近くの映画館が閉鎖してしまったので、映画館にいくことがめっきり減ってしまった。横浜や平塚まで行かなくてはならないのでつい足が遠のく。だから、しかたなしにDVDを借りてくることになる。
「イカとクジラ」は、この奇妙なタイトルもさることながら、以前劇場で見ようと思っていたのに都合で観られなかったので、ずっと気になっていた映画である。酒のつまみの話ではない。
原題も「The Squid and the Whale」だからそのままイカとクジラだが、映画の中のエピソードで出てくるので、映画を観るとなるほどと思う。
物語は、ニューヨークのブルックリンに住む作家夫婦とその二人の息子の家族についての物語である。スランプ気味の夫と昇り調子の妻がある日突然離婚を宣言する。そして、16歳と12歳になる二人の息子は、共同監護というかたちで平等に父母の家をいったりきたりするという生活が始まる。
ぼくには、3つ違いの二人の息子がいるので、つい身につまされてしまう。幸いまだ離婚していないので、この映画の状況は共有できないが、子どもが父親と母親のどちらかと相性がいいとか、自分の持ち物にこだわるとか、実に微妙な生活感というか現実感がよくわかるのである。
そうなんです、映画のいたるところに粋な仕掛けがいっぱい出てきてもう大人の映画なのだ。ゴダールの「勝手にしやがれ」のせりふだとか、ピンク・フロイドの「Hey You」だとか、思わずにんまりしてしまう。
こういう映画は、日本ではなかなかお目にかかれない。インテリの家族って少ないのかもしれないが、夫婦、親子間の確執みたいな話になると、豊田利晃監督の「空中庭園」のような少々ベタベタな感じにどうしてもなってしまうようだ。
まあ、ウディ・アレンの作品を彷彿とさせる映画でなかなかよかったですね。
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傷ついたカスガイ
苦笑ばかりさせられた
