研究課題なんて大げさな名前をつけたくないのだが、ちょっと前まで「業務システムの再定義」というシリーズで記事を書き終えて、なんかまだもやもやして残っているものがあるので、そのことを考えようと思ったからである。
あの連載で言いたかったことの大きな柱は、企業活動とかビジネスのための業務システムと言うのなら、そのためのツールあるいは役に立つ仕組みにするにはどうしたらいいのだろうかという思いなのである。
その前提となる現状認識として、事業や業務とITが乖離したままであるということがあって、そこの一貫性を実現しない限り、経営者からITに対する信頼が得られないということである。だから、いくら経っても、経営に役立つシステムはどうしたらいいのかなんて議論が続くのである。
はやく、そんなことは当たり前で、重要なことはこんな新しいビジネスモデルをうまく実行してますとか、ビジネス環境が変わったので経営の仕組みもすぐにこう変えましたというようなことに関心がいくようにしなくてはいけないと思う。
なので、第一の研究課題は、ビジネスモデルとは何か、経営システムとは何か、それがどのような形でビジネスプロセスあるいはリソース管理に表現されていくのか、そして、どうシステムに実装されていくのかである。
このことは、できてますよ言う人もいるかもしれないし、そんなことは当然でしょという人もいるかもしれませんが、本当でしょうか。端的に言うと、いまあるERPでもいいですし、パッケージでも、レガシーでもいいのですが、あのシステムというかわかりやすく言うとあの画面でそうしたオペレーションができているのでしょうか。
最後は、経営にしても、事業あるいは日常の業務にしてもオペレーションという形で表現されてきます。オペレーションというのは、局面局面でそれぞれの人に与えられたミッションを責任をもって遂行するための意思決定のことです。それを、あの画面でできますかということに他ならないと思うのである。
いやー、経営コックピットとかポータルを作っているのでそこでできますよとか言われますが、おそらく作っただけのような気がします。モニタリングや分析することが経営とITの融合みたいに言わないでほしいと思う。
そして結局、オペレーションというからにはかなりどろどろとした現場まで行き着くのではないだろうか。軍隊と同じで参謀が図上でいくらいい作戦を考えても前線の兵士が動かなければ絵に描いた餅から抜け出ないのと同じような気がする。避けて通れない人間臭い話なのである。
そんなことを考えたのも、今週の初めにマジカジャパンの羽生さんと呑んだとき、自治体業務アプリケーションの話で盛り上がったのだが、羽生さんがかなり現場の泥臭いことでめげていて、綺麗ごとではないややこしい問題を解かないといけないということを聞いたからである。
ということで、ビジネスモデルから業務プロセス、オペレーションという落とし込みについてしばらく議論してみようと思います。