々と前半8分に先制点を許す。ヒースに左サイド上がられて、そこからゴール前のモーガンに渡りここでトラップが大きくゴールラインを割るかと思ったがモーガンのスピードで中央に折り返されると後ろから飛び込んだロイドに決められる。ここは、モーガンを追い詰めなかった岩清水のミスだった。

この1点で一方的になるのかと思いきや、ほっとしたようなアメリカの緩みをつくかのように日本の逆襲が始まる。大儀見のヘディングや大野のミドルが惜しいところでゴールにならず、宮間も絶好のシュートチャンスもバーに当たり0-1で前半を終える。

後半も立ち上がりにアメリカが攻勢を仕掛ける。9分に中央でボールをもらったロイドがドリブルで一気に攻めあがりそのままシュート。見事に左隅に決まり追加点を許してしまう。しかし日本もこのままでは終わらない。18分に大野が中央の澤に絶好のパス、このシュートのクリアボールを澤が体で止めて大儀見が押し込む。その後、バックスのミスをついた岩渕がフリーでシュートをするがGKソロにはじかれ、結局1-2で破れる。

2点目のロイドのシュートも阪口がもっと追い込んでいってシュートを打つ瞬間に熊谷が飛び込めばよかったのが、両者ともその間合いが空いてしまった。ぎりぎりの戦いでは1点目の岩清水もそうだが、ほんのちょっとした“手抜き”が命取りになる。そこを突いてくるアメリカの攻撃陣も大したものだ。

それにしても、つくづくサッカーはチームプレーだと思った。単にみんなで繋いでといったチームプレーのことではなく、内部的には選手個々のその日のコンデションや“ノリ“が違うのでそのバランスをどうとるのかであり、外部的には相手チームとの相性というか、マッチアップ具合とでも言ったらいいのか、要するに組み合った時に勝ったと思える組み合わせがどこにどれだけあるかになる。

昨日のアメリカ戦では、大野と川澄のところではまっていて、さらに右サイドの宮間、近賀がわりとフリーになっていた。そこが攻めどころで、アメリカバックス陣も弱かったのでチャンスが作れた。ただ、GKのソロはブラジル、フランスに比べると手ごわかった。

逆に、できがあまりよくなかったということで阪口、鮫島といったところなのだが、さすが佐々木監督はこのふたりを変えたあたりはチームを把握しているなあと思えた。チームを内部的にはバランスを良くして、外部的にはマッチアップで有利なポイントをつくことがチームプレーの鉄則である。そこがうまくできていたのがなでしこだった。

しかしながら、惜しくもアメリカの力の前に負けてしまった。でもずいぶんとアメリカを苦しめたし、なでしこらしさも随所に見られたので賞賛に値すると思う。試合後キャプテン宮間が号泣していたが、彼女のくやしは半端ないと思う。自分が決めていればという思いが強かっただろうが、大きな涙を流すだけ流したら胸を張ってもらいたい。よくやった、なでしこ!それにしても眠いよー。

2012年8月11日

メダル獲得ならず

ロンドン五輪男子サッカーの3位決定戦でU-23の日本代表は宿敵韓国に0-2で敗れ、44年ぶりの銅メダル獲得はならなかった。前半38分にロングボール一発で相手フォワードにさらわれて、3人いったのにかわされて一点を失う。後半も13分にロングボールで競り負けて追加点を許す。こうした韓国の単純な攻めに簡単にやられてしまう。日本の守備の弱さを露呈した試合であった。

敗因の第一は疲れであろう。みんな全然動けてなかった。中二日で6戦目ということもあり、体力的にも相当きついと思う。バックラインが途中休んだ酒井宏樹を除いてバテていた。それとともに精神的なスタミナも切れていたと思う。世界大会でトップクラスの国と戦ったことがないから、これだけ長く集中力を維持しなくてはいけない経験をしていないからである。初戦からずっと息も抜かずにやってきたが最後まで持たなかったということだ。

韓国だって同じ条件だろうにと言われそうだが、彼らはおそらくブラジル戦は勝てないとみて、この3位決定戦に照準を合わせたに違いない。そのための、体力と精神力のスタミナ温存を図っただろうことは想像に難くない。メキシコに勝てるかもしれないと全力で臨んだ日本とその差がでたように思える。

メダルをとれなかったもうひとつの理由は、相手が韓国だったことだ。銅メダルを争うのが韓国と誰も予想していなかったのではないだろうか。それが予想が外れて韓国とのアジア決戦となったが、もうその時点でやる気が減退していたのではと思えてくる。最初から、ターゲットとして想定していたらモチベーションも違ったと思うが、オリンピックで、ロンドンで韓国となんかやりたくないよという気持ちが片隅にあったような気がする。

ぼく自身も韓国と当たったとわかったとき正直こりゃ負けたわと思ったほどだ。もう韓国なんてと戦いたくないのよ。敵対根性丸出しで、そんなムキになるなよと言いたいくらいガツガツ来るので試合していても面白くないと思う。こんなことを思ってはいけないのだが人間である以上、楽しくない試合はやりたくないものだ。そうした精神面での消極性があったのではないだろうか。

しかしながら選手にとってはずいぶんといい経験になったと思う。相手の研究不足や運も味方してあれよあれよと予選リーグを勝ち抜いて、しかしそのあとの準決勝、3位決定戦では良さを発揮できずに完敗して、そんなに甘くないことを思い知らされたわけである。だから、次にこの経験を生かしてステップアップできるかである。なでしこにしてもフル代表にしてもそうやって強くなったのである。

これでやっとぼくのオリンピック観戦は終わる。男女とも最後まで残ったので見る方も疲れた。昨日今日はやはりライブで見たくなるので連日3時半に起きてテレビの前に座った。ああ眠い。それにしてもよくやった、ジャパン!
  

2012年8月27日

ヤングなでしこ予選リーグ突破

U―20女子W杯1次リーグA組の最終戦で4-0とスイスを圧倒して、2勝1分けの成績で1位通過する。本大会で初めてヤングなでしこの試合を見たが、これほどおもしろいサッカーをするとは思ってもいなかった。これは、お姉さんのフル代表よりもすごいかもしれない。相手の監督さんもびっくりしていたようにエキサイティングな魅力いっぱいのサッカーをやる。

初戦のメキシコ戦と昨日のスイス戦で4点づつ、2戦目のニュージーランド戦では前半に早々と2点を入れられるが追いついてしまうということでこの得点力に驚かされる。攻撃の面で言うと皆が積極的にシュートを打ってくることがある。少々遠かろうが態勢が悪かろうが打っていこうという意識の高さが得点を生んでいる。

初戦の、猶本、横山の点でもかなり遠い位置から入れている。ミドルレンジからのシュートは女子の場合は入る確率が高い。もしそれを彼女らが知っていたら大したものだ。蹴る力は女子でもそこそこあって遠くへスピードのあるボールおけることは難しくない。田中陽子のように左右の足で正確に蹴ることもできる。(宮間あやもそうだが)ところが、キーパーの守備範囲が悲しいかな女子は男子に比べてだいぶ狭い。

体格もジャンプ力もないから左右の上隅に蹴ればキーパーは届かない。こうしたことを見越してミドルシュートを連発しているとしたらクレバーだと言わざるを得ない。そこに、彼女らの抜群のスキルが加わるわけだから相手のディフェンダーはやっかいであると感じるだろう。

ボール扱いのうまい子ばかりでびっくりする。みんなドリブルもパスもうまい。センターバックの土光という子は弱冠16歳なのに前線へのフィードのタイミングと正確さに驚く。みな、複数のポジションをこなせるはずだ。浜田という子ももともとはフォワードなのにサイドバックを軽々こなしている。この多能化がチーム強さでもあろう。

スキルが高い子が集まったチームはばらばらになったりすることが往々にしてあるが、そこは日本人の良さであまり自我を出さずに献身的なプレーをするから強い。ただ、まだ個人に頼るところがあって、ドリブルして抜けないと思ったらパスするということの繰り返しが多いので、ダイレクトパスをはさんで2列目から追い抜くといった組織プレーも見たいものである。

さあ、いよいよ30日から決勝トーナメントが始まり、相手は韓国である。こんな時期に韓国と当たるというのも嫌なものであるが、2010年のU-17W杯の雪辱もあるので、完膚なきまでにやっつけてほしいと思う。ガンバレ、ヤングなでしこ!

2012年8月31日

ヤングなでしこベスト4

昨日国立競技場で行われたU-20女子W杯の準々決勝でU-20日本女子代表は韓国女子代表を3-1でくだし、準決勝進出をはたした。この大会では初めてのことだそうだが、女子サッカーの世界で日本の地歩は確実に固まった感じがする。全年代でもトップ3に入る力となったと同時に、日本のスタイルというのが世界で通用するようになった証でもある。

こんな世情なので韓国に勝って溜飲を下げた人も多かったと思うが、前半は日本が圧倒していたし、全体でもきちんと守れたので、力的にも点差ぐらいの差があったと思う。始まってすぐに西川からのバックスの裏を通すスルーパスに反応した柴田がキーパーが蹴ろうとした瞬間に突っついて先取点。その後すぐに韓国に深くえぐられてクロスから同点にされる。

このあたり一発で縦を突破される弱さがあるので修正したいところである。しかし、間もない前半19分に田中美南からの横パスを受けた柴田が左足を振り抜くとゴール左隅に決まり勝ち越し、さらに37分には同じく田中美南がサイドバックの高木の上がりに合わせて横パス、高木がそのままエンドラインに迫りゴール前に流すと完全にフリーの田中陽子がゴッツアンゴール。後半は両チーム一進一退でノーゴールで結局前半の点差そのままで日本が勝利する。

前回も書いたが、日本チームのサッカーはおもしろい。その時に、まだまだ個はすぐれているのだがつながりがイマイチという指摘をしたが、3点目なんかでも高木の追い越す動きもあり、また一段と成長しているように感じられる。この年代は、試合ごとに何かを吸収して、それを身につけて個人もチームもレベルアップしていける。

そのために大事なことは、失敗を恐れずチャレンジングなプレーができるかどうかではないでしょうか。その点ではU20日本代表の彼女たちは果敢に自分の持っている特徴を出そうという意識がありたのもしい限りだ。若い時はこうしたのびのびさこそ大切で、変に堅くとか安全にとかはやらせないほうがいいと思う。

それと、非常に驚いたというか感心したのは、ポジションにこだわらないということで、これは監督のポリシーだと思うが、昨日でもあの田中陽子が左サイドバックに回った時にはびっくりした。かつてイビチャ・オシムがポリバレントと呼んで複数のポジションのこなせる選手を重用したが、今回チームもそうしたポリバレント性が高い選手が集まっている。

だから、強いのかどうか今のところよくわからないのだが、特に若いチームでは多くの可能性を探るという意味ではいい考え方であるように思うし、日本人に合っているかもしれない。日本サッカー界にも優秀な指導者が輩出されるようになってきたようだ。準決勝はおそらくドイツだろうがぜひ勝って決勝に進んでほしい。ガンバレ、ヤングなでしこ!
  

2012年9月 1日

彼女が消えた浜辺

イラン映画である。以前このブログで傑作だと高く評価した「別離」を監督したアスガー・ファルハディがその前作である「彼女が消えた浜辺」を観る。これもベルリン国際映画祭で最優秀監督賞に輝いたことからも、違わずいい作品である。イラン映画というと何となくエキゾチックで特殊性を予想してしまうが、そうではなく一般的な普遍的なものになっている。

アスガー・ファルハディ監督の作品は「別離」もそうだったが、エンターテインメント性を盛り込んだ作りで、しかもサスペンス仕立てのストーリー展開だから実に面白い。それも細かい心理描写もありちょっとしたあやで物語が動いていくといった感じで、潜んでいる人間性を表に引きだしてくる。

さて、そのストーリーである。イランの中流階級といったらいいと思うのだ、大学時代の友人たち男女数人でカスピ海沿岸のリゾート地を訪れた。その中に、セピデー(ゴルシフテェ・ファラハニー)が誘ったエリ(タラネ・アリシュスティ)もいた。現地ではちょっとしたトラブルがあったが、何とか初日は楽しく過ごすが事件は2日目に起こる。

海で同行の幼い子どもがおぼれ何とか助かったのだがエリの姿がこつ然と消えてしまって いたのだ。さあ、そこから混乱してくる。みな懸命に捜索するのだが見るからない。流されてしまったのか、それともこどもがおぼれる前にどこかへ去ってしまったのか。そんな騒ぎになるとそのエリという女性はいったい何者なのかとなるのである。

誘ったセピデーさえも単に同じ職場で働いていただけということがわかる。そして、一行のみなも思惑や不安やわがままやそういった様々な心理が交錯してくる。結局何もわかっていないのだということが暗黙に示されていく。こうした人間の関係性に焦点のあてる映像はなかなか見ごたえがある。舞台の群像劇にあるような面白さだ。

そのほかにも、普段は知ることもないイランの生活もうかがい知れて、最初に言ったように、ええー日本や欧米と変わらないではないかとちょっぴり驚いたりする。女性もいつもまとっているヒジャブというスカーフみたいなものを取ればどこにでもいる女性であり、普通に離婚もして、弱いイメージもないのである。

外国映画というとハリウッド映画ばかり観ないで、それ以外でもいいものもけっこうある、というかドンパチのバブル映画もやめて幅広く観るといい。いまイラン映画とアルゼンチン映画がおもしろい。
  
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2012年9月 5日

ヤングなでしこ散る

ヤングなでしこは調子に乗りすぎた。昨日のU-20女子サッカーW杯の準決勝でドイツに0-3で完敗。前半20分で3点はきつい。なぜこんなことがおきてしまったのだろうか。たしかに、前回優勝のドイツはその高さと強さで圧倒していたことはある。ただ、前半の始めに失点を重ねたことがどうしてかということである。後半は0-0だったのだから。

つまり、試合の入り方が悪かったのが原因である。それにはいくつかの要因がある。最初に言いたいのは、試合が始まる前にこりゃまずいと気になったことがあった。入場を前にして選手がみな笑いなが話をしているのである。となりのドイツの選手はと見るとみな笑顔ひとつ見せずに緊迫した顔立ちであった。

最近、変に緊張せずに笑顔でいこうよみたいな風潮があるように思う。オリンピックなんかでも昔のように日本選手がプレッシャーで押しつぶされてしまうのを反省するかのようにリラックスするのだというわけである。しかし、試合に臨むときは笑ってはいけない。柔道の松本薫を引き合いに出すまでもなく、精神を高揚させて入り込むべきである。

だからかどうかはわからないが、ふわふわとした感じで試合に入ってしまったように思う。緊張感が乏しいというか集中力が欠けていたように見えた。最初に言った調子に乗りすぎたというのもこのとこに通じていて、これだけメディアにも露出してちやほやされて舞い上がってしまっていた。そのことは、いい方に向かえばいいのだが強い相手だとたかをくくってしまうことがある。

前半20分で勝負ありだったが、言ったような精神的な緩さもあったが、プレーとしてもまだまだのところもあった。まずは、最初の入りのところでのラインコントロールと縦の関係性がうまくいっていなかった。相手のドイツを研究していたと思うが、試合の始まりできちんと対応することを徹底する必要があった。

相手フォワードを最終ラインとボランチとの間のスペースに置きすぎたのである。だから、そこにパスが渡ると簡単に前を向くことができてしまう。つまり、人に付ききれていなかったのだ。もっとマン(ウィメン?)マークをした方がよかったように思う。このことは、3点目もそうだが、コーナーキックのときにフリーしていることにも通じる。

おそらく、あまり密着するとフィジカルで負けるので怖いのだ。だからどうしても離れたがる。昨日の試合でも、完全に当たり負けで吹き飛ばされていた。ただ、密着するというは体をぶつけるという意味ではない。ゴールに向かって突進するのを弱めるという効果である。昨日も体の接触が多かったので、日本選手はそれを避けるようなプレーが必要である。スペインの男子選手はあまりでかいやつとは接触しない。

多分選手みながこんな強い相手とやるのは初めてかもしれなくて相当びっくりしたのではないだろうか。つらつら書いたが結局慣れていなかったことに尽きるかもしれない。ということは、今回の経験がものすごく大きいということである。強くなるということは強い相手と試合をして、その経験を生かしてより強くなるという繰り返しなのである。とはいえ、ここまでよくやった。3位決定戦も残っているのでさらに大きな経験を積んでほしいと思う。
  

2012年9月 9日

よくやったヤングなでしこ

FIFA U20女子W杯ジャパン2012最終日は、わがU20日本代表が3位決定戦でナイジェリアを2-1で破り銅メダルに輝く。まずは、お疲れ様とよくやったと褒めてあげたい。試合後、優勝を狙っていたから悔しいと猶本は涙を流していたが、そう簡単には頂点にいけないことを身をもって体験したことのほうが大きいだろう。

やはり、上位に上がってくるチームは強い。日本チームより優れたところが必ずあるから、そこをどうやって消して、自分たちの良さを上書き修正していくかである。しかも、それを試合中の瞬時にやっていかなくてはいけない。その点で昨日の試合は、準決勝のドイツ戦の反省がしっかりできていて、ナイジェリアのストロングポイントをかなり消していたように思う。

ドイツ戦のエントリーでも指摘したが、ディフェンスで相手フォアードを簡単に前を向かせてしまっていたが、昨日の試合では相手との距離を狭めてフリーにさせていなかった。中盤でもかなり密着して競っていた。それと、試合の入り方も集中していたし、こうした修正をすぐにできる彼女たちの能力の高さにも感心する。

ただ、ドイツ戦もそうだが、昨日ナイジェリアのフィジカルの強さに突き飛ばされるシーンが多くみられた。イエローカードをもらってもおかしくないファウルが連発されていたが、これが世界基準なのだ。ときどきわざわざ相手の当たりを受けるような突っ込み方も見られ、もうちょっと球離れをよくすれば激しいタックルを受けなくてすむのにというシーンもあったのでここらあたりは反省点だろう。

話は若干それるが、試合を見ていてあんな激しいタックルを受けてよくけがをしないなあと思われた方もいると思います。男子だと何人かはけがをしているかもしれない、少なくとも担架で運ばれるシーンを見るはずである。ところが、あぶないと思ってもすくっと立ってきて平気でプレーを続行する。特に日本の両田中、柴田とか猶本、藤田のボランチなんては幾度も倒されていたが立ち上がっていた。(怒らない日本選手のフェアプレーはすばらしい)

これは、ボクシングなんかもそうなのだが、当たりを受ける力と当たりを与える力の関係なのである。当たりを受ける力は体重差や男女差が少ないが、当たりを与える力はその差が大きいことではないだろうか。ヘビー級とフライ級でKO率が違うのはそういうことだ。パンチに耐えるのはヘビー級とフライ級では差が少ないが、パンチ力はだいぶ違うからである。サッカーも同様で男子の場合当たりの強さが大きいのでけがをしたりダメージが大きくなる。

話を戻すと、昨日深夜のフジテレビのすぽるとで、この大会を通じて日本チームのMVPは誰かという質問が出演の監督と選手に飛んでいた。そのとき吉田監督が答えたのが、土光真代だった。田中陽子でもなく柴田華絵でもなく、センターバックを務めた土光だったのだ。6試合フル出場は猶本と彼女だけだったので監督からの信頼が厚いのは確かだが、なるほどと思った。

読みの良さからくるカバーリング技術と前線へのフィードの正確さを評価したものと思う。なんと若干16歳ですよ、しかもバックスという経験と冷静を必要とするポジションというのも驚きである。もう試合ごとに成長しているのがわかるくらい伸びた選手だ。この子は末恐ろしい。おそらくあと10年以上日本代表のバックスの中心として活躍するのは間違いない。

まあ、銅メダルは大したものだ。よくやったヤングなでしこ!
  

