リンダリンダの山下敦弘監督作品だが、すばらしいできだと思う。日常の中の異常性を何気なく描く、そしてディテ-ルがいい。のっけから子どもが女の死体をまさぐるシーンでびっくりさせられた。そこでもうやられたとガツーンと来た。
田舎の都市で警官と適当にやっている双子の兄弟を中心にその家族が織り成すドラマなのだが、彼らがまたぎりぎりでバランスを取った生活をしている。親父なんかは家を出て愛人宅にいってしまったのに、母親はあまり強く言わないとか、認知症のじいさんが重石になっているという風に、みんなやっと日常を送っている。
そんなところに外乱が入るとどうなるか。ひき逃げされて生き返った女とヤクザみたいな男が登場するとその微妙なバランスが崩れていく。
この男を木村祐一、女を川越美和が演じているんだけど、この二人がリアルな人物のようでそうでもなさそうに描かれている。女はひき逃げされるのだが、仮死状態で警察に運ばれ、死体として処理されるが、生き返るのである。男はアイスピックで胸を刺されるのだが、抜くと死ぬといってそのままにして、後で死んでいないことを暗示させるシーンが出てくる。
おそらく山下監督はこの田舎町の日常に静かな水面に石をなげるように、架空の男女を放り込んでみたらその波紋がどう広がるのだろうかということを描いたのだと思う。
これもまたやられた。
この若い監督の仕掛けはすごい。そして、1990年半ばの時代設定に対してその雰囲気やファッションもきちんと合わせてくるし、感心させられる。
これからどんな作品を作っていくのか期待をこめて注目していこう。
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筋が分からない
マニアによるマニアのための映画・・・なんでしょうかね?
イラっとしてしまう
