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きた~BPM!

昨日、IBMの「IMPACT JAPAN SOA CONFERENCE」に行ってきた。まずはその盛況ぶりにびっくりした。場所は恵比寿ガーデンプレースにあるウェスティンホテル東京だったのだが、会場となった地下2階のフロアーは人で溢れていた。カンファレンスの後のカクテルパーティは部屋に入りきれずロビーみたいなところも開放していた。

参加者が千数百名ということで、午前中の基調講演は1ヶ所で行なわれたが、午後からの個別セッションでは5会場に別れた。ぼくは、ほとんどBPMに関するトラックで発表を聞いたが、その中でも言っていたが、SOA関連のセッションがいろいろあるなかで最も人気が高かったのがBPMがらみのものなのだそうだ。

こんなことは去年では考えられなかったわけで、やっと今年ブレークしていくような、そんな感じがした。SOAは浸透したので次はBPMだということなのでしょうか。

総括から先に言うと。さすがIBMということで、BPMを的確に理解して、その体系や製品群にしてもちゃんとしたものを提示していた。ただし、物足りなさもあるのでそれは後で記す。

元々は昨年の秋にIBM本体から発表されたSmartSOA(ちなみにぼくは1年前に作った体系にSmartBPMという名前をつけようとしたらすでにあったのでやめた経緯がある。SmartSOAはいいんですね)をベースにして、今年4月にラスベガスで開催された「IMPACT 2008 CONFERENCE」の日本でのSOA版といったところです。IBMのSOAに対する熱気が伝わってきます。

こうしたIBMの全社的な取り組みに比べて、NEC、富士通、日立、NTTデータなど日本の大手ベンダーの感度のなさは情けなくなる。もう間違いなくIBMやOracle、SAPに引き離される。Oracle 、SAPもまたBPMに対する力の入れようは加速している。

もう何年来もBPMの有効性を叫んできた身としてはうれしい限りである。これが一過性のバズワードになることはありえないので、正しく導入することを啓蒙したいと思っている。そういう意味ではIBMの今回のプレゼンは間違ってはいないものでさすがだと思った。

個々のセミナーについてのコメントは別途するかもしれませんが、いくつかのキーワードあるいはキーメッセージについて書いておく。

・“Sense&Respond”(感知して応える)
・差別化は“オペレーション”の革新から
・ドキュメント中心処理/意思決定入力によるアウトプット
・プロセスの自動化/エンジニアリングの考え方
・高頻度反復型の業務改革
・KAI(Key Agility Indicator)
・ビジネスアナリスト(業務理解能力、可視化・分析能力)
・ビジネスプラットフォームを作る(SOUP:Service Oriented United Process)
・ヒューマン・タスクの実現/ビジネス・ルール外出し/パッケージ活用
・ワークフローからBPA(Business Process Automation)へ
・ビジネスの「産業化」=オペレーションエクセレンス
・機能指向からプロセス指向に
・モデリングは、目的の明確化、規則を定める、利用ツールの特定が重要
・規則とは、命名規則、プロセス層の数(3~4)/深さ、プロセス粒度、1枚に書くタスク数(15以下)、イアウト、色の使い方、コメントの使い方、分岐条件の使い方
・企業IS部門の役割、責務が重くなる(ビジネスとITの仲介)
・SOAによる段階的システム導入

詳しくは、当カンファレンスのサイトに資料がそのうちアップされますのでそこを見てもらうとよいと思いますが、
このキーワードおよびキーメッセージを見て思うのは、これってぼくが1年以上前に言っていたことと同じじゃんということである。IBMの人はぼくのブログを読んでいるに違いない。(笑)

まあ、だからこそIBMを評価しているんだけれど、ただ今回で足りないことがある。発表しなかっただけかもしれないが、具体的なプロセス設計、開発の実践論ところが抜けているのだ。

いわば、トップダウンアプローチ色が強い、BPRの進化形というイメージで語っていることがいささかIBM的の香りがする。大上段に構えて、ビジネスを分析して、モニタリングして改善していくんだということがかなり強く出ている。

そんなことは先進的な大企業しかできないのであって、おおかたの企業は、まずはプロセスを見える化することで、それを実践的な話としてどうやっていくのかが最大の課題なのである。プロセスがきちんと作れていなのにモニターしてもしょうがないのだ。

だから、ユーザからの質問でもSOAは中小企業には適用できないのではないのかとか、近くの席に座っている人がいみじくも言ったのだが、どうせIBMのツールなんかは高くて使えないよなみたいな声が出てくるのだ。そこが、今回のなんか物足りなさが残ったところなのである。

でもいいのだ、そこがぼくの狙いどころである。巨象にはできないことをやるのだ。そう、“ラストワンマイルは俺のものだ“
 

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2008年05月17日 17:23に投稿されたエントリーのページです。

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