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2015年6月 アーカイブ

2015年6月 2日

映画鑑賞記 2015.6.2

龍三と7人の子分たち   監督:北野武 主演:藤竜也、近藤正臣

最近は老人パワーがいりいろいろな領域で暴れまくっている。先日の大阪市の住民投票でも現状を変えたくない老人たちの勝利である。しかし本作の老人たちは街の悪党どもを退治するのだからあっぱれである。まさに時流に乗った映画で、なかなか面白い。たけしの得意なところかもしれない。映画館はシニア割引客でいっぱいだ。来年の「東スポ映画大賞」これで決まりだ。(笑)

3.8
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マジック・イン・ムーンライト  監督:ウディ・アレン 主演:コリン・ファース、エマ・ストーン
  

こういった男と女の機微を描いたらウッディ・アレンはうまい。マジシャンと占い師の恋なんてなかなかのものだ。騙しだまされこれも人生 所詮男女の仲はこんなもので本質的なのかもしれない。色々なシーンが映画っぽくてとてもいいのだ。まいった。

4.0
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めぐり逢わせのお弁当  監督:リテーシュ・バトラ 主演:イルファン・カーン、ニムラト・カウル

最近のインド映画は良い作品が多い。それも普通の主婦が主人公のものに光るものがある。「マダム・イン・ニューヨーク」良かったがこちらもおすすめである。ひところの日本の主婦もこうだったのでは思わせる。お弁当が夫と違った人に配達されてしまったところからストリーが展開する。
 
弁当を作った主婦の目線と間違って受け取った定年間近のおっさんの目線がそれぞれ楽しい。そして、両者がたくましい妄想を抱くのである。そうこの映画は「妄想映画」である。妄想こそ若返りの秘訣である。でも切ないけどまた妄想だけでおわるのがいい。

3.8
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がじまる食堂の恋  監督:大谷健太郎 主演:波瑠、小柳友

沖縄を舞台にいわくありげな4人の男女がからむのであるが、まずはこの4人という設定がだめだ。それぞれの心理の綾が4人だとセパレートとしてしまうからで、ぼくの持論は映画は女ひとりに男ふたりの関係性が最高なのである。
 
映画は心理劇になってしまっていて、冗長的なセリフのオンパレードで、映像が何のために必要なのかと思ってしまう。

2.8
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ゴーンガール  監督:デビット・フィンチャー 主演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク

妻がある日突然事件の匂いを残して失踪してしまうのだが、そうしたできごとがきっかけで改めて妻を見つめなおすのだが、いったいどんな人間だったのか知らないことに愕然とする。そこから、女の恐ろしさがにじみ上がってくる。ほんとこの辺りの女の執念深さというか、残忍さに尻込みしてしまう。
 
前半の二人の関係がギクシャクした背景なり経過がよくわからないので、男と女の関係だけが背景だと思えないので、後半のそこまでやるって感じがどうも理解できないところがあった。

3・3
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ローマの教室で 我らの佳き日々 監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ 主演:マルゲリータ・ブイ

渋いよね、こういう映画。日本ではなかなかお目にかかれない。荒れた学校で生徒に真剣に立ち向かおうと奮闘する先生を描いている。そのまわりにいる校長先生や他の教師たちとのふれあいがそこに付加される。彼らの個性もなかなか面白い。日本ではビルギャルの塾の先生になってしまうが、本来は学校の先生の役割が非常に大事である。そんなことをじっくり教えてくれた一作である。

3.6
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ビリギャル  監督:土井裕泰 主演:有村架純、伊藤淳史

そのビリギャルの物語である。その偏差値40のビリギャルを慶応大学に入学させた塾の講師が書いた本がベストセラーになってその映画化である。ネットなんかではいろんな話が飛び交っていて、実は中学受験もしているから次頭が良かったとか、偏差値が低いと言いながらも小論文と英語の成績だけはよかったとか、まあそうかもしれないが慶応に受かったことはすごいことだ。
ただ、これは特殊な物語ではなくごくありふれたよくある家庭の話のように思えた。そういう意味の平均的な受験生を抱えた家族の奮闘記なので案外その点が共感をよんでいるのかもしれない。
 