2012年9月12日

理想に近い折り返し

昨日埼玉スタジアムで行われた2014年ワールドカップ アジア最終予選の第4戦で日本代表はイラクを1-0で破り、通算成績を3勝1分けの勝ち点10のトップで前半を折り返すことになった。オーストラリア戦以外はホームの試合だったのでその点でも有利ではあったが、非常に順調にきた。

試合は二つの驚きで始まった。日本チームの香川の離脱であり、イランの先発10人が初スタメンであったという予想外の状況で行われた。香川の代役は清武でただ彼はその前のUAE戦でもいい動きを見せていたし、オリンピックの活躍からそこそこやると思っていたが、そのとおりになった。

一方、イラクのメンバーをみて、ジーコもずいぶんと思いきったことをするなあと思ったが、どうも主力のコンデションが国内の様々な悪状況でよくなかったようだ。ただ、若手主体のチームだったが非常によくやった。さすがに後半の後半は疲れていたようだが、前半はよくやっていた。それと、ジーコの戦術で遠藤、長谷部、本田の3人をマンツーマンでマークさせて、中央のスペースを消し、バックスにボールを持たしたのが奏功していた。

それでも前半20分に右サイドで駒野のスローインからバックスの裏に抜けた岡崎が絶妙のセンターリンをあげ前田がドンピシャで決める。その後は、セットプレーで相手をフローにしてしまう危ない場面もあり、また後半中ばから主力の選手を投入して反撃をしたが、彼らを生かせる体力が先発の若手には残っていなかったので、何とか強豪イラクをシャットアウトした。心配していた伊野波も無難に務めていた。

日本も追加点のチャンスを左サイドから作るが決めきれない。ここらあたりが課題かもしれないが、それを越えるにはもう組織というより個人の力になると思う。一番典型的な例でいえば、後半35分に清武からのクロスに本田がフリーでヘディングするもGKに触られポストに当たって外れたシーンである。ほんとに惜しいシーンであったが、あえて本田の技術がまだ超一流になっていないと言いたい。

本田がなぜ決められなかったかの理由はキーパーの右を狙ったことである。あれを左に打っておけば得点していたと思う。どうしてかというと、清武は左サイドから右足で中央に流している。だから、ボールはゴールに向かってしかもキーパーを越えた位置に飛んでいくわけで、本田にとっては逃げるようなボールとなり、相手キーパーは左に、つまり本田にとっては右サイドにキーパーは体重移動していたのである。そこに本田は逃げるボールだから弱いシュートをキーパーが動きやすい方向に打ったのである。

それを一瞬に察知して、キーパーの動きとは逆で角度としてはより強いシュートが打てる左サイドに打っていれば入っていたというわけである。このあたりが、一流と超一流の境目である。ファンペルシーはこれができるのである。

さて、これで大変優位な位置に立ったので、早く予選突破を決めてほしいのだが、まだまだ油断してはいけない。これまでの経験上楽な予選はなかったわけで、どこかで苦しい状況に追い込まれるはずだと思うのである。楽観主義者のぼくは、ことサッカーに関してだけは悲観主義なので、ハラハラドキドキがやってくるに違いないと引き締めている。
  

2012年9月23日

まずはベスト16

いよいよ全国高校サッカー選手権の神奈川県の第二次予選に登場です。わが湘南高校は、第4シードになっているので、最初に勝つとベスト16になります。第4シードというのは、高校総体の予選でベスト16になったチームに与えられます。ちなみに、第1シードは、総体代表となった桐光学園と三浦学苑です。三浦学苑はこの大会を制覇して初の全国優勝を手にしました。昨年が桐学園だったので2年連続神奈川県代表が優勝するという驚きです。

さて、昨日の試合の相手は、一次予選から勝ち上がった瀬谷西高校です。気温もそんなに上がらずコンディションは上々だが、グランドが土でしかも野球のマウンドがあるというのが気になる。実力的には湘南の方が上なので、序盤から優勢の展開である。すると前半5分に左サイドからえぐり込んでセンターリングをするとフォワードが一瞬のスピードでバックスの前に出てシュートして先制する。

これで、楽勝と思われたが、惜しいシュートを連発するがあと一歩で防がれる。相手はセットプレーから崩しにかかるがシュートらしいシュートもなく前半を終える。後半に入ってからも攻勢は続くのだが、なかなか決まらない。こんな時は、一瞬のすきを突かれて失点というケースがよくあるのだが、一度キーパーと一対一になる場面がありひやりとさせられる。結局、前半の1点を守り切り、というか追加点を奪えず勝利する。これで、ベスト16になる。

力が上だから、もっとこちらのペースでやればいいのだが、相手に合わせて蹴り合いの試合になってしまった。もっとワイドに開いてパスを回せばよいのだが、どうしても中央付近で密集を作ってしまいヘディングの応酬をする。後半の後半に新しい選手を2人入れてテンポを変え、サイドを広くしていい攻撃をしていた。終わってから監督があれでよくなったのでもっと早く投入しておけばよかったと言っていた。

ただ、高校生ぐらいだとどうしても相手に合わせてしまうというか、自分たちのペースで仕切れない。ぼくが昔の顧問の先生(元県サッカー協会長)にこのことを言ったら、お前そういうこと言うけど高校生というのはそんなもんよと軽く言われてしまった。そういえば監督の先生も言っていたが、普段強い相手ばかりと試合をしているので、格下との試合のやり方がわからないようだ。

さて、今度は強い相手となる。昨日の試合からみると大丈夫かなあと思うのであるが、相手に合わせるのだから面白い戦いが待っていると思う。ただ、勝ち上がると全国大会優勝の三浦学苑が待ち受けるので難しいかもしれないが、もし勝てば全国でもとちょっぴり期待をしているのである。
 

2012年10月 1日

台風直前フットサル

今日は台風一過の秋晴れで気持ちいいのですが、昨日は台風が来るというのにフットサルがあった。大学の時のサッカー部のOBと現役の交流イベントとして昨年から始めたものである。昼にフットサルを楽しんで夕方から懇親会という段取りである。会場が、田園都市線の鷺宮にあるフロンタウン鷺沼である。そうなんです、Jリーグ川崎フロンターレが運営しているフットサル場です。駅からすぐで6面もある大きなフットサル場です。

今回はOBの集まりが悪くしかも台風でこれない人が続出でしたが、現役が多数参加で盛り上がりました。ぼくは、現役の女子マネがいっぱい参加することになった懇親会目当てで行こうと思ったのに何と台風で中止となった。帰りが心配になるからということで当日にキャンセルだったのですがさすが台風なのでキャンセル料はなしでした。

年寄りのサッカーを論評してもしょうがないので現役の子たちのこと少し。フットサルといえ現役の子たちのサッカーをみていると時代の移り変わりをつくづくと感じる。要するにうまいのだ。ボール扱いなんてぼくらのころと雲泥の差でみな器用に操る。きっとみなさん、小さいときにサッカースクールに通っていたにちがいないと思う。

ただ、ちょっと印象的だったのはみんな一緒の体つきで同じようなプレーをすることである。要するに個性的な感じがしないのだ。そりゃあ今とは比べ物にならないくらいレベルが低いけれどぼくらの頃はただ足が速いだけとか、体がでかいやつとか、ボールを持ったら離さないやつとか、ヘッディングがめっぽう強いやつとかがいた。

だから今のやつはダメと言っているわけではなくおそらくそういう繰り返しじゃないかと思うのある。つまり、みんなが同じようになところから個性を持った突出したやつが出て、そこにみんなが追い付いて、また横並びになって、そこに個性が発揮されてといったことが繰り返されることでレベルアップしていくのだろう。

こんなところにも日本のサッカーが強くなってきた現象の一端が現われているような気がした。当たり前なのだが、底辺の広がりとレベルアップがトップチームの力になっているということだろう。帰りの電車が心配になったので途中で失敬したが、返すがえすも女子マネとの懇親が飛んで行ってしまったのが残念でしかたがいおじさんでした。

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          雲行きが怪しくなったフットサルです。
  

2012年10月13日

フランスに勝つ

もうそんなに驚かなくなった。サッカー日本代表が国際親善マッチでフランスに1-0で勝利した。敵地に乗り込んでの勝利だからなおさら称賛できる。南アのワールドカップでは散々だったとはいえ、何しろかつて世界チャンピオンになった国を相手にこれだけ戦えたのはすごい。やはり日本もだいぶ成長したという証でもある。

しかしながら、圧倒して勝ったわけでももちろんないし、押されっぱなしで耐えに耐えてものにした勝利である。だから、ひょっとしたら10年前に5-0で完敗したと同じ轍を踏む可能性もあった。それだけ前半のフランスの攻勢はすごかった。早めに1点でも入れられたらどうなっていたかわからなかった。

フランスのチームは前半はリベリもベンチで控え選手が中心でスタート。ところが出足が良くて、レアルのベンゼマを軸に攻め上がる迫力は相当なものだった。日本はコーナーキックで逃げるのが精いっぱいでコーナーキックでも再三ゴールを脅かされるが、川島と吉田を中心にはじき返す。

以前のフランスチームとは違ってかなり組織的でスピードがあった。実にオーソドックスな攻めをする。だが、最後の詰めが甘い。ゴール前まで持ち込むのだが最後は個人にたよったり、また意外性のあるアイデアもない。だから守りやすいのだ。あれだけ崩されたように見えても、割とバックス陣が浮足立っていなかったのはそんなところにもある。

その点、日本代表はいくら攻められてもひょっとするという期待が持てる速攻やパス回しがある。前半は全くと言っていいほどその良さが出ていなかったが、後半の後半になってよくなった。中村憲剛と乾、長谷部と細貝が替って、香川をトップ下に置いてから流れがよくなる。左サイドにいた香川があまりボールに絡めなかったのがゴールに向かってボールが持て、長友も前が空いてえぐれるようになり、日本の良さが機能しだす。

まあ、フランスが前半とばしたので疲れが出たこともあったのだが、少しずつパスが通るようになる。そして、後半43分に川島の再三の好セーブでピンチをしのいだ後のコーナーキックから今野が中央を駆け上がると右からついてきた長友にパス、そこから長友はシュートを打たず中央へ折り返すと香川が押し込んで得点する。見事な逆襲である。日本も強豪相手にこんな試合ができるようになったのだ。

本当は前半からもうちょっと攻めていかないといけないのだが、世界のトップレベルのパフォーマンスについていけなかった。特にやはりというか国内組のとまどいがあったように思う。それと海外でも出ていない長谷部のゲーム感が問題だ。何度もパスミスを繰り返していたのがそれを物語っている。今野だけは相変わらずいい働きをしていたが。皆さんが言うように常に高いレベルで試合をしていくことが大事なのだろう。さあ、次のブラジル戦も期待して応援しよう。
 

2012年10月17日

やはり歯が立たない

昨日のポーランドで行われたブラジル代表とのサッカー国際親善試合で日本代表は0-4で完敗を喫す。現在FIFAランキングで14位というブラジルでここのところ精彩を欠いていたが、昨日の試合ぶりを見ているとこりゃスペインと互角に戦えるなあと思える。ずいぶんとチーム力が上がってきたようだ。もともと技術力は抜群だから後は戦術や組織力なのだが、そこがよくなっているように見えた。

立ち上がりから、日本ボール支配率もそこそこ保ててフランス戦に比べるとよい出足である。しかし、前半12分にボランチのパウリーニョにミドルシュートを決められて先制点を与える。これは、別に崩されたわけでもなくあっと驚くシュートでもなく、あれっというような感じで入れられる。実はこれが強いチームだからこそできる技なのである。これを余裕という。余裕があるから楽にシュートが打てる。だから入るのだ。

その後、前半26分に今野がPKを取られそれをネイマールが決めて追加点を献上する。これが痛かった。なぜPKかという判定だったのでなおさらがっくりして尾を引いた。でも2点差で前半を折り返す。さらに、後半もブラジルの畳みかけるような攻撃に始まってすぐに失点。ネイマールの個人技だがこれの方がより痛かったかもしれない。4点目はカカの得意のドリブルシュートで万事休す。それにしても、ネイマールはヤバイ、すごすぎる。

ネイマールとカカの個人技が目立ったように見えるが、そうではなくて日本との比較でその強さを見ていこう。フォーメーション的にはよく似ていて、特に前線の4人が流動的に動くゼロトップである。日本も昨日は本田をトップに置いたので同じような形になっていた。そこは、タイプが違うのだがそこそこ対抗していた。ところが次のところでブラジルが優位になったと思うのである。

1. ボランチの強さ
2. 早く正確なパスの長さ
3. 緩急

ボランチの差が出たように思う、うまさというよりそこの強さが違う。長谷部、遠藤に対してパウリーニョとラミレスが強いという印象で、先取点をあげたパウリーニョと幻の1点を挙げたラミレスの両ボランチがよい働きをしていた。長谷部に替わった細貝にしてもちゃらちゃらして落ち着きがない。これから遠藤もこれ以上望めないとするとボランチの発掘、育成が急務であろう。

2番目は日本の細かいパス回しはブラジルにも、というかブラジルだからこそ通用したのだが(ただ最初はびっくりしていたがだんだん慣れて泳がしている感じだった)、それに比べパス回しならお手の物のブラジルはもっと距離の長いパスで広いエリアで崩していった。

最後の緩急というのはテレビ解説の清水さんも盛んに言っていたが、後ろでゆっくり回しながらどこかにほころびができると一気に攻め上がる攻撃は見事だ。日本は守備も含めて緩急がなかなかつけられない。どうしても一本調子で繰り返すからさっき言ったように守っている方も慣れてきてしまう、そんなときにチームとしてスピードと距離を変えられるようならないと強い相手には勝てない。

しかし、あれだけ攻められながらも勝ってしまったフランス戦、いい感じでポゼッションできたが4点も入れられたブラジル戦とトップクラスで戦うにはこんな試合を繰り返し経験を積むことだろう。そういう意味でこの2戦は非常に意義のあるものだったと思うし、今後に生かしてほしい。
  

2012年10月22日

またもやベスト8の壁

昨日、六会にある日本大学生物資源工学部グランドで行われた全国高校サッカー選手権神奈川県予選でわが湘南高校好は惜しくも延長戦の末、向上高校に0-2で敗れ昨年同様またもやベスト8を前にして涙をのむ。しかも、相手も昨年と同じ向上高校という何とも悔しさも倍増する残念な結果となった。

天候も秋晴れでピッチも人工芝の絶好のコンディションでパスサッカーを信条とする湘南には願ってもない条件となったが、相手の向上も同じようにつないでくるので互角の条件である。一進一退の攻防が続き湘南もいくつかのチャンスを得るも得点ならず。だが、余計なファウルやコーナーキックのセットプレーで押しこまれるも何とか無得点に抑えて、延長戦に突入する。

そして、延長の後半になりPK戦かと思われたが、相手の7番のジダンのマルセイユルーレットばりの個人技でかわされ決定的なラストパスで決勝点の入れられる。試合終了間際にはキーパーが脇の下を抜かれ2点目を献上、万事休す。この7番は非常にいい選手だが振り回された感じである。

この試合に勝つと準々決勝はおそらく三浦学苑と当たるはずだった。今夏の高校総体で全国優勝したチームなので、勝のは難しい相手かもしれないが、ぜひそこと戦って自分たちの力を推し量ってもらいたかった。強くなるのは上のランクのチームとどんどん試合をし、そのレベルを肌で感じることが大切である。先日の日本代表のフランスとブラジルとの戦いのように。

これで3年生は引退して受験勉強という大会が待っている。ぼくの経験からも多分家に帰ってから泣いているに違いない。ぼくも3年生の最後の高校総体予選の準決勝で負けたときは、ちょうどその日は家の近くの神社がお祭りで知り合いの人が来てそれこそお祭り騒ぎをしていた。そんな喧騒をよそに部屋の隅で涙を流していた。なかなか切り替えるのが難しいが、もう負けたことは早く忘れて気分をあらたにしてほしいと願う。
  

2012年11月 4日

勝ち方を知っている鹿島

近頃はサッカーを見るというと代表戦ばかりだったので、たまには国内の試合を見てみようと、昨日は国立競技場で行われたナビスコ杯をTVで観戦する。結果は、鹿島アントラーズが清水エスパレスを延長の末2─1で破り、2大会連続5度目の優勝を果たした。往年の強い鹿島を知っているぼくにとっては当たり前のように感じるのだが、リーグ戦では13位と低迷していて、そこから優勝だからよくやったということだろう。

相手の清水は平均年齢が23歳という若さで勢いがあった。リーグ戦での対戦では清水が勝っているそうだから、このファイナルも勝てるという感じで最初から突っ込んでいった。ところがここは試合巧者の鹿島がしっかりディフェンスして、けっこう余裕のある戦い方をしていた。このあたりが何度も優勝を経験し、厳しい勝負に勝ってきた伝統なのだろう。まあ、個人的にはジョルジーニョが好きだったので彼のために喜んであげたい。

それにしてもしばらくぶりに見るJリーグは思った以上にレベルが上がっていた。強さの段階というのがあって、まずは個人の差があって、その上にはチーム力があり、さらにそのうえに戦略的な差があると思う。ひと昔前はまだ個人の力の差で勝敗が分かれたりしたがそれはもうあまり感じられない。選手全体のレベルが上がったので個人差は小さくなってきている。

チーム力という点では、これも昔は強いチームが固定化されて、いつも上位にいるのが決まっていた。しかし今首位を行くのが広島だったり、昨年は柏だったりと毎年変わってくる。これもチーム力の差から戦略とかコンセプトとかいった面での争いになっているように思える。昨日の試合でも、キーマンである清水の大前、鹿島の大迫が抑えられたときにどうするのかという戦略が問題だったと思う。

鹿島の2点は、ほとんど同じような展開~生まれている。右サイドから中央への横パスを2列目の柴崎が飛び出して縦へのトラップでバックスの門の間を抜いたもので、一点目はペナルティエリア内で倒されてPKをもらい、延長の2点目はそのまま抜け出してゴールを奪う。柴崎の技術といえばそうなのだが、横パスに対して柴崎がゴールに向かってトラップできるように間をあけた時点で負けだった。

柴崎という選手は高校時代から知っているが、最初はひ弱な感じがしたが、ずいぶんとたくましくなったものだ。また先ほどの大前も大迫も高校時代は国立のヒーローだったが、プロになったばかりのころはやはりひ弱だったのが、これまたプロらしいプレーぶりであった。全般的にみても、スピードもあり、パスの正確さもずいぶん向上したようで、こうした土台があるからこそ代表も強くなっていっているのだろう。

ただ、ちょっと苦言を呈すと、レフェリングがちょっとまずいなあという感じだ。昨日の先取点と同点弾はいずれもPKであったが、柴崎がもらったPKもぼくの目にはシミュレーションに見えたし、清水のコーナーキックからのPKも誰がどうやって倒されたからPKになったのかもよく分からない。それと、ファウルが多すぎる。ファウルをしないで止める技術を持たないと世界で戦えないと思う。
  

2012年11月25日

サンフレッチェ広島優勝おめでとう

今年のJ1の覇者はサンフレチェ広島に決定した。昨日の第33節広島はホームで4-1というスコアでC大阪を圧倒し、2位の仙台が負けたため最終節を残して優勝を決めた。広島の試合はあまり見る機会もなかったのだが、昨日の試合をTVで見ていて年間王者になるのも不思議ではないと思った。それだけ、広島の強さが目立っていた。

Jリーグの発足時の参加チームでいまだにリーグ戦、カップ戦を通して優勝経験がないのは広島だけだったそうだ。それを聞いてぼくは意外な感じがした。というのもぼくらの年代にとって、サンフレッチェの前身である東洋工業の全盛時代を知っているからである。1965から始まった日本サッカーリーグでは、ダントツの強さを発揮した。

1968年のメキシコオリンピック銅メダルのチームにも小城得達、松本育夫、桑原楽之が選ばれている。埼玉、静岡と並んでサッカー王国と言われた割には結果が残せていなかったのだ。しかし、今の広島は強い。強いだけのサッカーをやっている。2006年から指揮をとったペトロビッチの功績が大きいが、そのあとを引き継いだ森保一監督がきっちりと結果を出したのは素晴らしい。

またまた、昔話になってしまうが、この森保はぼくの大好きなプレーヤーの一人であった。現在44歳だから、20年前にオフトジャパンに召集されてからは日本の守備的ミッドフィールダーの第一人者となった。まだ、当時はボランチという言葉がなかったが、まさしく日本のボランチにふさわしい活躍をした。本当に危ないと思った時に必ず森保がいたという感じであった。そういえば、J2のプレーオフで6位から昇格を決めた大分トリニータの監督の田坂和昭もそんな選手であった。ボランチの選手の監督は向いているのかもしれない。

広島の強さは、チームとしての連動性だろう。昨日の試合でもこの良さが十二分に発揮されていた。攻撃にしても守備にしてもチーム全体として何をしなくてはいけないかが明確になっていて、それを選手全員が理解して、お互いに信頼している。

だから、例えば単純に攻めあがるだけではなく、詰まったなと思うと一旦ディフェンスに戻して再度組立て直すというのはどこのチームでもやるのだが、仕方なしにやっているところが多い中で、このチームは全員が次の攻撃のために何をしたらよいのかを頭に入れて、次の次くらいの予測をして動く。こうした緩急のある連動性こそ広島の真骨頂である。いやあ素晴らしい。

ところでJリーグの面白さは、単なる順位争いということではなく、トップではACL出場権を得る戦いがあるし、J1とJ2の間の昇格、降格争いがある。今年はJ2からの昇格がプレーオフ形式になったのでなおさらスリリングになった。大分の6位からという下克上もあった。野球のように消化試合が少ないことは良いことである。と同時に地域に根ざしたチームのあり方にも差があると思う。昨日の広島のスタジアムの雰囲気はうらやましい限りである。来季は、J1での湘南ベルマーレの活躍を期待しよう。
  

