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IT再考-なぜDOAなのですか

今回は、「ユーザー主体開発という王道を行くには、データ中心の王道を行かなければならず」、そのためには「やり方を変える」「考え方を変える」必要があるということについて考えてみましょう。王道というからには、みなさんのコンセンサスとして、システム開発は、データ中心でやるべきだとなっているのでしょうか。

その前に、上げ足とりで申し訳ないのですが、「王道」を行くのにやり方を変える、あるいは考え方を変える必要ってあるのでしょうか。ここで言っている「王道」というのは本来の意味ではなく、正攻法の基本形とか定石といったようなことだと思うが、そうだとすると今のやり方は、異質で特殊なやり方なのだろうか。

「学問に王道なし」と言うようにシステム開発に「王道」はないのではないだろうか。例えば、全く違った技術がでてきたとか、すごいパフォーマンスが得られたとか、画期的なビジネスモデルに対応しなくてはいけないといったことが起こったとき、当然攻め方が変わるし、従来の定石では通用しなくなります。簡単な例では、コンピュータのハード資源が限定的のときと今のようにそんな心配はしなくていい時代の開発は違ってくるわけです。

従って、これでなければいけないとか、「王道」とかいうのはおかしな話なのです。そこで、ユーザー主体開発という王道をいくにはデータ中心という王道を行くべきだという主張を皆さんはどう思われますか。まずは王道というのは言い過ぎだからそれを外すとして、DOAでユーザーが主体となって内製化するのが、今のもろもろの条件の中で正しい選択なのだろうか。

それを検討する際の大事な視座は、ユーザーが実際のビジネスをやるときに役に立つシステムを作るにはどういうアプローチがいいのかということであろう。ということは、ユーザーはどういうビジネスのやり方、業務の処理の仕方、お客さんとの接し方、意思決定のやり方をしているのかを子細に観察して、そこへITがどういう手助けができるかを探ることが原点となる。当初のコンピュータは、経理の人が、そろばん片手に計算していたのを助けたわけです。

ところが、私見ですがその使われ方がずっと引きずってきていると思っています。個人の労働生産性の向上のためのコンピュータの使われ方はすごいものがありますが、こと業務システムについては、データを登録して、演算・加工処理してもらうというのが主要な使われ方だったと思います。

これも何度も問題提起していますが、それはいちばん重要な業務なのでしょうか。もしそうなら、たしかにDOAのアプローチが有効かもしれません。どんなデータが必要なのか、そのデータはどんな属性をもつのか、そのデータを効率よく格納し、素早く取り出せるにはどんな箱がいいのかといったアプローチである。

しかしながら、よく考えてみると、そのデータって、どうやって作ったのかはどこに行ったのだろうか。作られたデータをどうやって処理するかがメインだから、極端な話どうでもいいことになってしまう。データがどうやって作られたかがすごく大事だと思いませんか。事業の成果って数字ですが、その数字は組織の意思決定としての結果でもあります。例えば、売上高は営業して、受注して、出荷して、代金を回収して初めて、数字がつくられるわけです。

このデータの生成過程こそ「プロセス」なのである。その過程というのは、例えば同じ売上金額だったとしても、それがネットから受注したのものか、一生懸命営業が足を運んだ結果なのかでずいぶんと違うでしょう。それが結果だけを注目してしまうと、なにも改善につながらなくなります。じゃあ、営業コストをそんなにかけるのではなく、これからはネット販売を増やそうとかに結びつくのである。

ということで、実際のビジネスの現場ではプロセスを中心にして組織的な活動を行い成果を上げているわけで、その流れをそのままITをうまく使いながら執行するのが「正道」でしょう。
  

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コメント (1)

はぶあきひろ:

いやー、DOAが主流ならもう少しマシになってるんじゃないでしょうかw 行き当たりばったりというのが実情に近い気がしてます。

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2011年10月11日 14:41に投稿されたエントリーのページです。

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