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武田邦彦さんをみつけた

昨日の晩はなぜか遅くなってしまって、寝る時の睡眠薬みたいに見ているテレビをつけたらTBSでR30という番組をやっていた。国分太一と井ノ原快彦が司会をしていて、そこに環境問題の革命児として中部大学教授の武田邦彦さんが出演していた。ぼくは前からこの人に注目していてこのブログでもふれたこともあるが、テレビで見るのは初めてである。

この番組でもいつもと同じように環境問題について鋭く世間の常識を覆す発言を繰り返していた。ついつい見入っていまった。

温暖化の問題では、南極の氷が減っていくのはウソだと言う。逆に温暖化すると雪が増えて氷が増える。溶けている映像がよく出るがそれははじっこだけで、真ん中はいつも雪が降っているのだそうだ。北極の問題についてもアルキメデスの原理を持ち出して、氷が溶けても海面は上昇しないと指摘。

また森林のCO2の問題でも、森林はCO2を減らさない。というのは木はCO2を吸っても死んでしまったらそれを吐き出すわけだからCO2を減らすわけではないというのだ。

さらに、京都議定書のことだとか、ペットボトルのリサイクルについて言及していて、なるほどなあと思うことを連発する。いつものようにリサイクルは環境にやさしくないという話なんてみな驚くがおそらく武田さんの方が論理的なのである。

ところが、少し訂正しておかなくてはいけないことがある。レジ袋のことである。例によってエコバックなんか持つよりレジ袋を使った方がいいと言っているが、その理由のひとつが、レジ袋の原料がどうせ捨てられるものなのだから捨てるより使った方がいいという主張であるが、それはちょっと言い過ぎで、確かにそういうところもあったがちょっと違う。

レジ袋の原料はポリエチレンであるが、それは石油化学の原料であるナフサ(ガソリンのようなもの)というものを熱分解してできるエチレンを重合して作られる。

でここからが専門的で難しいのだが、日本の石油化学の特徴は原料にナフサというものを使っていることにある。この原料を使うと様々な成分が分解生成物として出てくる、これらをバランスよく使うことを求められるのであるが、それができないと極端な話、捨てることになる。しかし、そんなことをするとコスト高になるので何かの製品に転化するわけである。

武田教授はそこを言っているのだが、ちょっと違うのはレジ袋の元になるエチレンは“目的生産物”であるからである。だから、基本的に製造者は消費に合わせて生産する行動をとる。”目的生産物”は余ったものではないのだ。

こうした石油化学は規模の経済学が支配的だから、生産量を確保して全体のコストダウンを図るためにほとんど値段のないようなレジ袋を生産し続けているのである。

どうもわかりずらそうなのでこの話はここまでにしておきますが、やはり専門家の客観的な意見が必要であることを言いたいのである。

ただ、今の環境問題に対する議論は感情論、心情論が強く、そして政官にしてもリサイクル法などの一面的な統制経済で環境問題に対処したがるが、もうすこし経済合理性あるいはマクロ的な視点で考えていくことも必要だといつも思う。

おそらく、環境問題はそうした合理的、科学的な判断というより、イデオロギーや極論すると宗教みたいな話だから、いくら合理的、科学的な根拠を示しても、納得できない限り永遠に変わらないのかもしれない。
 

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2008年04月26日 12:57に投稿されたエントリーのページです。

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