その塾も素晴らしいことは素晴らしいのだが、結局受験術みたいなところが特筆できるわけで、才能を切り開いたというころではないので慶応大学を卒業した彼女のその後をみたらわかると思う。
3.6
ビリギャル.jpg

  

セッション  監督:デイミアン・チャゼル 主演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ

いやー、この映画見ていて思い出したのは野球の千本ノックだし、巨人の星だし、相撲の稽古である。ドラマー志望の若者が音楽学校の鬼教授から徹底的にしごかれる。掌の皮がめくれて血が吹き出すまで打ち続けるが、それにも増して人格を否定するような仕打ちや意地悪を平気でする。
 
それは、その子の才能を認めていればこそだと言うことが見て取れることはとれるのだが、ふと、そんなことで芸術家が育つものだろうかと思ってしまう。芸術家というのは、努力や根性だけでなれるわけではなく持って生まれたセンス、能力がなければ大成しない。あの鬼の教授はそれを知っていたのだと思う。だから怖くなった。

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駆け込み女と駆け出し男 監督:原田眞人 主演:戸田恵梨香、大泉洋

駆け込み寺で有名な東慶寺は鎌倉にあるから何回か行ったことがある。単純に離縁したい女が逃げて駆け込めばそれで匿ってくれるのだくらいに思っていたが、そう簡単ではないこと、またそこに辿り着くまでにはいろいろな物語があるというのがよくわかった。だから、大変おもしろい時代家劇に仕上がっている。江戸末期の気分も伝わってくる佳作である。

ただ、意味不明のセリフが多かったり、聞き取りにくいところもあって最初とまどった。慣れてくるとわかるようになった。それと、エピソードが少し多いような気がして落ち着かないところもあったのでもう少し絞ったらよかった。惜しい。
  
4.0
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主演:マイケル・キートン

アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞を受賞した話題の作品である。昔バードマンツとして一世を風靡した俳優が今度はブロードウエイで演出、主演をすることになる。そこで評価されて昔の栄光をとりもどしたいのである。その芝居を軸に共演者や批評家はたまた別れた妻や娘が登場して様々な絡みを見せる。
 
ブロードウエイというところは過去の栄光とか知名度は関係なく良いか悪いか、面白いか面白くないかだけで評価を下すすごく厳しい世界である。映画の前半は退屈であるが、後半になってやっとそうした苦悩が手に取るようにわかってきてそのへんは面しろい。この手の内輪話は関係者に受けがいいのでそれでアカデミー賞受賞にいたったのではないだろうか。 
3.5
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脳内ポイズンベリー  監督:佐藤祐市 主演:真木よう子、西島秀俊

あまり期待をしていなかったわりには大変おもしろかった。何がおもしろかったというと「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」「理性」という思考傾向を擬人化してそれを体現した人物を登場させてその密室劇に仕立てたのが新鮮だったからである。確かに人間は誰しもこうした異なった思考を脳の中に混在さていてそれぞれを状況に応じて比較衡量する。そこのところを人物の議論に持って行っているのである。
 
それで、実世界では30歳の女性を主人公にして、タイプの全く違った年下の美大卒の若者と年上の編集者を登場させ、その両者に間で揺れる女ごころを扱うのである、ほら、やっぱり女ひとりに男ふたりのパターンでしょう。ネットで脳内を文字で埋めるようなアプリがあったと思うがそれよりも楽しいのだ。
 
しかしなぜこの映画に中学生がいっぱい来ていたのだろう?