2012年12月 2日

Jリーグ閉幕

昨日の試合で今年度のJリーグが閉幕した。優勝は前節決まってしまったが、降格争いとACL出場権の争いは最後までもつれた。降格争いでこれだけ盛り上がるのも何だか変な感じなのだが、結果的には、G大阪と神戸が早々と決まっていた札幌とともに降格となった。ACL出場権では、3位の鳥栖が負けて、名古屋との直接対決に勝利した浦和が、広島、仙台とともに出場することになった。

ガンバ大阪が降格したのは予想外であった。ただ、昨日の試合を見ていても落ちても仕方ないような試合をしていた。なんというか、チームとしての一体感とか闘志が前面に出ていなかったように見える。戦術的なことで言うと、伸縮性がない、つまり伸びた陣形のままで戦っていた。その点、広島の伸縮性が際立っていたので、より対照的である。だらっとレアンドロに合わせるだけでは無理だ。

今年は全般的に群雄割拠でどこが優勝してもおかしくないとった戦国時代の様相を呈している。それがいいのか悪いのかは議論があるところで、レベルが上がらないという人もいるし、切磋琢磨できるからいいという人もいる。昔は、鹿島とか磐田とか浦和とかここは絶対に強いというチームがあってみなそこを倒すことを目標にしてきた。今は、J2からもJ1の優勝を狙えるという状態である。

ということは、ちょっとした違いが大きな差を生むということに他ならない。そのちょっとした差は何なのだろうか。少なくとも、選手の能力といったことではないのは間違いない。ガンバのメンバーを見たら優勝争いをしてもおかしくないと思えるでしょうし、鳥栖のメンバーであそこまで行けるとは思わないでしょう。

そうなると、戦術的な問題や精神的な部分になってくる。精神的なものはどちらかと言うと成績について来るので、大事なのは戦術のところだろう。すなわち、戦術がよくてその理解度が高いと勝つ確率が高くなる。もちろん、それを実現できる基礎力があるという前提ではある。そこはJリーグ加盟チームはかなりレベルアップしたので、余計に戦術、つまり監督の力量に負うところが大である。

さらに大事な要素として、理解度とも密接に関係するのだけれども、選手との相性である。いくら、戦術が理解されても実際に動く選手たちのスキルやスタイルがその戦術にフィットしているかである。別の見方をすると、採用すべき戦術を持つ監督を招聘して、その戦術を実現できる選手を集めるフロント力の問題かもしれない。

ただ、今言ったようなことは非常に難しいので、現実的には選手の潜在力を引き出して、さらにアップしてくれるような監督を引っ張ってくることが肝要なのだろう。ガンバの例が象徴的だ。西野監督がやめてガタガタになってしまった。しかしながら、その西野が行った神戸は成績不振で辞めさせたが降格争いに負ける。

だから、あるチームでうまくいったから、同じようによそのチームで通用するかは難しい。少なくとも相性を成立させるために時間がかかるということだ。そこをすごく早くやってしまったのがJ2横浜FC監督の山口素弘である。最下位でバトンを受けて最終的には4位まで押し上げてしまった。おそらく、ここは潜在力はあったのだが指揮がちゃんとできていなかったのを山口というブランド力のある監督が当たり前のことをやったからなのではないだろうか。

いずれにしろ、サッカーは他の競技に比べて組織対応も含めた戦術的な側面、すなわち監督の力が試されるスポーツであることを再認識させられたシーズンであった。
  

2012年12月10日

広島4強ならず

昨日行われたクラブワールドカップ2012でアフリカ代表のアルアハリと対戦した広島は1-2で敗れ、準決勝進出はならなかった。昨年の柏は今回の準々決勝でアジア代表の蔚山現代を破った北米代表のモンテレイに勝って4強までいったが、広島は再現できなかった。

試合は、前半の4分にキーパーの西川が負傷で早々と退場というアクシデントがあって、若干浮き足立ったようで、15分に右サイドを切り裂かれて先取点を許す。しかし、その後は広島もペースを掴んで32分にコーナーキックからクリアボールをミキッチが佐藤寿人に落として右足のアウトで相手キーパーをかろうじてかわして押し込んで同点で前半を終える。互角よりちょっといいぐらいで後半への期待をふくらませる。

後半に入ると両者同じようなスタイルで、やや引き気味から前線のほころびを見つけてそこを突くという戦法の応酬となる。しかし、決着は浮き玉の一対一の処理で僅かに体を入れられて決勝点を献上する。キーパーが西川だったらという思いはあるが、たらればを言ってもしょうがない。広島も佐藤の惜しいシュートもあって勝ってもおかしくない試合であった。

アルアハリの2点はわずかなチャンスを確実に活かす決定力を見せつけられた感じだ。ハムディにしてもアブトレイカにしても、シュートを打つというアクションというより、ゴールに入れるという姿勢であるところに一日の長があるように思える。広島の選手はシュートを打つことが目的になってそこまでで汲々としているのである。

それにしても、サッカーもずいぶんとバスケット化してきたなと思う。一つには足でのボール扱いが手で扱っているかのようになったからだろうが、後方でボールをゆっくり回して、チャンスと思ったら全員でスピードアップしてドーンと前線へ押し上げるスタイルである。トップにでかい選手を置いてパワープレーで攻めるのは少なくなってきた。

ただ、アジアチャンピオンの蔚山現代はまだそうしたサッカーをやっている。しかし、これではアジアでは勝てても世界では通用しないのではないだろうか。そういう意味では広島のサッカーの方が世界基準に近いように思う。5-6位決定戦で両者の戦いがあるので興味深い。

広島は来年のACLに参戦するわけだが、今回のこの大会での経験がすごく生きるだろう。個人も海外に出て成長したように、Jリーグのチームもこうして海外の強豪と真剣勝負することは非常に有意義だし、ぜひ今後に生かしてほしいと思う。
 

2012年12月14日

クラブワールドカップの決勝はヨーロッパ対南米

今年のFIFAクラブワールドカップも予想通りヨーロッパと南米の対決となった。一昨日の南米代表のコリンチャンス(ブラジル)はサンフレッチェ広島を破ったアフリカ代表のアルアハリ(エジプト)を1-0で下して決勝進出を決める。昨日は、ヨーロッパ代表のチェルシー(イングランド)が北中米カリブ代表のモンテレイ(メキシコ)を3-1で一蹴して16日の決勝にコマを進めた。

予想通りの結果で、他の地域はやはり二強には歯が立たなかった。コリンチャンスはあのJリーグで活躍した懐かしエメルソンとダニーロがいてそのプレーぶりも注目だが、他にもファビオ・サントスとかパウリーニョといったブラジル代表選手もいてかなりのチーム力である。エメルソンにしても浦和時代の奔放なプレーぶりは影を潜め、守備もしっかりとやってチームプレーに徹していたのには驚いた。

コリンチャンスは、アルアハリ戦の試合ぶりだと仕上がりはもう少しのような気がした。夏からいきなり冬ということや遠い旅程などの影響もあるのかもしれないが、アルアハリの健闘もあってやっと勝った感じも否めない。ただ、ブラジルというと華麗なテクニックで攻撃的と見られがちだが、実は守備の強さを伝統的に持っている。堅いというよりうまい守備をする。その守備力は遺憾なく発揮された。

一方のチェルシーは、モンテレイ戦では非常にいい出来であった。1点目のモタの得点で勝負ありとも言えるのだが、この得点は左サイドでアシュリー・コールの切り崩しからマタへの絶妙のラストパスでゴールを切り裂いたのだが、モンテレイの左サイドのセルヒオ・ペレスが弱いことを見抜いたもので、後半始まってすぐにもアザールらにここを突かれて2失点している。

後半12分にあわててペレスをオソリオに交代させたが遅きに失した。その交代のあとはチェルシーは右からの攻撃にシフトしていった。このあたりの監督の采配あるいはチームとしてのほころびをつく世界レベルの組織力は見習うところがいっぱいある。つい、選手個人に注目が行きがちになるが、勝負はこうした駆け引きで決まるのだ。

それにしても、チェルシーのメンバーも豪華だ。ほとんどが各国の代表選手ですごいタレントが揃っている。世界のベスト3に入るGKのペトル・チェフ、ケガで参加していないが元イングランド代表主将のジョン・テリー、スペイン代表MWのマタとストライカーフェルナンド・トーレス、ブラジル代表の10番オスカル、約40億円の移籍金で加入したベルギーの至宝エデン・アザールといった面々でワクワクしっぱなしである。

その中にあってぼくの最大のお目当ては大好きな選手のひとりであるフランク・ランパードである。チェルシーの顔でもあるが、ケガで出場が危ぶまれていたが昨日は後半に元気な姿を見せてくれて一安心だ。なんたって安定したプレーでチームを牽引する姿がチェルシーに勝利をもたらしてきた。さて、16日の決勝はどうなるのか。いずれにしろ白熱した接戦になるのではないだろうか。楽しみだ。
 

2012年12月25日

女子サッカーがおもしろい

昨日の第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の決勝でINAC神戸がジェフ千葉を1-0で下し3連覇を達成する。両者無得点で延長に突入かと思われた後半ロスタイムにコーナーキックから田中明日菜が押し込んでそれが決勝点となった。今年から、男子の天皇杯と並んで女子も皇后杯が授与される。まずは、INAC神戸におめでとうと言いたい。

なでしこリーグの試合も見たこともないが、日本打表選手が多いINAC神戸はその存在は知っている程度で、ましておやジェフ千葉というチームがどんなだかなんて何も知らなかったが昨日の試合はおもしろかった。それにレベルが高いのでびっくりした。このような試合を続けている限りは代表も世界のトップクラスを維持できるだろう。

前半は、神戸が7、8割のボールポゼッションで千葉はただ守るだけという状況が続く。ただ、千葉の守りが半端じゃなくアグレッシブなのだ。体形もコンパクトで前線からのプレッシャーもきつい。だから、神戸がボールを支配しているといっても持たされていると言ったほうが当たっているほどうまく守っていた。そして、ボールを奪うとシンプルにバックスの裏に放り込むという典型的なカウンター戦術である。そんな状態だから、神戸はシュートを打てないのに対して千葉は単発ではあるが惜しいシュートを放つ。

後半に入ると、あれだけプレスをかけていたので千葉が先にバテるかと思ったら逆に神戸の方が疲れか焦りからかパスが繋がらなくなる。千葉もそうなると前半よりかはパスがとおり決定的なチャンスも作るが最後のシュート精度が悪く得点できない。それで最後の最後で力尽きる。それにしても、千葉のあのめまぐるしく走りまわる(特に中盤の小さい選手の献身的な動きには驚かされる)サッカーには敬服してしまう。

女子サッカーがこんなに激しいことや、またレベルの高さ、それも技術力もさることながら戦術理解という面でも高度であることに驚かされる。神戸は何しろ高いボールポゼッションからゴール前のほころびを突くというバルサ風サッカーで、一方の千葉は豊富な運動量をベースに前線から積極的にプレスをかけ、高い位置でボールを奪うと一気にゴールを目指すという戦術である。その異質なチームが激突してそれぞれの持ちみを発揮したのでおもしろかったのである。

2013年1月 4日

スポーツ三昧(2013)

正確にはスポーツ観戦三昧であるが、いやもっと正確に言うとテレビ観戦である。更にスポーツといってもサッカーと駅伝である。元旦のサッカー天皇杯、実業団チームによるニューイヤー駅伝、そして2、3日の箱根駅伝を楽しんだ。

天皇杯は柏レイソルがガンバ大阪を下して優勝した。J2降格が決まっているガンバ大阪はカップ戦になって本来の力に近づいて準決勝で鹿島アントラーズを破って決勝に進出した。一方の柏レイソルはリーグ戦6位といいながらも昨年の覇者である実力を発揮し、マリノスに勝っての決勝である。

立ち上がりから、試合を優位に進めたのはガンバで、センターバックの今野をボランチにあげ、遠藤をトップ下に二人を一段高い位置にすることで相手に押し込まれる前に早めにボールを奪取するとともに、相手陣内で遠藤を中心にボール回しを行うという戦術が取れるようになった。この日も、今野、遠藤にボールを集めて高いボールポゼッションで攻めていた。レイソルは守り一辺倒という感じであった。

しかし、何回かの決定機を外すと前半35分にコーナーキックからDF渡部に頭で合わせられてレイソルが先取点をあげる。攻めているのだが、セットプレー一発でやられてしまうというよくあるパターンである。こうなると、レイソルの試合後者ぶりがいかんなく発揮され、ずっと攻めあぐねたガンバは力尽きる。さて、レイソルは昨年に引き続いてACL出場権を得たわけで、経験を生かして優勝を目指してチャレンジしてほしい。

サッカーでは他に全国高校選手権が行われている。昨日は神奈川県代表の桐光学園が昨年準優勝の四日市中央工業を破った。ぼくは若い頃仕事で四日市にずっといて、サッカーもやっていたから四中工には思い入れがあって、毎年神奈川県代表の次に応援していたのだが、今年はいきなり当たったので複雑だったが桐光学園が勝った。そして、昨日も佐賀商に完勝してベスト8だ。ぼくの母校が神奈川県予選でベスト8を前に涙を飲んだので、ぜひ桐光学園には勝ち進んでレベルの高さを証明してもらいたい。

駅伝は、昨今感じるのだがあまり面白くなくなった。なぜかと思ったのだが、レベルが低いからではないかと思っている。昔の話をするのも何なのだが、駅伝を走る選手たちが世界で通用する選手が多くいたのが最近では、国内ではトップでも海外に出たら全く歯が立たないわけで、そうなると見ている方もしらけてしまうのではないだろうか。一流を見たいのだ。

象徴的なのは、実業団駅伝でのインターナショナル区間というのが設けられ、そこで走るケニアやエチオピア選手との違いを目の当たりにしてしまうと、何だ日本選手はたいしたことないなあと思ってしまう。箱根にしてもテレビでオリンピックのマラソン代表はみなこの箱根から巣立っていったと叫んでいたが、その成績はどうだったかと言われたらしゅんとなってしまうだろう。逆に駅伝をやっているから強いマラソン選手が育たないといわれかねない。

その他のスポーツもラグビー、バスケット、アメフトなどの球技が行われているが、ぼくが非常に驚いたのはラグビーをやる人が減っているということだ。今高校選手権が行われているが、その島根県予選で参加校がたった2校だったことにはびっくりした。そしてなんとその予選で石見智翠館が202―0で出雲に圧勝したのである。ずっとそうらしいのだが、ちょっと信じられなかった。危ないからとかカッコよくないとかあるのかどうかわからないがもっとやってもいいと思うのだが。

さてスポーツ観戦はいいけど自分でプレーしなくていけないと思うのだが、体が言うことを聞かないのでもっぱら見るだけになっているが、今年は唯一ぼくの運動である水泳をもっと回数増やして体を鍛えよう、いやもう無理だから維持しようっと。
 

2013年1月13日

桐光学園が散った

昨日は、全国高校サッカー選手権の準決勝2試合が行われた。第一試合の鵬翔(宮崎)対星稜(石川)はPK戦で鳳翔が勝ち上がった。第二試合は、わが神奈川県代表の桐光学園が京都代表の京都橘高校に3-0で敗れ、悲願の県勢初優勝もお預けとなった。神奈川県代表は、高校総体では一昨年の桐蔭学園、昨年の三浦学苑と2連覇しているのに、この選手権では勝てない。

戦前の予想では、桐光の方が優位と思われていたが、3-0という得点差がついてしまった。もちろん点差ほどの差はなくて、先取点を取られたところで浮き足立ったために追加点を許した。どうして負けたのだろうか。ぼくはそこには桐光の慢心があったのだと思う。ではその慢心はどうして生まれたのか。

ひとつには、昨年Jリーグの下部組織も参加するプリンスリーグで1位になったことがある。相当高いレベルで好成績を残したことが自分たちは強いという思いを持ったに違いない。しかも相手は下馬評にもあがっていない京都の新興チームであるから、心のどこかで勝てると安易に考えたはずである。

もうひとつは、準々決勝と準決勝の間が一週間空いたことだ。しかも、桐光は地元だから家に帰っているので、おそらくそこでは周囲から褒めそやさられたり、大きな期待を寄せられたはずである。監督も選手もいろいろな思惑が交錯しただろう。いわゆる色気が出たと思う。それに対して京都橘は京都に帰らず静岡で合宿をしていたという。雑音も少なかっただろう。

こうして、何となく勝てるだろうという思い込みと必死さの戦いになる。試合の様子を見たら明らかなように、京都橘のひたむきさとそれを受けて立つような桐光の緩さが勝敗を分けたように思えてならない。また、戦術的な面で言うと京都橘のツートップ仙頭君と小屋松君の二人にやられた。中でも仙道くんのキープ力とパス力はすばらしいものがある。注目されていなくてもこんな選手がいたんだという驚きである。ずいぶんと底上げがなされている証拠だろう。

攻撃の起点となる桐光の松井と京都橘の仙頭の差が象徴で、その差が反映された結果だと思う。生き生きと動いていたし得点もあげた仙頭に対して、全く何もできなかった松井の違いである。松井はうまいかもしれないがプーのスピードとキレがない。桐光はなぜ仙頭と小屋松を逃がしたのだろうか。もうこの二人でかき回すのは分かっていたはずだから、マンツーマンでつかすべきだったのだ。

準決勝2試合は、どちらかというと有利であろうと思われた方が負けた。高校生の試合ではよくあることで、京都橘のように負けてなるものかというひたむきさが球際の強さになり、そうした一体一の局面での勝負が積み重なって、相手を焦らすのである。それと、自分たちの良さを出すしか勝ち目がないから、それを徹底するという戦略とる。

鳳翔はセットプレー(ほとんどの得点がセットプレーという面白くないといえば面白くないのだが)だし、京都橘はツートップ二人で何とかしているうちに周りが押し上げるというやり方である。高校生の試合でも戦略・戦術的な面での差が勝敗を分ける時代になってきたということであろう。
 

2013年1月20日

おめでとう鵬翔高校

雪で順延となっていた第91回全国高校サッカー選手権決勝が昨日国立競技場で行われ、宮崎代表の鵬翔が延長PK戦の末、京都代表の京都橘を破って初優勝した。宮崎県勢としても初となる全国制覇である。まずは何よりも異例の大会を制した鵬翔高校におめでとうと言いたい。

試合は、仙頭、小屋松という強力ツートップを要する京都橘と堅実な守備からセットプレーで得点を重ねる鵬翔の戦いとなった。前半41分に相手のクリアーボールを低い弾道のシュートがキーパーを襲い弾いたかに見えたがゴールに入り京都橘がリードして前半を終える。後半は、始まってすぐの49分に鵬翔がコーナキックを高い打点のヘッドで合わせて同点に持ち込む。お得意のセットプレーで迫力があった。自信があるのだろう。

そして今度は64分に京都橘がこちらのお得意であるスピードのある攻めあがりからゴール前へのクロスを仙頭が合わせて再び勝ち越す。これで勝負あったかと思われたが、83分にPKを獲得した鵬翔が同点に追いつく。これで10分ハーフの延長に突入するが、両者譲らずPK戦にもつれ込むが、京都橘のエース仙頭がポストに当てたのに対し、鵬翔は5人全員が決め熱戦を制した。

お互いに最初にいった特徴を発揮して2点づつを奪うという持ち味対決で見ごたえがあった。ただぼくの好みから言うと京都橘のサッカーの方がおもしろい。ちょっときついが、鵬翔のサッカーは面白くない。わくわくしないのだ。どうしてもトーナメントで勝ち上がるためにはこうしたサッカーの方がいいので仕方ないのかもしれない。

このあたりは昔もあまり変わらなくて、それこそぼくらの時代でも鵬翔型サッカーにずいぶんとて手こずったものだ。体力、走力で優っていてセットプレーでずどんというやつである。それに対抗するには技術とスピードなので京都橘はいい戦いをしていたのである。ただディフェンスでは最終的に一体一の強さみたいなところに行き着くのでやられるのである。でも、鵬翔の戦い方がどうのと言うがそのレベルが相当高くなっているのも確かで、いろいろな戦術の違いをお互い切磋琢磨していけばいいのだと思う。

また今回も初優勝でここのところ多くなっている。以前は、勝ち上がる地域が限定されていたが、失礼な言い方かもしれないがそんなに強いと思われていなかった宮崎や京都の高校が勝ち上がった。平均化されてきたのだろう。それがサッカー界全体の底上げにつながっていくと思う。

