モデル化の必要性とモデルのワナ
ビジネスでもそれ以外でもいいのですが、理念とかビジョンとかいったかなり抽象度の高い概念について語られることも多く、また実装レベルというか、末端の活動、アクションもそれ相応の技術や技法といったものがある。
ところがその間を埋めるためのメソドロジーが貧弱であるような気がする。つまり、理念やビジョンをどうやって実践するのかという問題である。そこで出てくるのがモデル化である。○○モデリングなんて言い方もされますが、あるレベルで概念モデルを書くことです。
ではモデル化あるいはモデルとは一体何なのかになります。模型なんて言われるとわけもわからなくなるのだが、さりとてこれだと言うのも見つからないので「構造化されたもの」くらいにしておきます。あえて「もの」と言ったのは実体があるものからないものまで様々な対象があるからです。
そこで、構造化するとはどういうことかをみることにします。次のように考えています。
ここで重要なキーワードは、「俯瞰」「構成要素」「構成要素間の関係」「統合化」といったところでしょうか。こうしてできた構造がモデルなのではないでしょうか。
理念やビジョンによって築かれた世界を俯瞰することから始めるのですが、そこをあまりやらずにいきなり構成要素に行ってしまう傾向があるように思うのです。ですから、モデル化というのが重要ですよと言っているのです。
そして、モデル化ができたとするとリファレンスモデルというのができてきます。事例を重ねることで作られる場合もありますし、論理的な積み上げでできる場合もあります。こうなると、モデル化にあたってこのモデルを参照しようということになるわけです。習字のお手本みたいにしようとします。これは、当然早くできますからそういう意味では有効な手段となります。
ただ、全く同じものを作るわけではないので、それを参考にして個別化することになります。そこで注意しなくてはいけないのが、どうしてもモデル全体を参照することになるので、冗長化するという弊害です。どうしても必要ではないかもしれないところまでモデル比較をしてしまうのです。つまり、結果として、ムダなこともやって遠回りしてしまうので早くできると思ったのが逆に手間ひまがかかるという破目になってしまいます。
大企業の大きな組織に対して、根本的に見直しをするなんて場合は、それでもいいのかもしれませんが、部分的あるいは小規模のような場合は、むしろ、大きなフレームだけをリファーし、一からモデル化するというのが現実的なのかもしれません。こうした方法論が望まれていると思っているのですが。



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