ハッカーというと、サイバー攻撃をする人みたいに思う人もいるかもしれないが、そういう人はクラッカーと言って区別する。そうではなくて、スーパープログラマーのことである。ギークと言うこともある。
先日、そんな人のすごさを目の当たりにした。いま、「Kailas」のブラッシュアップで牧大輔さんというハッカーと一緒に仕事を始めた。牧さんは、Perl技術の普及を行うJPA(Japan Perl Association)という団体の代表理事をつとめ、またendeworksという自分の会社を経営している人でまだ若いのにしっかりしています。
それで、このあいだうちの社長と一緒に渋谷の牧さんの会社にお邪魔して、現状のKailasのコードを見てもらったので、そのレビューと今後の進め方みたいなことで打ち合わせを行ったのだが、びっくり仰天した。
何が驚いたかと言うと、こちらの仕様とか要望を口でしゃべっていると、すぐそのまま擬似コードを書いてしまうのだ。それも単にそのまま書いているのではなく、設計から構成から全部即座に頭の中でやってしまっているのである。ぼくは、これにはただただ茫然とするだけであった。
どうみても、口でしゃべるよりコードでしゃべる方が早いし正確のようなのである。とんでもないことを見てしまったようで、帰りに社長と飯を食いながら、知らず知らずにすごいすごいを連発していた。このすごさは、並みのプログラマーが10人かかれば勝てるなんて次元ではない。何人かかっても届かないのだ。だって、できるものが違うから比較できないのだ。
これを見ていると以前から言っているように、コアなコンポーネントはこうしたスーパーギークにさくさくっと作ってもらい、それを使ってシステムを組み上げるのが最も効率的で質の高いものができると確信した。
社長が話していたが、若いプログラマーはこういう人をみたらきっとみな憧れるだろうと思う。そうなんですね、無条件にかっこいいから、こういう人をロールモデルにして、自分を磨いたらいいのではないだろうか。これはこの世界だけではなくどんな世界でも通用することなのだが。
ちなみに、4月に「カジュアルPaerl」のイベントとして「Perl初心者向け勉強会」で牧さんがライブコーディングをするそうですから、ぼくが感動したことを味わえますよ。