ぼくは高所恐怖症である。もう高いところに上がると「ケツの穴がすーとする」のだ。下品ですいません。何せ東京タワーの展望台の床がガラス張りになっていて下が見えるところがあるが、そこは恐くてへなへなと座り込んでしまうくらいなのだ。
昔山登りをしていたとき、槍ヶ岳から北穂高岳の縦走の途中にある「蟻の戸渡り」では、もう死ぬかと思った。さらに、ラスベガスにある有名な高さ350mの「タワー」にある恐怖の人間射出機「THE BIG SHOT」(これがあるのは250mくらいのところ)に乗せられたときにゃ、顔はひきつるわ、涙はでるわ、よだれを流すわでさんざんだった。まあ、これ以上高所恐怖症自慢をするのはやめにしよう。
ちなみに、あの絶叫マシンとやらが絶対だめなのだ。若い子が平気で乗っているのをみると、こいつらおかしいじゃねえかと思ってしまう。結婚したてのころうちの嫁はんにどうしても一緒に乗ろうと言われて、シャトルループとかなんとかいうのに乗ったことがあって、そのときもうわめきちらすわ、嫁はんにすがりつくわで、降りたときの嫁はんのぼくを見る顔が何ともいえなかった。ああ、情けない。
ところが、この高所恐怖症の反対で高所平気症というのがあるのだそうだ。最近子どもが高層マンションから転落する事故が増えているが、それが、高さに対する恐怖心が薄くなる高所平気症と、好奇心旺盛な子供の行動にあわせていないマンションの設計上の問題が絡み合って起こっているという指摘もされている。
転落する子供で多いのは2~3歳までの幼児と小学高学年~中学生までだそうで、2歳ごろは安全に対する感覚の未熟さがあること、小学高学年くらいの子供は、好奇心旺盛で行動の予見ができないことからくるらしい。
ぼくは、結婚してから子どもが小学生くらいまでは、ずっと社宅やマンションの3階、4階に住んでいたので、子どもがベランダで遊んでいたり、窓から体を乗り出したりするとすごく心配になったが、どうも幸いなことにうちの子供はふたりとも高所平気症ではなかったようだ。
専門家によれば、人間は当然高いところにいったら恐怖をおぼえるのはあたりまえで、高所でも平気なのは異常なのだそうだ。そうです、ぼくはまともなのだ。