佐々木俊尚さんが書いた「ネット未来図」に沿ってコメントを書いていたら、もう次の本が出ていた。「ウェブ国産力 日の丸ITが世界を制す」(アスキー新書)である。
いまやインターネットの世界を制しているのはほとんどがアメリカ企業であり、日本の企業で世界に冠たるものはない。このまま日本のIT技術は沈んだままなのだろうか。この本は、そうは言うけどちょっと前までは日本のIT技術は世界で十分戦っていたわけで、まだ日本が再び脚光を浴びる可能性は十分あると言っている。
取り上げられているのは、未来検索ブラジルや携帯端末、リアル世界とつなげるという意味でリアル情報からのマイニング技術やP2Pといったものがある。そして、経済産業省が推し進めている「情報大航海プロジェクト」が紹介されている。
いずれも興味あるものであるが、なかでもぼくが惹かれたのは、リアルの世界とのつながりのところで、日本の技術で優れたもののひとつにセンサー技術がある。要するにICタグのようなものからデータを収集し、それらを解析して、サービスにつなげるようなことである。ここらあたりは日本も強いところではないだろうか。
ただ、お国が入ってきたとたんにおかしなことにならないようにしてもらいたいと思う。あまり官が主導して方向を決めるのではなく、民が主体的に動くのを支援するというスタンスが望ましい。ただ、この本にも書いてあるように超えなければいけないハードルで制度的な解決を要する著作権と個人情報保護の問題はぜひやってもらいたいと願う。
そのほか、面白いことがいっぱい書いてあって、IPA・SECのことにも言及していて、ぼくらがいつも言っているソフトウエア業界の問題も指摘されていた。
佐々木さんはぼくと同じように若い人に期待していて、本の最後は「次世代のベンチャーの人たちに、頑張ってほしいものだと心の底から思う」と締めくくっている。
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PC98の時代がくるかもしれません
1まわり深く掘り下げた国産IT技術の分析
