昨日は恒例の東京スポーツ映画大賞の授賞式に出席する。今年は第20回というからずいぶんと長く続いている。今年の会場は、いつもの赤坂プリンスホテルだが、ここが来月一杯で閉館するというので、来年からは別の会場となる。赤プリはぼくらの世代ではけっこうこだわりのあるところで、その名を聞いただけでうずく人も多いのではないだろうか。ロビーには、1955年開業からの年譜が飾ってあった。
さて、授賞式であるが、相変わらずビート・たけしの独断と偏見で選ばれるから、たけしの作品が対象となった年は、たけし作品がメインになる。これは別段目くじらを立てることでもなく、そういう了解のもとで成り立っているからそれはそれでかまわないと思う。
だから、今年の作品賞と監督賞は「アウトレイジ」と北野たけしだし、助演男優賞(石橋蓮司、椎名桔平)と新人賞(北村総一朗)も「アウトレイジ」絡みである。他の受賞者を紹介すると、以下のとおりである。
主演男優賞 :豊川悦司(「必死剣 鳥刺し」、「今度は愛妻家」)
主演女優賞 :仲里衣紗(「時をかける少女」「ゼブラーマン─ゼブラシティの逆襲」)
助演女優賞 :夏川結衣(「孤高のメス」)
外国映画賞 :「第9地区」
特別賞 :阪本順治監督、是枝裕和監督
この映画の審査のやり方は全国各地の映画祭がノミネートしたものの中からたけしがそれこそ独断と偏見で選ぶという方式で、ぼくは映画友だちのS君とともにいちおう「三重映画フェスティバル」の東京支部のメンバーということにしてもらっていて、自分でもノミネート作品を提示している。
昨年は、ほとんどがぼくらの推薦したものと変わりなかったのだが、今年は豊川悦司と石橋蓮司だけで、あとは予想外である。というのもたけしはおそらくろくに映画を観ていないはずで、明らかに観たと言っていた「第9地区」でも飛行機のなかで観たと言っていたくらいだ。
冒頭たけしが言っていた中で印象的だったのが、最近はまともな映画記者がいないということで、それこそ沢尻エリカを追いかけている芸能局のヤツがインタビューにくると嘆いていた。そんなレベルなのでちゃんとした映画評論も書けないということだ。
それと、たぶん各地の映画祭が「アウトレイジ」を推さなかったからかもしれないが、映画祭といったって本当に活動しているのかと皮肉っていてちょいとドキッとした。とは言え、監督賞は圧倒的に北野たけしに票が入ったと言っていた。本当だろうか。
受賞者について、ひとことづつ。北村総一朗は75歳の新人賞ということで驚いたそうだが、悪役とは反対の役柄ばかりだったので、そういう意味での新人賞だとのことである。トヨエツは、デビュー2作目がたけし監督作品だったそうで、そのとき監督から言われたのが、「何もしないでいい」ということで、今でも忘れずに心がけているのだという。それにしてもかっこいい。
女性の二人では、夏川結衣についてはあまり語ることがなくて、演技のうまさを冷やかしていた。仲里衣紗は、ぼくらは新人賞ならいざ知らずいきなり主演女優賞をもらったので驚いたが、たけしは、これだけ振れ幅の大きい演技ができるのはたいしたものである、だから先行評価したと賛辞を送っていた。
あと、同時にあった「エンターテインメント大賞」では、ピースとブラックマヨネーズが日本芸能大賞、AKB48が話題賞ということで出席していた。他にノミネートされていた沢尻えりかとかマツコ・デラックスなどが見れるかと思ったが欠席で残念であった。写真を掲載しておきます。遠くからだったのでよく見えませんね。トヨエツ、仲、全員写真です。
