もうかれこれ1ヶ月以上前になるが、このブログで「教訓は生かされているか」というタイトルで、中越沖地震はその3年前に起きた中越地震の教訓が生かされたのかという問いを発したことがある。
そうしたら、おとといのITProの最新記事にそれに関する記事が出ていた。日経BPの書いたものであるからITについてのものが中心であったが、やはり、ちゃんと生かされていたんですね。
なかなか気が付かないような事象も含めて、ためになる事例があるので少し紹介してみる。
対策という意味では大きく二つあって、被害を防ぐための事前の対策と災害が起こった後の初動体制になるのではないだろうか。
それでは、まず事前対策ということでいうと、3年前の地震では、サーバーやネットワークが直接的に損壊した例は少なかったようだが、その寸前で、たとえばサーバーは固定していなかったが、サーバーにつながっているケーブルでかろうじて倒壊を防いだとかいった状態であった。そのため、ある会社では、新たに免震構造のデータセンターを作ってそこに主要サーバーを移したため、今回は何ともなかったという。
その他、地震を感知したら自動的に装置を停止させるシステムを導入したり、自家発電機の点検をきちんとやっておくなどである。こうした事前対策を施した会社は、被害を最小限に食い止めることができたようだ。
初動体制ということでは、面白かったのは、被災地に向かう交通手段を自動車ではなくバイクを使ったというのがある。道路が陥没して自動車が通れない箇所ができるのだそうだ。事実、自動車では6~7時間かかったのが、バイクだと2時間で着いたという。
また、北越銀行では、電話の規制に苦労した経験からデータセンターや本店に用意していた、優先的に発信をする特別な携帯電話が威力を発揮した。
このように、ITを守るための対策、あるいはITを活用した減災が、3年前の教訓を生かした形でできていたことに安心をした。
ただし、気をつけなくてはいけないのは、災害に強いとされた携帯電話の電子メールやWeb接続が、全幅の信頼を置くことはできなかったことだ。被災当日、柏崎市内で携帯電話が「圏外」となり利用できない状態ができた。ソフトバンクモバイルの基地局が中継回線の切断などで利用できなくなり大幅に停止したほか、 NTTドコモやKDDIでも停電でダウンする基地局が出たためである。
でも、こうしたこともまた次への教訓として学んでいけばいいと思う。ですから、この教訓は新潟だけではなく全国の人たちにも知ってもらったほうがいいので、どんどん情報発信し、メディアも取り上げていってほしいと強く思う。