最近では優れた選手はJクラブのユースチームに所属するようになってきたが、彼らは将来のJリーガや海外クラブでの活躍を目指している。一方、そこへ行けなかった子達が高校サッカーで頑張るのだが、そこではクラブとは違って個ではなくチームとしての力の発揮の仕方とか献身といったものを学ぶことができる。この学びは結構大切なことなので、高校サッカーで鍛えられた者たちの中からも世界に飛び立つ選手も育ってほしいと思うのである。
  

2013年2月 7日

やはり強くなったのかもしれない

昨日ホームズスタジアム神戸で行われたキリンチャレンジカップ2013のラトビア戦は日本代表が3─0というスコアで勝った。まあ、相手はFIFAランキング104位だから勝ってあたりまえ、それも圧倒的な勝ち方を期待する。だから、その点ではまあまあの結果である。

先発が国内組が今野だけという異例の布陣で臨む。国内がキャンプ中で、ヨーロッパ組はシーズン中ということもあるが、力的にも海外組が優位である。ただ、海外組でも中央のラインに人が少ない。フォワードのトップ、ボランチ、センターバックである。これからの課題のひとつだと思う。すなわち、ボランチやセンターバックで吉田、細貝、長谷部に続く選手が出てこないといけない。細貝、長谷部にしても今は精彩を欠いている。

ということで、トップに前田に代わって岡崎、ボランチに遠藤に代わって細貝を起用して試合は始まったが、相手の出方も慎重だったし、チームも3ヶ月ぶりということもあり、しっくりいかない。前半も終わりに近づいた41分に内田のゴール前へのシュートかセンタリングかわからないようなボールに岡崎が僅かに足に当てコースを変えてやっと先制する。ほとんどシュートも打っていなかった中で、まずがゴールに向かうことで打開できた。この姿勢が大事なのである。

後半に入ると、遠藤と前田が入りリズムがよくなる。要するに中盤でのハブができること、前線でのポストプレーができることにより機能しだしたのである。こうなると、いつゴールが生まれるかの期待になり、後半15分に香川―本田、その1分後に前田―香川―岡崎で追加点を入れる。いずれも香川のアシストでやはり得点こそできなかったがその存在感は光っていた。本人は点を取りたそうだったが、もう少し強引でもいいからシュートを打たないといけない。

それにしても、海外組はみな確実に成長している。中でも香川、本田、長友は飛び抜けているが、昨日は乾が目立った。何しろ28分間の出場で7本ものシュートを打つのだからたいしたものだ。この積極性が今ブンデスリーグでレギュラーを張っている理由だろう。日本選手では、トップ下とサイドプレーヤーは人材の宝庫ですね。

さて、まあ格下相手とは言え強さを見せつけた感じがしてチームとしての成長も感じられた。こうした安定感のある戦いをしながら更に上のレベルにステップアップして行くのだろう。W杯予選のヨルダン戦で強さを発揮して、コネフェデレーション杯ではブラジル、イタリアとの戦いで上級の強さを知ってほしいものだ。
 

2013年2月24日

ワールドカップツアー

来年2014年はいよいよブラジルでFIFAサッカーワールドカップが開催される。まだ、出場国が決まっていないのだが、日程と場所はわかっている。6月21日から7月13日までで、ブラジル国内12ヶ所で行われる。予選リーグがAからHの8組に分けられ、それぞれの試合日程とスタジアムが決められている。

ただ、言ったように出場国が決まっていないので、どこの国が何組に入るかは今年の12月6日に行われる組み合わせ抽選会を待たなければわからないのである。日本の試合を観たいと思ってもいつどこでやるかは現時点では知ることができない。日本がまさかのアジア地区予選敗退だったら、本大会で見ることもできない。

そんな状態なのだが、昨日はぼくが高校の時のサッカー部の顧問だった先生が団長となって行く「2014FIFAワールドカップ観戦ツアー」の実行委員会に出かける。ぼくは今の時点で参加できるかはまったくわからないのだが、いいから来いというので参加する。先生は、前々会のドイツ大会でも同じようなツアーを組んだので、今回も同様な形で行きたいというのだ。

昨日の打ち合わせでは、先生と同行する医師の方、JTBの人、それと1年先輩の人と以前JICAでブラジルに住んでいたぼくの同期生、それとぼくという6人であった。まあ、詳細スケジュールがわかっていないので基本的なことだけを決めようということであった。つまり、目的、日程、費用、参加人数などである。

最初、ブラジルをよく知っている友達があれこれ言うのだが、要するにワールドカップは普段とぜんぜん違う特殊事情がいっぱいあってそう簡単な話ではないことがわかってきた。まずは、当地のホテルなどの宿泊施設だとかはほとんどがバイロン社という会社が抑えてしまっていて手配が簡単ではないこと、言い換えると宿泊費が高騰するということでもある。また、ブラジルという国の広さもあって移動を考えるとあちらこちらへは行けないということもある。

これはあくまで試合観戦主体なのか、観光的要素も入れるのかという目的とも関係するのだが、例えばアマゾン川を見たいとなるとマナオス行きを考えたいのだが、時間と費用を相当覚悟しないといけない。特に日本からだと行くだけでその時間と費用を食うわけだから向こうに行って更にということは難しくなる。ということで、リオ、サンパウロ付近を拠点に現地10日間、トータル15日間ぐらいで、試合の方は、予選リーグの第2、3試合を狙うことにするのが現実的かなあということで落ち着く。

ところが最大の問題は、チケットの入手である。どうも一次販売の開始は6月のコンフェデレーションカップのあとになるそうだが、そこでも組み合わせも決まっていないので見切り購買となるのである。だから、狙いを定めるとなると12月に組み合わせが決まってからとういうのがいいのだが、それからでチケットが入手出来るのかという問題があってジレンマに陥る。

結局、JTBの人が言っていたのは、まずはどんなことになろうが絶対に行くという人をコアメンバーとしてまず固めて、往復の飛行機便を手配しておき、12月の抽選結果で参加者を追加するというような2段構えがいいのではとなった。やはり、ブラジルは遠いということがネックなのだが、逆にわざわざ出かける日本人も少ないだろうから、またブラジルの人は日本の試合に興味ないだろうし、日本の試合のチケットの入手は難しくないのではという見方もある。いずれにしろ、費用がひとり100万円を超える話なので、かなり大変であることを実感する。さてどうなることやら。
 
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2013年3月 3日

球春

今日は3月3日はお雛さまの節句だ。今年はもう3月だというのに寒い。それに花粉症になってしまったので、目も鼻もムズムズでけっこう辛い日々が続いている。そうは言っても春は訪れてきて、庭の梅の木のつぼみがほころび始めている。昨日は、野球のWBCとサカーJリーグが開幕した。

WBCの方はダイジェストだけ見たのだが、1次ラウンドA組でブラジル相手に大苦戦。かろうじて逆転し5―3で薄氷の勝利。戦前の予想では楽勝と思っていただけにちょっとした驚きだ。まあ、こうした大会の初戦というのは、格上が苦戦するのはよくあることで負けないでよかった。お隣韓国はなんとオランダに0-5の零敗という結果だ。日本の第2戦は今日、中国との戦いになるがぜひ快勝して勢いをつけてほしい。

さて、Jリーグが開幕だ。昨年は広島が優勝して、先日のゼロックススーパーカップでも柏を破っているので本命は広島だという人も多い。その広島はホームに浦和を迎えての開幕戦だ。広島は昨年のメンバーから森脇が抜けたが、さしたる補強はしていないのでほぼ現有勢力の底上げで臨む。一方の浦和は、その森脇をはじめ、鹿島から興梠、仙台から関口、柏から那須といったようにいい補強をしている。

そういえば、以前では柏木、槙野と広島から浦和への移籍が目立つ。昨日の試合でも移籍組3人がボールを持つとブーイングが発せられていた。浦和の監督が元広島のペトロビッチだからこういうことになるのだと思うが、監督と選手の相性というものもあるので、それそれでいいことだと思う。変に干されて腐るより、自分を活かしてくれるところへ移るのはごく自然である。

前半は、浦和のペースで進む。全体のバランスや連動性が昨年と比べて格段によくなっている。このところ3バックのチームが増えているそうだが、浦和もこのシフトであるが、永田、槙野、森脇がかなり機能していた。広島の得点も森崎(浩)の絶妙フリーキックだからいたしかたない。昨年の得点王の佐藤寿人をほぼ完璧に押さえ込んでいたので、いいチームに仕上がっている証拠だ。

まだ、開幕戦の1試合しか見てないのだが、今年の浦和はやりそうな気配十分である。昨年優勝したからといっても、次もというわけにはいかないのが今のJリーグである。ひょっとすると広島でも下位争いに回るかもしれない。欧州のように上位グループが固定されているのと、絶えず混戦模様のJリーグとどっちが良いかは何とも言えないのだが、どうもACLでの日本勢の戦いを見る限りにおいては、地域チャンピオンズリーグと混戦の国内リーグの併行戦はきついということは言えそうだ。
 
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2013年3月27日

負けた

ちょっとは予想していたとはいえショックである。2014年サッカーW杯ブラジル大会アジア地区予選 最終予選グループBで敵地に乗り込んだ日本代表はヨルダンに1-2で敗れる。5大会連続の本大会出場はお預けとなった。この試合の前にオーストラリアがホームでオマーンと引き分けていたので、引き分けでもW杯出場が決まるという有利さがあったにもかかわらず足元をすくわれた。中東のアウエーでの戦いの難しさを改めて実感する。

試合は、立ち上がりヨルダンがあまり仕掛けてこなかったこともあり比較的落ち着いて入れたので行けるかと思った。ピッチコンデションや競技場の雰囲気といた点でアウエー感満載なので試合の入り方が問題だったのだがスムースにいった。しかし、幾度かあったチャンスを決めきれず前半が終わろうかというアディショナルタイムにコーナーキックから失点してしまう。一番気をつけなければいけない時間帯だったのだが、やられてしまった。

ただ、後半も浮き足立つこともなくいい具合に押し込んでいたのだが、60分に一瞬の隙をつかれカウンターをくらい追加点を許す。みんなが早く同点にという意識が強く前のめりになっていたところを前線の一人に持って行かれてしまった。その後69分に清武のゴール前のダイレクトパスに反応した香川がボレーシュートを決めて1点差に詰め寄る。さらに、71分には内田がペナルティエリアで倒されPKをゲットする。しかし、遠藤のPKが相手キーパーに阻まれ追いつくことができない。そして、タイムアップの笛を聞く。

まあ、悔やまれる試合です。セットプレーからの失点は何度も繰りかえされてきたが今回も狙われた。これは日本の弱点ですね。川島が出られないところに放り込まれると吉田一人じゃあきついかもしれない。何とか対策を考えないといけない。2点目は、テレビの解説でも言っていたが、吉田がファウルをしても止めるべきだったと言っている。ぼくはあのとき今野はどこにいたんだと思う。

ただ、吉田の頭にはレッドカードの怖さがあったと思う。一発退場になってしまう危険性である。しかも、1-0で負けているというのが引っかかっていたはずだ。つまり、もし、レッドで退場になってこの試合を落とすと次戦も出場できない事態が頭をよぎったのではないのだろうか。それで飛び込まなかったのかもしれない。今野はコンディションがあまり良くなったようだ。

遠藤のPKは完全にキーパーに読まれていたということ。コースも高さもドンピシャだった。多分遠藤は最初から蹴る場所を決めていたと思う。しかし、それにしてはもう少し駆け引きがあっても良かったのではないでしょうか。蹴る前の姿を見ているともうあそこに蹴るしかないように見える。キーパーもそう感じたはずだ。

まあ、負けたとはいえまだ首位をキープしているわけで、あと2試合で勝ち点1以上を取ればOKだからそう悲観することはない。もし勝てなくても、オマーンとヨルダンは日本の勝ち点13を上回れないし、オーストラリアは2勝1分け以上、イラクは3連勝しなくてはいけないのでほぼ大丈夫なのだが、なんとしても6月のホームでやるオーストラリア戦ですっきりと決めてほしいものである。ガンバレニッポン!
 

2013年4月 7日

アスリートは上から目線であるべし

最近のプロ野球界の話題は何といっても日本ハムファイターズの大谷翔平選手だろう。高卒の新人ながら、開幕スタメンという抜擢である。しかも尋常ではないのが投手と野手の二刀流という非常に珍しいケースである。昔、近鉄に永渕洋三という選手がいて彼も当時の監督三原脩から両方やらされた。水島新司の漫画「あぶさん」のモデルになったことでも有名だが確か1年くらいで打者専門になったはずだ。まあ、それだけ難しいと思うが、ぜひチャレンジしてほしいものだ。

ぼくが、大谷選手の姿を見て思うのは、野球に対して上から目線であるということである。別にこれは舐めているとかといった悪い意味で言っているのではなく、野球という競技を"掴みきった"感じがするのである。言い方は変だが、たかが野球じゃないか、オレにまかせろという雰囲気である。

そこの高みに行けると強くなれる。ただし、一番になるとか素晴らしい記録を残すというだけの意味ではないし、競争相手を見下すという意味でもない。だから格闘技のような人に対する相対的な位置関係を言っているわけではなく自分自身の心の持ち様を言っているのである。極めるということかと言われそうだが、それもちょっと違って言葉が難しい。

同じようなことを思った二人の陸上選手がいる。ひとりはちょっと古いのだが、セイゲイ・ブブカである。元ソ連の棒高跳びの選手で、いまもって屋外6m14Cmの世界記録を持っている。もう10年以上も破られていない超人、いや「鳥人」と呼ばれた選手である。これだけの記録を持った選手だから当然上から目線でしょと言われそうだが、そういうことではない。

彼を有名にしたのに世界記録を35回も更新したことがあげられる。何しろ1Cm刻みで更新していくわけだから、当時はこの小出し作戦を批判されたりもした。ソウルオリンピックでは、優勝が決まったあと世界記録の挑戦を棄権しているくらいだ。調子の波が当然あるから記録が出せるときに出しておこうというのが人情だと思うのだが、いつでも記録は出せるという棒高跳びという競技を掌中に収めていたからこそできたことなのだろう。

もうひとりは、日本のマラソン選手川内優輝選手である。ブブカの成績と比べものにはならないのになぜと思われるかもしれないが、彼に驚かされるのは、マラソンを走る頻度である。昨年の7月からほぼ毎月フルマラソンを走っている。その間にもハーフマラソンや駅伝を走っているのだからびっくり仰天だ。さらにフルマラソンは9回走って6回優勝している。もちろんレベルも低い大会に出ているので割り引かなくてはいけないのだが、それにしても驚かされる。

これがどうして上から目線なかというと、これまでのマラソンに対する常識は準備を入念にして1年に1回、時には2回程度走るのが精一杯ということで、そうなると、マラソンという競技を見上げている感じがどうしてもしてしまうのが、マラソンなんてどうってことがないじゃんと見えるからである。まるで、トラックの10000mを走るようにマラソンを走るのである。

だから、多くのマラソン選手がめいっぱいのチャレンジをする、つまり走ってみないとわからないといった感じなのに対して、マラソンを走りきるのは当たり前でどういう戦略で、どういう仕掛けをどこでするかといったことが彼にとっては重要なことなのである。いやいや川内選手はいつもゴールでフラフラになっているじゃないかと突っ込まれそうだが、そこまで走れるということがマラソンを掌中にしていることになるのである。

よく、人と違ったこととか斬新なことをやれというのだが、それは往々にして横の違いを言う場合が多いが、それを縦の関係に(上に)持っていけということである。これはスポーツの世界だけに限らないように思える。要するに物事の全体が見えることが大事で、そのためには目線は上からでないと見渡せないのであるから、そこまで挙げられた人間が始めて本質的なものが見えて、それを操る術を持てるようになると思うのだがいかがでしょうか。大谷くんはまだ早いので買いかぶりかもしれないが年齢だけではない面もあるので楽しみでもある。
  


2013年5月31日

いい薬ってやつじゃない

日本代表のW杯予選のオーストラリア戦を直前に控えた調整試合であったキリンチャレンジカップのブルガリア戦で何と0−2で破れるという思ってもみなかった敗戦を喫する。前半始まってすぐに与えたフリーキックで相手の無回転シュートを川島がクリアしそこなって早々に失点する。まあ、シュートを打った方を褒めるべきだろうな。交通事故みたいなものだ。こういうときは、割と精神的なダメージはなくて、早めに追いつくケースが多いのだがそうはいかなかった。

フォーメーションが最初から3−4−3という不慣れなもので、ザッケローニはこれからの選択肢として、このフォーメーションはありと考えているようだが、ぼくはシステムは変えない方がいいと思う。というのは、昨日の試合でもそうだが、フォーメーションで役割が変化するポジションが多いからである。一番とまどっていたのが吉田麻也である。

バックスの方がとまどうと思う。というのは3バック左右は攻撃起点として役割を求められるわけでその点で麻也はまだ未熟なのである。もう一方の今野はサイドバックやボランチの経験があるからこなせるのだ。だから、3バックをするなら麻也はセンターに置いてサイドは浦和の槙野みたいな選手を配置するのがいい。

さらに、サイドバックも攻撃的になるから、ザックはおそらく長友、内田を生かすにはこのシステムがいいと思ったのではないだろうか。ただ、これで3−4−3はダメとかいう議論は簡単には評価できない。時間をかけて慣れないといけないし、そのシステムにあった選手を招集しなくていけないから、簡単な話ではないのである。

だから、ザッケローニがシステム変更を試したがオーストラリア戦は難しいと思う。結局、本田をトップ下にしてあの強靭な肉体がもたらすキープ力をたよりにやらざるを得ないだろう。つまり、本田の"ため"をベースにしたフォーメーションなのだろう。だから、それがうまく機能しない時の変革選択肢は、本田スタイルが押さえられてしまったときに、あくまで同じようなタイプで行くのか(誰がいるのか?)、それとも中村憲剛の"ためのなさ"に切り替えるのか、香川が本田の替わりはあり得ないのでこの二つの選択である。そこを3−4−3に行ってしまうのかは、昨日の試合で難しくなったということである。

唯一あり得るかもしれないのが、最後の賭けに出たときの3−4−3で、吉田をセンターにし、左が今野、右が伊野波、中盤は長谷部、遠藤で右が内田(清武)、左長友、トップスリーが本田が真ん中で右に香川、左に乾といったところがベストだな。とはいえ、あまりフォーメーションを気にしてもしょうがないと思う。

それにしても、セットプレーに弱いなあ。昨日も2点ともセットプレーだ。つまり、1対1で負けているという永遠のテーマを背負っているということだ。まあ。ブルガリアというチームが非常にいいチームであったということでもあって、そうした相手と接したことは良かったのではないだろか。昨日はほんと大事な試合を前にしていい薬になったと思う。目的はオーストラリア戦に快勝してブラジル行きの切符を手にすればいいのだから。

2013年6月16日

完敗だ

日本時間の今早朝行われたサッカーのコンフェデレーションカップの初戦で地元ブラジルに0−3で負けた。強豪のブラジル相手だから難しい試合になることは予想されてはいたが、全くの完敗であった。ただ、ブラジルも強豪と言われても最近では調子はさほどではなく、FIFAランクも22位(ちなみに日本は32位)である。ポイントを稼げる試合が少ないこともあるので一概には言えないのだが、それでも10位くらいの力ではないだろうか。

だから、もうランク通りの実力差だったのかもしれない。点の取り方、取られ方でもその差が歴然としているのがわかる。よく、試合運びがうまいとか、試合巧者だというが、その中にどの時間帯で得点するのかというのがあり、評論家は、キックオフ直後とか、前後半終了間近に気をつけろという。

今朝の試合の点の取られ方はどうだったか。何と、前後半開始3分と終了間際のアディショナルタイムなのである。まさに、一番いやな時間帯に3点取られたというわけである。開始早々にマルセロのクロスをフレッジが胸でおとしたところをネイマールが狙いすましたようにゴール右隅に決める。これはネイマールの個人技である。

おそらく、ブラジルも地元での初戦ということもあり、けっこう緊張もしていただろうし、意気込みもあったと思うが、この1点でその硬さがほぐれたようだ。早い段階での得点はそういう意味で重要なのだ。これが、なかなか入らないようだと焦りにつながるからだ。

1点リードされたあとの後半立ち上がりに、ダニエウ・アウベスからのクロスを、パウリーニョがトラップすると素早いキックで追加点をあげる。前半を何とか1点に抑えたので、さて後半は巻き返すぞという時にいきなり失点である。これでは、反撃の機運も削がれてしまう。実にこのあたりの攻めのポイントを外さない試合運びに感心する。ブラジルもけっこう若い選手が多いのだが、しっかりと伝統を受け継いでいるようだ。

3点目はおまけみたいなものだが、真剣勝負で世界の強豪と対戦するとこうした決めるときには決めるしたたかさに負ける。これを決定力というが、逆に決定力がないと20位内のランクには顔を出せない。決定力というのは、個人技だけではない。個人技を起点にチームが一斉にゴールに向かうという戦術共有が大事なのだ。

