大阪で行なわれていた世界陸上が終わった。日本のメダルは結局、最終日の女子マラソンで土佐礼子が獲った銅メダルだけであった。そのせいなのか、観客の入りもいまいちのようで、盛り上がりに欠けた感じであった。で、今回はけっこうテレビを見ていたので、世界陸上に関して、気づいたことを何点か記すことにする。
まず、種目が男女同じようになってあらためて驚いた。ぼくらの感覚では、女子に3000m障害、ハンマー投げ、棒高跳び、三段跳びがあるのがなじまない。もう、男子だけにあって女子にはない種目はなくなったようだ。ただし、若干違いがあるものもある。110m障害と100m障害、十種競技と七種競技である。しかし種目は同じだから、男女の差がなくなったことがわかる。
日本人が弱い。為末だとか末続、朝原、それから長距離陣なんかの単純に走る競技はもう太刀打ちできないんじゃないかな。大阪だから「ナンバ走り」が効を奏するかと思ったが無理だった。だから、技術が要る種目(リレーとか)とがまんを競うマラソンでしかいい成績が残せない。
もう身体能力でまいったという選手がたまに外国の選手に出てくる。今回は、男子走り高跳びで優勝したバハマのドナルド・トーマスだ。この選手、1年半前まではなんとバスケットボールの選手だったのだ。遊びで跳んだらいきなり2m14cmをクリアしたというから驚きだ。だから、決してきれいではないフォームで、天性のバネだけで跳んでしまうのである。
そこでひらめいたのだ。日本の野球選手にやり投げをやらせるのはいかがでしょうか。甲子園で鉄砲肩の選手をスカウトしてやり投げ選手にするのがいい。
まあ、今大会でぼくのなかで最も印象に残った選手は、男女ともアメリカの選手で、男子は400m金メダリストのジェレミー・ウォリナーと女子は200mとリレー2種目の三冠となったアリソン・フェリックスである。このふたり、無茶苦茶強いし格好いい。男女ともこんなセクシーな陸上選手を見たのは始めてだ。ロシアや東欧でかわいい選手はいるけれどセクシーな躍動美はこのふたりにかなわない。
そのロシアだが、この国の男はどうしたのだろうか。メダルのほとんどが女子だ。かかあ殿下の国のようだ。
最後に、マラソン団体戦の話。日本はマラソンの団体で男子が金メダルで女子が銅メダルと報道されているが、最初に書いたように日本のメダル獲得数は土佐礼子の一つだけなんですね。そうなんです、マラソンの団体のメダルはカウントされないのです。ただ、表彰式もちゃんとやって、メダルも同じものをもらえるそうです。
ここでぼくは変な気分になるのですが、団体戦というのは上位3人の時間の合計で順位を決めていくわけで、参加したのが5人だと下位二人は非常に微妙な立場になる。この二人は、何にも成績に寄与していないのにメダルがもらえるわけで、おもはゆい気持ちになるのではないでしょうか。そういえば、下位二人の表情がどことなく。
やっと、世界陸上の終わりとともに暑い夏も去っていった。