秋山小兵衛になった気分
昨日、上野で日展を見たあと時間があったので、浅草のほうに足を延ばすことにしました。前々から行こうと思った「鐘ヶ淵」経由「橋場」というコースを選択。ぼくは池波正太郎が好きで多くの作品を読んでいますが、中でも「剣客商売」はお気に入りの作品で、主人公の秋山小兵衛の大ファンです。ですから、秋山小兵衛が住んでいた「鐘ヶ淵」とそこから妻のおはるがあやつる船で行く、息子大治郎の家や料亭「不二楼」のある「橋場」までを自転車で走ってみたかったのです。幸い風が強かったのですがよい天気で大川(墨田川)を眺めながらとてもいい気持ちになりました。
池波正太郎といえば、いいものを食べて、いい酒を呑んでということになるわけで、ちょっと早い時間でしたが浅草で順ちゃん(前にワインをもらった友達)に電話すると、忙しいひとなので空いていないかと思ったら、6時45分までなら付き合えますよという返事。ただし、呑みが蛎殻町であるのでその近くならということで、茅場町の長寿庵にすることになる。決まればすぐに呑みたくなるのはいつものことである秘策を使って自転車をとばし5時ちょい過ぎに到着。実は東京の自転車はそんなに早くないんですね。その理由は、メイン道路の歩道は混んでいることと信号待ちが多いためです。で早く走る秘策はというと、メイン道路を一本入った細い道路を行くことなのです。
長寿庵では、しめ鯖、ぶり大根、玉子焼きでビールと燗酒、仕上げにせいろということで時間がないのでせわしい感じでした。それから自転車を返しながら銀座に出ていつものように「もんぢゅーる」に立ち寄る。先客はめずらしくひとりのR子さんで「おぐ羅」のおでんを食べていた。いきなり、女性バーテンダーのかおりちゃんが自分で作ったという万華鏡を見せられる。どうも「大人の科学」という本で万華鏡の特集があってその付録だとのこと。うちの息子の”電子万華鏡”の話をしていたのでそれで見せてくれたのだと思うがうれしくなってしばし見入る。そのあとは「刺繍」で人間国宝に認定された福田喜重さんが来られ、ひとしきり血液型の話やビリヤードの話やらで盛り上がる。
「もんぢゅーる」で自転車の話をしたら、最近かおりちゃんが自転車でこけて顔をすりむいたことに話が発展し失礼ながら大いに笑ってしまった。さらにママが自転車もいいけど都営バス1日乗り放題500円という割引乗車券があることを教えてくれた。これもお得ですよね。今度東京に出てきたときにはこのサービスを利用してみようと思い、都営バスの路線図をじっとながめ、どこに行こうかなと思い巡らせている。


「グルメ本」にあらず
今回も色々味わわせて頂きました