近頃ハイブリッドばやりのようである。ハイブリッドカーやハイブリッドヒーターなどがその省エネ効果から環境にやさしいといううたい文句で登場している。
生物学的にもハイブリッドという言葉があり、掛け合わせ種をそう呼ぶ。例えば猪と豚を掛け合わせた猪豚が有名である。
ガラパゴス諸島にイグアナがいる。それも2種類だ。リクイグアナとウミイグアナで陸で生活する種と海で生活する種の2つである。そこにハイブリッドイグアナが誕生したという話を今からする。
リクイグアナは主としてサボテンを食べる。ただし、サボテンの樹に登って食べるのではなく鳥とかが下に落としたかけらを食べる。なぜかというと、爪が発達していないので登れないのだ。
一方、ウミイグアナは海に潜って海藻などを食べる。海の中は波や潮の流れがあるからしっかりと岩場にしがみつかなくてはいけないので鋭く爪が発達している。
近年環境の変化がガラパゴスにも及んでいて特にエルニーニョのような異常現象により海の中の藻が少なくなってきて、ウミイグアナは食料不足におちいってきた。そこでどうしたかというと陸にあがってきたのである。かれらは鋭い爪をもっているからリクイグアナを尻目に難なくよじ登ってサボテンをゲットする。
それを見ていたリクイグアナのメスたちはたくましいウミイグアナのオスに惚れるのはそう時間のかかることではなかったのだ。というわけで、水陸両用イグアナが誕生したのである。
おお何というたくましさなのだ。これも進化というわけだ。
そう考えると、人間の環境適応能力って低いんじゃないのと思ってしまう。環境が変わたって平気でいられるようになるにはハイブリッド型に変身すればいいのだ。そうだ、ハイブリッド人間になろう。おっと間違えないでくださいよ、オカマのことじゃないですから。