「気」という言葉は、何気なく使っているが(ここでも「気」を使っている)、どういう意味だとかをあまり考えない。例えば、気になる、気に入る、気に障る、気合い、元気などなど気持ちや気分のことなのかと漠然と思うが、じゃあ気持ちって何よみたいなことになって釈然としない。しかも、人間の中だけではなく、空気だとか雲気といった自然界にも使われる。
そんな「気」を扱う気功家の望月勇さんと五木寛之の対談集「気の発見」(幻冬舎文庫)を読む。先日、上の息子に読む本がなくなったと言ったら、これ読んでみたらと渡されたものである。
望月さんというのはぼくと同い年で、今はロンドンを拠点にヨガ気功教室を主宰して、気功による病気の治療も行なっている人です。この人に気を注入してもらうとガンも治ってしまうという。びっくりするのは、ロンドンから東京も気が送れるのだそうだ。
ただ、この本は、こうした超能力的なエピソードのことを書いてあるのではなく、人間の体と「気」の関係について、スピリチュアルではなく、とはいっても純科学的でもない話である。
ぼくは、前からサムシンググレートのようなものがあるのではないかと思っている方だから、この本に書いてあることは、おおかた理解してしまう。そうでない人は、例えば病気を治したというと、ちょうど治る時期と重なっただけだよとか偶然の産物で片付ける。ぼくは。もちろんそういうこともあるだろうけど、何かが作用して体に変化をきたすことはありえないことではにないと考えている。
例えば、過度の疲れだとか、痛みだとかはもうぎりぎりになると、体が自然と反応して、こてっと眠ってしまう、しばらくすると体がすっきりするという経験したこは皆さんもあると思いますが、あれは、きっと体の安全装置が働いて、自律神経系が交感神経モードから副交感神経モードに急速に切り替わったことによるのだ。だから、例えばこのように自律神経モードを「気」で変えるようなことはできるような気がする。
実はこのモード変換は呼吸法でもできるのです。なんと、息を吐くときと吸うときで自律神経のスイッチが切り替わるのです。吸うときは交感神経、吐くときは副交感神経でこのときはリラックスできるのです。ですから、呼吸で大事なのは、吐くときですので意識的に長くするのです。ここで呼吸法が出てきますが、大気から呼吸により「気」を入れるという感じがわかりますよね。
実際の呼吸法で言うと、腹式呼吸と左右の鼻を使い分ける呼吸法になります。腹式呼吸はわかると思いますが、鼻のほうはというと、ヨガでは右の鼻からプラスの気を吸い、左の鼻からはマイナスの気がはいってくると言われています。すなわち、右の鼻を使っての呼吸は、交感神経を活性化させ、反対に左の鼻の穴を使うと、副交感神経を刺激するというわけです。
ということで、ぼくは今毎朝、腹式呼吸と片鼻呼吸で一日を始めているのですが、さて効果のほどは。
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待望の文庫本化で通勤時にも読めるようになりました
命の神秘さを感じました。
