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リーダの辞め方

安倍首相が辞めた。まあ投げ出しと言ってもいいような無責任さであるが、これはもう追い詰められた結果、どうあがいても無責任であるという批判からは避けられない状態になってしまっていた。

ただここの局面だけで非難するのは妥当ではないような気がする。途中から完全にマイナスのスパイラルに入っていたから、何をやってもうまくいかない、悪いことばかりが続いて起きる、しかも自分の責任でもないことがあたかも自分がしでかしたミスのように転嫁される。これを、多分安倍さんは自分は運が悪いと思っていたんじゃないかな。そこが問題だと思う。

運が悪いのではなく自分がずっと前から蒔いた種なのであって、ちょっとしたずれをまあだいじょうぶだろうとか何とかなると思っていたにちがいない。こうしたほんの小さな亀裂が徐々に大きな断層となって現れてしまうのだ。それに気がついたときは、もう手遅れだ。

本当は参院選での敗北でこの亀裂を認識して辞めるべきであった。そうしなかったことにより、安倍さんについてきた人たちの信頼もなくなっていく。一旦信頼を失ったリーダはその求心力を雪崩を打つようになくしてしまうのは宿命なのである。これは、政治の世界だけではなく、ビジネスでもそうだし他の社会でも全く同じことが言える。

自分の経験から照らし合わせても、辞めるタイミング、その辞め方ほど難しいものはないような気がする。なぜかって、極限まで追い詰められた状態では、適切な判断を下す力が精神的にも肉体的にももはや残っていないからである。

さて、そのあとの後継者選びがこれまた奇異だ。どうも形勢は福田康夫さんに傾いているようだが、なぜそうなったかも含めて、こりゃおかしいということがいっぱいある。

・ 国民をかやの外に置いておいて自民党の内部だけで首相が決まってしまうこと
・ 十分な議論や見定めるための時間がいるからと投開票日を遅らせておきながら、もう大勢は決まっていること
・ ぼくは福田さんに近いので支援すると言っているひとがいるが、どこが近いか国民はわかっていないこと
・ 相変わらずの派閥論理、党利党略発想
・ 候補者の政治思想や政策の対立軸が見えてこないこと
・ 去年もう歳だからといって消極的だったひとが急に元気になったこと

などなど、もうちょっとまじめにやってよねと言いたい。ああ、こうしていとも簡単に一国のリーダーが決まってしまう軽さにうんざりだ。

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2007年09月14日 09:59に投稿されたエントリーのページです。

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