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Kailasの基礎理論-その2

Chester Barnardの組織論

情報システムを考える場合、往々にしてITから発想しがちになります。○○システムを導入するんだと意気込むわけです。こうした場合、どうしても局部的で、業務全体からみると一部だけに適用することになります。

こうしたことはIT系の雑誌をみているとよくわかるのですが、そんな話ばかりです。こんないいパッケージができた、どこかの会社で販売システムを入れた、クラウドに移行してコスト削減をはかった、といった類の記事です。それか、あとは戦略的なトーンであるのだが、ITと結びついていかない話とかが出てくる。

ところがよく考えてみると、企業活動の主体は組織であって、その組織が機能するためにシステムを形成するわけです。ただ。このシステムは別にITを使わなければいけないということはなくて、極端な話、全く使わなくてもかまわないのです。

ですから、発想の出発点は組織全体としてのシステムをどうするかということのはずです。一面的なITシステムはずっと後で考えるのであって、最初にITシステムありきでは順序が逆です。

ということで、業務システムは組織論と密接につながっています。そこでChester Barnardの組織論を取り上げてみます。バーナードの理論では、組織を孤立した人間の集団ではなく相互に影響を及ぼし合いながら成立する体系(システム)ととらえています。そうした組織が成立する条件としてつぎの三つをあげています。

■共通目的
人々が協力して、意識的に調整された活動を行うためにはメンバー間に共通の目的が必要。

■協働意欲(貢献意欲)
組織メンバーの共通目的を達成しようとする意欲のことで、協働意欲を高めるためには、組織が金銭的・物的誘因とともに社会的あるいは心理的 誘因をメンバーに対して十分に供与することが必要。

■コミュニケーション(伝達)
組織内における各種の情報の伝達のことであり、共通目的と協働意欲とを統合する役割を果たす。意思決定や命令の適切な伝達が行われな ければ、個々人の協働意欲が組織全体の目的を達成するための活動に結びつかない。

要するに、複数の人間がコミュニケーションを媒介に協力して1つの目的のために働くことで組織が成り立っているといっているのです。この協働のための仕組みをシステムとしてもつことが大事なのです。

そして、さらに言い及んでいるのは、組織均衡と有効性・能率についてです。組織均衡というのは、組織に参加する人にとってのインセンティブと貢献のバランスで、インセンティブが貢献よりも大きくなければ参加者は組織から離れていってしまうという。一生懸命貢献しても見返りがなかったら辞めてしまうのです。

そうした、組織均衡を維持するためには、組織の有効性と能率を同時に高める必要があります。どういうことかというと、有効性とは組織目的の達成度のことで、どれだけインセンティブの原資を確保できるかという意味です。業績を上げれば給料が上がることをさします。能率というのは、そのなかの個人としての満足度です。個人の分配により能率を高めることが必要なのです。こうした、環境を用意してあげることも重要な組織の要素なのです。
  


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2010年02月24日 10:40に投稿されたエントリーのページです。

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