昨日、プロダクト開発とアプリケーション開発の違いについて書いたが、もう少し補足したほうがよいので続編を書く。というのも、「経団連、高度ICT人材の育成を政府が後押しする「ナショナルセンター」構想を発表」という記事がITProに出ていたからである。
あまり関係ないと思われるかもしれないが、ふとこの記事を見てここでいったい何を教えるのだろうかと考えてしまったのだ。
一応うたい文句的には、「ナショナルセンターは、政府が中核となり高度ICT人材の育成を支援する永続的な組織である。ICT人材の育成に欠かせない教員の能力開発や教育手法の研究、カリキュラムの策定などを行う」らしい。ここでいうICTとは、Information & Communication Technologyのことで、よくいうITとはちょっと違って、ネットワーク通信による情報・知識の共有が念頭に置かれた表現のようだ。ということは、対象となる技術はどうもプロダクト開発に近いところの技術のことのようだ。
ぼくは、最近強く思うのは、業務システムを作る技術をだれも言ってくれないことが非常にさびしい。しかも前に言ったように簡単にアプリケーション開発なんて言われ、ユーザの要求をコードに書いてあげればいいんだみたいになっていやしないだろうか。
いいですか、コンピュータシステムが登場して、それが業務に適用されてもう何年経つのでしょうか。20年30年いやもっとかもしれませんが、いまだに“開発”するんですか?会社の業務がそんなに変わっているんですか? おかしいでしょう。
ですから、もはや“開発する“のではなく“構築する”のではないでしょうか。そうです、建設業のことも言いましたが、ビルは開発するのではなく建設するのです。英語で言えば、DevelopmentではなくConstructionです。Developeするのは都市空間とか居住空間なのです。ITで言えば、プラットフォームのことで、それは開発するのです。しかし、業務アプリケーションは構築するのです。
この業務アプリケーション構築技術を確立することと、この技術を教育することが抜け落ちているように思える。インターネットのコンシューマ向けの技術を追求するのもいいけど、むしろこの領域はオープンソース的なlコミュニティにまかせておけばいいのであって、国が介入するところではない。その方がうまく。
それより、ビジネスの世界、会社の業務プロセスのところの技術も非常に大事な領域で、そこで企業の競争力をつけ、日本経済を活性化させることも考えてよね経団連さん。