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TOMORROW 明日

黒木和雄監督の戦争レクイエム三部作と言われるのは、「美しい夏キリシマ」「父と暮らせば」とこの「TOMORROW 明日」である。作られた順で言えば、「TOMORROW 明日」が一番最初で1988年の製作である。この作品で、三部作を作ろうと思い立ったのかもしれない。

キリシマとヒロシマが舞台の2作に対して、この映画の舞台はナガサキである。ご存知のように1945年8月9日に原爆が投下されたが、その前日の姿を描いている。明日に原爆が落ちることも知らずに、戦争末期に生きた市井の人々が登場する。

黒木監督はもう亡くなってしまったので、もうこのような作品はもちろんできないのだが、あと誰が作ってくれるのだろうかと思ってしまう。もう65年も経ってしまったのだ。こうして、語り継ぐ人がひとひとり亡くなっていってしまう。

ということは、この時代、この悲劇は徐々に風化していってしまうのだろうか。ぼくらの世代は直接戦争は知らないが、戦争を知っている人たちの近くにいて、その匂いを覚えているので、戦争レクイエム三部作を観て感動もする。

しかしながら、今の若い人はどう感じているのだろうかと思うのだが、それよりも何よりもこのような映画を観るのだろうかということが気になりだす。おそらくわれわれが是非観るべきだと言ったところで、観ないのではないかと思う。

戦争というシチュエーションが想像がつかない人たちに向かって、その残酷さ、悲惨さ、無念さを訴えても届くのだろうか。映画の内容とはかけ離れてしまったが、ストーリーを伝えるより、そんなことを考えさせられる映画であった。
  

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    • 5 明日という時間を永遠に奪われた人々への鎮魂歌
    • 4 原爆投下前日の長崎
    • 5 今とは。
    • 4 黒木監督戦争3部作の原点
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2010年04月16日 10:45に投稿されたエントリーのページです。

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