その点で、キーとなるのがボランチの動きである。守備と攻撃の受け渡しに位置するので、ここは攻め時というと思い切って前線に飛び出し、危ないと思ったら、センターバックのカバーに入る。つまりそのプレーがチームの戦術をダイナミックに具現化するからである。パウリーニョとルイス・グスタボの二人が効いていた。特にパウリーニョはブラジルの本当の中心にいる。

さて、初戦は完敗したが、それでも全く手も足も出なかったわけでもないので気落ちせず次戦のイタリア戦を戦ってほしいと思う。
  

2013年6月20日

惜敗

ブラジルで行われているコンフェデレーションカップのイタリア戦で簡単に負けたら今晩のなでしこと合わせて記事を書こうと思ったが、3−4で結果的には負けたが非常に惜しい試合だったので、すぐにエントリーしたくなった。前半は2−1で勝っていながら、逆転されたが勝ち負けはともかく非常に面白い試合だった。

ブラジル戦の反省から、開始早々から、積極的にプレスをかけて、高い位置でボール奪い、セカンドボールの獲得も勝って、日本のペースで進む。攻撃もいい距離感を保ちながら香川が起点となってリズムを作る。やはり、香川は数多くボールに触ると生きてくる。だから、ムダかと思えるほどワンタッチ、ツータッチで回すほうが日本らしさを発揮できる。

前半21分にゴール前に流れたボールに岡崎がくらいついたところをGKブッフォンが倒しPKを得る。これはちょっとかわいそうな気がしたが、ラッキーなPKを本田が右隅に決めて先制する。ブッフォンは先日のオーストラリア戦の本田の正面のキックを知っていたと思うので動かず対応したが、本田も左に目線を置いて右に蹴るという技を使う。

そして、33分に今野がゴール前ふわりと上げたボールを相手でディフェンダーが交錯してバウンドさせたところを香川が左足でボレーシュートを決めて追加点を上げる。こうなると、イタリアも前がかりで攻めてくると、41分に得たコーナーキックをデ・ロッシに頭で合わされて1点差となる。これは、ちょうどコーナーにキックになったらすぐに誰が置いたか知らないがちゃんとボールがセットされていたので、ピルロはすぐに蹴ったため守備が惑わされてしまった。普通は、自分でセットするから時間もかかり構えるのだがあっという間にやられた。

そして、後半早々に立て続けに得点を許し逆転される。オウンゴールとPKというどちらかというと不運な得点である。特にPKを与えたプレーは長谷部のハンドなのだが、あれは取らなくてもいいファウルに思える。シュートブロックに行って倒れたところにボールが当たったわけでもちろん故意でもないし、ハンドがなければ入ったというわけでもない。それにイエローカードもおかしいですね。これは、日本の最初のPKも微妙だったのでレフリーのお返し?の心理が働いたのかもしれない。

ここから、日本も踏ん張る。後半24分に岡崎がデ・ロッシのコーナーキックの得点と同じように遠藤のフリーキックを頭であわせて、同点に追いつく。さらに押し気味に展開するが、終了間際に一瞬のすきを突かれ万事休す。実に惜しい試合であった。ただ、強豪のイタリアを相手にここまで戦えたことは称賛されてもいいと思う。

しかしである。負けたということはやはり何かがまだ足りないのである。その差は何かを考えるときに、大事な場面でのひとつひとつのプレーの精度だと思う。点を取られた時、点が取れなかった時にああすればよかったのにという思いを抱かせるのが日本のチームに多かったように思う。

2点目のオウンゴールも吉田が簡単にクリアしておけばよかったのにとか、コーナーからの点も集中しておけばよかったのにとかである。その点、イタリアはやるべきことをきちんとやっていたが相手が上回ったというように思う。ブラジル戦でも言ったように決定力というのはこうしたぎりぎりの状況でいかに精度の高いプレーができるかである。それには、経験値が大きいと思うのでこうしたビックな大会で強豪チームと戦うことを積み重ねることだろう。
  

2013年6月21日

不満が残るなでしこドロー

男子のコンフェデのイタリアに対する大善戦の話題で持ち切りのサッカー報道だが、どっこい昨日は女子もキリンチャレンジカップ2013のニュージーランド戦が佐賀で行われた。あいにくの雨の中ではあったが多くの観客も詰めかけ、また澤や宮間も久しぶりに代表復帰ということもあって期待されたが、格下相手に1−1のドローで終わった。

男子のイタリア戦を見たすぐ後だったので、そのふがいなさに不満の残る結果となった。前半21分に右サイドの有吉からゴール前に絶妙のクロスが上がると、駆け上がった大儀見の見事なボレーが決まる。このシュートは全力で走りながら、しかも斜め後ろからくるボールに正確にミートした難度の高いプレーである。ドイツで活躍している大儀見の成長ぶりを魅せつけた先制弾である。同じような場面が、川澄と宮間の間で作られたが、宮間のシュートはバーを越えてしまったように難しいのだ。

ところが、前半終了間際に宮間が2枚目のイエローカードをもらい退場してしまう。これは明らかなミスジャッジである。たいして危険なタックルでもなく、普通はレッドカードを出すのは慎重にやるというのが暗黙の了解になっているのに軽々しく出してしまった。せめて。今度やったらレッドカードを出しますよくらいの注意を入れるようにしてほしい。

しかも、親善試合ですよ。親善試合で早々とレッドカードを出すのを見たことがない。これで、一気に興味が失せてしまった。公式戦と違って親善試合というのは、自他のチーム力を見極めたり、戦術や選手のスキルの確認するのが主な目的で、いくら10人で戦うためのシミュレーションにもなるなんて強がり言ったところで、こんな試合はやりたくないものだ。どこの審判だか知らないが、試合をぶち壊してしまった。

10人になってからのなでしこは防戦一方で全く攻められない。その結果、後半に右サイドを深く突破され、中央へのクロスを決められてしまった。GKの海堀も胸に飛んだボールを処理できないというお粗末ぶりだが、あれだけ押されると同点に追いつかれても仕方ない。よく、10人になっても相手を圧倒するということがよくあるが、おそらくそれは男子の話であって、女子ではあまりないのではないだろうか。

特に日本チームのように、局面で数的優位を作りながら細かくパスをつないでいくスタイルは一人少ないことは致命的だ。男子では、パスの距離やスピードが長くて早いので、数のハンディを超えることができるが、女子はグランドを広く使えないので難しいのである。

だから、チームがまだまとまっていないとか、パスの精度をあげないとと言った反省が聞こえてくるが、それもそうだが、単純に10人になったことが一番大きな敗因である。フェアプレー賞をもらうようなクリーンなチームにしているということは、退場者を出さない、すなわち数で負けたら勝ち目がないからという戦略的な意味もあるのである。

とはいえ、もっと大きな問題は選手の新陳代謝ができていないことだ。ワールドカップとオリンピックを戦ったメンバーがほぼそのまま残っている。昨日は、両サイドが、鮫島、近賀から宇津木、有吉に変わっているが、基本的には従来とあまり変化は少ない。

確かに、世界一を獲得したメンバーだから今もベストかもしれないが、それだからこそ怖いのである。彼女らは世界のトップを経験してしまったので、いわば燃え尽き症候群的なものも多少あると思う。ですから、これ以上望む貪欲さとか伸びしろという意味で弱いのではないでしょうか。そこに、新しい血を入れることで再活性化もでき、新加入選手の刺激も得られるので、無理してでも入れ替えをしたらどうだろうか。
 

2013年6月23日

勝てない

コンフェデの対メキシコ最終戦は1−2で負ける。両チームとも予選敗退が決まっているが、公式戦でもあり意地をぶつけあった試合となった。日本の先発は、イタリア戦から吉田と長谷部、内田に代わって、栗原、細貝、酒井が入る。立ち上がりは日本のペースで展開するも岡崎のオフサイドか微妙なシュートがあったが得点が決まらずスコアレスで前半を終える。

前半の半ばから日本の攻勢も衰えてメキシコのペースになる。後半は一方的にメキシコ優勢となり、後半9分に左サイドからクロスをエルナンデスに頭で合わされ先制点を奪われる。イタリア戦から中二日で明らかに疲れているようで、走れないためお互いの距離が間延びしてしまって、相手に簡単にパス交換を許してしまう。でも、相手だって同じ条件なのだから言い訳は通用しないだろう。

さらに、後半21分にはコーナーキックをヘッドで流され、またもやエルナンデスに頭で押し込まれる。メキシコは足元のプレーが多く空中戦はあまりしないイメージだったが2点ともヘディングで決められた。それにしても失点が多い。今大会の3戦で9点目である。一試合平均3点というのはいくら相手が世界の強豪といえども多すぎだ。集中力の問題なのか、個人の能力の問題なのか、しっかりと反省する必要がありそうだ。

それでも、日本も後半41分に香川が右サイドを上った遠藤に絶妙なパス、中央に折り返したところを岡崎が決めて一矢報いる。途中で3バックにシステム変更するも長友の負傷退場でまた4バックに戻すはめに。相手PKを防いで最後の反撃を試みたが万事休す。

日本は、中南米スタイルのサッカーに弱く、ヨーロッパ系の国にはいい戦いをするように思える。これは、ボールをある程度持てると連動性と俊敏性をゴールにむかって発揮できるのだが、逆に相手にボールを支配されてしまうとその良さが生きないという傾向があるようだ。だからあれだけ、イタリアと戦いながら、ブラジル、メキシコにはひねられてしまう。相性があるかもしれない。

しかし相性なんて言っている場合ではなく、世界のレベルはこういうものなのだ。勝てそうで勝てない、善戦はするが最後は突き放される。まだまだ、トップクラスのチームに勝ち切る力はまだ日本にはないということである。その壁をどう破るかをこの1年でしっかりと考え、身につけてほしい。おそらく選手個人個人が感じて、何をしなくてはいけないのかという課題を身を持って知ったはずだから、一段レベルアップすることを願っている。
  

2013年7月14日

勝ったぞ

いよいよ、全国高校サッカー選手権の神奈川県予選が始まった。昨年、わが湘南高校は一昨年とベスト16どまりだったので今年は是非その壁を突破して、全国大会出場を果たしてほしい。ところが、今年の総体予選の初戦で慶応高校に負けてしまった。慶応はベスト4まで行ったので強いことは強かったのだが惜しいことをした。

ということで神奈川県の場合、この総体予選の結果でシードが決まるので、今年は一次予選からの戦いとなった。昨年はベスト16だったので選手権予選は2次トーナメントの9月からの登場だから、随分と早い。しかも、4回も勝たないと2次トーナメントに進めないという過酷さである。神奈川県は2校の出場枠にしてほしい。

さて、今年は強豪校が総体予選で負けてしまい群雄割拠といった様相でどこが勝ってもおかしくないほどである。常連の桐蔭、桐光や昨年の全国総体優勝の三浦学苑も大して強くないのだ。だから、1回戦からしんどい戦いが続く。ぼくらの時代から較べると格段に学校数が増えて、かつレベルが向上するとともに学校差がなくなっている。サッカースクールで小さい時からやっている子が多いからだろう。

今日の試合相手は川崎北高校である。県のU−18リーグでもいい戦いをしているチームでいきなり難敵である。立ち上がりから押される。相手の技術の高さと球離れの良さで支配される。湘南はボールを奪ってもつながらないので単発的な攻撃で、ただボールを蹴っているだけで、さらにセカンドボールも相手にとられるので打つ手なしというまずい試合運びになる。

しかし、サッカーはおもしろいもので、こんな時に一発で入ってしまうことがある。前半の半ばにバックスからゴール前にクロスを上げると背の高いトップの頭に当たったという感じでゴールイン。これで、勢いに乗るかと思われたが中盤でフリーにする場面が増え、うまくスルーパスを通され同点に追いつかれて前半を終える。

後半に入ると、フォワードにスピードとテクニックのある選手を投入したので、ボールが収まるようになる。そうするとバックスの裏をつくようなパスも見られるようになり、川崎北の1点目と同じように右サイド奥深く切り込んだセンターリングをシュートするとキーパーがはじきそれを押し込んで再びリードする。

ところが、その直後にセットプレーのゴール前の混戦で同点にされる。リードするもすぐに追いつかれる展開で嫌な予感が走る。ところが、試合終了5分前に逆襲から左サイドにボールを流すと相手バックスを振り切り、ゴール左上隅に決める。これが決勝点となり、3−2でかろうじて初戦を突破する。相手のキーパーが弱かった面もあるが、劣勢の中で少ないチャンスをものにする決定力はたいしたものだ。

さあ、来週はいよいよ向上高校戦だ。いったいどういう巡り合わせかしらないが、3年連続の対戦となる。これまではベスト16で当たっていずれも苦汁をなめさせられた因縁の相手である。ただ、今年はU--18のリーグで勝っているので、これまでの鬱憤を晴らすような勝利を期待している。がんばれ。
  

2013年7月21日

サッカー二題、そして選挙

昨日は、全国高校サッカー選手権神奈川県一次予選の2回戦でわが湘南高校は向上高校を3−2破りました。対戦相手の向上高校とは因縁の対決で、昨年、一昨年とベスト16で対戦していずれも敗退の憂き目にあっています。昨年は、向上高校はスト4まで進出したのです。

ですから何と3年連続で立ちはだかってきたわけです。前はシード同士で争ったのですが、今年はシードを決める高校総体予選で両校とも早々と負けてしまったので一次予選からのスタートとなったのですが、その1次予選でまた当たるとは何というめぐりあわせでしょうか。

雪辱に燃える今年は立ち上がりから湘南のペースで進め。1回戦の川崎北高校戦では、なかなかボールを支配できなかったのですが、昨日は走れる選手にメンバーを変えたのでセカンドボールの奪取やパス交換もうまくいって優位に立つ。そうなると、始まってすぐに左サイド奥深く切り込んでセンターリングを頭で先取点を入れる。さらに前半30分にはコーナーキックからこぼれたボールをバックスが決めて2−0で前半を折り返す理想的な展開となる。

後半に入っても湘南の主導権は変わらず、17分にまたもや左からえぐり中央へ流し、走りこんだ中盤の選手が決めて3−0になり、これで勝負は決したかにみえたが、そうは簡単に行かないのがサッカーである。その後すぐの20分に相手をフリーにした瞬間にミドルシュートを決められる。

さてそうなると高校生では浮き足立ってしまうのだ。まだ2点もリードしているのだから、落ち着いてやればいいのに慌ててしまう。30分には、セットプレーか押し込まれてしまい1点差に迫られる。このチームはどうもセットプレーに自信をなくしていて、いつもひやひやさせられる。昨日もバタバタして得点を許す。そして、なんとか凌ぎ切って勝利するが試合運びをもう少し何とかしないといけないのだが、まあこうして勝っていくことで学んでいくのだろう。

1、2回戦が強豪だったのでこのあとの3、4回戦は比較的楽な相手となるがぜひ油断せずに勝ち上がってほしい。この年代は、試合ごとに成長していくものだから、こうしてシードではなく1次予選から試合を重ねることはかえっていいことなのかもしれない。

さて、昨日から東アジアカップが始まった。男女同時に開催なので、ザックジャパンとなでしこが一緒に登場する。皮切りは、女子の対中国戦である。昔は女子サッカーでは中国が強かったのだが、何しろ今では日本が世界チャンピオンだから立場が逆転した。昨日も、明らかに力の差があったのだが、まだなでしこは本調子とは遠い感じがする。

大儀見のアシストから前半は安藤、後半は中島がゴールを決めて貫禄勝ちだったが、足が止まった相手(何人もの選手が足をつっていた)に対して、鋭くえぐるような場面もなくて、これではアメリカやドイツには勝てない。大儀見の成長はいいのだが、新しいメンバーの斬新なパフォーマンスが刺激となるような状況を作り出さないと停滞してしまいそうだ。

今日は、男子の登場であるが、海外勢を呼ばないので国内組だけでどんな布陣で戦うのかはわからないが、さっきなでしこのところでも指摘しあように、固定化された代表メンバーを脅かすような存在を作らないといけないので大事な他大会になると思う。ぼくは、個人的には柿谷、豊田、高萩あたりが注目である。

さて今日は参議院選挙である。今から投票に出かけるが、今回の選挙は盛り上がらないなあ。ネット選挙解禁というけど、別にネットで投票できるわけでもないし、ただSNSで候補者や政党の主張を見て聞いてするだけなので、これまでとそう大差はないように感じる。ぼくは、TwitterもFacebookもアカウントは持っているがほとんど見ないし、見に行こうとは思わないので選挙の情報には触れていない。

だいいち、いつも言っているのだが、公約らしきものがおかしいし、全部の公約に賛成できないものもあるので困ってしまうのだ。どこやらの政党のように「生活を守る」って言うけど。そんな当たり前のことを言ったところで、生活を守らないなんて言っている政党はいないのだから変な話である。どういう生活にしたいのか、どうやって生活を守るのかを示してくれないといけない。

今回は特に論点が見えないのでどこの誰に入れたらいいのか迷ってしまう。つまり、いまやはっきりした対立軸が見えにくい時代で、従って、この政党のこの公約は賛成だが、もうひとつは反対で、そこは別の政党の主張が気に入っているというように考える人も多いのではないだろうか。こうした場合どうしますか?これからのネット選挙は、政策選択で投票できるようにならないものだろうか。すなわち、人を選ぶのだがそれとともに支持された政策の得票率もわかるようにするのだ。無理かなあ。さて、予想通り自民党の圧勝となるのだろうか。
  

2013年7月26日

層は厚くなったか?

昨日のサッカー東アジアカップでザックジャパンはオーストラリアを3−2でくだした。前戦の中国戦に続き3点を入れているが、失点も2点である。2戦で得点6、失点5という派手な試合ぶりである。こういうことはよくあることで、点を取るということは相手に点を取られるスキを与えることでもあるのだ。

つまり、お互いに均衡状態をよしとして安全な戦い方になる場合と、点が入ると途端にチャレンジングな戦い方になるわけである。だから、何でもかんでも失点しないでというとなかなか点も取れないとなる。どちらがいいのかという問題ではなく、対戦相手やいろいろな状況に応じて戦い方が変ってくるのである。

昨日のオーストラリア戦は中国戦の先発メンバーと全員違うという公式戦では珍しい布陣となる。まあ、ワールドカップに向けての新戦力発掘という機会でもあるので多くの選手を出場させたのだろう。ですから、予選を戦った主力チームと合わせて3つの代表チームができたようだ。

となると、どうしても比較したくなるのが人情である。ただ、強いフィジカルで激しくきた中国と割と球持ちができたオーストラリアでは、評価が分かれるかもしれない。バックスは5点取られているということでレギュラー争いに加わるのは難しいだろう。センターバックで、森重と千葉に期待したがまだ線が細い感じである。ビルドアップがうまいという以前に一対一で強くないといけない。

ボランチは、遠藤の後継者育成という命題があるのだが、パサーとしての役割はまだまだ及ばない。まあ、高橋の落ち着きと山口の運動量は評価できる。攻撃陣では、得点を入れたのが柿谷、工藤、斎藤、大迫だが、柿谷と斎藤が面白い。アクセントになる可能性がある。また、得点は取れなかったのだが、豊田のポストプレーとヘディングは戦力になるのではないだろうか。前田を脅かす存在になるかもしれない。

多くの選手が代表として先発出場するのは始めてだったので不慣れや緊張もあっただろうが、それにしては健闘している。こんなところにもJリーグのレベルアップが如実に現れているのではないだろうか。ちょっと前にはマリノスがマンチェスターユナイテッドに勝ってしまったし、海外組ばかりが注目されているがJリーグ組の評価を高めたのではないでしょうか。ということでちょっとは層が厚くなったようだ。さあ、韓国に勝って優勝だ。
  

2013年7月29日

こういう勝ち方もある

昨日のサッカー東アジアカップの最終戦で地元韓国を2−1で破って優勝した。今回は、海外組は招集せず、さらに国内組でも遠藤、今野、前田も呼ばれていない。従って代表のレギュラーが誰も入っていないチームで優勝したことは称賛されていい。

試合は圧倒的に韓国が主導権を握る。激しいプレスから早めにゴール前にクロスを上げる。しかもそのこぼれ球もほとんど拾われるという状態が続く。しかし、ある意味単調なのでゴール前でマークを外さなければそう怖くはない。

そうこうしているうちに、前半25分に攻められながらも青山にボールが渡るとそこから一気に前線の柿谷にロングフィード、相手のオフサイドトラップの失敗でバックス3人を置き去りにして、キーパーとの1対1となり、そこを冷静に決め先取点をあげる。一瞬のすきをつき、わずかなチャンスをものにする決定力はたいしたものだ。

