毎年どうしてこう変わりばえのしない正月を送るのだろうかと嘆いてみても結局は同じような日々を過ごすことになる。多少変わったといえば、ばあちゃんが昨年からすぐ近くの老人ホームに入ったので元旦はそこに挨拶にいく。下の息子は中国に行ってしまったので、ヨメさんと上の息子と3人である。
息子がさんざん早く結婚しろとしつこく言われて辟易していた。ぼくの家の竹で作った門松の前で記念撮影して帰る。もうそのあとは、テレビの前でぐだぐだとなってしまう。元旦のニューイヤー駅伝から始まってサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがある。一年で一番ぼけっとする時である。
ぼくは駅伝が好きで以前はずっと見ていてヨメさんから、どこがそんなにおもしろいのと言われてバカにされていた。ところが今年は自らなぜ見るんだろうと思ってしまった。つまり、あまりおもしろく感じなくなったのである。特に今年の駅伝は年末の高校駅伝もそうなのだが、ほとんど競り合いみたいのがなくて、勝負ありとなるのが早く、そうなるとおもしろくもなんともなくなってしまった。
それもあるがもう一つの理由にレベルが低いということもある。かつては駅伝から巣立った選手が世界のマラソン界で活躍していたのが、いまや世界基準から取り残されてしまっている。実業団駅伝の2区を見れば分かるが、アフリカ選手と日本選手の差が歴然として彼我の差を見せつけられる。そん戦いはあまり興奮しないのである。
箱根駅伝は、東洋大学のダントツ優勝で幕を下ろしたが、もう3区ぐらいで勝負はついた感じでおもしろくない。しかも、復路は13校が繰り上げスタートという事態になり、そうなるとどこが何番だか分けがわからない。例年、優勝争いとシード権争いが絵になるのだが、優勝はぶっちぎりだし、どこの学校が10位で11位はどこを走っているのかわからないので興ざめもいいところだ。
しかし、箱根駅伝も年々盛んになってくるが、どうも本来のスポーツから離れていっていくような気がする。選手がタレントみたいになり、番組もバラエティあるいはドラマみたいなってきて、台本があってそこで踊らされているようにも思えてくる。だから、勝負のおもしろさが消えると、なにかアクシデントがおきないかと期待して、往路の東農大の脱水症状でフラフラになって走っている姿や復路の戸塚中継所のわずか手前で倒れながらタスキを渡したシーンに絶叫するのである。
さて、サッカー天皇杯であるが、FC東京と京都サンガという初めてのJ2対決となった。結果はリーグ戦の結果と同じようにFC東京の実力通りの勝利となった。しかし、ふだんめったにみることのない10代の若い選手が躍動する京都のいきのいいサッカーは楽しかった。なにしろ、スタメンの平均年齢がFC東京の26.8歳に対して23.9歳である。
試合は、前半は石川、ルーカスを中心に東京ペースで始まったが、先取点は京都があげる。13分ドゥトラが突っ込んだところで徳永と今野が交錯してしまいこぼれたボールを中山がうまくGKをかわしてシュート、これでおもしろくなる。ところが、すぐに東京の反撃をくらいその2分後、ショートコーナーから石川が絶妙のクロスをあげ今野が頭で同点弾をたたき込む。
こうなると、東京のペースとなり、森重のフリーキック、ルーカスのシュートと立て続けにゴールして3-1で前半を終える。後半に入っても主導権は東京にあって、21分にルーカスがダメ押しの4点目を入れる。その後京都の高校生Jリーガー久保が1点を返すが万事休す。点差はあったが両チーム持ち味を出したいいゲームであった。FC東京はさらにこのサッカーを磨いてACLでの活躍を期待したい。
特に初めて見る京都のサッカーと若手選手には目を見張るものがあった。ただ狭い地域でショートパスを回すサッカーはそれなりいいのだが、細かく回しながらもすきをみて大きく展開しないと意味がないわけで、その点京都のパス回しはまだ局地的なので相手に脅威を与えきれていない。
最近、高校サッカーにしてもスペインサッカーやバルセロナサッカーに影響されてか、細かなパスを回すという戦術がはやりのようなのだが、たしかに日本人にも合っているともいえるのでつい採用したくなると思うのだが、これはあくまで手段であって、目的は点を奪って勝つことだから、その点を忘れないようにしてもらいたいものだ。
さてこれからは、高校サッカー選手権であるが、神奈川県代表の桐光学園が惜しくもPK戦で敗退してしまった。神奈川県代表は予選が大変だからどうかしらないが本戦であまり勝てない。さて、今年はどこが優勝するのだろうか、さらに熱い戦いがくりひろげられるので楽しみにしている。