3.6
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2015年6月 8日

さかな屋キネマ

藤沢に「さかな屋キネマ」という自主上映会をやっているグループがある。主催者は本当のさかな屋さんでその店の二階でやるのだ。普段は食堂になっているが日曜日は休みなのでそこを映画館にする。30人程度が入れるスペーである。昨日はそこで第二回目となる上映会が開かれた。午前と午後の二部構成となっている。ぼくは、藤沢に住む友達を誘って午後の部に出かけた。

上映作品は「百円の恋」(監督:武正晴 脚本:足立紳 主演:安藤サクラ、新井浩文)である。ちょうど見損なっていたのでこれ幸いと思ったのである。この映画の脚本は、第一回松田優作賞 グランプリに輝いた作品である。松田優作賞というのは、松田優作の生まれ故郷である山口県にある周南市で行われる映画祭にある賞で、優秀な脚本に対して贈られる。

この脚本が素晴らしい。だから映画も大変良く出来ている。ストーリーは32歳の一子(安藤サクラ)という女性が主人公で弁当屋を営む実家でだらしない生活を送っているところに離婚した妹が子供を連れて戻ってくる。姉のだらしなさをなじる妹とけんかをしてしまい家を出てひとり暮らしを始める。そして近所の100円ショップで働くことになる。

そんな生活の中、行き帰りの道に面したところにあるボクシングジムで練習する狩野(新井浩文)に目が行く。そして狩野が一子の店に客として来たのをきっかけに付き合いが始まり一緒に暮らすようになる。ただ、この男もだらしがなく別の女のところに行ってしまう。一人となった一子は今度は自分がボクシングジムに通うことになる。そして、何とボクサーを目指して練習に励むのだ。

こうして、一子はボクシングに打ち込むことで自堕落な自分からおさらばしていくのだ。てな、展開なのだが、最初はでぶでぶで不健康な一子が徐々にしまった身体になって強く成長していく姿を安藤サクラが体当たりの演技でものの見事に演じている。受ける新井浩文もいいのだが、安藤サクラの演技力に圧倒されっぱなしになる。これだけでも観る価値がある。もちろん、彼女の演技力を発揮させた監督、脚本家、共演者たちも素晴らしいことは言うまでもない。

この日は驚いたことに監督の武正晴さん本人が駆けつけてくれたのである。ドイツのフランクフルトからこの上映会のために抜けだして直接来たのだそうでびっくりだ。映画が終わった小一時間のトークショーを行ってくれた。これが面白かったのだ。なかなか聞けない裏話が満載で、また監督の愉快な話ぶりもあって大いに楽しんだ。

その時の話をいくつか。この一子と言う女性を演じられるのは日本の女優さんは誰だと脚本を書いた足立さんと二人で考えたとき、ふたりとも安藤サクラでしょとなったそうだ。もし、彼女が受けてもらえなかったらどうしようかと思っていっそのこと韓国の話にしたらどうかとも検討したらしい。まあ、それは冗談として、安藤サクラがいなかったらこの映画化もなかったということなのだ。

さらなる驚きは一子の肉体がみるみる変わっていくのだが短期間(撮影は3ヶ月くらいのようだ)であれだけの変化を表現できる安藤サクラの女優魂にも脱帽だ。ところが、体重がどうのこうのというのは一切気にしていなかったそうだ。それより、見え方、見せ方の問題だったという。

例えば、予算がなかったので室内のシーンは一日で撮ったということなのだが、そこにデブデブの一子とボクシングで絞り上げた一子がいるのだ。つまり肉体が変化したビフォーアフターを一日で表現してしまったのだ。それを聞くまでは映画ではだいぶ期間があって一生懸命絞って撮影に望んだと思っていたからびっくり仰天だ。このことだけでもアメージングである。他にも面白い話が盛りだくさんあったがこのへんで。また今月に3回目の上映会が予定されているので参加しようと思っている。
 
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2015年6月 9日

なでしこ勝ち切る

勝ちは勝ちだ。当たり前だが、どんな試合になっても勝てばいいのだ。自分たちの試合ができなかったと選手たちは言うが、前回のブラジルワールドカップで同じセリフを吐いた男子代表は簡単に予選リーグを敗退した。だが、女子はカナダワールドカップの初戦でスイスに1−0で勝利する。

