トヨタ・クラブW杯でACミランがアルゼンチンのボカ・ジュニアーズに4-2で圧勝した。戦前の予想ではもう少し接戦になるかと思われたが、後半のミランの攻撃にボカは沈んでしまった。
まあ、ミランの周到な準備でコンディションがよかったことが大きな勝因であろうが、やはり、カカ、セードルフ、インアザーキの強力トライアングルが機能したのが大きい。前半はそうでもなったが、後半は完全に中盤を制して主導権を取った。
この3人は、カカは直線的な動き、セードルフは曲線的な動き、インザーキは点としての動きとそれぞれの特徴を生かし、連携していきながら相手に迫っていく。これがなんとも素晴らしいのだ。
カカの良さはみんなが言っているから多くは言わないが、ぼくが一番ひきつけられるのは、そのゴールへ向かうスピードで、彼はボールを受けるといつもゴールへ向こうとする。向いたと同時にゴールに向かって走り出す。この一見単純なプレーが最も効果的で、相手ディフェンダーにとっては脅威となる。
巧みなフェイントもないし、トリッキーな動きをするわけでもない、ひたすらゴールに向かう。このシンプルなスタイルが美しいのだ。そうです、“Simple is beautiful”。
だって、サッカーは、ゴールを入れることが最終目的なのだから。ドリブルをすること、クロスをあげることが目的でも何でもない 、ゴールを入れてこそ勝利が待っているのだ。だから、カカは直線的に動く。しかも速く、バランスがいい。前にも言ったけど、ケガさえなければ、しばらくは「カカあ天下」が続くんじゃないかな。
その点セードルフはカカの直線的な動きをサポートするように曲線的に動く。ポジションにとらわれずに縦横無尽に走り回る。その精力的な動きは最初は抑えられても、徐々にフリーになっていく。昨日も前半は何とか捕まえていたが、後半はかなり自由にやられていた。
インザーキは、日本の選手も見習ったらいいと思う。佐藤寿人や幡戸なんかはプレースタイルが似ているので参考になるのじゃなかな。と言ってみたが、結局持って生まれた才能が一番大きいのかもしれない。
ということで、直線と曲線と点の幾何学トライアングルが南米の高い個人技の組織力サッカーに雪辱した。