今年のJリーグは何とアントラーズが優勝するという大波乱の展開。前節、アントラーズがレッズをアウエイでしかも少ない人数で破ってから、わずかに可能性を感じたが、絶対無理だと思っていたので、奇跡の大逆転劇にびっくりだ。
終盤にきて、アントラーズは連勝、レッズは勝ちきれないという正反対の状態になり、あれだけ開いていた差が一気に縮んでひっくり返った。まあ、レッズはAFCチャンピオンになってそこがピークであとは力が入らなかったのだろうか。天皇杯の予選も全くの格下に完敗した。
チームとしてのコンディションを維持することの難しさ、とくに精神的な面で高いモチベーションを長く保つのは大変なんだろうと思う。よく「心技体」というが、これは個人のことだけではなく、チームにあてはまる。その中でも波があるのが「心」で、そこをどう調整していくかが組織力というものではないだろうか。
しかし、最後は何と言ってもにレッズがJ2降格が決まった横浜FCに負けるという考えられないことが起きたことが、こうした結果をもたらした。でも、勝負の世界はこんなことが起こるんですね。これを「番狂わせ」という。
これも「心」のなせる業である。「技体」に差があるから、戦前に片方の圧倒的有利が予想される。「技体」はそう大きな波はないから、「心」の差が番狂わせを生むことになる。強者の油断、おごり、勝って当たり前のプレッシャーに対して、挑戦者側の失うものは何もないという開き直り、気楽さが、時として結果を逆転させる。
昨日の野球の北京オリンピック予選のフィリピン戦もそういう状況での試合である。日本の圧倒的な強さから、誰もが日本の圧勝を予想したが、いざ試合になれば試合の初めころの日本の試合運びなんては強者の堂々さはどこへ行ったとなる。
結果的には10対0で7回コールド勝ちしたが、ボカスカ打ってという感じではなく、グランドの悪さや守備力のなさに助けられた面がある。この試合では、ほんと圧倒的に差があったので「番狂わせ」はおきなかったが、もう少し差がないような状態だったらわからなかったと思う。
だから、スポーツの真剣勝負はおもしろい。