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映画鑑賞記  20150715

イニシエーション・ラブ 監督:堤幸彦 主演:松田翔太、前田敦子

どんでん返し映画なので、ストーリーをばらしてはいけない。SIDEAとサイドBの関係が最後にわかるのだが面白かった。前田敦子は彼女にうってつけの役柄(意地悪さを体現できる)で好演している。だんだんいい女優になっていくようだ。 
 
でもなぜ80年台代の設定なのだろうか?そのころはまだ純朴?な恋愛があったということなのかと思ったが、何のなんの純朴でもなくて女のしたたかさに脱帽。
3.6
  
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夫婦フーフー日記  監督:前田弘二 主演:佐々木蔵之介、永作博美

やっぱ永作ファンぼくとしては、こんな奥さんだったらいいなあと思う。実話ブログから生まれた同名原作の映画化だという。長い付き合いからやっと結婚したがすぐに妻の病気が発覚して、子供を産んですぐに死んでしまうという物語なのだが、その死んだヨメさんがダンナの前に現れてくるという仕掛けで見せてくれる。

深刻な話をコミカルに描いていて、現実も案外そんなものではないかと思う。そんな夫婦を佐々木と永作が息のあった演技でまるで夫婦漫才のようにも思え好感がもてた。
3.5

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百円の恋  監督:武正晴  主演:安藤サクラ、新井浩文
  
「さかな屋キネマ」というエントリーで書いているので評価だけ。
4.2

0.5ミリ   監督:安藤桃子 主演:安藤サクラ、津川雅彦

安藤サクラの「百円の恋」が素晴らしかったので別の彼女主演映画がみたくなった。しかも監督・脚本が彼女の姉の安藤桃子である。この姉妹はご存知のように奥田瑛二と安藤和津の子供でまあこの親ならと思える才能の持ち主である。さらに映画では安藤サクラの旦那の柄本佑の父親の柄本明も出演していて一家総出と言う感じである。

この映画も面白かった。介護ヘルパーの女がある事件で何もかも失ってしまい、着の身着のままで街をぶらつきながらお金をもってそうなおじいいちゃんを介護しながら住み込んでしまうという生活をする。いろいろな訳あり老人が登場して、彼らの人生がせつなくて泣けてきた。
4.1

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マイ・ライフ・メモリー  監督:ローリー・コルヤー 主演:ナオミ・ワッツ、マット・ディロン

アメリカ映画で障がいをもって貧しい暮らしをしている夫婦を描くのはあまりないように思う。だから、期待したのだが、残念ながら薄っぺらな感じでインパクトもない。インパクトとがなくてもじわっと効いてくるような渋さもなかった。
3.3

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小川町セレナーデ   監督:原圭之介 主演:須藤理彩、安田顕

オカマの映画である。オカマは好きである。中性的な、つまり男の気持ちも女の気持ちもわかるような存在が人と人の間の摩擦を和らげてくれるという意味で評価できるからである。スナックを営む女性は実は昔オカマとの間でできた娘を女手ひとつで育てた。家をでたその娘が恋に破れて帰ってくる。

そしてそのスナックが経営難に陥っていることを知った娘が父親とは知らなかったオカマに助けを請うてスナックをオカマバーに変身させて立て直すというストーリーだ。そのうち、自分の父親とわかるのだが、その人間性にふれてオカマに対する偏見も薄れていく。この辺りの人間模様がいいタッチで描かれていて楽しめた。オカマ役の安田顕がいい。
4.0

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ウイークエンドはパリで  監督:ロジャー・ミッシェル 主演:ジム・ブロードベント、リンゼイ・ダンカン

イギリスの熟年夫妻がパリ旅行にやってきてそこで巻き起こる数々のエピソードで二人の関係が揺り動く姿を描いている。旅行というのは非日常的な空間に投げ出されるわけだから、普段気がつかないあるいは現れないことが何かの拍子にぽっと出てしまい仲違いがおきることってよくある。例えば成田離婚なんてはその典型かもしれない。ただ、長年つれそった熟年夫婦だったらそんなことはないだろうと思われるかもしれないがいやいやそんなことはないのだ。だからぼくはヨメさんと旅行はしない。

ということで、こうしたケースでは長年溜め込んだ不満や鬱屈が一気に吹き出さすから怖い。この映画では、大学教授の夫が解雇されたことが発覚して、これを契機に荒れるのである。ただ、二人はかなり社会的地位が高いので、その切実感があまり感じられないのである。こういうケースって経済的な問題に発展するとどの沼に陥るのだが、それがないのでいい気なものだという気持ちが残るのである。
3.3

