本の要旨-- ウェブ2.0で本当に金を儲ける方法
日本のウェブ2.0ベンチャーの収益モデルはかなり脆弱だ。
現在のウェブ2.0企業の収益モデルは次の3つに分けられる。
ミクシーの例でいうと、提供しているのは先進的なウェブ2.0サービスであるものの、収益としてはウェブ1.0的なバナー広告が核なっている。
収益を上げるのに必要なのは、規模と構造の両立。代表的な存在がグーグルで、検索エンジンで巨大なデータベースを得て規模を実現し、「検索されたキーワードと連動した広告を表示する」という体系化に基づいた新たな構造を作り出した。だからグーグルは高い収益を実現できた。
他にも、マイスペースやアップル、アマゾンなどもこうした規模と構造により市場を支配しているのである。こうした規模-構造モデルに卓越した企業がインフラ化していくのはウェブ2.0ビジネスの進化の必然である。日本の企業もこの観点からのサービスの展開を考えないといけない。
ぼくのコメント
論点5でグーグルvs.マイクロソフト 覇権争いについて書いたが、つい最近米マイクロソフトが、米ヤフーに買収を提案したと発表した。買収額は446億ドル(約4兆7500億円)という巨額の買収提案である。ヤフーがのむかどうかは分からないが、マイクロソフトの焦りみたいなものを感じる。この世界の動きは早い。だから、ブログでこのような記事を書いていると極端な話書いたとたんに陳腐化してしまうというおそろしいことにもなりかねない。
さて、今回のテーマは収益モデルということで、ウェブ2.0というけどどうやって儲けるのというお話。ぼくらも、といっても社長だけだけど、ウェブ2.0のサービスをいくつか展開しているが、こと収益モデルに関しては非常に厳しい。本屋にも月何百万ネットで稼ぎましたなんてことを書いた本も並んでいるが、スパムまがいのことをやらない限り無理なんじゃないだろうか。
社長がブログ「ゆーすけべー日記」でも書いているが、たとえばアマゾンの本の購入でもあの小飼弾さんでさえ月60万円の収入だそうだ。それはそれですごいのだが、書評が書ける限界があるから(何しろ弾さんは薄い新書だと15分で読んでしまうので、さらに早く読むのも無理だと思う)もうこれ以上増やすのは大変なんじゃないかな。うちの社長も少しは入ってきているようだが、もちろん小遣い程度だ。
この本で言っている、規模と構造となると非常に難しく、簡単に言えばある領域で覇権をにぎることだから並大抵のことではない。日本人の不得意のところのような気がするが、これからの若い人たちに期待したい。