本の要旨 -- グーグルvs.マイクロソフト 覇権争いの最終決着
アドワーズとアドセンスがネット広告市場を拡大した。こうした検索連動型広告では、自分の興味対象に関連した広告が表示されるため、非常によい広告モデルとなった。そしてグーグルは1兆円を越える巨大広告企業に成り上がってしまった。
そして、マイクロソフトが没落し、覇権はグーグルへと移っていった。マイクロソフトは「アプリケーションはウィンドウズでしか動かない」という市場支配力を武器に成長を持続してきたが、ブラウザさえあれば動くグーグルのサービスが登場するともはやマイクロソフトでなくてもかまわなくなったのだ。さらに、マイクロソフトはインターネットビジネスへの参入に失敗してしまった。
ただ、だからといってグーグルが磐石だというわけではない。将来への不安もある。
ひとつは、検索エンジンなどのアルゴリズムによる体系化にこだわり過ぎていること。そして、もうひとつはグーグルという企業に対する信頼性が少しずつ揺らいでいること。会社が大きくなりIPOを経ると当初のよさが消えていくのである。
ぼくのコメント
会社の命は30年とか言われているが、いよいよマイクロソフトが終焉を迎えていくのだろうか。そんなことを思ったら、もうそのマイクロソフトから覇権を奪ったグーグルが衰退の兆しと言われてもちょっと待ってくれといいたくなる。たしかに、この世界はめまぐるしく技術やビジネスモデルが変化するとはいえ早過ぎないか。
まあ、会社というのは大きくなると必然的に破壊に向かっていくという宿命を内在しているとは思う。グーグルも最初にスタンフォード大学の大学院生二人で始めたときはメチャ面白かっただろうし、儲かる仕組みを思いついたときには興奮しただろうが、だんだん人も増え、会社も大きくなるとそうしたワクワク感がなくなっていくのではないだろうか。
今の若い人たちもちょっと前まではグーグルが憧れの会社だったようだが、今は少し冷めて見ているようだ。それに、日本でも優秀な人が何人かグーグルにいったけど、グーグルに入る前はいろいろ情報を発信していたのに、入ったとたん何をやっているのか聞こえてこなくなったという声も聞こえてくる。
うーん、すごい世の中になったものだ。