一昨日は、北京五輪のちょうど1年前ということでイベントが盛大に行なわれていた。中国では大掛かりなイベントは何かにつけて天安門広場で行なわれる。日本の皇居前広場では催物は行なわれない。時の為政者が天安門に立って、その広場に群がる無数の民を見たら気持ちいいんだろうな。
それはそれとして、今回はマナーの話をする。五輪を控えて中国人のマナーが問題になるので、国をあげて改善に取り組んでいる。その、マナーの悪さの代表的なものとして四つあって、彼らは疫病と言っているらしいが、それは、「喫煙、唾吐き、列への割り込み、ののしり」だそうだ。
これを聞いたとき、ああ全然変わっていないなあと思ったのである。昔もこの4つのマナーの悪さは辟易ものでした。
人前でぱかぱかたばこは吸うわ、灰はぼろぼろ落とすわ、吸殻はポイ捨てだし困ったものだ。唾吐きはいたるところに痰つぼが置いてあるんだけど、おかまいなしにペーっとやる。気持ち悪いのだ。列の割り込みは、彼らには並んで待つという習慣がない。だから、人のかたまりがあるだけで線にはならないのだ。
ののしりは、ちょっと街中を歩くと必ず誰かがけんかしてわいわいやっているのに出くわす。よくあったのが自転車と歩行者の衝突で、人の群れに平気で自転車が突っ込んでくる、歩いているほうは命がけだ。そこで、ぶつかると、そりゃすごいものです。お互いに力いっぱいののしりあうのです。最初は、中国語もわからないし、早口できいきい言うもんだからびっくりしていたのだが、それがしょっちゅうあるので、そのうちまたやってらあという感じになっていく。
中国人の気質に何があっても自分は悪くないというのがある。だから、もう自分を正当化するためにうそでもなんでもいいから屁理屈を並べ立てて、お前が悪いと主張するのだ。これには、仕事のときも悩まされた。何かミスしたり、忘れたりしてトラブルが起きて、明らかにそいつがやったことなのに、いや私は間違っていないと突っぱねるのだ。
そのときは、いくぶん文化大革命の影響があって、自分の非を認めたとたん反乱分子として糾弾されるような雰囲気を反映しているのかと思ってみたが、いまもあるということはもともとの気質なのだろう。そうなると、直すのは難しいのではないだろうか。
日本人だって昔は4つのマナーもよかったわけではない。でも最近はずいぶんとよくなってきている。なぜだろうか。ひとつには経済的な豊かさによる余裕があるからではないだろうか。人間は気持ちにゆとりというかゆったりとした気分になれると、自然とマナーもよくなるような気がするが。