ぼくの元職が化学会社であった関係で今も化学会社の知り合いが多い。昨日はその化学系の会社2社に営業に出かける。
ところが最初に訪問したS社では会ったのは前から知っているひとではなく、何とBPMオフ会で会ったひとである。不思議なものである、知り合いの知り合いという関係でめぐりあうのである。
興味をもってもらったのは上流のプロセス設計の領域で、現状の受発注システムを改修したいのだが、どうやったらいいのか悩んでいるというのだ。20社くらいに使ってもらっていて、ASPとして提供しているのだが、それが各社ごとに作られてしまい、いまやスパゲッティ状態になっているとのこと。
なるほど、ぼくも以前にASP提供の仕組みを作ってやったがやはり同じような結果になった。当時は技術的にもインフラ的にも仕方なかったのだが、今それがSaaSという形で実現できるようになってきた。そのとき気をつけなくていけないのが、各社ごとに作っていってはいけないのであって、どれだけ共用・共有部分をもてるかである。そうすることによってマルチテナント化ができて開発・運用・保守の効率化が達成できる。というようなことを話して、これからこうした上流設計を一緒に検討しようと提案して別れた。
次がずいぶんと長い付き合いになるJ社を訪ねる。この会社にはSAPの導入・運用に関することなどいろいろと教えてもらった。情報システム部長だったひとが情報子会社の社長になって、その下にいたひとが部長に昇格したばかりである。いとしきり、ぼくの技法を説明し、その後その二人と新橋でまた呑みながら話す。営業に行って逆にご馳走になってしまうといういまだ営業になりきれないぼくでした。
話題は19年ぶりに情報システム部門に新入社員が入ったということから、最近のベンダーが自己保全に走っているとかといった話がでる。工事進行基準もあるが、最近は短期、あるいは単発プロジェクトの採算だけを追うために、長期的な信用関係がなくなってやりにくくなったという話になる。
また、三菱UFJ銀行を例にいまのプロジェクトマネージャも大変だねえということと、豪傑のようなプロマネがいなくなったとかいったことに話題が拡がる。
帰り際、この子会社の社長になったヒトは実はプラント制御の世界の専門家だったひとなので、プロセスといったらオペレーションとコントロールが重要だねというぼくの主張をきっちりと理解してもらったのがうれしかった。
この2社をまわっていろいろな話をして感じたのはスクラッチの開発でもだめパッケージでもだめ、じゃあどうしたらいいのだろうか、いままでのようにベンダーやSIerに投げてもだめ、さあどうしよう、ここでこれまでのモデルが変わっていくのだろうという思いが伝わってくる。
後で振り返るといまこそ変革の時だったのだなあと思うだろうということも言っていた。そう、いまそんなときがやってきたと思う。みなさん、そう感じてきている。そのときの主役はユーザであり、ユーザ系の情報子会社であるとぼくは思っている。