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IT業界に明日はあるか

昨日は日系BPの編集委員の方とIT業界のことについて意見交換を行う。われわれと同じようにIT業界に対してかなり悲観的な感じであった。

既成の会社、特にメーカー系はどうにもならなくなっているように見える。そこにいる個人がどうのということではなく、組織として機能不全に陥っているのではないかとさえ思う。そうした会社のトップにしても今のビジネスの早い動きや技術の進展は全く理解の外のように思えてくる。

意欲のある若手がいくらそうした組織の中で挑戦的なことを言ってもつぶされてしまう。リスクを恐れるトップのもとでおもしろいはずがない。象徴的な話として、「今のIT業界で仕事をおもしろがっている人がいるのだろうか?」と言っていた。

産学官というけれどどれもが全く分かっていない。えらい人が集まって何とか審議会をやってもそこから出てくるのは、「教育」「人材育成」だけである。いったい何を教えるのだ。どんな人材を作るのだ。

分かっていない他の例で言うと、ソフトウエアプロダクト(パッケージみたいなものもこれに入るかもしれない)を開発することと業務システムを構築することはぜんぜん違うということ。

みなさん、これを混同するんですね。だからシステム開発にもトヨタ生産方式を持ち込めだとか、いやそれはできないとかの議論になる。ソフトウエアプロダクト開発は、自動車の設計とか開発に近い話で、そこは似ているんですね。余談ですが、これって日本の会社は弱いですよね。グローバルで通用するソフトウエアを日本の企業が生み出していますかねえ。

でトヨタはそのあとにその設計に基づいた部品をベルトコンベアーにのせて組み上げるわけです。じゃそのやり方をお客様の業務システムを作るのに同じようにベルトコンベアにのせて作って提供できるかというとそんなことはできないのだ。なぜって、お客さんに車のようにこれに乗れって言えるかってこと。それはパッケージなわけで、みんな満足したのだろうか?

車のほうが満足度高いですよね。どうして?だってえらそうなことを言ったって車は俺たちの生活の一機能でしかありえないのだ。満足度の高い機能を提供するのはそんなに難しくはない。ITはもっと高尚で広いのだ。生活や業務、言い過ぎかもしれないが経営をも表現しようとしているのです、機能だけではないプロセスやシステム、ひょっとしたらスタイルを提供できるのだ。

そんな世界がつまらないはずはない。

話題のヤフー買収の記事で買収額が富士通、日立、NEC三社の時価総額を合わせたくらいの額だという報道があったが、あれは悪い冗談で、まとめて一社でいいということとおまえらのほほんとしているとパクッとされるぞという怖い話でもあると捉えてみたけどちょいと飛躍しすぎと買いかぶり過ぎかな。

ただ、ちょっと前にあったTISとインテルの合併は、インドのIT会社による買収に対する防止策だったらしいのであながち冗談でもないかもしれない。

今はそういう時代なのだ。だから言うが、日本の特徴、強さは何なのか、さらに言えば、おれたちの“おもしろがれるもの“って何なのか、それを生み出せるのかというところに行きつく。

で明日は絶対にある。朝の来ない夜はない、春の来ない冬はない。(わー、ちょっと陳腐な表現)そして若い人に期待するのだが、ただやみくもに若けりゃいいってもんじゃなくて、そこは経験値との相関(どういうことかというと失敗しろよ、そこで勉強しようぜってこと)で考えることなのだと思う。
 

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2008年02月05日 11:25に投稿されたエントリーのページです。

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