ぼくの大好きな俳優であったポール・ニューマンが死んだ。享年83歳。
彼は「傷だらけの栄光」で一躍脚光を浴び、その後「ハスラー」でスターの座を獲得したが、ぼくはまだそのときは子どもだから、なんとなくカッコイイやつぐらいにしか見ていなかった。
ぼくにとってのポール・ニューマンは「明日に向かって撃て」になる。1969年の作品だから、ちょうど大学生の時だ。このときは、ロバート・レッドフォードとの競演で実在の銀行強盗であったブッチ・キャシディとサンダンス・キッドを小気味よく演じてぼくたちを魅了した。
もうたまらなくポール・ニューマンの虜になる。その後、「スティング」「スラップショット」などでもその魅力を遺憾なく発揮し輝いていた。
彼の魅力は、さわやかな凛としたたたずまいの中に男らしさがむんむんしているところである。ぼくはしばらくたって肩まであった長髪を切ったとき、ポール・ニューマンのようにしてくれといったものだ。
1980年代くらいからはあまり映画にもでなくなり、彼を見る機会がなくなったのだが、2002年に「ロード・トゥ・パーディション」でトム・ハンクスとジュード・ロウと一緒に出演し、マフィアのボスを演じたのを観た時はうれしかった。歳をとってもぼくには昔のポール・ニューマンがいて、胸にジーンときたのだった。
自分も歳をとるから仕方ないのだが、いつかはみんな死んでいくのだとふとそんなことを考えさせらえた訃報であった。
