先日ある会合でBPMに対する日米の違いについて議論した。先月米国のナッシュビルで開かれた「BPM TechShow」に出席したMさんが、その報告をしてくれたからである。
その中で、BPMAwardsの表彰事例を見ると、手作業で実施していた複雑な作業をBPMソフトを使って簡単にしたいというのが多かったそうだ。意外だったのは、どうも米国はまだ紙を使ったり、手作業が多いみたいで、そこを効率化する手段としてのBPMという位置づけのようだ。
そして、これはよく言われるのだが、米国では日本と違ってユーザ自身が開発するのが基本のようで、BPMはユーザ主導でやるのによいツールになっているのだろう。でそのときの議論で、ユーザ主導というのもいいがそれがいき過ぎると、昔のEUC(End User Computing)のように職場固有のシステムが乱立するようなことが起きてしまうから気をつけないといけないというようなことになった。
そういうのを「シャドーIT」といってIT部門の管轄外になり困った問題となる。そんなことをITRの内山悟志さんがITMediaのエグゼクティブで書いている。
だから、ユーザ主導もいいがちゃんとIT部門が目の届くところでやらなければならない。一方、ERP導入のようにトップダウンでやらないとだめなものもある。従って、その兼ね合いが重要なのだ。少なくとも、BPMでは日本のSIerのようなベンダーの位置づけは弱まるわけで、より米国型に近づいていくと思う。そして、単なる紙の作業の代替だけではなく、もっと高度なエンドユーザーBPMが実現するように思える。
ということは、これまでと違った形のEUCが登場してきてもいいような気がする。ぼくはそれは「社内SaaS」と考えているが、そこの議論をこれからしていくことにしている。
また、この「BPM TechShow」については、岩田研究所の岩田さんがレポートしてくれているのでそれについて次回に書きます。