確かに、前回のチャンピオンとしてはあまりほめられたようなものではなかった。ボールポゼッションを高く保つのが日本のサッカーだがその支配率でも相手が上回ったのではないだろうか。まあ、世界の各国から相当研究されているからしかたないのかもしれないが、それを超えるようなチーム力にはなっていない。

だが、この勝利はすごく大きいと思う。勝ち点3をゲットしたということもそうだが、ことに精神的な部分である程度の自信にもなったし、しぶとく耐えれば勝ち切れるという裏付けを持てたことで攻撃にも少し変化をもたらすことだろう。こういうのを"老獪さ"という。これまで他国の強豪にやられていたのが日本もできたのだ。老獪とは言い方をかえれば"賢い"ということだから今後も続けてほしい。

ただ、次のカメルーン戦に向けて心配なことある。中盤が安定していないのだ。今日も澤が徹底マークされてボールが高い位置で散らないし、宮間の裏を再三つかれて日本の左サイドがずたずたになった。後半になって澤に変わって川村を入れたが緊張のためか中途半端なプレーが多く起点になれなかった。

こうしてみると、佐々木監督も少し考えていくのではないだろうか。ぼくの勝手な憶測で言うと、澤の先発はお役御免になるのでは、というか初戦の先発でチームを落ち着かせる意味で使うだけを考えていたのかもしれない。また安藤がケガしてしまったので、大儀見のパートナーが菅沢になったが、ポストに当たるシュートもあったがまだ弱い。

ということで、次戦から宮間を澤の位置に戻し、左に鮫島、右に川澄、大儀見の相手に大野をもってくる布陣になるのではと大胆に予想してみる。初戦に勝ったことでそうとうリラックスしていると思うので、これからは危なげなく勝ってもらい、首位通過して決勝でドイツと対戦することを願っている。
  

2015年6月12日

ハリルジャパン快勝

昨日のサッカーキリンチャレンジカップのイラク戦で日本代表は4−0で快勝した。ハリルホジッチ監督になってからの3戦目であるが、これまで新しい選手を試すようなメンバー構成で臨んできたが、さすがにワールドカップアジア予選の開幕を16日に控えて、ほぼベストメンバーを組んできた。

新しい顔という意味では、宇佐美と槙野が加わった程度である。前半5分に早くもチャンスを迎える。柴崎から中央で待ち構えていた本田にスルーパスを通すと本田は相手ディフェンダーと競りながらゴール右隅に決めて先制する。もうこうなると日本のペースで続く9分にはコーナーキックから槙野が追加点を入れる。さらに32分に宇佐美がドリブルで中央に切り込むと相手が寄ってくると岡崎がフリーとなりそこにラストパスを供給し3点目をゲットする。

前半で何と3点リードという願ってもない展開に持ち込む。ただ、この点差はイラクのパフォーマンスがひどすぎたことにもよる。このチームがアジアカップベスト4かと思えるようなひどさで、多分物見遊山で日本にやってきてテキトーに試合をすればいいやという感じなのである。やる気もないので大分割り引いて見なくてはいけない。

とは言え、やっていることが以前とは違ってアグレッシブな戦い方でこれから期待できそうな予感がしている。ボールを早く回して、縦への意識を強くというのが監督の意図のようだがある程度できていたように思う。以前は後ろのほうでゆっくりとボール回しをして、縦に出してもすぐにバックパスをする。そんなチンタラサッカーをやっていたが。昨日はそうした姿がなくなって積極的になってきたことはいいことだ。

後半に入ってから少しだれてきたが、前線を若手に切り替えてからまた活性化してきた。本田、香川、宇佐美、岡崎に替えて、原口、永井、武藤、大迫が入ったが、まあまあのパフフォーマンスで、原口がドリブルで持ち込んで4点目を入れたあたりも成長ぶりがみてとれる。中盤も長谷部、柴崎に替わって谷口、山口になったが、それなりに特徴を出していた。