ところが、なんとかしのいできた守備陣が、前半33分にペナルティエリア左手前でワンツーリターンを許すとゴール右隅に綺麗に決められ同点に追いつかれる。これは、ボールを出して返しをもらおうとする選手をフリーにしてしまったことがいけなかった。ついていくのか受け渡すのかが中途半端になってしまったのだ。クロスボール対策の頭があったのでパス交換に対し戸惑ったのかもしれない。

後半に多少の修正があったのと、韓国の息切れもあって押しこむシーンも見られたが、依然として相手のペースには変わりなかった。引き分け濃厚のアディショナルタイムに原口が個人技で左サイドを突破すると角度がないところでシュートするとキーパーガはじき、そこに走りこんだ柿谷がこれまた冷静に左足で蹴りこむ。そのまま終了の笛がなって、2勝1分で優勝となった。

やはり、2得点の柿谷を褒めざるを得ない。ほんとチャンスはこの2本くらいしかないという場面で確実に決めるのだから大したものだ。これまでの日本選手はいいところまでいくのだが最後は外してしまうというシーンを何度も見ているのでその決定力を讃えたい。

勝負というのはこういうものだ。いくらボールを支配しても、チャンスをいっぱい作っても結局点をいれなきゃ何もならない。このように少ないチャンスをものにして勝つ、すなわち、サッカーに負けて勝負に勝つには絶対にディフェンスがしっかりしていることが大前提である。

コンフェデで勝てなかったのは守備が不安定だったからで、今回もそれまでは同じような感じだったのが、昨日は非常にねばり強い守備をしていた。ただ、韓国の単調でアイデアの乏しいプレーに助けられている面が大きかったので、もっと強い相手に対しても昨日のような試合できるようにならないといけない。

さて、今回の大会では、来年のワールドカップに向けての今の代表を脅かす存在の発掘という意味もあったのだが、結果どうだったのだろうか。ぼくは、柿谷、豊田、山口、ジョーカーとしての斎藤あたりが有望ではないかと思のだが、ザッケローニの好みがあるので誰が選ばれるのか興味がわいてくる。
  

2013年8月15日

歯が立たず

昨日宮城スタジアムで行われたサッカー日本代表はウルグアイに2−4で敗れた。ウルグアイ代表は南アフリカW杯でベスト4まで行った強豪で、FIFAランクでも12位という位置にいる。現在ブラジルW杯の南米予選で苦戦しているとはいえ、格上のチームである。

以前から、世界の強豪国との対戦がない中で勝ってもしょうがないという論調があったが、コンフェデと今回と格上国との試合が続いたが一度も勝てない。そうした論調を覆すことができなかった。これでは、W杯の優勝を目指しますなんて、寝言を言うなと言われそうだ。

昨日は、もうフォルランとスワレスという2枚看板に完全にやられてしまった。さらに、エディソン・カバーニが来ていたらどんなことになっていただろう。絶対的な個の力で攻めて来られると弱いことを改めて思い知らされた。世界のトップクラスはみなこういったレベルの選手を抱えているのだ。

立ち上がりは比較的うまく入れたと思うし、前半の中頃まではむしろ日本のペースで進むのだが、一瞬にしてやられる。27分に日本が右サイドを攻めようとしてボールを奪われるとすぐ前線のスワレスにロングフィードされる。吉田はオフサイドトラップをかけたと思われたが、今野がわずか残っていて、一気にゴール前まで運ばれ、中央へ折返したところへフォルランが走りこみ先制される。

その直後の29分にはゴール前のフリーキックからまたもやフォルランに決められ2点のリードを許す。この2点で勝負ありという感じになる。2点とも防げたかもしれない点でもあった。攻められ続けたわけでもなく、わずかな隙をつかれた。フリーキックにしても川島の初動が逆だったので届かなかったのだ。さらに、後半早々には、吉田のクリアがちょうどスアレスの真ん前に落ちて3点目を献上してしまう。

後半は日本のポゼッションは高く結構攻めていた。それが奏功したのかすぐに遠藤の長い横パスを本田がダイレクトでゴール前に落とすと岡崎が絡んでこぼれたところを香川が決めて、反撃ののろしを上げるが、すぐに4点目をあげられ試合を決められてしまった。その後本田のフリーキックが決まるも焼け石に水である。ウルグアイの後半の2点もバックスのミスに近い形で入れられている。

結局、コンフェデでさんざん指摘されたディフェンスの甘さが今回も露呈してしまった。今はミスがミスを呼ぶ悪循環に陥っている。自信を喪失しているからどうしてもプレーが消極的になってしまってこういうことになるのだ。少し時間がかかりそうだ。ただ、いつかきた道という感じもありそうですね。

前回のワールドカップの前もなかなか勝てなくて叩かれたのだが、大会に入って阿部を守備的ボランチに置いてなんとか予選リーグを突破したことを思い起こしてほしい。そんな時期が来るのだ。むしろ、試練の時を経たほうがよいとも言える。これまで、格下相手だと、攻めても攻めても点が入らないなんてことが避難されるからどうしても攻撃を重視しがちになるが、実は守備を整備するのが重要なのだ。

これをいい薬として攻撃と守備のバランスということを改めて考えなおしたらいいと思う。個で負けるなら組織的な対応をどうしたらよいのかを真剣に考え共有することが大事だと思う。日本にこれだけボールを支配されながら一瞬の逆襲で点を取ってしまうウルグアイ代表、そして何より東アジアカップで韓国にあれだけ押されっぱなしだったのに数少ないチャンスをものにした日本代表を参考にしたらどうだろうか。

それにしても、フジテレビの中継で試合の途中でばんばんとゴールシーンを入れるのはやめてもらいたい。そんなものは後からふりかえればいいのであって、現に起きている目の前のシーンに被せてしまい、大事な場面を見逃すことになる。
  

2013年8月26日

ぼくが野球に興味を失った理由

夏の甲子園も終わり、またプロ野球も2/3を過ぎて終盤に近づく時期になってきました。海の向こうでは、イチローの日米通算4000本安打が話題になり、ダルビッシュや黒田といった日本人選手も活躍しています。ところが、最近ではテレビ放映も減ったこともありほとんど試合を見る機会がなくなりました。選手の名前を聞いても正直どこのどんな選手かさっぱり分からない。

そうはいっても、小さい時は野球少年で原っぱでよく野球をしたものだ。ただ中学3年生になってサッカーを始めてからは、そのおもしろさにはまっていったのだが、だからといって野球が嫌いになったわけでもなかった。ところが近頃ではすっかり興味がなくなってきて、あれだけ応援した横浜ベイスターズも負けてもしょうがないなあと思うくらいになってしまった。(しょうがないの回数が増えていやになりますが)

どうも、興味を減じる何かがあるように思うのだ。最近の話題から追ってみるとこんなことが浮かんできた。
・ あいまいさ
・ 標準的でない
・ スピード感

野球ってかなりあいまいな部分があるというのが前々から感じていたことで、これについては今夏の甲子園で注意された花巻東高千葉翔太選手のカット打法がいい例だろう。打てそうもないストライクボールをファウルし、好球を打ち返すか四球で出塁するというプレーに高野連からクレームがついたのだ。2ストライク後にその打法でファウルをすると3バント失敗でアウトにするぞということらしい。

このことはぼくも昔から思っていたのだが、バントの定義とファウルとチップの違いがあいまいなことである。両手を話して握って打ったらバントなのか、どこまで上がればファウルなのかもよくわからない。千葉選手は156cmという小さな身体を生かすために工夫をし練習を重ねたわけで、しかも映像を見る限り打つ瞬間はちゃんと握っている。さらに言えば、これをプロ野球でやったらどうなんだということである。実にあいまいだ。

その辺りにも関連するのだが、多くの点で標準化されていない。例えばイチロー選手の日米通算4000本安打は意味があるのかという問題である。王選手の本塁打数もそうかもしれない。条件が違うのだから比較するのもおかしいという意見だ。ピート・ローズは認めないと言っている。そりゃあそうかもしれない。

国の違いもさることながら、球場の大きさとか、試合数、それこそ統一球で揉めたようにボールの違いなど戦いのリングが違っていたら記録も変わってくる。サッカーを持ち出すまでもなく、世界中で気候の変化を除くとほぼ同じ条件でやってこそ記録に意味がある。でも、サッカーでは記録は意味を持たない。得点数なんてたいして評価されない。野球も記録偏重をやめたらどうだろうか。

さらに言うと、最初に言ったファウルのことである。だいいち、球場によってファウルゾーンの広さが違うのだ。これも何だかおかしい。こうした不公平さ、不平等感をなくすにはいっそのことファウルは全部ストライクにして、フィールドエリアだけで勝負するように単純化すればいい。フィールド内に打てなかったらストライク、ファウル3本でも三振というわけである。

まあ、ちょっと飛躍しているとお叱りを受けそうだが、これから気になるのがヤクルトのバレンティンのホームランである。現在110試合を消化して48本であるから、このペースだとシーズン61本なのだそうだ。プロ野球記録が、王、ローズ、カブレラが持つ55本だから軽く超えてしまいそうだ。

これは、日本の中の話だからまあ比較してもいいかな。だけど、現役の大リーガの本塁打王がきたら、どうなっちゃうのだろうと思うわけで、あまり狂騒することはない。でも王さんの名前が消えちゃうので変な対応にならなければいいが。最後のスピード感は、個々のプレーのスピード感はあるにして全体的な動きがやっぱ問題だよねというお話です。
  

2013年9月 7日

チームは立て直せたか?

昨日大阪長居で行われたサッカー国際親善試合のグアテマラ戦で日本代表は3−0で勝利し、連敗を止めた。しかも、8試合ぶりとなる完封試合で消沈していた自信を取り戻せたのだろうか?気分的には勝ったということでいいに決まっているのだが、サッカーの内容としてどうなのかというとまだわからないというのが正直なところである。

というのも、相手のグアテマラのレベルが低く、守りを固めるだけで攻めてこなかったからである。ほとんどシュートらしいシュートもなかったし守備力を試される場面も少なかった。見た目には今野に替わって出た森重も安定していて、また前線でのプレスもよかったのだが、それは格下相手だからというのが大きい。もっと強い相手と戦った時に同じようなことができるかどうかである。

試合は、前半は引いた相手に仕掛けるのだがなかなか破れない。何度かゴールライン近くまでえぐって中央に折り返すシーンもあったが大迫、香川、清武、岡崎の攻撃陣が得点まで至れない。決定力のなさがまた浮き彫りになった。

後半に入ると、大迫の替りに柿谷、清武の替りに本田が入ると活性化する。後半5分に長友からのセンターリングを本田が頭で合わせて先制すると、24分には長谷部のスルーパスに抜けでた香川が中央に折り返すと岡崎に替わって入った工藤が押し込んで2点目、3点目は遠藤のフリーキックが相手ディフェンダーに当たってコースが変わりゴールイン。

やはり本田の存在が大きいことがわかる。誰もいうようにためが作れるので周りの選手が動きやすいのである。ただ、本田がいないことも当然あるのでその時の攻撃パターンを確立しておかなくてはいけないのだが、前半戦のような戦い方だとちょっと心配になってしまう。

来年のワールドカップは相手がみな格上と思っていたほうがいいので、昨日のような引いた相手との戦い方は参考にならないのかもしれないが、どうも日本の攻撃アプローチはプラン重視というかフィードフォワード的な面が強いと思う。

どういうことかというと、シュートを打つまでに至るプロセスをちゃんと計画して、また相手がこう来るからこうかわしてそこでスルーパスを通してといったようにやっていることが多いのではないでしょうか。要するに、当たって砕けろ的なやり方を嫌うところがある。もちろん、なんでもいいからゴール前に放り込んでというやり方を推奨しているわけではないが、先取点を導いた長友のセンターリングように相手が嫌がる危険なところに放り込んでみるというのも手ではないだろうか。

つまり、フィードバック的な攻撃パターンとでも言ったらいいのかもしれないが、とりあえず何かが起きるかもしれない状況を作り、その結果に対して素早く対応する態勢を準備するというのを全員が共有することである。このことは、前線でプレスをかけるということにも通じる話で、フィードフォワード的攻撃だと失敗したあとの動きに問題が生じるのも防げるということだ。

ともあれ、昨日の試合は気分転換にはよかったので、実際に立ち直ったのかの真価を問われるのは10日に行われる格上のガーナ戦である。この試合でどんな結果を残すかに注目したい。
  

2013年9月 8日

2020年東京オリンピック

ブエノスアイレスで開かれていたIOC総会で2020年夏季五輪・パラリンピックの開催都市に東京が選ばれた。当初はマドリード有利みたいな予想もあったが、最終決戦はマドリードではなくイスタンブールという意外な結果となった。しかもわりと大差でちょっぴり驚いた。断片的にではあるが、当日のプレゼンテーションを見て、非常に上手にやっていて、その印象の良さも決め手になったかもしれない。

ぼくは、熱心に応援していたわけでもないし、反対していたこともないという無関心派なのだが、東京開催が決まってよかったのではないでしょうか。概して人々はお祭り好きだから、大きなお祭りを企画してみんなで盛り上がりましょうという楽しみが増えたので気分的によろしいというわけである。

東京開催が56年ぶりという。前回が1964年だから、その時のオリンピックをちゃんと覚えている人は還暦過ぎの人だろう。2020年になると大方70歳以上の人しか2度のオリンピックを経験したことにならなくなる。さて、今度の東京オリンピックはどんな大会になるのだろうか。

1964年というとぼくは16歳で高校1年生であった。経済成長真っ盛りといった感じで、オリンピックの開会式が10月10日(その後ずっとこの日は体育の日の祝日となった)で、その10月1日には、東海道新幹線が開通した。日本が戦後の復興からここまで成長した姿をみてくださいというオリンピックであった。まさに「三丁目の夕日」の世界である。

その時の大会では、東洋の魔女、円谷幸吉のマラソン、体操、柔道、レスリング、重量挙げの金メダルに歓喜したものであった。ぼくはサッカー少年だったので、サッカー競技を見に行った。確か学校で入場券の手配もしてくれたし、授業の一環として休みにもならなかったはずだ。

最初は、予選リーグのユーゴ対モロッコの試合で横浜の三ツ沢蹴球場であった。3−1でユーゴが勝ったのだが、この頃はヨーロッパ勢、それも東ヨーロッパが強かった。次に見たのが国立競技場で行われた3位決定戦で東ドイツ対アラブ首長国連邦だったが、3−1で東ドイツが銅メダル獲得した。6万人くらいの大観衆にも圧倒された。決勝は、ハンガリーとチェコで2−1でハンガリーが勝利し金メダルに輝く。ほら、東欧勢が強いでしょ。日本は予選でアルゼンチンに勝つなどして準々決勝に進出したのですが、チェコにあえなく敗れてしまいました。

わー、こうして書いていると当時のことが蘇ってきて非常に懐かしい思いに駆られます。今の小学生は2020年にはぼくが体験した時の高校生くらいになるわけだから、そのときどんな思いで迎えるのだろうか。いったい世界の人たちに何を見てもらおうとするのだろうか。ぼくもまだ生きていてお祭をみてみたいものだ。
  

2013年9月11日

よくなってきたぞ

昨日のキリンチャレンジカップでサッカー日本代表はガーナを3−1で下した。先日のグアテマラ戦は相手が格下とあって、コンフェデ以降の落ち込みから立ち直ったかどうかの評価を保留していたが、昨日の試合では主力が抜けていたとはいえアフリカの強豪であるガーナに勝利するという結果からいうとだいぶよくなったと言うべきだろう。

先発メンバーは、トップの柿谷以外は従来からのおなじみ不動のメンバーである。今後このメンバーがレギュラーだろう。ただ、以前から比べると、彼らを脅かす選手も現れてきているので、層は厚くなったのではないだろうか。東アジアカップで発掘した選手たちが自信を付けてレベルアップしたようだ。

試合は立ち上がりから日本のペースで展開するも、前半24分に香川のパスミスからカウンターをくらい、必死に守るもゴール前に流れてしまい相手シュートが内田の背中に当たってコースが変わり先制を許す。これはアクシデントに近い点の入れられ方だったので、気持ち的にはやられた感はなかったので反撃を期待するも、本田の惜しい場面とかがあったがリードを許したままで前半を終える。

後半早々、香川が前半のミスを帳消しにする値千金の同点ゴールを決める。これで縛りがとれたのか、後半19分には本田のヒールパスに走りこんだ遠藤がキーパの手をかすめて勝ち越し点を上げる。さらに、27分には今度は遠藤のフリーキックを本田が頭で合わせて3点目をあげる。

ガーナはW杯のアフリカ予選を戦ったばかりでしかも長旅なのでコンディション的には悪かったはずなので割り引いて見なくてはいけないかもしれないが、これだけの試合ができたことは評価しても良いのではないだろうか。課題の守備もよかった。前線でのすばやい守備が光った。攻めきれずボールを相手に奪われてもすぐにプレスにいっていたのがよかった。

この間のグアテマラ戦の記事にも少し書いたのだが、相手陣形が整ったところにしっかりとパスを回して攻めるといってもなかなかうまく行かない。むしろ、整ったところに石を投げてみてその陣形を一旦崩しておいて、しかしその場合は相手のボールになっているが、それをすぐさま奪えると、乱れた陣形に対して攻撃できるので、そうしたパターンも試してみるといい。昨日は多少できていたように思う。

それと、最後のほうで3−4−3にフォーメーションを変えたが、またもやうまくできなかった。試合中にフォーメーションを変える難しさをまた知らされた。やっぱいじらないほうがいいのではないだろうか。これは窮余の一策だろうな。
  

2013年9月16日

負けた!

昨日行われた全国高校サッカー選手権の神奈川2次予選の1回戦でわが湘南高校は百合ケ丘高校に0−1で敗れた。2次予選からは1次予選を勝ち抜いた16チームとシードされた20チームの計36チームで争われる。あと6回勝てば全国出場というところまで行ったのだが(それにしても長い道のりだ)、惜しいところで負けてしまった。

台風の接近で天候が心配されたのだが、朝には相当激しい雨が降ったのに昼ごろには晴れて蒸し暑くなった。従って、土のグラウンドだからピッチコンデションは良くなく、お互いにパスがつながらず大味な試合展開になる。それでも立ち上がりは湘南ペースで数本のいいシュート放つもバーに当たったり、キーパーのファインセーブに阻まれる。

すると、中央付近でフリーキックを与えて、それをうまい具合にキーパーがちょうど出られないところに放り込まれたところを決められてしまう。これまでも多い失点パターンだ。本当にセットプレーに弱い。ちゃんと練習したのだろうか。どうもマークや誰がヘッドでせるのかといった意思疎通に問題があるのではと思わせる。

ところが、1点ビハインドで迎えた後半に1人メンバーを入れ替えるが、それだけではなくポジションをかなり変えてしまったのだ。あまり采配に口出してはいけないのだが、先取点を取られていたとはいえ、崩されたわけではなく、攻撃もまあまあだったので変える必要はなかったように思うのである。後半は負けているのに守備的な布陣になってしまっていた。

いずれにしろ、フォーメーション以前の問題としてボールコントロールがうまくできていない、つまりトラップの技術が不十分である。高校の試合は特に校庭でやるときは狭いのでどうしても密集状態でいかに自分の思うように止められるかにかかっている。その時に大事なのは最初のタッチで支配下に置けるかである。

ちょうど、昨日の情熱大陸でセレッソ大阪の柿谷曜一朗が言っていたが、かれの最も重要だと思っている技術がトラップであると言っていたのが印象的である。彼いわく「トラップは準備である。ゴールできるシュートを打ったり、いいパスを出すにしても、まずは思ったところにトラップできているかどうで決まってしまう」。そうなんですね。彼の良さはここなんですが、意識しているのがすごい。

試合が終わって選手たちはがっくりきていて涙を流すものもいた。彼らの熱い夏は終わった。それを目の前で見ていてぼくの46年前のシーンが蘇ってきた。ぼくらの3年の夏は、全国高校総体の県予選の準決勝で敗れて終わった。その時試合が終わったときは放心状態で何がどうなったかわからなくてただ終わったのだと思った。そして、帰宅してみるとちょうど地元の神社のお祭りの日で親戚の人達が来ていて酒宴で盛り上っていた。それを見た瞬間に何故か悲しさが急にこみ上げてきて、その喧騒から逃れるように裏で号泣した。昨日負けた彼らもどこかで泣いていたはずである。さあ、気持ちを切り替えて大学受験に励んでもらいたい。
  

2013年9月23日

なでしこ世代交代?

