年末年始はどうしてもテレビの前に座りることが多くなる。ついつい特集番組の羅列を意味もなくながめたりしてしまう。だが、もうテレビを見るのをやめようと思う。
勤め人をしていたときにはほとんど夜は呑んでいたので、家でテレビを見ることはなかった。だが、SOHOになったら夜に時間ができるのでついテレビをつけてしまう。
極力くだらないバラエティなんか見ないようにしてニュースを中心にしていたのだが、それでわかったことは、ニュースもくだらないということに気がついたのだ。
ニュースというのは淡々と起こった事実のみを簡潔に流すだけでいい。それを変に解説したり、キャスターの思い込みコメントがあったりして、視聴者をミスリードする。それに根底に野次馬根性があるし、不安をあおることで大衆をひきつけようとする。ぼくは前々から犯罪報道は必要ないと思っている。必要以上に細かく報道して何のためになるというのだ。被害者が泣く姿を映して何になるというのだ。
極論すると、エコのところでも言ったけど、まあマッチポンプみたいなところがあって、さんざんテレビのCMで消費社会を喧伝しておきながら、ニュースでこうした風潮はよくないですねと言うが歯切れがよくない。結局ニュースも結果的に、無意識的にスポンサーの意向に沿う形で大量消費生活を後押ししているとしか思えない。
ということで、これからは、テレビを見ないようにしようと思うのだが、さすがに全く見ないというわけにはいかないので、例外をもうけることにした。スポーツ中継プラスアルファとしようと思う。プラスアルファは良質の番組ということになるが、例えば「未来創造堂」とか「情熱大陸」「プロフェッショナル 仕事の流儀」のような番組だ。
で年末の「未来創造堂」で面白かったことを少し。「まんじゅうの未来を切り拓いた男 林虎彦」というテーマで、金沢で和菓子屋を開業した菓子職人の林虎彦が苦労の末開発した「自動包みあん機」の誕生の物語である。
何がおもしろかったかというと、ふつう、機械で自動的にまんじゅうを作るなんていうと職人さんが怒ると思いますよね。ところが、この人は、機械はむしろ職人さんに喜ばれるはずだという信念でやり遂げてしまった。そして、完成したとき一番喜んだのは菓子職人だったのだ。それは単純作業から開放された職人たちは新しい菓子を創造することに力を注げたというのである。手ではできない機械だからこそできる、例えば雪見大福みたいなものが作られたのである。
この挿話ですぐに思いついたのは、システム開発の姿である。単純なプログラミング作業はもうやめようよねということなのだ。そのためには、「自動包みあん機」が必要なのだ。そして、創造的なことにエネルギーを注ぐべきだと思う。この「菓子職人の心持」がシステムの世界でもなくてはいけない大事なものであるような気がする。
こんなことを考えさせてくれる番組は視聴する価値があると思う。だから、全面的ではない“半脱テレビ宣言”というわけである。
なので正月は駅伝とラグビーとサッカーを見ている。ところで大晦日の「ハッスル祭り」はスポーツ中継なのだろうか。