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Gartner SYMPOSIUM Itxpo2011

いま、外ではセミが鳴いている。今朝の新聞では、岩手県の小学校の校庭で桜が咲いたという記事があった。どうなっているんだろう。季節が狂ってしまったのだろうか。でも、セミナーやシンポジウムは季節通り花盛りだ。今週もGartnerのシンポジウムが3日間台場のホテルで開かれた。

個人では行けないのだが、あるところから招待状をもらったので2日間だけ聞きにいく。テーマが「「最前線」に立て ・ITリーダーが導く再成長のシナリオ」となっているが、中身をみると再成長のシナリオをどう書けるのか見えてこないように感じた。米国からのコンサルタントを中心に聞いたのだが、インパクトはなかった。

会場で出会った知り合いの若い子が、今年は外人のスピーカーが少ない、きっと日本を見限っていて中国に目がいっているんじゃないかと言っていたが、そんな気にもなる。セッションの分類が、「CIO」「ITインフラストラクチャ&セキュリティ」「アプリケーション」「ITマネジメント&ソーシング」「未来志向」であるが、これはという新鮮味にも欠ける。

「未来志向」にしても、イノベーションとかいう話なのだがネットの世界で起きていることを解説しているだけで、企業に与える影響だとか、ビジネスがどう変わるのかというエンタープライズ領域での言及があまりなかった。それと、昨年はけっこうあったそうだが、BPMのセッションがほとんどなかったのはどうしたことか。聞いたセッションの中から少し感想を書いてみます。

ゲスト基調講演でNTTデータの副社長のかたが「グローバル時代の戦略構築への示唆」と題して話されていました。わが国のトップIT企業がどういうことを考えているのかを聞くいい機会だと思って期待していたのだが、残念ながら何も感動しなかったし、ちゃんとした戦略がないのかとがっかりした。海外売上比率をあげることとか、M&Aがグローバル化と言われても首をかしげたくなる。

グローバル化が叫ばれてから久しいのに、いまだにその戦略の絵がきちんと書けてないようだし、自虐的にうちの会社は非グローバル企業の代表選手だなんて言っているようでは何をかいわんやである。戦略に則ってこうした海外展開をしていますとか、グローバルの中での事業ポートフォリオはこうしていきますとか言ってほしかった。これでは、ガートナーが中国に行ってしまうのはしかたがない。

ぼく的には今回の注目はサイボウズの青野社長の「No-Emailの次は「No-Excel」cybouzuクラウドで実現する次世代ワークスタイル」である。ちょっと前にサイボウズデヂエを使ってカジュアルBPMを実践したこともあって、その後継とも見られる「kintone」のデモも含めた紹介を聞きたかったのである。

ここでもキーワードのひとつはもちろんNo-Excelである。ぼくが情報システム部門に移った17年前にも、MailとExcelで仕事をこなすスタイルはあって、しかも講演でも指摘されたように“エクセリスト”と呼ばれのような達人がいて、他のひとがわからないマクロを組むという例がいっぱいあった。そのひとがいなくなると手に負えなくなって情シスに駆け込まれ困ったこともあった。

それを解消すべくということで、もうひとつのキーワード「ファストシステム」を提案している。すなわち、ファストフードやファストファッションのように欲しいものがすぐに手に入り、かつ信頼性が高いシステムインフラを用意するというコンセプトである。これはぼくが“カジュアルBPM”を標榜しているのと同じなので共感できる。

そして、そのための機能として「データベース+プロセス管理+コミュニケーション」が必要だとしている。これも、ぼくは、「プロセス+データ+機能」と言っていることと軌を一にしている。ですから、コンセプトと必要機能に対する考え方は非常に素晴らしいと思う。ただ、だからこそあえて言っておきたいのだが、3つの機能のうちどれが最も重要なのかというのと、データベースとプロセス管理の意味をもう少し広く深く掘り下げてほしいのだ。

つまり、データベースをインとアウトの2つの方向で考えてほしいのであって、そこに登録するというインの考え方だけになっているが、一方でアウト、すなわち有用な情報が入っているデータベースからデータを取り出して参照するという機能が要るということである。また、プロセス管理というからには、プロセスの進捗が俯瞰できないと管理はできないのでステータス表示だけだと弱いのである。

ただ、まだ基本形を作ったという感じなのでそこからブラッシュアップしていけばいいものができると思う。繰り返しますが、コンセプトと必要機能設定はすばらしいので、それを真に実行できるシステムインフラにしてもらいたいと思うのである。だいぶ、講演のことから離れてしまったのですが、面白いプロダクト、サービスになる可能性がありますので皆さん使ってみてください。
  

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2011年10月06日 11:48に投稿されたエントリーのページです。

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