今日は、ぼくの誕生日である。もうこの歳になるとおおげさに祝うものでもなく、むしろ終活に近づいていく実感が増していく。ただ、普通に家族から誕生日おめでとうと声を掛けられるのがいちばんうれしい。今朝もヨメさんと息子から言葉をもらい気分がよかった。

ぼくと同じ誕生日に中山雅史と川澄奈穂美がいる。だから、サッカーなでしこジャパンでは川澄を応援している。その川澄が、昨日のアルジェリアとの国際親善試合で追加点をあげて2−0で勝利した。先制点は、前半36分に宮間のスルーパスに抜けだした大儀見優季がキーパーの直前でかわすとバックスの間をシュートしゴールが決まる。川澄の追加点は、後半8分、後半から入った丸山桂里奈のセンターリングをキーパーがはじいたボールを冷静に相手バックスをかわしゴール。

これまでの代表の試合はなかなか勝てなかったり、試合内容もよくなかったのだが、この日は多くの代表初先発という選手をいれているにもかかわらずいい戦いをする。何しろ、完封したのはたいしたものだ。センターバックの北原佳奈、三宅史織が踏ん張ったのが称賛ものだ。北原は173cmの長身を活かしていたし、何と言っても17歳の三宅が驚くべきパフォーマンスを見せた。この年齢でフォワードとかはわかるのだが、経験が必要なセンターバックを務めること自体すごい。歳に似合わず冷静沈着なプレーで将来性を感じる。

試合運びの良さが光った昨日の試合だが、その要因は、澤穂希と近賀ゆかりの二人のベテランの加入が大きい。澤の偉大さは攻撃でも守備でも起点として機能することで昨日も中心となっていてチームとして安定感をもたらしていた。ぼくはそれよりも近ちゃん(近賀)の存在が大きかったような気がする。大けがから1年ぶりの復帰となったが改めて彼女の貢献はすばらしい。サイドバックなので目立たないが、後ろの若い二人の守備をサポートしていたし、長い距離を走って攻撃にアクセントをつけていた。

こうしてみると、ベテランと新加入の若手が融合し出したような気がする。それができなかった中野真奈美と田中陽子をすぐにベンチに下げた佐々木采配の厳しさも明確なメッセージを発していて評価できる。さて、次の試合でも新たなメンバーが登場するので楽しみだ。何と言っても層を厚くしてチーム内競争を図ることが、W杯連覇には不可欠であろう。
  


2013年10月12日

勝てない

今朝というか日本時間の深夜に行なわれたサッカーの国際親善試合セルビア戦で日本代表は0−2でセルビアに負けた。この試合は、セルビアのノビサドという街のスタジアムで行われたアウエー戦である。ホームでは強いという内弁慶の日本代表だが、やはりこのアウエーの試合で勝つことができなかった。

試合は、セルビアの英雄であるスタンコビッチの引退試合であった。代表戦で引退試合というのも珍しいが、スタンコビッチが前半10分で退くと試合途中なのにセレモニーがあったりして最初は何となく気合が入らない。その後は徐々に集中力も増してくる。前半は一進一退で両チームともチャンスも少なく0−0で終える。

後半に入っても日本代表はシュートまでなかなかもっていけない。中盤でボールが収まらないで簡単に相手にボール奪われたりして落ち着かない。そんな中の59分、セルビアがカウンターから右サイドの選手が切れ込んでシュートを打つが、ちょうど味方選手の前に流れとこところをピタリとトラップされ先制を許す。まあ、アンラッキーと言えるようなゴールだったが、シュートを打たせたことが問題だろう。

さらに、アディショナルタイムにも右からのクロスに走り込まれて追加点を許す。これも、攻めていながらも細貝がクロスをちびってしまい、逆襲をくらったもので、ちょっとしたミスをついて得点するというセルビアのしたたかたさは欧州で揉まれているなかで培われたのだろう。先のウルグアイといい、今回のセルビアといい少人数の手間をかけないカウンター攻撃で確実に点を入れてくるのが強いチームの特徴である。いい経験になったのではないだろうか。

日本も同じようにやればいいのかというとそうはいかない。いろんな選手がボール交換しなから、隙ができると素早くそこにスルーパスを出して、そのスピードで得点するというパターンを追求しているからである。しかし、世界的なディフェンダーを揃えるセルビア守備陣を全くと言っていいほど崩すことができなかった。堅牢な城の周りをワーワー言いながら足軽が攻めこむのだが簡単に弾き返されているようだ。スピードのある連動性が発揮できなかったら、もう少しシンプルな攻撃にしてしまうとか、そういった切り替えも時には必要なのではないだろうか。

柿谷がかろうじて一本シュートを打ったぐらいでほとんど何もしないで後半に代えられた。バックスを背負ったままが多く、もうちょっと動かないとボールにもさわれないし、シュートチャンスも作れない。それと香川のキレが悪い。やはり、試合勘が戻っていないのと自信をなくしているようで精彩を欠いている。次のベラルーシ戦を期待しよう。
  

2013年10月16日

いつかきた道

大型の台風が去って少しスッキリしたが、昨日のサッカー国際親善試合のベラルーシ戦はスッキリしなかった。日本代表は先日のセルビア戦に引き続き無得点の0−1で敗北を喫する。アジアから出るとなぜ弱いのだろうか。2戦ともいいところが全然ない残念な試合で、ワールドアップ出場を逃した国にも勝てないのだから本大会の期待もしぼんでしまう。

試合は立ち上がりは日本のキープ力が勝って支配するが、しばらくすると相手も慣れてきて余裕で守られる。すると前半終了間際にきれいにミドルシュートゴール左隅に決められる。取られる時間帯も悪く、後半になって、3−4−3にフォーメーションチェンジしたところで突破口を見つけられないままゲームセット。まったくつまらない試合であった。収穫は何もなかったのではないだろうか。

2試合連続で無得点ということだから相変わらずの得点力のなさが露呈したわけだが、そりゃあシュートを打たないのだから点が入るわけがない。いや、打たないというより打てないのだ。厚くブロックを敷くベラルーシに対して、ブロックの周りでこちょこちょとパスを回しているだけという、まるでハンドボールの試合を見ているようだった。それにしても香川のキレが悪いなあ。

もっとシンプルにやったらいいと思う。パス交換からスルーパスで抜けだしてシュートというスタイルを貫くのもいいが、スペインほどの技術の高さがないなら、シンプルにやることも織り交ぜたらどうだろうか。シンプルにやるということはどういうことかというと、シュートを打ってくださいというパスを形はともかく単純に数多く出すということである。少々確率が低くても狙って行くことが大事なような気がする。

ところで、4年前の南アフリカW杯の前はどうだったのだろうか。覚えているかたもいると思うが、あまりいい状態ではなかったのだ。ちょうど4年前の10月に弱いトーゴには5−0で勝利したが、11月に南アフリカと現地で戦って0−0で引き分けているし、翌年には、ベンズエラにもの同じようにスコアレスドロー、さらに東アジア選手権の中国戦でも0−0だ。さらに、4月のセルビア戦では0−3と完敗し、5月の韓国戦でも0−2で負けた。

ワールドカップ前の4試合で無得点だったわけである。それが本大会では予選リーグの初戦のカメルーン戦を本田のゴールで勝つと、オランダには負けたがデンマークには3−1で勝ち、ベスト16になったのだ。だから、心配するなと言いたいわけではなく、本番はまた違った雰囲気だからそれに向けてチームとしてのモチベーションをどう持っていくかが大事だと思う。4年前も自信をなくしていた状態からの快挙だったが、今の代表も昨日も感じられたのは自信がないなあということなので、これから何とか修正していってほしいと思う。
  

2013年11月17日

よくなってきた?

昨日行われた国際親善試合でサッカー日本代表はオランダと2−2で引き分けた。オランダは前回のW杯準優勝国だから大健闘と言っていいのだが、勝ちきれてもよさそうだった。引き分けで満足しない姿勢が大事だろう。前の欧州遠征で連敗したことを考えるとよくなってきたように思える。ただ、格下相手だと苦戦して格上だと善戦するというパターンがあるので手放しでは喜べないかもしれない。

日本代表の先発はいつものメンバーから川島、遠藤、香川、柿谷がベンチで替わって、西川、山口、清武、大迫という布陣。チーム内への刺激という意味でプラスに働いたようだ。このあとすぐのベルギー戦を控えているのでローテーションということもあるようだが、レギュラー陣のキーマンがいない時のシミュレーションになったのではないだろうか。

立ち上がりは日本が主導権を握る。山口のシュートとか岡崎のもう少しで届くスライディングとかでオランダゴールを脅かす。しかし、10分過ぎくらいからオランダがペースを取り戻すと、前線への長いパスを内田がヘディングのクリアーをミスして相手に渡し、キーパーと1対1になったファンデルファールトに決められ先取点を許す。まあ内田のミスなのだが、一瞬の隙を見逃さないオランダも見事だ。

さらに38分にはファンデルファールトのすばらしいサイドチェンジからロッベンに得意の左足シュートを決められ追加点を許す。右サイドからドリブルでカットインしてペナルティエリアの隅から狙い定めたものでロッベンの必殺パターンである。ここでも、長谷部がなぜ左足をケアしなかったのかという見えないミスを犯している。ブンデスリーグで知っていると思うのに簡単に得意の態勢に持って行かれてしまった。

ところが、前半終了間際に相手陣内でボールを奪うと長谷部がうまく相手をかわしゴール前の大迫にパスするとそれをダイレクトにゴール左隅に入れて1点差にする。このゴールが効いた。オランダの強さに押されていてやっぱりダメかと思っていたのが、これで後半巻き返しができそうだと思ったはずだ。

その後半に、清武と長谷部に替えて香川と遠藤を投入する。これがまた効いた。この二人が入ることでリズムが生まれ、主導権を握りだす。徐々にオランダも押され気味になりバックパスも増えて攻撃の手が少なくなる。

そして、60分に見事な得点をあげる。遠藤から右サイドの内田に展開すると、内田、岡崎、本田のダイレクトパス、次いでもらった内田がポストとなった大迫へ縦パスを流すとリターンを本田が同点弾。ほとんどがダイレクトパスという流れで日本らしい美しいゴールだった。今までやろうにもできなかった形をオランダ相手にやってのけたことがすごい。

ただ、それからも完全に日本ペースで惜しいシュートも何本かあったので勝ちきれなかったのがくやしい。しかし、得点した2点は日本のよさがでたものだが、得点された2点もまた日本らしい悪さがでたものだ。強い相手では一瞬のプレーの差で勝敗が決まるので気を抜けないのだ。常に問題意識を持ってプレーしていないとやられる。これは身体ではなく頭の緊張感とスタミナが必要だということである。次のベルギー戦が一層楽しみになった。
  

2013年11月20日

勝ち切った!

今早朝のベルギーとの親善試合でサッカー日本代表は3−2で勝利する。相手は最近メキメキといからをつけてきてFIFAランキングでも5位と44位の日本に比べてもかなり上位にランクされる強豪である。ブラジルW杯の欧州予選でも無敗で突破して来年の本大会出場を決めている。その相手にしかも完全アウエーで勝ったのだから素晴らしいのひと言である。

先日のオランダ戦からまた先発を替えてきた。キーパーはベルギーで活躍する川島に、両サイドバックが内田、長友から高徳、宏樹の両酒井となり、センターバックが今野の替りに森重、香川が先発に入り、トップに柿谷となる。6人も違うメンバーという、これまでではなかった采配である。中二日という試合なのでコンデションという面でそうしたかもしれないが、もっと前から試しておいてもよかった気がする。

不動の先発陣が替わってもオランダ戦の引き分け、そして今朝のベルギー戦勝利だからたいしたものだ。これで控えの選手たちも自信を持っただろうし、レギュラー陣もうかうかしていられないということで競争心もでてきただろうから、来年のW杯に向けていい状態になってきたと思われる。少なくとも、気持ちよく年が越せるだろう。

試合は最初はベルギーの攻勢で15分に川島の飛び出しすぎたミスで左サイドからGK不在のゴール前に流され先取される。その後早く追いつきたい日本は37分に右から上がった酒井宏樹が抜け出し、得意のクロスをゴール前に上げると飛び込んだ柿谷がバックスの前に入りヘディング見事な同点弾をはなつ。1−1の同点で前半を終える。

後半から、山口に替わって遠藤、清武に替わって岡崎が入る。ベルギーは
チェルシーのアザールからマンUで香川のチームメイトであるフェライニを投入する。強豪相手にまずまずのできの日本は後半立ち上ありの8分に遠藤から中央の本田へ横パス。本田がうまくトラップすると利き足ではない右足でゴールし勝ち越す。続いて後半18分相手ペナルティエリア近くで長谷部が柿谷にパスするとそれをダイレクトでバックスの頭を超えて岡崎にわたり、それを岡崎がボレーで決め追加点をあげる。

その後格下相手に負けられないベルギーは必死に反撃に移ると、34分にコーナキックからアルデルワイデルトが長身を生かしたヘディングで1点差に詰められる。またしてもセットプレーからの失点でここらあたりは相変わらずの反省点だろう。しかし、これまでここからまたやられることも多かったのだが何とかしのいでタイムアップ。3−2で世界のトップチームを破る殊勲。

この試合で柿谷が1ゴール1アシストとオランダ戦の大迫と同じ結果で二人の争いが面白くなった。また、両サイドバックも内田、長友を脅かす存在になってほしいものだ。オランダ戦でも書いたが、チームとしてのやりたいことが徐々に出来るようになってきた。だから、今回の勝利もたまたまというより勝つべきして勝った面もあるのでチームとしても個人としても自信になったのではないだろうか。新しいユニホームになって気持ちを新たにしたからかな。このままブラジルまで持って行ってほしい。
 

2013年12月 1日

マリノス優勝お預け

サッカーのJリーグはチーム名に都市の名前が入っているように基本的には地域密着型だから大方の人は地元チームを応援する。ところがぼくが住んでいるのは鎌倉なのだが、どこのチームを応援するのがいいのか悩む。普通だと湘南ベルマーレと思われるでしょうがこれが微妙なのである。

湘南という都市名でない名を付けている唯一のチームなのだが、では湘南ってどの範囲なのだよという話で本拠地は平塚だからあのあたりだろうということになる。東は藤沢くらいまでで鎌倉はどうなのだ。ここで持ち出すことでもないかもしれないが、自動車のナンバーをみると湘南ナンバーというのがある。そこでは、鎌倉は入っていない。鎌倉の自動車は横浜ナンバーなのである。

ということでもないが、ぼくはどちらかというと横浜Fマリノスのファンである。そのマリノスが9年ぶりに優勝しそうだとなって、昨日の新潟アレビレックス戦に勝てばその栄光にひたれるはずであった。ところが、何と0−2で負けてしまい優勝は最終節の川崎フロンターレ戦まで持ち越されてしまった。この戦いに勝てば文句なしの優勝だが、勝てないとちょっとやっかいなことになる。

昨日の日産スタジアムは6万2632人というJリーグ史上最多の観客で埋まった。これだけの観客の期待を裏切った試合は、前半は新潟の激しいプレッシングサッカーに手を焼き、マルキーニョスのシュートなど多少のチャンスはあったが全般的にいいところなしで終わる。新潟の試合は滅多に見られないが非常に良いサッカーをやっているにはびっくりする。戦術の意思統一ができている。後半戦の首位というのもうなづける。

ところが後半に入ると、マリノスも慣れてきたのとさすがに新潟も息切れがしてきて、マリノスペースになる。中村の絶妙パスとセットプレー、斉藤のドリブル、ドウトラのクロスなどで攻め続けるがゴールをこじ開けられない。すると後半27分にコーナーキックを栗原がクリアミスしてゴール前にいた川又に決められ先制される。攻められているほうが得点するケースが案外多いがそんな1点である。

そうなるとマリノスは前がかりになって攻めるしかなくなりゴール前に人数をかけていくのだがあと一歩で阻まれる。そんなときも往々にして一瞬の隙をつかれるのだがロスタイムに追加点を許し万事休す。ところでこの2点目がけっこう大事だったんですね。得失点差で広島に抜かれてしまったのだ。だから最終節で勝ち点が並んだら優勝を逃すことになった。

最終戦の神奈川ダービーにぜひ勝ってほしいものだが、昨日の試合を見ていてJリーグのレベルが上がっているなあと感じたのである。非常に厳しくアグレッシブに戦っていて、それをまたかわす技術も向上している。見応えのある攻防であった。こうした底上げがあってこそ代表も強くなるのだからさらによくなってほしいと思う。しかし、マリノスの中村、中沢、マルキーニョス、ドウトラの35歳超えのおっさんパワーはすごいものだ。
  

2013年12月 7日

W杯組み合わせ決まる

ついに来年ブラジルで開かれるFIFAワールドップ予選リーグにおける日本の対戦相手が決まった。今朝行われタ抽選会で日本はC組だったが、そこにはシードのコロンビア、ヨーロッパからギリシャ、アフリカからコートジボアールが入った。比較的恵まれた組み合わせになった。組み合わせ結果は次の通り。

A組 ブラジル、クロアチア、メキシコ、カメルーン
B組 スペイン、オランダ、チリ、オーストラリア
C組 コロンビア、ギリシャ、コートジボアール、日本
D組 ウルグアイ、コスタリカ、イングランド、イタリア
E組 スイス、エクアドル、フランス、ホンジュラス
F組 アルゼンチン、ボスニア・へルツェゴビナ、イラン、ナイジェリア
G組 ドイツ、ポルトガル、ガーナ、米国
H組 ベルギー、アルジェリア、ロシア、韓国

対戦相手も問題だがどこでやるかの会場の問題もある。何しろブラジルは広いから、移動が大変なのである。アマゾンの近くのマナウスなんてなったらえらいこっちゃである。C組の日本は、6月14日にレシフェでコートジボアール、6月19日にナタールでギリシャ、6月24日にクイアバでコロンビア戦ということになる。

ブラジルは都市によって気候がずいぶんと違う。日本が戦う会場でいうとブラジリアとナタールは比較的気温も低いが赤道に近づくナタールは高温多湿である。ただ、日本は高温多湿には慣れているので、あまり慣れていなさそうなヨーロッパのギリシャと当たるので有利に働くかもしれない。

さて、組み合わせも決まり、一気にムードが高まってきましたね。前回と同様に初戦のアフリカの国とやって、2戦目がヨーロッパ勢という順番である。前回はオランダに負けて3戦目にデンマークを破ったのだが、今回は最終戦に南米の雄コロンビアだから、1,2戦連勝で予選突破を決めたいものだ。ここのところ南米には負けているので最初の2戦がヤマですね。

大胆にも早々と予選突破国予想してしまいます。

A組 ブラジル、メキシコ
B組 スペイン、オランダ
C組 コロンビア、日本
D組 ウルグアイ、イングランド
E組 エクアドル、フランス
F組 アルゼンチン、ナイジェリア
G組 ドイツ、米国
H組 ベルギー、ロシア

当たるも八卦、さてどういう結果になりますでしょうか。楽しみです。
  

2013年12月 8日

横浜Fマリノス優勝逃す、サンフレッチェ広島が連覇

またまたサッカーネタです。昨日のJリーグ最終節で優勝がかかった川崎対横浜、鹿島対広島の試合で、勝てば優勝という横浜が川崎に0−1で敗れる。そうなると勝つか引き分けると優勝となる広島が鹿島を2−0で下して見事に逆転優勝を果たす。横浜Fマリノスは最後の2試合のどちらかに勝てば優勝という時点でもう確信していたのだが何と連敗してしまう。

平均年齢31歳というベテランぞろいだから、プレッシャーを受けないで冷静に普段通りにできるだろうから勝てると読んだが大間違いだった。まあ、チームとしての調子が落ちていて、特に攻撃力に冴えがなかった。マルキーニョスになかなかいいボールが入らないので、中盤まで下がってきたりして、そうなると前線に人がいないといったシーンが多く、サイドの斉藤のドリブル突破も散発的であまり効果がなかった。

それに対して、川崎フロンターレが良いサッカーをしていた。前線の大久保、レナト、大島を中村憲剛が自由に操っていて、守備もジェシを中心にして山本、稲本のボランチも動きまわって安定していた。川崎の先制点は後半9分自陣で相手ボールを奪うと素早くカウンターを仕掛ける。大久保の無回転シュートをGK榎本がはじくとそれを拾った大島が中央のレナトに戻したところを決める。連動したスピードある攻撃で鮮やかだった。

そうなると、2点を入れなければ勝てない横浜がFW藤田を投入して反撃を試みるが厚い守備に阻まれる。さらに、CBの栗原も前線に上げ、最後はGKの榎本までが川崎ゴール前に上がってきたが得点ならずで万事休す。9年ぶりの優勝を信じていた選手やぼくらサポーターもこの結果には愕然としたのだった。いやー、Jリーグで優勝するのはほんと難しい。

結局、長丁場だからチームとしての波があって、最後のところで調子が落ちた横浜と勢いがあった新潟と川崎と対戦しなくてはいけなかったことが優勝を逃したこととなった。巡り合わせというか、こんなカードが組まれたことに驚く。でも毎年のように混戦になるJリーグは選手は大変だろが見ている方はおもしろい。

