TOKIOの国分太一が主演した「しゃべれどもしゃべれども」を観る。うーん、すごくいい作品だった。何か気持ちよくなる映画だ。
二つ目の落語家が伸び悩んでいるところに学校でいじめられている子どもや思いがうまくつたえられない女や元プロ野球選手が彼の元へ落語を習いに来ることになる。そこで織り成す4人の生き方や生活が落語という場で徐々に変わっていく。
場所も下町情緒に溢れていて、ほのぼのとした温かみが伝わってくる。
国分君がすばらしい。いい味を出しています。劇中で演じる落語も最初にシーンでは下手に演じ、最後の火焔太鼓は本物の落語家もびっくりするような腕前で感心した。その変化をちゃんと表現していたのだ。
さらに、びっくりしたのは、子役の森永悠希でこの子は天才だ。「花田少年史」の須賀健太もそうだが、最近の子役がすごい。森永君のすごいのは、落語の「まんじゅうこわい」を桂枝雀風に演じきったことだ。ぼくも彼の落語を聞きながら、あ枝雀と思わず叫びながら、笑ってしまった。
この映画のテーマは、途中で元プロ野球選手の湯河原がいうセリフ、“好きなものから逃げると一生後悔する”ということだと思う。みんなは、好きなこと、好きな人から逃げないことを落語と落語家から学んでいったのである。
監督の平山秀幸の作品は初めて観たがきちんとした作風で好感がもてる。何よりも俳優がいきいきと演じていることだろう。以前テレビで平山監督作品の「弥次喜多道中 てれすこ」の撮影現場のドキュメンタリーがあってそれを見ていたら、俳優にアイデアを出させたり、けれんを排除したりと俳優の個性を引き出すのがうまい監督だなあと思っていた。
もう、普段行っている末広亭や国立演芸場などが登場したり、ほおずき市が出たり、よく見る景色がありで実に楽しかった。
- DVD / 角川エンタテインメント (2007/11/09)
- Amazon 売り上げランキング: 1045
- Amazon おすすめ度の平均:

これは名作だと思う
人生を甘く見ている
「物語」を生む愚直さ
