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日本の10大新宗教

ちょっと前にばあちゃんが入院した話を書いたが、そのとき違和感を感じたことがあった。それは、入院することが決まって部屋に入ったときに看護士さんがきて問診を行なったときである。

今かかっている病気だとか生活習慣だとかを聞くのは、まあこれからの治療に役立つからいいとしても、どういう性格ですかまでは許せるが、宗教はなんですかと聞かれたのにはびっくりした。おいおい治療とどういう関係があるのだ。直らないようなら教祖様を呼んでもらえとでも言うのかい。

病気と宗教は微妙な問題だから個人情報保護の観点からも簡単に曝すものではないはずなのに、その両方がいとも簡単に問診表に書かれてしまった。

ちょっと前置きが長くなったが、「日本の10大新宗教」(島田裕巳著 幻冬舎新書)の書評を書こうとしている。

なぜこんな本を読もうとしたかと言うと、家の近くにある新宗教の会館が建設されときから、新宗教に対して多少興味が湧いてきたことと、何より、いまの格差社会だとか、ワーキングプアーだとか言われているが、こうした宗教がある種の社会からはじきとばされた人間を救っているのかどうかが知りたかったのだ。

この本で取り上げられているのは、天理教、大本、生長の家、天照皇大神宮教と璽宇、立正佼成会と霊友会、創価学会、世界救世主教・神慈秀明会と真光系教団、PL教団、真如苑、GLAである。ぼくは、どの教義がいいだとか、教祖がどうだとかはどうでもいいのだが、本はそれぞれ宗派の生い立ちだとか系列だとかが中心に語られていて、神道系なのか、仏教系なのかや分派のしかたなどが分かる。

その中で面白かったのは、創価学会が特殊であるという指摘だ。日本の宗教の多くは神仏混交、神仏習合が特徴でそこに祖先崇拝的な要素が入る。ところが創価学会は、修験や霊的な信仰、祖先崇拝の要素がないのだという。こういう宗教が信者を一番多く抱えているということは何を意味するのだろうか。

それはそれとして最初に設定した疑問に答えてくれたのだろうか。答えは否で。結局「おわりに」でちょっとだけふれていて、“最近では、格差社会ということが言われ、社会に新たな貧困層が生み出されていると指摘されているが、新宗教がそうした人間たちを信者として取り込むようにはなっていない”とこれだけ書かれている。

どうも著者は、宗教が信者を増やせるのは経済が拡大しているときで、そういう状況だと、貧困層の勤労意欲を高めることによって貧困から脱却させることができるからなのだと言っていた。

ええーそうなのだろうか。経済的なインセンティブだけで入信するのだろうか。どうもよくわからない。宗教は何よりも死のうとする人間(無差別に人を殺そうとする人間)を最後に助けられるものではないかとぼくは思っているので、現在のような状況での存在感はどこにいったのだろうか。
 

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コメント (3)

まこたん:

>おいおい治療とどういう関係があるのだ。
宗教によって治療法とか食事とかの制約になる可能性があるからじゃないかな~

mark-wada:

なるほどそうか。
でも、それなら食事の制約はありますかとかでいいんじゃないかなあ。

smats:

輸血を拒否する教義も存在しますね。
過去に何度か裁判沙汰になっていたと思います。

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2008年07月21日 10:27に投稿されたエントリーのページです。

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