うわー、「大日本人」がこけたー。昨日、松本人志の第一回監督作品で、カンヌにも出品したという映画「大日本人」を観に行く。いやー、あのまっちゃんだからという期待を込めて観たがひどかった。ぼくは、めったに映画を酷評しないが、さすがにこの映画ばかりは。
ただ、映画の批判によく期待はずれだったという言い方をする人がいるが、これはおかしくて、別に期待の度合いや期待どおりかそうではなかったということが映画の良し悪しを決めているわけでもなく、期待はずれだったから良くない映画というわけではない。まっちゃんだって期待外れだったなんて言えば、オマエらがまだオレの域に達して居ないのだなんて言いそうだ。
だから、ぼくは、期待はずれだったからひどい映画だと言っているわけではなく、そもそも映画になっていない。内容もそうだし、カメラワーク、カット割り、音楽などどれをとっても低いレベルなのだ。そうなんです、単なるテレビのバラエティの寄せ集めなのである。それなら、「オレたちひょうきん族」のほうがよっぽどおもしろい。だから、入場料を払って見るものではない。
なにしろ、昨日は平日だから観客も若い男が10人くらいしかいなかったが、いいですか、だれ一人笑わなかったのです。くすりともしない。お笑い芸人が笑えない映画を作ってどうするんですか。
まあ、これ以上は言わないが久しぶりに“金返せー”である。
と書いたが、あんまり酷評するのもかわいそうなので、若干フォローしておくと、喜劇映画を作るのってすごい難しいと思う。泣かす映画はやさしいし、開き直ったおバカ映画もそう難しくはない。でも、映画で笑わすのは非常に難しいのだ。
なぜだろう、まずは、舞台や寄席で笑わすのってその場の空気をお客さんと一体化するから比較的笑いととりやすい。それに比べると、お客さんが目の前にいない時に笑わせるかということがあって、これはテレビも同じなのだが、最近はスタジオにお客さんを入れてそこでギャグやコントをやって、そこのお客さんの笑い声につられてテレビの前の視聴者も笑うという作りになっている。だから、今のお笑い芸人は、目のまえにお客さんがいなくても笑わせる力がないのだ。それと、基本的に一発ギャグの繰り返しの笑いだから、これじゃあ映画にならないよね。