元トリンプ社長の吉越浩一郎氏が書いた「デッドライン仕事術」(詳伝社新書)を読む。
もう会社勤めをしているわけではないので、こんな本を読んでもしょうがないと思われるかもしれませんが、意外に今の生活のも当てはまることがある。要するに、この本で言っていることは、すべての仕事に締め切り日を設けて必ず守るようにしなさいということである。効率的にやれば残業せずに仕事はできるということなのである。
ぼくは、自宅で仕事をしているとだいたいだらだらとなってしまい、区切りが明確にならないので、この本で言わんとすることがすごく分かるし、実行しなくてはいけないなあと反省した。
確かに、日本の会社の悪弊は定時にさっと帰らないで何となく残って仕事をしていることで、ぼくの経験でも早く帰りづらいといつも感じていた。どうしても外せない用事があると躊躇なく帰れるわけだから、いつもいつもそういう仕事以外の用事をつくればいい。
というようなことを著者も言っている。彼は、ライフとワークという言い方なのだが、ライフがあってそのライフを充実させるためにワークがあると。この場合のライフというのは私生活といったニュアンスで決してサラリーマンライフのライフではない。だから、ライフ優先に考えればワークをさっさと片付けてライフを楽しめということらしい。
この本は常識を覆すようなことが書かれているという書評であるが、ぼくには多分に常識的である思う。むしろ、ちょっと気になるようなことがいくつかある。
まずは、この仕事術はビジネスマン全部に当てはまるわけではない。仕事のやり方を変えなくてはいけないビジネスマンのタイプを分類すると、能力があるがやる気のないやつと能力がないがやる気があっても稼動率が低いやつの二つがある。この本では後者のタイプに対して言っていて、能力のあるやつをどうやってやる気をおこさせていいアウトプットを出させるかは別の話である。
普通のやつのけつをたたくにはいいかもしれないが、できるやつにクリエイティブな仕事をやらせるにはこうしたやり方は無理があるような気がする。
また、前述したライフとワークの話だが、ワークのためにライフがあってはいけないと言っているのだが、ぼくは必ずしもそうは思わない。その逆にライフワークという言葉があるようにワークを中心だっていいと思うし、それは人それぞれのような気がする。
ただ、19年連続増収増益を果たした凄腕社長の実践したことであるからさすがに説得力がある。
- 吉越 浩一郎
- 新書 / 祥伝社
- Amazon 売り上げランキング: 4219
- Amazon おすすめ度の平均:

一抹の不安
デキる社員とは
個々人のスキルアップと、社会の意識変革
人間は基本的に怠け者だから時間がいくらでもあると思うと無駄な時間が増えるだけなのだ
残業は恥だと思えるようになりたい