川崎も勝って3位を確保したのでアジアチャンピオンズリーグ出場権を得たのだからあっぱれというところだ。風間監督の戦術が浸透してきた証拠だろう。さて、正月の天皇杯でサッカーシーズンも終わるが、前にも言ったがJリーグの底上げが代表を強くするわけだから、来年さらにレベルアップして質の高いゲームを展開してほしいと思う。日本のチームがワールドアップやACLで活躍するのも期待しよう。
  

2013年12月20日

奇跡は起こるか・・・FIFAクラブワールドカップ2013

昨年まで日本で行われていたFIFAクラブワールドカップは今年からモロッコでの開催となった。その大会は、準決勝が終わり決勝進出のチームが決まった。6大陸王者と開催国王者で争われるようになってからも、ほとんど毎回ヨーロッパと南米のチャンピオンが争うのが決まっていて、唯一2010年の大会で南米のインテルナシオナルが準決勝でアフリカ王者マゼンベに2−0で負けているだけである。

ところが今回、南米王者のアトレチコ・ミネイロ(ブラジル)が準決勝で敗退してしまった。ただ、敗れた相手がなんと開催国王者のラジャ・カサブランカなのである。大陸王者でもなく、しかもモロッコというW杯にもでていない国のチームに南米王者が負けたのである。これは驚きである。確かに、地元の熱狂的な応援を得れば思わぬ力を発揮するかもしれないが、オセアニア王者くらいは食うかもと思えるが、北中米そして南米のチームを撃破したのには正直びっくりした。

地元チームが善戦するのはあって、過去の日本開催の時でもアジアチャンピオンとして臨んだ2007年の浦和レッズや2008年のガンバ大阪の3位というのもあるので、あり得ることではあるがまさか決勝でバイエルン・ミュンヘンと戦うなんて誰が予想したのだろうか。

ただ、この試合を観ているとアトレチコ・ミネイロが負けるべくして負けたという感じではある。立ち上がりからラジャ・カサブランカの速いパス回しとプレスに押される。まあ初戦ということもあり試合感が鈍いのはしょうがないがぼやっと試合に入ったしまった。だから、なかなかペースをつかめない。こんな時は少しボールを支配して落ち着かせばいいのだが、それをコントロールする選手がいない。

ロナウジーニョがその役割なのかどうかわからないのだが相手のリズムを崩すことができない。つまらないパスミスも重なってカウンターを食らうケースが多くなる。すると後半始まってすぐの51分にヤジャーリに先取点を決められる。ディフェンスがメトワリというエースに引っ張られてフリーにさせてしまったからだ。だが、63分に絶好の位置でフリーキック得るとロナウジーニョがここしかないという右上隅に決めて同点とする。さすがだ。

こうなると、アトレチコ・ミネイロのペースになるのかと思わせたが、ラジャ・カサブランカがまたカウンターでゴール前に迫ると痛恨のファウルでPKを得る。メトワリが落ち着いてこれを決めて再びリードする。その後アトレチコ・ミネイロも反撃を試みるが堅守に阻まれ、逆にアディショナルタイムに追加点を許し万事休す。大番狂わせでスタジアムの熱狂はピークに達する。

アトレチコ・ミネイロの敗因は何だろうか。初戦の難しさとか完全アウエーとかいうのもあるが、チームとしての一体感というか何をしようとしているのかがよく見えてこない試合ぶりである。ロナウジーニョにしてもケガから復帰したばかりということもあるかもしれないが、キーになっていない。また決定的にダメなのはパススピードが遅いことだ。だから、すぐにインターセプトされ逆襲を食らう。もはや世界のサッカーはこのパススピードが生命線になりつつある。

10年前の南米スタイルでは太刀打ち出来ないのだ。10年前はロナウジーニョは光っていたが、今は化石に近い。フリーキックは変わらないが、流れの中のプレーにおけるスピードがどうしようもないのだ。それとカウンターのシンプルな速さも必要なのである。それに比べるとラジャ・カサブランカはメトワリを起点としてやりたいサッカーが明白である。それとゲームスピードで凌駕していた。このメトワリという選手はすごい。ヨーロッパのクラブが買いに出るだろう。ただ、ちょっとプレーに色気があり過ぎるので嫌われるかもしれないが。

さて、JFLのチームが天皇杯決勝に進出したようであり、幕下の力士が大関を破って横綱に挑戦するようでもあり、決勝のバイエルン・ミュンヘンとの戦いがおもしろそうだ。よもやとは思うのだが、はたして奇跡は起こるのであろうか。
  

2013年12月22日

奇跡は起こらず、バイエルンが世界一に

やはりというか、順当というかFIFAクラブワールドカップ2013で栄冠に輝いたのはヨーロッパチャンピオンのバイエルン・ミュンヘンだった。番狂わせを演じ続けたラジャ・カサブランカついに力尽き奇跡は起こらなかった。やはり、バイエルンは予想に違わず強かった。これで5つ目のタイトルというから現在世界最強のチームだろう。ドイツサッカーにボールポゼッションという戦術を持ち込んだグアルディオラの采配が光っている。

立ち上がりからバイエルンのペースでカサブランカは防戦一方になる。どうも思わぬ決勝進出ということで緊張している風に見える。そりゃそうでしょうね。国中が声援を送る中だから、いい方に向くと大きな力になるが、逆にプレッシャーになることもあるが決勝戦はよくない方向になってしまったようだ。

始まってすぐの7分にバイエルンはコーナーキックからクリヤーボールをゴール前に戻したところをDFダンテが振り向きざまのゴールで早々と先制する。劣勢が予想されたカサブランカには大きなハンデとなる。そのあとも完全にバイエルンのペースで、カウンター狙いのカサブランカもボールがなかなか奪えないので反撃も散発的になる。

すると、22分にはティアゴがきれいな折り返しをゴール右に決めて追加点をあげる。これでバイエルンの大量点かと思わせたがカサブランカの必死のデフェンスで2−0のままで前半を終える。ところが後半に入るとバイエルンの攻撃も緩み始めカサブランカの反撃も始まる。途中にキーパとバックスとのパス交換ミスで危うい場面もあったが、両者の間の2点差は大きく余裕のバイエルンに対してカサブランカはもう覆す力もなくなってジエンド。

バイエルンの横綱相撲に終始したが、ここまで登ってきたモロッコのラジャ・カサブランカの健闘は称賛される。ヨーロッパのメジャーチームで活躍するような有名選手はいないがスピードのあるカウンター攻撃は目を見張るものがあった。日本のチームも大いに参考になる戦い方だろう。

それにしても、バイエルンは強い。ゲッツェもベンチからのスタートだし、ロッベン、シュバインシュタイガーも出ていない。最初に言ったように、ドイツのまじめサッカーに細かいパス回しでボール支配率を高くする(この試合なんと73%だった)バルサ流を浸透させたグアルディオラが素晴らしい。その中心にいるのがラームだ。サイドバックだった彼をボランチに置いたコンバートが成功している。

当分は、バイエルン・ミュンヘンとバルセロナの2強時代が続くのではないだろうか。そこに、プレミアリーグとセリアAのチームがどれだけ肉薄できるかという構図だろう。
  

2014年1月 4日

スポーツ三昧(2014)

正月はウィンタースポーツ真っ盛りかと思いきや、スキー、スケートといったズバリのウィンタースポーツはお休みのようで、駅伝、サッカー、ラグビー、アメフトといったところが盛んだ。またまた、時間がたっぷりあるので、元旦からテレビのスポーツ番組を見ることになる。毎年同じで近頃はちょっと食傷気味ではある。

元旦のニューイヤー駅伝に始まって、サッカー天皇杯決勝、全国高校サッカー選手権、箱根駅伝、ラグビー大学選手権といったラインナップである。要するに駅伝とサッカー、ラグビーである。今年もひと通り見たわけだが、どうも例年になくおもしろくなかった。というのは接戦というか、どっちが勝つのか、どこが優勝するのかというハラハラドキドキ感があまりなかったように思うからである。

ニューイヤー駅伝にしても順位の変動もあったが5区でコニカミノルタが先頭に立つとそのままゴールした。最終区での大激戦が多いこの駅伝だが今回はすんなりと決まってしまった。どうもスター選手もなかなか生まれてこないし、日本の長距離界も世界で戦っていけないなあと感じる。2区のインターナショナル区間でアフリカ選手が躍動する姿を見るにつけ、いつになったら彼らと争えるのだろうか。

サッカー天皇杯は、横浜Fマリノスがサンフレッチェ広島を0−2で下し、21年ぶりに天皇杯を制覇する。しかし、21年前って日産自動車だけどそれって連続性があるのかなあ。Jリーグのチームって前身はどうであれ新しいチームなのではないだろうか。Fのフリューゲルスは元全日空だから、どうなっちゃうのだろうか。この場合は初優勝なのだ。

リーグを制覇した広島と土壇場で逆転を許した横浜の真の頂上対決は、広島が3日前の準決勝を延長の末のPK戦で勝ち上がったこともあり、試合の入り方がぐっと引いて守備的な態勢をとる。元来守備のチームでリーグ戦中もこんな戦い方も多いので、これはこれで広島の形だ。横浜は、引いた相手に前がかりで行くのかと思いきや、相手に合わせた形でゆっくりと攻める。こうして、広島の一気の逆襲を警戒したことが横浜の勝因でもあった。

そのなかで緩急をつけて崩しにかかる。そんな時には強引なドリブルが効果を発揮する。先取点は、前半17分に右サイドの小林がドリブルで持ち込み、中央に流れたところを斉藤が左すみに決める。広島の堅守をこじ開けた感じである。さらに、21分は中村のコーナーキックに中町が合わせたヘディングシュートを一旦は広島GK西川に止められるが、そのボールを中澤が再びヘッドで押し込んで2点目をあげる。畳みかけた見事の先制と追加点であった。これで広島も少し意気消沈したのか、勝負ありという感じになった。

横浜は、リーグ戦の雪辱を果たしたわけであるが、中村俊輔が試合後のインタビューでやはりリーグ戦で優勝したかったと言ったが、カップ戦と重みが違うのだろうが、天皇杯だって伝統のある大会だから素直に喜んだらいい。しかし、今シーズンの横浜Fマリノスは大健闘である。ベテランばかりで長丁場のシーズンを乗りきれるかと心配したが、そのベテランたちがぐいぐい引っ張っていった。中村と中澤はほんとによくやった。ふたりとも全盛期よりもキレているのではないかと思わせる活躍であった。

箱根駅伝も極端な話、往路の最初のほうで終わった感もある。まずは、1区で優勝候補の学校が先頭集団で残って2区につないだから、もうここで波乱がなくなってしまった。わが早稲田の大迫が失速したのは予想外であったが、1区では本命が出遅れてしまうとか、意外なチームが踊り出るなんてことが起きると見ていて面白くなるのだがそういうこともなく進む。

ただ、2区で山梨学院大学のオムワンバが右すねの疲労骨折で途中棄権というアクシデントがあったが、倒れこんであっさりと棄権宣告だから、これまでのテレビ中継だったら、アナウンサーがわめき散らして、どうなるかハラハラする映像を送ったのだが、大して盛り上がらなかったが、日テレはどうしたのだろうか。箱根の山でも何事も起こらず、順調にほぼ予想通りに終わる。だから何時間もテレビの前に座ることはなかった。

まあ、一番おもしろかったのはラグビー大学選手権の準決勝で早稲田大学が筑波大学を破った試合かもしれない。少なくともハラハラドキドキ感はあった。前半10−8で早稲田リードだったが、後半ずっと押されっぱなしで、25分間くらい自陣奥深くまで攻めこまれた状態がずっと続く。これをじっと耐えたのだからすごい。攻める筑波が単調でスピードもなかったことに助けられた面もあるがこのディフェンス力は素晴らしかった。

耐えて耐えて一瞬のすきをついて一気に相手陣内に攻め入ると、相手ゴール間近でのスクラムを一気に押し込みそのままトライしてしまった。これにはびっくりした。何しろ相手ボールのスクラムでボールが入れられた瞬間に低い構えから押し込んでゴールを割ったボールをスクラムハーフが相手選手の股の間から押さえ込んだのだから恐れ入る。こんなトライ初めて見た。

そのあとは、もう筑波に盛り返す力はなく、早稲田のエースであるFBの藤田に華麗にトライを許し万事休す。藤田選手は日本代表にも名が上がっているが、学生にしてはすごい。僕は時々、彼なんかサッカーをやっていればなあと思う。元早稲田にいた五郎丸という選手もそうだったが、絶対に日本代表のセンターバックになっている。そうなれば、海外でも活躍できたのに惜しいと思うのである。本人はそんなことは思ってもいないのでしょうね。

さて、全国高校サッカー選手権であるが、神奈川県代表の桐光学園は昨日行われた3回戦で三重県代表の四日市中央工業に0−1で負けてしまった。ぼくは、以前四日市に住んでいたことがあって、会社のサッカーチームに四中工の子が入ってきていたり、顧問の先生も知っていたりしたのでちょっと複雑な心境でもある。今の高校サッカーは昔のように強い地域が限定されていることもなくなって、全国どこのチームも優勝する可能性がある。ですから、初優勝というのが多い近年である。今年は初優勝があるのかそれとも市立船橋の優勝経験校が勝つのだろうか。
  

2014年1月10日

夢は叶えられる

8日に行われた本田圭佑のイタリアセリエACミランへの入団記者会見が話題になっている。何といっても30分あまり英語(残念ながらイタリア語ではなかったが)で受け答える姿に驚いた方も多かったに違いない。これまでは通訳を介してのやりとりだから本当の姿が伝わらないし、理解が難しいところがあるが、一応英語でも分かる人も多かっただろうから好感を持って迎えられたようだ。

何しろ、サムライ精神とは何か?と問われて、"サムライに会ったことがないので何とも言えません。ただ、日本の男性は決してあきらめない。強い精神力を持っているのが日本男児。そして、規律を重んじて いる。それは私自身も大事にしようと考えています。こういうスピリットをピッチでも示したい。そういうのがサムライ魂なのではないでしょうか。"とジョークも交え答えるなんてすごいものですよね。

サッカー選手だと中田英寿とか川島永嗣らのように語学が達者な選手もいるが、本田もそれと長友などもあまり苦にしないでコミュニュケーションするようだから、早くチームに溶け込んで行けるだろう。実態は詳しくは知らないが、海外で成功するかしないかは、このコミュニケーション能力が大いに関係するように思う。

メジャーリーグにしても、イチローも普通に英語をしゃべるそうだし、最近では、川崎宗則なんて言葉は知らなくてもコミュンケーションをとってしまう選手だっている。マー君も英語で入団会見をしてもらいたいなあ。要は、大事なのは伝えたいものがあるのか、それとユーモアとかウィットではないかと思う。特に西欧人ってジョークを言い合うこともあるし、まずおもしろいことを言って惹きつけておいてから真面目な話をするということもあるから海外では必要なことではないでしょうか。

さて、本田圭佑のコメントでもうひとつ驚いたのは、ミランを選んだ理由は?と聞かれて、"心の中のリトル本田に聞いたんです。「どのクラブでお前はプレーしたいんだ?」と。そうしたら心の中のリトル本田が「ミランでプレーしろ」と言ったので、そうすることにしました。"という返しだ。同じようなことをマンUに移籍したファン・ペルシーが言ったそうだが、それにしても気の利いた発言です。なかなかそんなことは言えませんよね。

でも言っていることは取ってつけたようなことではなく、12歳の時に小学校の作文にセリアAのチームに入って10番を背負うのだと書いたのだそうだ。これだけ、夢を語ってそれを実現するまであきらめないでいることもすごいと思う。日本の男性はあきらめないということを身をもって示したことになる。さて、大変なのはこれからで、素晴らしい会見をしたからといってレギュラーを約束されたわけではないし、ライバルもいっぱいいる。ただ香川と違うのは監督が変わらないのとチームの成績が低迷していることが追い風になるかもしれない。活躍を期待しよう。
  

2014年1月12日

いざ北陸決戦!

昨日の全国高校サッカー選手権の準決勝で富山県代表の富山第一高校と石川県代表の星稜高校が勝ち上がり、明日の決勝にコマを進めることとなった。予想外というと失礼かもしれないが史上初の北陸勢によるファイナルである。やはりここ最近の傾向なのだが、全国のレベルが向上したので昔あった地域差というものがなくなってどこの県の代表が優勝してもおかしくない情勢になった。

準決勝第一試合は、富山第一と三重県代表の四日市中央工業である。四中工は過去第70回大会で帝京と同時優勝を成し遂げ(主力メンバーが、小倉隆、中西永輔、中田一三である)、前々回は決勝で市立船橋に敗れているので悲願の単独優勝を狙っている。

先制したのは富山第一で、前半22分にショートコーナーからのセンターリングがゴール前にこぼれたところを決める。ちょっとしたトリッキーなプレーに四中工が惑わされてしまった。だが、前半終了間近に得たフリーキックを中田がスパーゴールを決め同点に追いつく。後半に入るとまたもや富山第一が先行する。57分に鋭くドリブルで持ち込むとこぼれ球を拾われゴール。ところが、73分に四中工がカウンターで追いつく。

ということで、2−2でPK戦に突入する。なんと富山第一にはPK専用のキーパーがいた。試合終了間際に交代したGKが一本止めて富山第一が勝利する。ぼくは前に言ったように四日市に住んでいたので四中工を応援していたのだが残念であった。ちょっと前に四日市で化学工場が5人が死亡するという爆発事故を起こしていたので、四日市にとっては不幸が重なってしまった。

準決勝第二試合で星稜と対戦したのは京都橘高校で昨年の準優勝チームであり、その時の得点王であり名古屋グランパス入りが決まっている小屋松知哉という絶対的エースがいる。従って、戦前の予想では京都橘有利である。それと、星稜は練習試合でも一度も勝ったことがなく、直近の試合でも1−5と大敗していたのだ。

ところが、フタを開けるとなんと星稜が4−0で圧勝してしまった。サッカーの勝負はわからないものだ。この結果を引き起こしたのは星稜の先制点だ。開始早々の3分という時間帯に入れられたのだから、京都橘はショックだったに違いない。本来のキレのあるカウンターも出ないし、小屋松が徹底的にマークされて攻撃の糸口がつかめない。

後半も始まってすぐにPKを献上してまた失点する。この前後半の始まってすぐの失点で試合を壊してしまった。まさにセオリーにある危険な時間帯での失点であった。この2点は、星稜の右サイドから攻撃に京都橘の右サイドバックの対応のミスであった。あえて特定していうのもかわいそうなのだが、ゴール前に流れたボールを待ってしまったことがゴールを許した。両方ともほんのちょっとの躊躇が生んだものだ。これを一番よくわかっているのが本人だろう。

京都橘は、一度も負けたことのない相手に大事な大会でなぜ負けてしまったのだろうか。まずは相手を甘く見たということがある。ぼくにも経験があるのだが、当然勝てると思って、次の決勝のことを考えてしまうと目の前の試合ではどうしても緩んで受けてしまいしくじることがあるのだ。それと、練習試合はあてにならないことがある。もちろん真剣ではないという面もあるが、グランドと観衆という差があるように思う。学校の土のグランドと国立競技場ではやるべきサッカーが違うからである。星稜の堅守は大会向きであったのだろう。

ということで、予想とは逆に北陸勢同士になった。さて明日の試合はどうなるのだろうか。富山第一が星稜の守備陣を崩せるのかどうかが焦点だろう。ただ、中1日という日程がどう影響するかもある。死闘を繰り広げた富山第一の疲れと締り具合、星稜の楽勝による疲労感の少なさと緩みの対戦になる。好試合を期待したい。
  

2014年1月14日

おめでとう!富山第一高校

信じられないような感動的な試合を生み出すのは国立競技場という場と大観衆なのだろう。昨日行われた全国高校サッカー選手権の決勝で、富山県代表の富山第一高校が、石川県代表の星稜高校を延長戦の末、3−2で破った試合は素晴らしいというひと言である。富山第一は初優勝であるが、富山県としても、また北陸勢としても初優勝である。まずはおめでとうと言いたい。

試合は、富山第一のペースで始まる。それに対して決勝まで無失点の堅守を誇る星稜のディフェンスが立ちはだから。均衡を破ったのは、押されていた星稜のほうで、ペナルティエリアの浮き球を富山第一のディフェンスが足を高くあげてしまいPKを得てそれをキャプテン寺村が落ちついて決める。前半はこのまま1−0の星稜リードで終える。

後半に入ると、星稜が戦術の修正をして少し前がかかりになり始める。コンパクトにしてセカンドボールも拾い出すとチャンスもすこしずつ増えてくる。そして、70分から一気に前線に送られたボールを仲谷がゴール前にセン