本の要旨 - 電子マネーはリアル社会をバーチャルに引きずり込む
広告費がポイントプログラムに流れているそうだ。なぜかというと、今までと違って効果測定ができるからである。そのメリットというのは、顧客属性の入手とそれに連動して、ターゲティング広告が打てることである。だから、効果測定も簡単だ。
そこでは電子マネーが乱立している。よく知れているところでは、Edy、Suica、PASMO、nanaco、WAONなど多くの電子マネーが登場している。なぜこのように電子マネーやポイントが乱立し、統合されていないかというと、個別に顧客囲いこみをしたいからなのである。
ただいまのように統合化されていないと消費者の利便性は悪くなる。だから、これからの方向性としては、お互いが融通しあえるインターフェースが出てくると思われる。このインアターフェースが共通化され、ポイント交換が標準化されると、いよいよ電子マネーが社会のインフラになってくる。
ぼくのコメント
2005年のポイント発行総額がなんと4500億円以上なんだそうです。すごいですね。でもぼくなんかそのうちどれだけ有効に使っているのだろうかと思ってしまう。電話のプリペイドカードを考えたやつはすげえ頭がいいと思うが、あれと同じで捨てているのも結構あるんじゃないかな。
いま、ビックカメラのカードを作っている。Suicaと合わさったやつでビックカメラで買い物をしても、電車に乗ってもポイントがたまる。こういうカードを持つと現金をもたなくてもよくなってくる。でも、少し変な感じなのだ。やはり、何かを買った時は、財布からお金を出して払うことで、ああ散財したのだなあという実感がわいてくるものなのだ。
それがカードをかざすだけで買い物ができてしまうと、自分のお金という実感が薄くなって思わず無駄遣いをしてしまうのではないだろうか。ただ、便利なのは否定できない。
まあ、個人のバーチャル経済なんてたかがしれているが、マクロ経済のバーチャル化の方がもっと恐ろしいことになっている。サブプライムローン問題なんてカードで家を買った感覚なんじゃないかな。
そこで動いているお金が半端じゃないわけで、人間ってある閾値を越えるとリアリティを失ってゲームの世界に入っていく。いまの株や投資のバーチャル経済は怪物化してしまっている。
チャップリンの「殺人狂時代」の“ひとりを殺せば犯罪者だが、100万人殺せば英雄だ”じゃないが、大きなお金を動かしているとそんな感覚になるんじゃないだろうか。すいません、だいぶ飛躍し過ぎたようです。
それにしても、どんどんバーチャル化していくが、“ものをさわった”感触を忘れないでいたいものだ。