この間社長(息子)からこれ読んでみたらと言ってある本を手渡された。タイトルが「Webを支える技術」(技術評論社)である。こんな技術本を読めるほどぼくにはベースがないのでなぜかと思ったら、社長がj自分のブログでこの本の書評を書いたら、著者の山本陽平さんからTwitterで「mark-wadaにもよろしく」と言われたらしい。
実は、山本陽平さんとは1年ほど前にビジネスプロセスパターン研究会というの主宰したとき、メンバーに入ってもらったという経緯がある。社長のPerl友だちの職場の同僚という関係で誘ったのである。
会社が引けてからの2時間くらいの短い時間だったのだが、5ヶ月間で数回の議論をしたが、いろいろな角度から話がはずみすごく楽しかった。あれから会っていないのでしばらくぶりの絡みだ。
でぼくには難しすぎやしないかと思って、本を読むのをちょっと躊躇したが、せっかくだから読んでみることにした。ところが、これがおもしろいのである。もちろん全部はとてもとても理解できるわけがないのだが、基本的なことがすごくやさしく書いてある。ぼくのような素人に毛の生えたような者でも基礎的な理解ができるのだ。
この素人でもわかるような書き方は非常にむずかしい。少なくとも広くて深い知識がなければできない。往々にして、浅学の徒はやたら難しく書く傾向がある。自分はこんなことまで知っているぞという具合だ。陽平君(いつもの呼び方で)はそういう意味では大変深い知識と洞察力を持っているからこそこんな本が書けたのだろう。
さて本のことである。何といっても最初の“シンプルさは究極の洗練である。 ―― Leonard da Vinch”というレオナルド・ダビンチの言葉を引用したことに感動するのである。Webの特徴を一言で言い表すとこのシンプルさに行き着くというのだ。
ぼくは日ごろからシンプルであることの重要さを唱えていたからまったくもって共感してしまう。単純でわかりやすいからこそ広まるのである。皆さん、このことは心に刻んでおくべきだと強く思う。
いまやWebなしではシステムが成り立たなくなるくらい浸透しているが、そのWebを支える基本となる技術は、HTTP、URI、そしてHTMLであるとしている。これだけでもシンプルでしょ。そして、それらの技術に支えられたWebは、ハイパーメディアシステムと分散システムという2つの側面があると解説してくれる。
うんうんなるほど。その後もこれらの技術の一つひとつに対して、その歴史的な背景とか理論などを交えて丁寧にわかりやすく書いてくれている。だから、各章の最初に基本的な説明がすごくいいのだ。もうこれだけでぼくにとっては非常に重要な知見を得たことになる。
小難しい技術本はけっこうあるが、こうしてある意味教科書的に平易に教えてくれる本は貴重だと思う。多分、脇に置いて時々確認するような本になるのではないだろうか。陽平君、GJ!
- 山本 陽平
- 単行本(ソフトカバー) / 技術評論社
- Amazon 売り上げランキング: 161