まあ、言ったようにイラクがひどかったからもっと強い相手で真剣勝負の時に昨日のように力が発揮できるかというとまだ未知数だが可能性は感じられた。というか、新陳代謝が行われるのではないかと思えたのだ。あきらかにハリルホジッチはチームを変えようとしている。固定化されたワールドカップメンバーを中心にしては伸びしろがないと思っている。

その象徴的なシーンがフリーキックの時の本田の役割だ。これまでは本田が直接狙うのが常であったが、昨日は吉田や柴崎が蹴り、本田はゴール前にロブをあげた。また、香川と宇佐美・原口の違いが鮮明になった。彼らのゴールへのドリブル突破が得点に結びついているが香川にはそれがないのだ。つまり、もう本田・香川の時代ではない。これからのアジア予選を通して昨日の後半の後半のメンバーが主体になっていくのではないだろうか。
  

2015年6月17日

何とも煮え切らない試合だ

喉につまった感じですっきりしないのをどういう言葉で言ったらいいかわからないのだが、昨日と今朝行われた男女日本代表のサッカー試合のことである。昨夜埼玉スタジアムで行われたワールドカップアジア地区予選の初戦で男子日本代表はシンガポールを相手にスコアレスドローという予想外の結果に終わった。また、カナダで行われている女子ワールドカップ本大会で予選リーグの最終戦はエクアドルに1−0の辛勝である。

どちらもFIFAランキングでは相当下の方の相手にこのざまである。つまり、相手が引いて守ったときの戦い方ができていないからなのだろう。こうした格下相手では、先制パンチが最も有効なのである。序盤の段階でもう無理だと戦意を喪失させることが大事で、それができないと、だんだんとこれはひょっとすると行けるかもとなってがんばっちゃうのである。

シンガポールはキーパーのスーパープレー連発で先制パンチを浴びせてもうまくかわされてしまった。なでしこは前半5分に先制したところまではよかったのにその後の追加点が入らなかったので、相手を元気づかせてしまった。エクアドルは前二戦で16失点というチームが前世界チャンピオン相手に1点に抑えるとはいったいどうなっているんだ。後半バタバタと足がつる選手が出たようにがんばっちゃうのである。

こうして弱い相手が引いて守ったときにオロオロしてしまうのは男女とも同じだから日本人の持っている特有の何かが影響しているのだろうか。日本人のお人好しというか優しさなのだろうか。こんな時によく言われるのが、個の力で切り裂くくらいなことが必要だと。パスをつないで攻めてもゴール前にブロックを作られるともうダメだから、ミドルレンジからのシュートとかドリブル突破が有効だと言われてきた。しかし、なかなかできないのだ。

前にも言ったと思うが、チームとしてのずる賢さとシンプルさが要るような気がする。どういうことかというと、例えばわざとこちらが引いて攻めさせておいて、カウンターを狙うとか、パワープレーでもいいから単純にクロスをあげてこぼれ球を狙うとかやったらいいと思う。要するにきれいなサッカーは格下相手では序盤にねじ伏せてしまうことができないのだ。

まあ、男子はまだまだ長い戦いになるがチームを成長させてほしい。女子はこれで決勝トーナメントへ進出したので、これからはみなランクは下とはいえ力のあるチームばかりだから、かえってやりやすいのではないかと思う。是非優勝を狙ってほしいものである。

ちょっと蛇足的な話。中国で"美しすぎるDF"として日本の鮫島選手が人気だそうだが、"美しすぎる監督"がいた。エクアドルのヴァネッサ・アラウス監督である。何と26歳だという。いやー、今朝は試合より彼女の映像に釘付けになっていた。
  

2015年6月25日

なでしこ準々決勝進出

なでしこ準々決勝進出

カナダで行われている女子サッカーワールドカップの決勝トーナメント1回戦でなでしこジャパンは、オランダに2−1で勝利し8強に残った。オランダは予選で3位通過ではあったが、強豪カナダと引き分けるなどあなどれないチームである。その相手に対して主導権を握ってまずまずの戦い方で勝利した。

