三木聡監督作品「転々」は面白い。オダギリージョーと三浦友和の二人が東京の街を歩きながら展開する物語をコメディタッチで、しかしせつなさも加味して仕上げた映画である。
三木聡の映画は「インザプール」しか見ていないが、彼の映画を“脱力系コメディ”というらしい。なるほど肩の力が抜ける感じはありますね。
物語は留年を続ける学生であるオダジョーのところに借金取りの三浦友和がやってきて、100万円あげるから東京散歩に付き合えというところから始まる。
これはある種のロードムービーだが、最初はお互いにどんな人間なのか、何があったのかは分からないが、だんだんと家族のこととかが明らかになる。最後は連帯感のようなものが生まれ、あるいは擬似家族としてふるまいが一瞬の心地よさを生む。
随所随所にネタが散りばめてあってくすくす笑ってしまう。また、いくつかの知っている東京の街が現れて、これまた感情移入していく。三木監督のこうした仕掛けのうまさにうなってしまう。
主演の二人のほかに、小泉今日子、岩松了、ふせえり、松重豊、吉高由里子とかみんないい味を出している。傑作なのは、岸部一徳役を岸部一徳が演じていることである。
ぼくは、こういう軽いけど奥にしんみり感がる映画は好きだなあ。辛いことや嫌なことがあっても肩肘はらずに楽しく生きようじゃん。
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三木監督×オダギリジョー×三浦友和
長い夜にひとりで見る映画。
ほのぼのHappy
三浦友和がいい
日本映画の良さ
