昨日の記事でシステム作りのモデルを変えていかなくてはいけないと言ったが、これは、何日か前に、はぶあきひろさんがブログで「黒船の大砲がソフト業界に構造改革を迫る:田中克己の針路IT:ITpro」についてコメントしていることにも関係していて、日経BPの田中克己さんの言う“ソフト産業も自動車のような産業構造に変革せよ”みたいな論調に、はぶさんがちょっとした違和感を覚えているが、それと全く同じかどうかはわからないがぼくも違和感がある。
自分でも以前からシステムプロダクトを作る工程と業務アプリを作る工程を分けて考える必要があると言っているように、「分業化と専門特化が工業化のキーポイント」と思っているので、「マフラーだけを作るソフト部品会社、タイヤだけを作るソフト部品会社と、システムインテグレータと呼ぶシステム組み立て会社に分業化することで、 インテグレータはソフト部品会社から調達した部品を組み合わせてシステムを構築する」というのもわかるのだけど、“自動車のようにはいかないよね”というのがぼくの考えである。
なぜって、できあがった業務システムと自動車とは同じですか?もしそうだとしたら、大企業がベンツに乗って中小企業は軽自動車に乗ればいいのですか?
違うよね。システムって自動車の使い方まで含めて考えなければいけない。トヨタが車の乗り方、使い方まで教えてくれるの?
だから、ソフト産業は独自のモデルが要るわけで、そこのところをしっかり考えないで、日本は自動車産業が強いからまねすればいいという話じゃない。乱暴な言い方をすると自動車産業なんてその業務プロセスは簡単でしょ。トヨタなんか4輪自動車しか作っていないんですよ。
ちょっと脱線したけれど、システム産業は導入する企業の複雑性をも呑み込んだシステム構築を行なうわけだから、すごく難しいモデルになるのだ。だからこれまでも何度も工業化とか言われてきたのに実現できていない。
いまこそ、課題を提示しあうのではなく具体的な回答を用意しなくてはいけない時代になった。