予選から4戦連続の1点差で佐々木監督ではないが毎度ハラハラされどうしである。ただ、昨日の試合は以前よりかは安心して見ていられた。失点もGK海堀のポカミスだから実質2−0のようなものだ。前半10分に大儀見がバーに当てたボールを相手DFがクリアしたこぼれ球を有吉が左隅に鮮やかなシュートで先制する。

前半の早い時間に点がとれていることでなでしこのチームとしての調子が上がってきているように思う。予選リーグから決勝トーナメントまでのあいだで時間がたっぷりあったことも良いほうに働いたと思う。この大会に入る前はアルガルベカップの惨憺たる結果でわかるようにチームがばらばらという感じであったが、何と言っても初戦のスイス戦になんとか勝利して、苦戦しながら予選リーグを首位で通過した。結果がすべてだからチームの士気も高まったに違いない。

そうした中で、チームの戦略や戦術の再チェックと浸透が図れたことが大きかったのだろう。だから、まずは勝利により精神的なゆとりやモチベーションを獲得し、そこで身体でチームとしてやろうとしていることを覚えこませるというプロセスをとれたのである。

昨日は持ち前のショートパスも通っていたし、前線からのプレスもできていた。個々の選手も得点をあげた有吉や阪口も良かったが、ぼくは宇津木の成長が大きく貢献しているように見えた。阪口の追加点にしてもあれだけ前にいけたのは宇津木のおかげだ。また、後半に投入された岩渕、澤も効果的だし、うまくまわっている感じがした。

さて、次の準々決勝はオーストラリアである。手の内を知り尽くした相手だからそう簡単ではないが、いまの調子を更に高めれば問題ないのではなかろうか。何だか、期待がふくらんできたぞ。
  

2015年6月28日

なでしこ4強

ああ、眠い。今朝5時前に起きて、カナダで行われている女子サッカーワールドカップ準々決勝を観る。早起きをしたかいがあった。オーストラリアを1−0で下して準決勝進出をはたす。やったーである。

戦前の予想ではオーストラリアは優勝候補の一角のブラジルを破った勢いでがんがん来るかと思ったら意外におとなしく、そのため日本が立ち上がりから主導権を握る。中盤でもあたりが強くなくかなり自由にボール保持ができる。暑さのせいなのか、若い選手が多いので気負ったのか、動きがにぶい。

こうなると、相手の消耗のほうが早くなり走り負けるのもあまり多く見られない。おそらく勝手な推測だが、寒いオーストラリアから暑いカナダに来て体力的にきつかったのと、決勝トーナメント1回戦から今日まで時間がありすぎて、若い選手が多いこともあって緊張感が高まってしまったのではないだろうか。こういうビックな大会になると微妙なことが影響してくる。とくに精神的な部分での影響が大きい。その点なでしこは経験豊富なのでそうしたメンタルの安定感があったのだろう。

決勝点は後半42分にコーナーキックから相手DFがクリアーしたボールを宇津木が出足よく引っ掛けて岩清水に渡る。シュートするもキーパーに防がれるがこぼれたところをゴール前に流すと待ち構えていた岩渕が決めた。何はともあれ、若い岩渕が決めたのが大きい。これで彼女も自信がついただろうから、今後の活躍が期待できる。

なでしこは、しりあがりにチーム力が上がってきている。コンデショニングもついてきているようだから、大会前からの調整が大変うまくいったのだろう。よく言われるようにどこにピークをもっていったらいいのかというのが重要だ。長期間ずっとピークを維持することが難しいからである。

その点では、予選リーグと決勝トーナメントの対戦相手に恵まれたということもある。強豪がひしめく組に入ったりしたらそこのピークを持って行かなくてはいけないので、よしんばそこで勝ち上がっても息切れしてしまうということになる。オーストラリアもそのことが言えるのかもしれない。さて、いよいよ準決勝だ。相手は地元カナダを撃破したイングランドとなったが、この勢いなら勝ち上がれるぞ。がんばれ。
  

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