昨日はITC(ITコーディネータ)協会のトップの方と意見交換をした。協会のHPによれば「ITコーディネータは、経営とITの両面に精通し、企業経営に最適なIT投資を支援・推進することができるプロフェッショナル。」となっている。2001年に設立されて、毎年試験によりITCが誕生していて、もう全国で7000名くらいになっているようだ。
ただ昨日もお話を聞いていて、ほんとうにITCが活躍できているかというと疑問なところがあって、掛け声どおりにはなかなかいっていないようだ。
その理由は何なのだろうか。そのときにもぼくが言ったのだけれど、ITCの方がたが現場で中小企業の経営者とやり合うときの武器を持っていない、いい話し合いの場となるツールがないのだ。特にIT関連ツールで、経営分析をしましたまではいいのだが、では実際にすぐに使えるITを提示できているかというとそれができていない。成熟度診断はツールがあってそれでやれるのだが、そのあとに続かない。
ITというとどうしてもインフラからプログラミングみたいなことまで含めて非常に広範な技術要素を含んでいるのでひとりで全部わかっている人はいないので、何か相談がくると4、5人でチームを組んで行く。そうすると、中小企業のおっちゃんはびっくりしてうちにはそんなお金がないからEXCELでやるからもういいやとなる。
ここのところの考え方を全く変えていかないといけないというようなことを話した。簡単に言えば、ITCのところで情報システムを作るということはやめなければいけない。情報システムを作るのではなく、ビジネスを作るという風にすることが大事なのである。
お客さんのところに行って一緒になってそこの会社のビジネスの実相を可視化して、どうしたらいいのかを考えるということである。そのための道具立てを彼らにしてやることが重要で、だからコードを意識したり、システム機能がどうのこうのといったところから解放してやるのだ。そうすれば、ひとりでも経営者とやりあうこともできる。
昨日はそのためのソリューションということで先日セミナで発表した「BPWeb2.0」の話をした。かなり理解していただいたようで検討してもらうことになった。
ところで、他にもいろいろおもしろい話を聞いた。ITCは地方の中小企業との接点となっているので、そうした中小企業の悩みをもろに受けているところがあって、そこでよくあるのが2代目社長の悩みである。
どういうことかというと、創業者の父親は会社のことは何でも知っているが、IT化されずほとんどが自分の頭の中にあるのでよく見えない。一方、若い従業員も増えてきていいて、その子らは携帯も含めITを使って育っているので、会社でなぜITを使わないのかという不満がでるという。そこをなんとか結びつける、融合させる方法はないかと模索している2代目社長が多いのだと言っていた。
いま世の中はどんどん多様化しているが、そこでは一律の考えややり方で縛れなくなってくるわけで、多様化が進むと孤立化も起きてくる。ですから、多様化すればするほど多様化されたセグメント同士の境界に溝ができないようつなぎとめておくことが大事になる。それはある種のマッシュアップという考え方に近いと思う。以前にも指摘したが、今後、こうした境界領域での融合アーキテクチャの重要性が増していくものと思う。