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マルチスキルを持ったバウンダリーエンジニア - 親子丼的ビジネス奮闘記(11)

ひと言でITといっても幅が広いということは前にも述べた。そうですよね、上流(超上流という人もいる)のビジネスとか業務とかいった領域から、実際に物を作る、プログラミングだとかデバイスだとかいった領域まで、すごく広いし深い。

こうしたIT領域は全部が連続的にあるいはボーダーレスにつながっているわけではない。例えば、簡単なところでは、設計・開発・運用というサイクルを見ても、設計と開発の乖離だとかが当然起こる。

また開発でもエンタープライズ系とパーソナル系でも違う、さらにエンタープライズ系のなかでもビジネス系と組み込み系でも違うというように、様々な切り口で括られている。そして、これらは往々にして携わっている人間も分かれてしまっている。

まるで、リアル世界の縮図をみるようでもある。国ごと、人種ごとに境界を引いているようにIT世界も同様で、しかも鎖国をしているようにも思える。

この独立主義(孤立化)は、おそらくスキルの差に起因しているような気がする。だから、そのスキルを持っている、使えるひとたちで部落を作ることになる。細かい話だと、私はJavaしか使えません、Oracleだけしかわかりません、なんてことにもなる。

ここを何とかしたいのだ。

そこでマルチスキルを持ったバウンダリーエンジニアが必要となるのだ。世にバイリンガルとかマルチタレントとかいう言い方があるが、それだと同じ世界の中で複数のスキルあるいはタレントを持っているイメージだが、そこに異種世界においても高いスキルやタレントを保有し、両方を融合できることが望ましい。

例えば、複数のプログラム言語を操れるのだとバイリンガルですよね。また、金融システムに詳しい人が流通もよく知っているというのはマルチタレント的ですよね。このあたりは、どうも水平的なマルチであるので、それを垂直方向にもマルチにもっていくということです。オールラウンドプレイヤーといった感じかもしれない。

具体的に言うと、ビジネスとITとつなぐ、あるいはデザインと開発を一貫してできる、といったことである。いまこうした境界のところに溝ができていて、そのためにシステム品質が悪かったり、システムが悪構造になり、また開発の効率性が損なわれたりしているように思う。

以前、SIerのこれから進むべき道は「専門化」ということを書いた。こういうと何かひとつのことに専心することのように思われがちだが、そういう人もいてもいいが、専門化するがゆえに境界をしっかりみているエンジニアが必要になってくる。

専門化するということは、境界線を引くということに他ならないわけで、そうなるとどこに線引きをし、どういう関係で周囲と連携するのかが問われる。専門化することとは孤立することではない、まさに、バウンダリーエンジニアの出番なのです。

そこで、親子丼的ビジネスでは、まずぼくとしてはビジネスのところにどうやってITを生かしていくのかを追求し、業務プロセスを広く設計できるスキルをもつことにしている。また、社長は、デザイン思考ができること、そしてそれを実際に動くモノ作りへ落とす技術をもつことができる。Mash up サイト制作なんてまさにそれで最初から最後までひとりで素早く作ってしまう。

さらに二人の間にある溝を埋めていくことになる。スーツとギークの融合だ。これは、ニッチとも違う、システムインテグレーションともちと違う、バウンダリービジネスあるいはフュージョンビジネスといったものかもしれない。今まであまりやれていないところですので、ここが狙いどころだと思いませんか。さあ、どうなるか、とにかくチャレンジだ。
 
 

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2007年10月15日 09:53に投稿されたエントリーのページです。

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