時々SIerのことを書いたり、システム開発について提案したりしているところに、小飼弾さんがブログの書評でえらくほめていたこともあって「ウチのシステムはなぜ使えない」(岡嶋裕史著、光文社新書)を読む。
内容は、SE(システムエンジニア)とユーザの行き違いみたいなことについて皮肉やユーモアを交えて書いてある。主としてユーザのひとたちにシステム開発の実態を知ってもらおうという狙いのようだ。おそらく、開発の現場をよく知らないユーザの人たちにとっては面白い読み物かもしれないが、ぼくらはもう分かりきったことを単にわかりやすい言葉で丁寧に説明しているだけだと思ってしまう。
小飼弾のなんでもほめる書評は困ったものだ。書評で食っているわけでもないだろうから、もう少し辛味を効かせてもいいような気がする。献本がこなくなるといけないからなのかと穿った見方をしてしまいかねない。
ここでもユーザは何もわかっていないからだまされているみたいなトーンになっている。コンピュータ雑誌やネットも含めてほとんど嘆き節に終始しているように思える。だから、ぼくはこういう本を読んでもあまり愉快にはならない。
少なくとも、この現状からどうやって抜け出していくのか、明るい未来をどうやって作っていくのかといった前向きな提言のひとつやふたつ出してみろって。つい内輪の人間的言動になってしまうのでお許しを。
この間のパラダイス鎖国じゃないが、作り手側と使い手側のなれ合いがいつまでも続くとは思えないので、処方箋をどうするのかといった議論に早くもって行かなくてはいけないのだ。
すいません岡嶋さん、ちょっと八つ当たり気味で申し訳ありませんでした。
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