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海街ダイアリー
   監督:是枝和裕  主演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず

舞台が湘南だから観ないわけにはいかない。心踊らせて映画館に行く。しかも、お気に入りの女優さんが勢揃いで4人姉妹を演じている。中でも広瀬すずのみずみずしさが素晴らしい。それに引き換え、夏帆の劣化がとまらない。これからは個性派としていきていったほうがいいな。今回の3枚目的な役回りはいいんじゃないかな。

ストーリーというより、ぼくがよく行くところが出てくるのでそれを観るのが楽しい。舞台となった古民家もぼくの同級生の友達の家だったし、その裏話も聞いたがネタバレはやめておく。風吹ジュンが経営する食堂とか釜揚げしらす、極楽寺近辺、六地蔵の八百屋、由比ヶ浜などなど見慣れた光景がたくさん出てきた。ああ、内容もなかなか見ごたえがあるいい映画であった。これはお父さんの映画だなあと思う。テレビドラマ的なので逆に映画をテレビドラマに仕立てたらどうだろうか。
4.3

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予告犯  監督:中村義洋  主演:生田斗真

中村義洋監督はぼくが好きな監督さんのひとりである、伊坂幸太郎原作の映画化などは彼の右に出るものはいない。最近では「しらゆき姫殺人事件」も撮っていて推理モノでも手腕を発揮している。この映画も推理劇で、動画サイトに新聞紙で作った頭巾をかぶった「シンブンシ」と名乗る男が様々な犯行を予告する。そこから、その犯人探しと警察の捜査が展開してく。

実はぼくは推理撃はそんなにすきなジャンルではないので期待は大きくはなかったのだが、観るうちにだんだん引きこまれていってしまった。まあ若干主人公たちの置かれている環境が類型的であるのだが、筋立てに無理がなく実はというネタもおもしろいし、意外というと中村監督には失礼だができのいい作品であった。
3.9

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フレンチアルプスで起きたこと 監督:リューベン・オストルンド 主演:ヨハネス・バー・クンケ、リサ・ロブン・コングスリ

映画友達のS君と一緒に観たのだが、映画館から出てくるなり異口同音に「渋い映画だなあ」という言葉がでた。これも「ウイークエンドはパリで」と似たところがあって、フランスにスキー旅行にきたスウエーデンの4人家族が巻き起こす夫婦間、親子間のきしみの話である。スキー場のレストランで食事中に目の前で雪崩が起きた時に夫が取ったある行動がそのきしみを生み出すのである。

ちょっとネタバレになるかもしれないが、ここを言わないと何だかよくわからないでしょうからあえて言うと、身の危険を感じた夫であり父親は妻や子供のことをほったらかして自分一人だけ一目散に逃げだしてしまったのである。そしてその行動を素直に認めないのだ。といことでこれまであった良い夫、頼りになる父親像をひっくり返してしまうのである。これって大なり小なり男としてありえるかもしれないと思いぞっとした。そうした関係性の変化をユーモアを交えながら、そして修復への希望を持たせるのだが、やはり渋いなあ。
3.7

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愛を積む人  監督:朝原雄三 主演:佐藤浩市、樋口可南子

不覚にも泣いてしまった。だって、みんないい人ばかりだし、良い行いばかりだもの。涙をこらえるのは難しい。原作があって、エドワード・ムーニー・Jr.の「石を積む人」である。東京の下町で工場を経営していたが。それを売り払って北海道に移住した熟年夫婦の物語である。そこで、妻は何もしない夫に家の周りに石の塀をつくることを提案する。

造園会社から派遣された若者と一緒にしぶしぶ始めるのだが、その若者や女友達との交流や東京にいる娘との確執といったことが横糸として展開する。ただ、妻は持病の心臓病が悪化しているのだが、夫には本当のところを話してしない。で、結局妻は倒れて死んでしまうのだが、彼女は何通かの手紙を残していた。それを読むたびに頑固な父親が疎遠となってい他娘と和解していく。出てくる人がみないい人ばかりで、現実にはこんな夫婦なんているわけがないという声が聞こえてきそうだが、それこそが映画というものだとも言えるのである。
3.8
  
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2015年7月15日 20:24に投稿されたエントリーのページです。

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