当代きっての売れっ子の養老孟司先生と内田樹先生の対談集「逆立ち日本論」(新潮選書)を読む。二人とも博覧強記のひとだから、話題があっちにいったりこっちにいったりする。
ユダヤ人の話から全共闘、それぞれの得意である武道や虫の話と広範な話題が満載である。タイトルに逆立ちとあるようにちょっと常識破りで、斜に構えたスタンスが楽しいのだ。まあ教養があるので、そうした変則なところから出てくるにもかかわらず、正鵠を射るのですごいもんだ。
なぜこういった視点になるのかというと、二人ともいつも、より本質的な、根源的なところまで掘り下げて見る態度が身についているからだ。そしてちょっぴりいたずら心を混ぜる。
この視点を変えてとか見方をずらしてとか言うが、ことはそう簡単ではなくて、それができるということは主論がどこにあるかがわかっていなくてはいけない。それでこそ外すことができる。外道しか知らないやつは変えたらとんでもないところにいってしまうのだ。
ぼくが養老先生と似ているのは唯一、定年前にやめて好きなことやったということぐらいだが、養老先生は東大を辞めたときの朝、空の色が青くきれいに見えたといったが、そこは大いに共感できる。
一つひとつ取り上げたらきりがないのでぜひ読んでもらいたいと思う。
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安易な対談本を排す
編集無しの対談を聞いてみたいですね
まさに禅僧対禅僧による“蒟蒻問答”
「深み」はあるのだが・・・
そう来るか・?
