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業務プロセス設計作法 ~閑話休題(2)~

プロセスコントロール&オペレーション

前回の「閑話休題(1)」に出てきたコントロール&オペレーションということです。この概念がBPMの大きな特徴であると考えています。これもなぜ“作法なのか”にも書いたことで再三の繰り返しで恐縮ですが聞いてください。

化学プロセスも同じプロセスという言葉を使いますが、そこではプロセスコントロールとオペレーションということが重要視されています。自動制御も行われています。また、シミュレーションにしても工学的なアプローチが行われていてかなり高度な取り組みがなされています。新日鉄の高炉の制御技術が金融工学に応用されて成果をあげている例も有名でご存知の方もいらっしゃると思います。

実は、化学プラントや鉄鋼の高炉、石油精製などにおけるこうしたコントロール&オペレーションの考え方は、ビジネスシステムにも応用されるはずだと思っています。

ではどうして今まで関連性がなかったのでしょうか。それはまずは企業情報システムにおいてプロセスという概念が乏しかったことがあります。EDP(Electric Data Processing)と言ってもプロセスではなく電子データ計算処理のことだからデータを登録して集計するというシステムが主体であったのです。

そこで、BPMというプロセス概念を入れた考え方が登場したわけですが、従来の考え方の延長で見ていると単にデータを登録するためのフローでしか捉えていないということになってしまいます。

プロセスをコントロールして、オペレーションするという管理を適用してこそプロセス化した意味があります。よく可視化とか見える化とか言いますが、単純に見えるようにしてもたいした意味がありません。それらを事業に貢献できるようにコントロールして、継続させる、発展させることが重要になります。

ところで、IBMが言っているような自動化の段階にもっていくのはそう簡単なことではありません。そのための要件があります。(この自動化という表現は、前にも書いたように気をつけた方がよくて、ちゃんと定義しないといけない。これについては別のエントリーで書く)

それはこれも再三申し上げていますが、“人の要素を排除する”ことです。工学的なレベルに近づけようと思ったら、あいまいさは邪魔になります。おわかりのように人間の介在はあいまいさをもたらします。

ですからポイントは、人間を排除した形のプロセスを作れるかになります。そして、化学プロセスの単位操作にあたる業務アクティビティ(コンポーネント)に人間が入らないものにすればいいのです。ここに書類コンポーネントを組み合わせてフローにするという意味があります。こうした粒度設定にしない限り、正しいBPMは実現できないということがおわかりになったでしょうか。

ただし誤解しないで欲しいのは、人間を排除するといってもマクロのワークフローのところでの話であって、正確にいうと排除ではなく、別の適当な場所(ミクロワークフロー)に移すということですので間違えないようにお願いします。
 

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2008年05月30日 15:08に投稿されたエントリーのページです。

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